どうでもいい話ですが開催中の外伝ガチャ、1.5万突っ込んだけどなんも出なかった。
限定が出なかった。
アレクシアとガンマ欲しかったな。
ミツゴシ商会の朝礼は始業開始2時間前というブラック企業も真っ青なレベルであり、並みの者では耐えられないだろう。そしてそんな朝礼に1人も欠ける事なく参加しているのは彼女達の企業戦士としての心構えがどれだけ強いかが窺える。
「本日の予定は以上です、何か質問はありますか?」
業務内容の確認が終わり、質問の有無を確認され全員の視線が一点に集中した。
質問?そんなのあるに決まってる。
「ふぁ~~~」
その腕に抱えてる猫のパジャマを着て眠そうに欠伸をしている天使みたいな6歳児について教えて欲しい。
気になって気になって仕方ない。
朝礼の途中に眠そうにしながら目を擦ったり、コクンコクンと首を揺らして必死に眠気に抗っている姿がもう可愛いくて仕方がなかった。
ガンマの後ろに控えているオメガの目が血走り、唇の端から血を流して何かを必死に耐えているから余計に気になる。
誰かに似ているのが私達の勘違いなのか?
なんで猫の格好をしているのか?一体誰がどういう意図でその服を選んだのか?
尊過ぎるから選んだ人に感謝したいから教えて欲しい。
留めなく疑問が溢れてくるが聞けない。
どこに地雷があるのかも分からないし、地雷を踏んだ時にガンマの怒りを買って性癖ぶっ刺さり超絶イケメンのシャドウ様と引き離される事などシャドウオタクと化した彼女達からすれば筆舌にし難い程の苦痛である為に聞くことができない。
聞きたい、でも怖くて聞けない。
そんなせめぎ合いが起きている中
「ふぁい!しちゅもんありゅます!!」
1人の勇者が現れた。
それがどれだけ危険な行いなのか理解しているのだろう、体はガチガチに固まり嚙みまくっている。
一歩踏み出す事はできたが、流石に二歩目を地雷原に突っ込むのは無理なようで汗を垂らしながら、やっべ早まったか?と狼狽えている。
しかも彼女の背後からは同僚からは、行ける!お前なら行けるはずだ!逝ってこい!と圧をかけられている。
何と戦っているのかは分からないがここで負けたらもう戦えない!と気合を入れて踏み出した。
「その、えっと...誰のお子さんでしょうか!?」
あ、終わったこいつ。
もっと他に聞き方あっただろう?と僻地行きが確定した事を憐れみながらも、自分がそうならずに済んで良かったと安堵する。
しかしこのショタ天使は一体誰なのか非常に気になる。
「シャドウ様です」
シーンと静まり返った。
事情を知っている者以外の頭の上に大量の?が浮かぶ。
誰が?そのショタ天使があのシャドウ様?
いや、そんな非現実的な事がいくらシャドウ様といえども有り得ないだろう。
もし、もしもシャドウ様だとしたら一体そこにどの様な意図があるのか知っておかなくてはならない。
「僕なんだけど信じてないよね。信じる方がどうかしてるか」
衝撃の事実に空気が固まる。
まさかの本人!
一体どんな意図があるのか、王都の情勢からその意図を探る。
「イータに実験台にされたんだ。酷くない?」
意図も何もなかった。
ただマッドサイエンティストの被害者だった。
彼女達は身をもってイータの恐怖を知っているのでシャドウに同情し、盟主すら実験台にするイータの狂気にかつて薬やらアーティファクトの実験台にされかけた恐怖が蘇る。
盟主すら実験台にする狂気、恐ろしい。
「今日はこのまま過ごすからよろしくね」
できれば今日だけではなく一週間はそのままでいて欲しいと言いたい。
だがガンマの笑顔が怖すぎて言えない。
言えば僻地に飛ばされるのは目に見えている。
「あの、触れ合いはできないんですか?」
欲望に負けた愚者が現れた。
何言ってんだてめえ!と怒りを露にする。
こっちに飛び火したらどう責任取るんだよと怒っているが強く言う事はできない、気持ちは分かるから。
「いいですよ」
まさかの七陰からの触れ合いの許可に一瞬耳を疑う。
話したらパワハラ、触れたらパワハラ、近づいてもパワハラ、今までシャドウにお近づきになろうとして無事で済んだ者はケルベロスを除いていない。
「といってもお昼休憩だけですけど。では今日もよろしくお願いします」
それだけ言い残してガンマは眠たそうにしているシドを抱きかかえて去っていく。
ガンマの姿が見えなくなるまで静かにしていた彼女達。だが見えなくなると今まで溜めこんでいたものが爆発し、
『よっしゃああああああああああ!!』
歓喜の絶叫を上げた。
イータに実験台にされた事への憐れみは一瞬で消え去り、感謝に変わった。
しかも触れ合いの許可まで貰えた。
パワハラじゃない!
