とある科学の幻想装飾   作:ノック

41 / 42
39

学園都市の大文化祭まで残り1カ月。上条のクラスでは、家庭科室で模擬店に出す料理の試作品を作っていた。料理をするのは基本、上条だが…

 

「土御門、簡単にタマゴサンド作ってみたぞ。」

 

「これは美味そうだぜよ。」

 

「皆に配れよ……何で、俺が料理担当なんだよ?」

 

不服そうにしつつも、料理を続けている上条に土御門が苦笑している。クラス投票で、上条に決まったのが原因である。だが、それだと上条に悪いので、1日目前半、2日目後半、3日目前半の3つだけとなった。

 

上条が作った料理をクラス生徒が試食しながら、感想を言い合ったりしている。

 

「上条料理が完璧なんだよ!?」

 

「かみやん、何処に嫁いでも、文句言われへんな。」

 

「……上条君、料理美味しすぎるんだけど…」

 

男子だけでなく、女子からも言われている。上条は「タマゴサンドで、大袈裟すぎないか?」と小さな声で呟いているが。

 

「どうして、上条ちゃんは料理が上手なんですか?」

 

「毎日やってたら、出来ましたよ。学園都市に住む前から、料理してたし。」(その時の俺は、親を心配させたくなくて、料理してたんだよな。)

 

上条が学園都市外にいた頃を思い出しながら、皿洗いをしている。すると、姫神が近づいてきて「皿洗い手伝っていい?」と聞いてきた。

 

「なら、洗った皿を拭いてくれ。」

 

「わかった。」

 

(姫神はアプローチが上手だにゃ。他の女子は動けてなかったぜよ。)

 

土御門は姫神に感心していると、青髪ピアスが他の男子に何かの協力を求めている。そのやり取りを吹寄は、青髪ピアスに拳骨した。

 

「何するんや!?」

 

「青髪…何を企んでいるのか言え。」

 

「それよりも、吹寄。模擬店のメニュー決めなくてもいいのか?」

 

「それもそうね。手軽に作れる料理が良いんだけど…」

 

「定食だと、いろいろと大変だにゃ。」

 

その後。クラスメートと話し合いをして、サンド系(パンに挟む)料理に決定した。定番として、焼きそばパン、タマゴサンド、スイーツサンドは決定している。

 

「小萌先生。模擬店は何処でやるんですか?」

 

「学園都市の専用会場で、屋台を出すことになってるのです。既に建設中のようで、数日したら完成のようですよ。」

 

「学園都市はなんでもありだにゃ。」

 

皿洗いを終えた上条と姫神は、小萌から学園都市大文化祭規則に関する書類を受け取ると、説明を受ける。

 

「余り、関係無いかもしれませんが、学園都市大文化祭期間中は学園都市外から一般客も来ますから、能力の使用は風紀委員以外は禁止されています。3日目以降は全生徒能力の使用が禁止になります。そのため、統括理事会から特殊腕輪が配られるのです。」

 

「……ちなみに…学園都市外から能力者が暴れる危険性は?」

 

「その特殊腕輪がない学生は、大文化祭の専用会場に入れません。」

 

「小萌…建物内で、文化祭をするの?」 

 

姫神の質問に「正解なのです。大文化祭に参加したければ、特殊腕輪を外さないように」と忠告を受けた。

 

「何か質問はありますか?」

 

「特殊腕輪があれば、出入りは自由ですか?」

 

「そうなのです。ですが、無くしたとしても再発行は出来ないので、注意してくださいね!」

 

「わかりました。」(魔術師が襲撃してきたら、太刀打ちできないよな。後で、土御門に相談するか。)

 

小萌が説明を終えると、上条と姫神は教室に戻ったのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。