薫と初春が喫茶店でお茶をして、改めて薫にお礼を言ったら、「別にいいよ。」と言って、笑みを浮かべている。
「私は初春飾利と言います。」
「僕は上条薫。よろしくね…初春さん。」
初春は何を話そうか悩んでいると、薫が緊張している初春が話しやすいように、1匹の黄金蝶を出現させる。
「黄金蝶ですか。」
「僕の能力の一部だよ。触れることはできないけど、緊張は紛れたかな?」
「綺麗ですね。そういえば、学園都市内で黄金蝶が目撃されている噂が、流れてるんですけど…」
学園都市の流行っている噂話を薫に言ったら、黄金蝶の噂の真相は、散歩中に黄金蝶飛ばして能力で遊んでいたのが、真相だった。
「何をやってるんですか!?既に、噂になってるんですよ!」
「ごめんね。それ……」
薫が喫茶店の前にいる御坂と白井を見て、焦り始めている。それに気づいた初春は、呼ぼうとしている。すると、薫が立ち上がった。
「ごめん…初春さん。この後、用事があるからもう出るね。そうだ…この紙に電話番号書いたから、何か聞きたいことあったら、電話してね。」
財布から2人分の支払いを置いておくと、黄金蝶になり、姿を消した。薫から渡された紙を財布に入れると、お金を支払い喫茶店から出ていった。
上条は下校中に、クラスメイトである土御門元春と青髪ピアスと買い食いしていたが、用事を思い出して、帰ろうとするが…
「かみやん。もう帰るんですか?もうちょっと遊ぼうや。」
「薫の好きな料理を作るから、早めに帰るんだよ。」
「なら…」
上条は青髪を右手で殴り飛ばすと、気絶させた。土御門は見て見ぬふりをして、青髪を担いだ。
「悪いな…土御門。」
「妹のためならしかないにゃ。俺だって、蹴り飛ばしてるゼよ。」
「また、来週な。」
上条が走っていくと、青髪を適当なベンチに寝かせて放置すると、何処かに向かった。
学園都市の唯一、窓など出入り口が一切存在しないビルの内部には、赤い液体で満たされている容器の中に人間がいた。学園都市統括理事長、アレイスター・クロウリーである。彼は幾つものモニターで、学園都市内を監視しながらプランを同時進行で、進めている。
「来たかね。」
窓の無いビルには、空間移動系能力者の力が必要である。内部に入ってきた人物は薫だ。アレイスターに呼ばれたようだ。
「僕に用事は何かな?アレイスター。」
「世間話がしたくてね。後々、私のプランに協力してもらうが…」
「……僕に拒否権はないからね。僕の能力で、何がやりたいのかな?」
薫の質問に、アレイスターは幻想装飾の可能性を聞かせた。
「上条薫の幻想装飾は、学園都市から発現されたものではない。君の原石だ。上条当麻の幻想殺しと同質であって違う別系統の力。よって、魔術でもない。魔術は儀式を用いて、力を現実に引き起こす異能の力。道具を媒体として、引き起こす。
超能力は計算などの演算、自分だけの現実を用いているが、幻想装飾は演算でも、儀式でもない。
君の能力は、相手に幻覚や幻を視せることができる力だが、学園都市の科学では証明できない。後に、現実に力を引き起こすには、自分自身の手で実行しなければ、不可能な産物。黄金蝶の現象がその存在を証明している。」
「何が言いたいのかな?アレイスター。」
アレイスターは薫の能力に、興味を抱いている。幻覚や幻を見せることはできるが、現実に現象を引き起こすには、全ての行程を自分自身の手で実行しなければ、その現象を引き起こせない。
「実に不完全な能力だ。空間移動や相手を操ることも出来ない能力だが、可能な限り異能で、装飾できる力。君には次の段階に進んでもらう。」
「次の段階?」
「黄金蝶の実験だよ。」
その後、アレイスターから指令を出された薫は、帰ったのだった。