陰の実力者になりたくて!addition   作:読者0

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今回のクレアは一番ヤンデレらしさが出てると思います


ハイエナの群れに飛び込んだモブ ⑤

今更だが皆割と自分の欲望に正直だ、襲う時だって躊躇ないし。

理性があっても本能的な欲望を抑える気は誰にもないのが問題だ。

今日はその中でもデルタについで割と欲望の忠実な人が相手だから今日は大変だ。

 

「主~~~~~♡」

 

扉に手をかけようとした時に勢い良く扉が開かれ視界が肌色で埋まる。凄い柔らかい。

 

「おはようゼータ、見えないから離れて欲しいな」

 

コアラみたいに抱きついていて胸に僕の顔が埋まる様になっている。

 

「イヤ~~~」

「歩けないんだけど」

「主なら見えなくても問題ないでしょ」

「歩けない事はないけど」

 

空気の流れと魔力による空間認識で見えなくても歩けるけど、これはあまり多用したくない。

慣れすぎて視覚を使わなくなると異常が出るかもしれないから使いたくはない。

 

「抱っこしなくていいの?」

「分かった」

 

ズリズリと下に降り腕の中に収まった。

尻尾が腕に絡みつき耳はピコピコと動いている。猫っていうかい...

 

「今バカ犬と一緒にしなかった?」

「仲良くしないと駄目だよ」

「誤魔化さないで」

 

ガリっと腕が引っ搔かれる。どこでエスパーを覚えてくるのか教えて欲しい。

 

「主?」

「ゼータは可愛いよ」

「....褒めてくれたからいいよ、でも次はないから」

 

機嫌を直したのか頬を舐めてくる。猫だね。

食堂に着くと殺意に満ち満ちていた。

提案をしたのは僕だ、そこから目を背けるつもりはない。でも受け入れたのは君達なんだから殺意を向けないで欲しい。

食事の流れは同じ、僕が食べさせて水は口移しで飲ませる。

ここまでは同じ。

 

「はい、主手出して」

「本当にするの?」

「当たり前じゃん」

 

両手を合わせて器の様にすると水が注がれる。

そしてゼータは猫の様に舌を使って水を飲んでいく。

 

「もうなくっなたよ」

「まだ、まだ残ってるから」

 

水がなくなったのに指や手を舐め続けている。

 

「はぁ、はぁ、主。主」

 

トリップしてる、この状態になったら触らない方がいいから放置しとこ。

 

食事を終えて皆が仕事に入る中で僕はただゼータに舐められていた。

 

「まだするの?」

「まぁだ♪」

 

指先から始まり腕、肩、首筋へと登ってきている。

 

「私の匂いを刷り込んでバカ犬に自慢してやる♪」

 

明日はイータがいるから君の匂いだけじゃないよなんて無粋な事は言わない。流石の僕も学んだ。

 

「っ、耳はやめて」

 

耳を舐められたので流石に止める。

 

「え、主もしかして耳駄目なの?」

「.....いや、駄目とかじゃなくて敏感だから」

 

何がいけなかったのか、発情したゼータに押し倒された。

 

「カワイイ、主カワイイ。カワイイよ主♡」

 

鼻息荒く耳にかぶりつき舐められる。

 

「ちょっ.....ぐっ....とまっ」

 

10分間耳を凌辱したゼータはそれでも満足せず服の中に入り込み上半身の至る所を舐め始めた。

外から悲鳴が聞こえてこない、おかしいな。こんなに部屋が揺れてるのに悲鳴1つ聞こえないなんて。

この部屋だけ揺れてるのだとしたら耐震構造見直した方がいいな。

 

「そこ舐めたら流石に怒るよ?」

「駄目?」

「ダメ」

「主だって私の舐めるのに」

「それとこれとは違う。それにエッチなのはナシって言ったでしょ?僕帰るよ」

「.....分かった我慢する」

 