近づいてもパワハラが飛んでこない!触っても話しかけてもパワハラが飛んでこない!!
もしかして来た!?私達の時代が来たんじゃねぇの!?
遂に時代が来たぁぁぁぁぁぁぁぁ!
うひょおおおおおおおおおおおおお!!
とても淑女とは言えない表情でその喜びを表現するかのように舞い踊る。
調子に乗りすぎた為か彼女達は気付いていない、朝礼が始まった時から壁際で気配を消している鬼教官がいる事を。
「調子に乗るなよ貴様ら」
殺意が込められた言葉で現実に戻ってくる。
視線の先にいるのは怒りに顔を染めた
そもそもここまでラムダが怒っている理由は彼女達からするとかなり理不尽なもの。
「監視お願いね」
七陰から監視を頼まれたからだ。
ショタ化したシャドウに狂喜乱舞していたのも束の間、七陰は直ぐに冷静に考えた。
今の状態のシャドウを外に出すわけにはいかない、でも隠そうとすればするほど勘繰られる。
ならどうするか?
七陰の出した答えは意外なもので、変に隠すからバレる、ならこっちから晒せばいい。それに後でごちゃごちゃ言われるのも面倒だし。
だが晒したら晒したらで絶対に調子に乗る、今まで散々パワハラをして遠ざけてきたのだから調子に乗るのは目に見えている。
なら監視をつけようと考えたが、仕事(+シャドウを愛でる)で忙しく監視なんてできない。
丁度いいタイミングで王都に来ていたラムダに白羽の矢が立った。
「これだけの事で心を乱すとは、矯正が必要か?」
本来であれば今日はラムダにとって素晴らしい1日になるはずだった。
久しぶりにシャドウ成分を補充....もといキャッキャウフフな1日になるはずだった。シャドウのショタ化というイレギュラーにより普段の倍以上に幸福な1日なるはずだった。
食事を食べさせ、モチモチの頬っぺたを堪能し、眠たくなったら膝枕をしてシャドウ成分のほじゅ....幸せな1日になるはずだった。
七陰からの命令はあくまで調子に乗るようなら監視することだったが、全員が調子に乗った。
そうなると監視しなければならない。
幸せを奪われた。
誰に?
七陰か?七陰はあくまで調子に乗ったら監視しろと言っただけ、なら誰が奪った?
そうだ、こいつらが調子に乗ったから奪われたんだ。
奪われた、幸せが奪われた。
許さん、許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん!!
この腑抜けた『
「少しでもミスをするようなら、矯正してやるから覚悟しておけよ」
『....』
「返事が聞こえんぞ、この『
『サ、サーイエッサー!』
敬礼と共に腹の底から声を出す。
これしきの事で心を乱すなとか言ってるけど、そっちも乱しまくってるじゃないですか。と命知らずな事を言う者はいない。せっかく触れ合える機会が得られたのにドブに捨てるような事はしない、それに矯正が怖い。
あの鬼教官の矯正なんて想像もしたくない。
いつも以上に気合を入れる。
全てはあのショタ天使と触れ合うために。
決して矯正が怖いとかではない、決して怖いとかではない。
違う。違うのだ。
ミツゴシの朝礼に参加し、刷り込まれた企業戦士魂にげんなりしていたのもほんの一瞬で何時ものように胃痛に襲われることになった。
「ボス、あ~~ん」
「あ、あ~~ん」
まだ朝食が済んでいなかったので部屋に戻って朝食が始まると思っていたら、扉が開いた瞬間にデルタの腕に捕獲された。
僕を奪われた時のガンマの顔は悲壮感に溢れていた。
だがもっと怖いのはアルファだ、顔が下を向いていてその表情を伺う事はできないが握りしめた拳からメリメリと音が鳴っているから怒っているのは間違いない。
アルファの席の隣にファンシーなデザインの子ども用の椅子が置かれている。
あれに比べればデルタの膝の上は100倍マシだがアルファの席の隣に置かれているというのが非常に良くない。
あそこに座らせて僕と朝食をしようとしていたのは容易に想像できる。
「ボスどうしたのです?」
なんで不思議そうにしてるんだ?
