焼肉を食べつつ、文化祭の話し合いを進める上条、土御門、小萌、姫神だが、模擬店の話し合いで、上条が少し嫌な表情をしている。その理由は…
「上条君が執事服を着て、客を出迎えれば良いんじゃ…」
「姫神!?何言ってるんだ!」
姫神の一言に上条は驚いているが、土御門と小萌は賛成意見のようだ。何とか反対したい上条。だが、何も思い付かないので、誰かを道連れにするために、提案を出した。
「だったら、土御門も参加しろ!俺だけだと、不公平だ!」
「俺を巻き込む気かにゃ!?」
「そうですね。上条ちゃんだけは、かわいそうですから…土御門ちゃんも、執事服を着てもらうのですよ!」
小萌が上条の提案を承諾したため、上条の道連れに、土御門が巻き込まれた形になった。
「不幸だにゃ!」
焼肉屋から出たリオと上条は、家に帰っている途中で、リオが用事があるらしく別行動した。
(………さて、どうしようかな。)
すると、殺気を感じ取ったリオは上空に飛び上がり、周囲を見渡すと土御門が折り鶴の入ったケースを持って、睨んでいた。
「暗部の刺客?…」
「俺のことを知ってるのか?手間が省けた…」
「私に用事?」
土御門は1枚のカードをリオに投げ渡す。右手で受け取ったカードを見ると、【学園都市生徒ID】と、書かれていた。
「…………生徒ID?」
「学園都市統括理事長からだ。お前の存在は極秘だが、それがあれば学園都市内を自由に行動できる。少なくとも、俺は敵対するつもりはない。」
「………目的は?」
「上条当麻の護衛を頼みたい。理事長は、幻想殺しを重要にしているが、他の理事会がちょっかいを出したときのためだ。」
リオは土御門を怪しんでいるが、上条と土御門が友達なのは既に知っている。嘘を言っているようには見えない。信じてみることにしたようだ。
「わかった。」
「書類上では、常盤台中学だ。じゃあな。」
土御門が立ち去ると、リオはその場から黄金の光と共に姿を消した。
常盤台学生寮に帰ってきた薫は、部屋に戻ると絹旗は制服のままで寝ていた。薫のベットで、横になっているうちに、眠ってしまったのだろう。
(バジャマに着替えてない。)
薫は眠っている絹旗の頭を優しく撫でると、くすぐったいのか、頭を動かしている。すると、欠伸をして、目を擦り絹旗が目を覚ました。
「ただいま絹旗さん。」
「ち、超薫!何時帰ってきたんですか!?」
「今さっきだよ。バジャマに着替えなよ。」
「……………何で、直ぐに…超起こしてくれないんですか!?」
絹旗は顔を赤くして、薫を睨み付けていが、機嫌を直してもらうため、絹旗を起き上がらせて抱き締める。
「ごめんね。」
「…………明日明後日休みですよね。超デートしてください。」
「良いよ…僕で良ければね。」
「初春さんも、呼びましょうよ!」
「勿論だよ…昼から出掛けよう。」
絹旗は嬉しそうにしながら、頭を薫に擦り付けている。
「猫みたいだよ?」
「…………超ダメですか?」
「絹旗さん…猫耳似合いそうだよね?」
「超薫は………変態ですか?」
そう言われてしまった薫は、明日の朝まで絹旗から、無視をされてしまったようだ。