廃墟ビルから脱出したレオは、得意のパルクールを駆使して、建物から他の建物に飛び越えながら移動する。
(第4位…邪魔された…何故…)
隠れ家に到着したレオは、先に戻っていた高畑に麦野がいたことを再度報告する。それを聞いた高畑は、とある人物に電話を掛ける。
(やることない…どうしようかな…)
電話を終えた高畑は、お金の入った封筒をレオに渡した。
「今回の報酬だ。受け取れ…」
「ありがとう……」
「仕事が入ったら呼ぶ。今日は帰ってもいいぞ。」
「わかった…」
レオは隠れ家を出でいくと、目の前に結標淡希が姿を現した。片手には拳銃を持っている。
「私と一緒に、来てもらいましょうか?」
結標のAIM拡散力場の流れを見ているレオは、逃げられないとわかり、大人しくしている。
「少なくとも、抵抗しなければ…殺さないわ。」
「御自由に…」
抵抗しないとわかると、結標はレオと共にその場から姿を消した。
常盤台中学の授業参観を終えた上条、薫、御坂、絹旗は、第7学区にある喫茶店でお茶をすることに。
「お兄ちゃん、またフラグ立てたの?」
「上条さんは非モテですよ。モテるわけ無いしな…」
ホットコーヒーを飲みながら一息つく。御坂は上条に、少し苛ついているがケーキを食べて落ち着かせる。
「超上条は鈍感過ぎませんか?」
「俺…鈍感なのか?」
上条はホットコーヒーを飲み終えると、財布を取り出して、立ち上がった。
「そろそろ、夕飯の買い物に行くから帰るわ。」
「だったら、私もいくわよ。」
「御坂は門限大丈夫なのか?能力者が襲われる事件も、発生してるんだろ?」
学園都市では、頻繁に能力者が襲われる事件が多発しているため、最終下校時刻が17時30分になると、一部の交通機関が利用出来なくなり、警備員の見回りが始まる。
「御坂さん…お兄ちゃんの言う通りだ。」
「超上条の言う通りですよ。いくら御坂が超能力者でも、私は心配です。」
「絹旗さん…薫さん。わかったわ…ケーキを食べ終えたら、帰りましょ。」
上条は会計を終えて、喫茶店を出る。食材を買うためスーパーに向かう。すると、御坂妹が手を振っているが、少し違和感がある。
「御坂妹…だよな?少し違和感が…」
「わ、私はミサカ19090号ですと、緊張を隠しつつ…」
ミサカ19090号は上条に、途切れ途切れで話しつつ上条を見る。
「……俺を待ってたとか?」
「ミ、ミサカ10032号が来れないので、私が代わりに会いに来ましたと、ミサカは誤魔化しながら説明します。」
「だったら…部屋に来るか?居候いるけど…」
ミサカ19090号は上条の誘いを受けるか、どうかを考える。ミサカネートワークを遮断して、指を動かしながら悩むが、決心した。
「御言葉に甘えますと、ミサカは…」
「そうか…最初にスーパーに行くぞ。野菜買わないとないからな。」
常盤台寮の部屋に戻った薫と絹旗は、鞄を机に置くと、ベットに座り込んだが、薫は寝転がる。すると、絹旗が薫のベットに寝転がってきた。
「どうしたの?絹旗さん?」
「……来週、初春と遊びにいきましょうよ!」
「そうだね…予定はなかったと思うからいいよ。」
絹旗は嬉しいのか、薫に抱きついた。驚きを見せたものの薫は、絹旗の頭を撫でている。
「今日は一緒に超寝ましょうよ!」
「わかった。その前に、夕飯食べよ。」
「そうですね。」
薫と絹旗は部屋を出ていった。