気づけよ、ちょっとでいいからアルファの方を見てくれ。
僕が隠し事してたり、噓ついたりしたら気づく勘の良さはどこにいった。
気づいて、お願いだから。今の体のサイズだとそういう行為を無しにしても押さえ込むのが難しいんだからデルタが犠牲になってよ。
......え、本当に気づいてないの?眩しい位の笑顔を保てているという事は気づいていないってことか。
皆の方を向いても目を逸らされる。
えーー、あれ僕が何とかしないと駄目なの?
何とかなった。
着せ替え人形の次はぬいぐるみ扱いだがそれで機嫌が良くなるなら受け入れよう。
「可愛い♡本当に可愛い♡」
ずっと頬擦りしてるけどよく飽きないね。
肌のケアとか大丈夫なの?スリスリじゃなくてズリズリって鳴ってるよ。大丈夫?
「食べちゃいたい♡」
今すぐに110番しないと。
ここにいたいけな6歳児を性的に捕食しようとしているサキュバスがいます。
今すぐ逮捕してください、僕の身の安全の為にも速く逮捕してください。
「冗談よ、そんなに怯えないで。ね?」
冗談?
なら目が♡になっているのはなんで?完全にヤル気だよね?
今の僕は6歳児にしては大きいサイズかもしれないけど大きさが合わないと思うから楽しめないと思うよ。
だから勘弁して、お願いします。
不能になるのは嫌だ。
「アルファ様、そろそろ交代の時間です」
そう言ってガンマの手が伸びてくる。
交代って何?僕はアルファを落ち着かせる為にぬいぐるみ扱いを受け入れただけであって君達のことまで....あ、確定事項ですか、そうですか。
「交代ですよ」
「後30分....いえ、せめて10分だけでも」
「駄目です、交代です」
「私は第一席よ」
うわ、ここで席次を持ち出すのか。アルファもすっかりパワハラ上司になってしまったか。
「アルファ」
「シャドウからも言って。せめて後10分は....」
「交代してあげて」
権力を振りかざすのに慣れると、人間性が良くない方に成長するからここらで矯正しておかないと。
「交代するんでしょ?」
「でも」
「めっ!」
「はう」
昔姉さんが暴れてた時にめってしたら大人しくなったから、期待はしていたけどここまで効くとは思わなかった。
胸を押さえてモジモジしているのが艶めかしい。
聖剣が動きそうになるのを必死に抑える。ここで気づかれるわけにはいかない。
「ふふふふ♡」
次はガンマの膝の上か。
頬擦りはないがずっと頭を撫でている。手首痛くないのかな?もう撫で始めて30分は経ってるのに。
「シャドウ様♡」
猫可愛がりというのだろうか?オカンに可愛がられていた時期を思い出す。
あの頃はオカンと姉さんで僕の取り合いをよくしていた。その度にオトンは殴られていたような気がするけど何年も前の事だからおぼろげにしか覚えていない。
「ガンマ、次は、私」
次はイータか。
何かされそうで怖い。昨日風呂の話が出た時に一番反応が強かったから怖い、下半身に何かしてきそうだし。
「失敬な、何もしない」
そもそも僕がこんな姿になっている原因の言葉なんて信用できない。
「む」
不満そうに頬を膨らませているが、事実でしょ?