そこを舐められると僕でも我慢できないから。

万が一にも間違いはあってはいけない。

 

舐め終わったゼータは服の中から出てくると急にしおらしくなった。

 

「.....オヤツ食べたいな~~~」

 

棒読みか。時間的には丁度いいけど。

 

「何か作る?」

「!じゃあケーキ!」

 

2時間でケーキは難しいな、僕は結構こだわるからな。

 

「朝言ってくれればできたけど」

「う~~~ん....パンケーキはできない?」

「それなら今からでもできるよ」

「やったー!!」

 

ソファーから起きると背中にしがみついてくる。

 

「来るの?」

「ダメ?」

「まあ、いいけどさ」

「んふふふふふふ♡」

 

部屋を出るとまた頬擦りし始めた。まだマーキングしたりないのか。

 

ドガン!ガシャン!パリンッ!バキバキッ!ベギャッ!ガンガンッ!!.......カランカラン

 

後ろから凄い破壊音がした、皆元気でなによりだ。

 

ジュ~~と焼ける音を聞きながら焼き加減を確かめる。

 

「まだ焼く?」

「今3枚焼いたから.....後2枚焼いて欲しいな~~~」

「はいはい」

 

背中にはゼータの胸が押し付けられズリズリと擦りつけられる。

僕の邪龍を目覚めさせようとしても無駄だ、今の僕はこの前エルフにされた洗脳がまだ解け切ってないからゼータには悪いが邪龍はピクリともしない。

お、いい感じに焼けてきたみたいで気泡ができ始めた。

 

「よっ!!」

 

ポンとフライパンの上に歪む事なく綺麗に着地した。焼き目も綺麗。

 

「う~~~ん、やっぱり嫌だ」

「何が?」

「主は優しいのに、悪く言われて犯罪者扱いされて。何も悪くない、悪魔憑きだった子だって主のお陰で助かったのに」

「仕方ないよ、僕もその辺の事は最初から諦めてるし。それに理想なんて基本は理解されないものだよ。知性があればあるほど人は理解したいものしか理解できなくなっていくから」

 

人が化け物と呼ぶのはいつだって自分の常識を、理解できる範疇を超えるものを化け物と呼ぶ。

僕の主観になるが前世で起こっていた宗教批判とか人種差別、紛争の原因は対話を拒否した事が原因で、理解しようとすれば大半の問題は解決できる。

宗教問題は対話だけじゃなく何十年という長い時間が必要だけど。

 

「主は英雄なのになんで....」

「はい!この話はここまで、せっかくの休日なんだから暗い話は無しにしよう。

それにもう焼きあがるよ」

「うん、分かった」

 

焼きあがったので皿に重ねて蜂蜜をかける。

本当なら生クリームもかけたいけど生クリームが大量に余りそうだからやめとく、材料を無駄にしたくないから。代わりにはならないが湯煎して溶かしたチョコレートをかける。

 

「ここで食べないの?」

「向こうで食べるよ」

 

キッチンで食べるのは行儀良くないから別の所で食べるつもりだったけど、あれだけの破壊音が出てたんだから部屋もボロボロになってる気がする。それに

 

「見せつけるつもりじゃないよね?」

「ソンナコトナイヨ」

 

見せつけけたいんだな、君にも自慢癖がるのか。

部屋が無事だといいな。

 

執務室に戻ると.....あら不思議!

先程の破壊音が噓の様に埃一つありません、皆も涼しげな表情をしています。しかし涼しげな表情とは裏腹に怨念の様な声がそこら中から聞こえてくるし何人かの目が血走っている。

そんな事は気にせずソファに並んで座る。

 

「あ~~~ん」

 

雛鳥の様に口を開けているゼータに切り分けたパンケーキを食べさせると部屋が揺れ始めた。

ここの地盤緩すぎじゃない。

 

「美味し~~~~~♡」

 

尻尾はブンブンと音をたてながら激しく揺れている。

部屋の空気が重苦しくなり窓ガラス全部にヒビが入った。

 

「誰か石でも投げたんですかね」

 

君らの魔力で割れたんだよ、石投げたとかじゃないから。

 

「はい、主。あ~~~ん」

 

いつの間にかフォークが取られていた。

僕も食べるの?

