とある科学の幻想装飾   作:ノック

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アレイスターから呼ばれて10日間。薫は家に帰らなかった。上条には能力実験ので、研究所に寝泊まりしていると、統括理事会から連絡されている。

 

「木原先生。実験はどんな感じなの?」

 

「ギハハハ、本当に耐えやがったぜ!久し振りの成功だぜ!」

 

薫の能力実験を担当しているのは、木原数多である。複数の研究と実験を繰り返すように、アレイスターから頼まれているのである。

 

「おめえの幻想装飾の能力は、確かに現実に引き起こすには、自分自身の手で実行しなければならないが、それは現実での現象だ。幻覚、幻なら現実には影響しないが、最も強い兵器になる。これで、アレイスターから頼まれている研究、実験は終了だ。」

 

「お疲れ様でした。木原先生。」

 

「この俺を先生呼ばわりかよ。悪くはねえな。上条薫は木原の素質があるかもな!」

 

「何いってるの?僕は既に、この能力を持った時点で、狂ってるよ。」

 

薫が帰り際に、木原に言ったらカードキーを渡された。

 

「俺の研究所のカードキーだ。何かあったら、来いや。」

 

「貰っておくよ…先生。帰るね…」

 

薫は研究所を出ていくと、アレイスターが手配した車に乗り込むと、学生寮に戻った。

 

 

 

 

初春と佐天は下校中に喫茶店でお茶をしていたが、初春に元気がない。

 

「元気出しなよ?」

 

「電話は出来てますから…良いんですけど…」

 

「その薫さんには、告白しないの?」

 

「佐天さん!?無理ですよ…」

 

初春は顔を赤くしている。恋心があるのは間違いないようだ。だが、薫が女であることを知らない。

 

「初春さん、佐天さん。遅くなってごめんなさい。」

 

「大丈夫です…御坂さん。」

 

御坂も合流して、初春のことを佐天が説明する。

 

「初春さんは初恋ね。」

 

「御坂さんと同い年くらいだったと、思います。」

 

「不良から助けてもらったんだよね?」

 

初春は小さく頷く。すると、喫茶店に上条と薫が入ってきた。御坂と初春は気づいていない。

 

 

「お兄ちゃんがドリンクを持ってきたら、転んじゃうよね。私が持つから…」

 

「妹にそんなことは、させられません。俺が土御門に殺される。」

 

「あの金髪アロハサングラスの人だよね。面白いけど…」

 

上条と薫は御坂達の真後ろの席に座ると、メニューを選んでいる。

 

「何れ頼もう……」

 

薫と上条は静電気の気配を感じると、この喫茶店に御坂がいると、感じ取った。

 

「お兄ちゃん…」

 

「出るぞ。」

 

立ち上がろうとしたら、御坂が上条の手首を掴んで、ぶちギレた。

 

「私がいたら、逃げるんか!」

 

「御坂さん、奇遇ですね。上条さんは…」

 

「薫さん…久し振りです。」

 

「初春さん、久し振りだね。昨日、研究所から帰ったんだ。」

 

薫は初春に笑みを浮かべると、嬉しそうにしている初春に、佐天が話し掛ける。

 

「貴方が薫さんですか?私は初春の友達の佐天涙子です。」

 

「僕は…薫です。よろしくね。佐天さん。」

 

「確かに、イケメンですね。」

 

佐天が薫を見て言ったが、聞こえていなかったようだ。上条と御坂の会話が終わると、薫を見る。

 

「初春さんを助けてくれて、ありがとう。」

 

「御坂美琴…レベル5第3位超電磁砲の超能力者…ですよね。」

 

「良く知ってるわね。」

 

「知ってますよ。学園都市の人間なら誰でもね。」

 

「薫。上条さんは呼び出しを食らったから、食事無理だわ。」

 

「来たばかりだよね!?仕方ないな…」

 

上条は喫茶店を出ていった。初春、御坂、佐天に、薫が追加されて、お茶会が続行され、暫くすると、喫茶店を出る。

 

「今は14時。暇ですね…」

 

「薫君は予定とかあるの?」

 

「無いです。」(君呼び…私は、またやらかした。)

 

薫が内心焦っていると、御坂が能力レベルを聞いてきた。これは誤魔化しようがない。

 

(僕の能力…発動時は必ず、黄金蝶が出現するから…誤魔化せないよ…風紀委員だとしたら、能力レベル調べられるから…正直に話すか…)

 

「薫君。大丈夫なの?」

 

「ありがとうございます…御坂さん。いや、第3位様と言った方がいいかな?」

 

薫の呼び方に少し、苛ついた御坂。

 

「その呼び方は…」

 

「改めて、名乗らせてもらうよ。僕はレベル5第8位です。よろしく…」

 

薫のレベルを聞いた初春、佐天、御坂は、目を見開いた。

 

「あんたがレベル5!?」

 

「しかも第8位て…学園都市にレベル5は、7人しかいないんじゃあ…」

 

「統括理事会が情報を封印したんだ。明後日辺りに、皆に知られるからね。」(私はどうせ学校にはいかないし、この場で、嫌われた方が楽かな)

 

薫が立ち去ろうと、黄金蝶を出そうとする寸前に、初春に手を掴まれた。

 

「初春さん…?」

 

「話を聞いてください…」

 

「……わかった。だけど…この場ではね。初春さんは、いいかな?」

 

「話を聞いてくれるなら、大丈夫です。」

 

薫は初春の手を握ると、最初はビックリしたが、問題ないようで、離さなかった。

 

「さて、僕と初春さんは逃げさせてもらうよ。」

 

「何を言って…」

 

薫が能力を発動すると、黄金蝶が出現されて、周辺を飛び回っている。御坂と佐天は黄金蝶の存在に目を奪われてしまった。

 

「この黄金蝶は!?」

 

「じゃあね。御坂さんと佐天さん。」

 

薫と初春は黄金蝶となり、姿を消した。

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