それと僕の心を読むのをやめてくれ。
またしても僕の心を読んだのか頬を膨らませながら、ガンマから乱雑に引き剥がされた。
ガンマが今生の別れみたいな顔になっているが見なかったことにしよう。
「むふん、やっぱりいい、可愛い、最高♪」
珍しく声に感情が乗っている。
作った薬の効果が出ているのも、喜んでいる理由の一つだろう。
本当にマッドサイエンティストだ。
「....ホルマリン漬け、冷凍保存.....どれがいいだろ?」
警察!直ぐに来て!
ここにいたいけな6歳児で実験をしようとするマッドサイエンティストがいます。
ホルマリン漬けは嫌だ!!
「冗談、冗談、本気にした?」
イータが言うと冗談に聞こえない。
現に僕は怪しげな薬を飲まされて体を6歳の頃まで戻されているわけだし、本気にするに決まっているだろう。このマッドサイエンティストめ、逆に何処を信用しろと?
今まで僕で散々実験してきただろうに。
この話題はここで切ろう、踏み込み過ぎると興味があると勘違いされて実験に付き合わされるのは嫌だからね。
「イータは仕事しないの?」
「しない、私は、研究だけ」
アルファとガンマは頬擦りしたり撫でながらでも書類と向き合っていたが、イータはそれがない。
マッドだから書類仕事はシェリーにでも任せてるのかな。そう言えばシェリーどうしてるんだろう。
「何を言っているのかしら?」
ドンと机の上に書類の山が幾つも置かれる。
「ガンマ、邪魔しないで」
「ちゃんと仕事してくれれば邪魔なんてしないわ」
書類の山から一枚抜き取って読んでみると、文字とは言えないミミズがのたうち回ったような線が書かれている。
「イータ、前から何度も言っているけど書類は読める字で書いて欲しいの」
「読める」
「なら読んで見せて」
「....」
読めないようだ、僕にもなんて書いてあるか読めないし。
ガンマも考えたな。
僕の目の前でイータの怠慢を暴く事で矯正しようとするとは考えている。今の僕の容姿を利用するのもいい考えだ、もし僕に子どもがいたとして「パパなんで働かないの?」なんて言われたら僕でも耐えられない。
「イータ」
「なに?」
「ちゃんと書かないと駄目だよ?」
「書いても、研究費くれない」
「でもちゃんと書かないと貰えるものも貰えないよ?」
「むぅ」
不満そうにしているイータを膝の上から見上げる。
昨日も使った上目遣いだ。
「.....」
「....分かった、書き直す」
書き直すつもりになったようで、書類の山から書類を取って書き直そうとするが、そこには文字ではなくミミズがのたうち回ったような線が書かれているだけなので
「これ、なんだっけ?」
読めない。
適当に書いてあるだけだから読めるはずがなかった。
「今何か言ったかしら?もしかして読めないんなてことないわよね?」
「ひっ、読める、大丈夫、ちゃんと書き直す」
僕はガンマにお金をたかるような事は今後もないと思うが、ガンマに書類を提出する時は読めるように書こう。
1時間かけて山を1つ分書き直し終えていた。途中「これなんだっけ」とか「そもそも使った?」とか聞こえてきてどれだけ普段からだらしないかが伺えた。
この様子だとシェリーも苦労しているのは想像できる、労いの言葉でもかけたほうがいいのかな?