この状況ではちょっと食べたくないんだけど。

 

「ジーーーーー」

 

だからそれは口で言うようなことじゃないんだよ。

 

「ジーーーーーーー!!」

 

分かった食べる、食べるから。

 

「うん、美味しい」

 

自分で言うのもなんだけど美味しい。

 

「蜂蜜ついてるよ」

「どこ?」

 

ついているのは分かるが見えないからどうしても手探りになってしまう。

 

「隙あり♪」

 

ぺろっと頬を舐められた。

 

「美味し♪」

『!!!!!!』

 

その瞬間窓ガラスが砕けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、王都のとある路地裏。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

男の絶叫が響きわたっていた。

 

「婦女暴行なんてやる癖に根性ないのね」

「止めて止めて止めて!助けて!.....あああああああああああ!!」

 

黒髪ロングの少女が男をボコボコにすると腰を砕いて足を掴み、まるで木の枝を折るかの様に足を折っていく。

 

「く、来るな!!この化け物!!」

「は?誰が化け物ですって?」

 

化け物と呼ばれた事で少女の周りの空気が歪む。

 

「あ、すっすいません。今のは口が滑って」

 

空気が変わった事に怯え謝罪するが時すでに遅し、彼の足は掴まれており

 

「あぁぁああああああああ!!」

「五月蠅いわね。やっぱり折るのが下手なのかしら?音が悪いわね」

 

足を折られ、既に足を折られた男の上に投げ捨てられ積み重なる。

足を折られた男達の残骸の近くには20代前半の女性が抱き合って座り込んでいる。

元々彼女達は男達に攫われ襲われそうになってトラウマを植え付けられる寸前だったが助けが現れチンピラをボコボコにし始めた事で安堵したが、今は別のトラウマが植え付けられそうになっている。

何せ目の前で枝でも折るかの様にポキポキと足が折られていくのだ、これがトラウマにならないわけがない。

 

「はぁはぁ、逃げなきゃ.....逃げなきゃ死ぬ」

 

最後の1人が這って逃げ出そうとするが腰を破壊されているので逃げられるわけもなく

 

「逃げてんじゃないわよ、この汚物」

 

頭を掴まれ顔を叩き付けられた事で鼻が砕け血まみれになる。

 

「婦女暴行犯が人の役に立てるんだから感謝しなさい」

 

そう言って男の片足を掴むとボキッと躊躇いなく折った。

 

「いぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「今イイ感じに折れたわね、コツ掴めたかも」

 

そう言ってもう片方を掴むと躊躇なく折った。

 

「ひぃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「五月蠅いクズ、黙れ」

 

顔面から叩きつけられ男は声すら上げず痙攣するだけになった。

そして少女が振り返り女性達と目が合うと声を掛ける。

 

「大丈夫?」

 

ここで感謝するのが正しいのだが目の前でトラウマ級の光景を造った本人を前にして震えが止まらなかった。

 

「はひぃん、ああああありがとうございます!!た、たしゅかりましゅた!!」

「こにゅご恩は忘れましぃえん!!」

 

恐怖の余り嚙みまくっている。

 

「間に合って良かったわ....できれば私の事はいい感じに誤魔化してもらえるとかなり助かるわ」

『はい!!任せて下さい!!』

「そう、じゃ元気でね」

 

足取り軽く立ち去っていくが決して女の敵を消し去れたから気分がいいわけではない。

 

「これであの子の痛みが少なくて済みそうね♪」

 

人の骨を折る技術が上達したから上機嫌なのである

 

(明日いたら片足.....両足を折ってもうどこにも行けないようにして飼わなくちゃ♪)

 

 

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