「どうしよう」
書き直した申請書を見て固まっている。
どれどれ、僕も見て...桁が違う。
僕が今まで集めた金額なんて子供のお小遣いに見える程の桁だ。
これ全部研究で使ったの?ちょっと僕でも庇えないかな。
「どうしよう、
僕は庇わないからな。
無理だから、僕に補填求められても出来る額じゃないから。
「シャドウ様、そろそろお時間です」
「時間?」
「ぐっ、はい、お時間です(やっべぇ、首傾げるの可愛すぎ)」
「時間?何の?」
「朝礼で申し上げたものです」
「ああ、あれか。分かった」
すっかり忘れてた、変な事されないといいな。
3人が目を光らせてくれるから大丈夫か。
「イータ離して、僕行かないと」
「嫌、無理」
「離してよ」
「離したら、
だから知らないって、自業自得でしょう。
離してよ、ミツゴシでストライキが起きたとか笑えないから。
「離してよ」
「嫌」
だから離してって。
ミツゴシでストライキが起きたら『平凡だが裏から商会を支配するモブムーブ』が出来なくなるじゃないか。
仕方ない、この容姿を利用して抜け出すか。
絶対にしたくはないが、仕方ない。
「イータ」
「嫌、無理、離さない」
「ぶいぶい」
よし、腕が緩んだ。
「ニュー、今のうちに行こう」
「え、あ、ああ、はい行きましょう」
「録音、できなかった、不覚」
「そうね、イータあれは録音しておくべきだったわね」
「そうそう」
「ところでイータ、この概算なんだけど億ってどういうこと?」
「....」
「ねぇイータ、億って何どういうこと?何かしらこれ?」
「億?冗談でしょう?.....イータ、これはどういう事?」
「.....助けて、マスター」
『しっかり話して貰うわよ』
「....ぴえん」
ミツゴシ商会のお昼休憩。
昨日までなら特に代わり映えのしない時間だった。しかし今日は違う。
あの性癖ぶっ刺さり超絶イケメンのシャドウ様のショタ化バージョンと触れ合えるなんて、こんな幸福は他にないだろう。
あの
休憩に入る時に滅茶苦茶睨まれて生きた心地がしなかったけどもう大丈夫、直ぐそこなんだから。
足音を立てず全速力で目的地に辿り着く、後は扉を開けるだけ。
ただし静かに開けなければならない、勢い良く開けて驚かせたりしたら一緒にいるであろう
顔を見合わせてドアノブに手をかけて扉を開くとそこには
天使がいた。
ソファの上でクッションにしがみつき爆睡している猫がいた。
天上に住まう天使がそこにいた。
一瞬、真っ白に燃え尽きて隅に転がされているダークエルフが視界に入ったが、彼女達はその高い適応力で無視した。
そしてその天使を写真に収めようとカメラを構えていた残りの
視線からは、黙れ、騒ぐな、静かに食事を済ませろというのが伝わってくる。
それに逆らう事はせず食事を始める、逆らったら
部屋の中で聞こえてくる音はその姿を写真に収めようとするカメラのシャッター音だけ、箸と茶碗が当たる音すらしない。
天使に視線が釘付けになり、起こさないように音を消すように努める。
「ん~~」
時折もぞもぞと動く天使に悶絶し叫びだしそうになりのも必死に堪える。
なんと可愛い天使だろう。
見ているだけで心が洗われ、浄化されるような気分だ。
朝礼の際、歓喜している従業員の一方でケルベロスは考えていた。
ショタと化したシャドウと従業員全員との触れ合いは非常に不利になるのではないかと。
ショタである今は理性が削られる以外問題はない、ないったらない。
一番の問題は元に戻った後だ。
小さくなっていた時に良くしてくれた相手を元の姿に戻った時にあの人たらしのクソボケが放って置くわけがない、そうなればどうなるか?
あの人たらしのクソボケは必ず気にかけ、関係が深まっていき最終的には行く所までイってしまうだろう。その身を持って体験しているから確信できる。
そんなことになれば
そんな事は絶対に認めない、認めて言い訳がない。
あの筋肉を堪能....これ以上雌の匂いがつくのは絶対に許せん!
ハーレムの席はこれ以上いらねぇんだよ!!何が何でも増えるのは阻止してやる!!
ケルベロスは奮い立った、例え後で七陰に折檻されようともこれだけは成し遂げなければならないと奮い立ち行動に移した。
交代制の休憩時間が始まる1時間前に従業員用食堂に移動し、シャドウに食事を摂らせる。
そうするとどうなるか?
6歳児程に小さくなっただけではなく、体の状態も6歳相当になっているから食事を摂れば食後の眠気がやってきて眠りに入った。しかも爆睡、ちょっと騒いだ所で起きたりはしない。
ハーレムの席が増えるのを阻止できた。
お前らに触れ合いなんてさせてたまるか!!でも職務上仕方ないから寝顔だけは見せてやる。
お前達は寝顔だけで満足していればいいんだよ!
フハハハハハ!....なんて調子に乗ってから僅か5分後、オメガが燃え尽きて真っ白になった。
全てを出し切り、コーナーに座り込むボクサーの様に真っ白になった。
そしてニューとカイもガリガリと理性を削られながらも写真を撮り続けた。
そんな寸劇や内心等は一切知らず食事を続け白米を掻き込む。
既に配膳されたおかずは食べきった、しかし素晴らしい
なんで猫の格好をしているのかとか小さくなった事とかはどうでもいい。
(マジ可愛い)
(天使)
(理性が削られるぅ)
(ここで馬鹿な事すれば僻地に飛ばされる!頑張れ私!)
(頬っぺた柔らかそう...もちもちしたいなぁ)
(ネコちゃんがにゃんにゃんしとるんじゃ~~)
(にゃんにゃん~~)
(にゃんにゃん~~)
(ふー!ふー!ふー!)
(落ち着けよ。
(これ以上の労働の対価は存在しない!労働最高!!)
(労働最高!!)
(労働最高!!)
(ふぁ~~~~!)
(あ....あ..あああああ!)
(可哀想に、性癖破壊されちゃって)
(南無)
例外なく頭をぶっ壊されていた。知性に影響が出ているものもいるがそれに突っ込んだりはしない。
体力と至福の時間を無駄にするだけ。
ネコちゃんの方が遥かに大事。
食事を終え、残りの休憩時間を茶を飲みながらゆっくりと過ごす。
触れ合いができないのは痛い、しかしこうして眺めるだけなのも悪くない。
普段ならここまでの距離に近づく事すらできないのだから、近づけているだけでも喜ぶべきだ。
そしてそんな至福の時間がいつまでも続くわけもなく、休憩時間の終わりが来る。
潔く部屋を出る者もいれば、机にしがみついて職場復帰を拒否する者もいる。
退出拒否した者は
この日は彼女達にとって至福であると同時に脳破壊という地獄、そして鬼教官に睨まれての職務遂行という複雑な1日になった。
「『
オマケ
「ほら、お母さんって言ってみて」
「おかしゃん」
「お母さん」
「おかしゃん」
「や~ん♡もう可愛い♡」
カゲノー家では話せるようになったシドに言葉を教えていた。
発音が怪しい所もまた一興。
老齢の者達は孫を見ている気分で、お姉さ達は頑張っているショタの姿に胸を撃ち抜かれていた。
「じゃあ次はお父さんだよ、ほらお父さんって言ってみなさい」
「おとしゃん」
「お父さん」
「おとしゃん」
「んん!息子が可愛いすぎて辛い...外に出せないじゃないか」
悶える
こんなに可愛い息子を外に出したら、飢えた肉食獣に酷い目にあわされてしまう。
心配で外に出せない。
「どいてよ、ハゲ」
「だからお父さんの事をハゲって..」
「どけ」
「うげぇ」
「お姉ちゃんって言って」
「おねしゃん」
「んん!!....お姉ちゃんよ」
「おねしゃん」
「んん!!」
『ぐうっ!!』
胸を撃ち抜かれたのはクレアだけに留まらずメイドのお姉さん達も撃ち抜かれた。
家の坊ちゃん可愛いすぎんか?
これ外に出して大丈夫か?尊過ぎて死人出るんじゃないか?
撃ち抜かれた衝撃で頭の方にも影響が出てしまったようだ。
「お姉ちゃんよ」
「おねしゃん」
「....お姉ちゃんよ」
「おにゃ...」
(噛んだ)
(嚙んだ)
(おにゃ?)
(((可愛い)))
嚙んだのも可愛い、というか何もかもが可愛かった。
「きゃんじゃた」
きゃんじゃた!?
きっと「嚙んじゃった」と言いたかったんだろう、しかしそれすら嚙んでしまった。
脳を破壊されたせいで、孫を愛でる気分で見に来た老人も、メイドのお姉さん達も、両親とお姉ちゃんも倒れてしまった。
「ありゃ?」
「たおれちゃた」
「どうしょぅ?」
引用元
・「ね?」
F○Oの擬人化した湿度高めの古代都市
擬人化した湿度高めの古代都市って属性盛り過ぎだと思う。
・全てを出し切り、コーナーに座り込むボクサーの様に真っ白になった。
伝説のボクシング漫画。
書いてて思ったけどシドなら警察来る前に大抵の事は自分でなんとかしそう