陰の実力者になりたくて!addition   作:読者0

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例のごとくモンハンやってました。

護石ガチャ渋すぎるし、モンスター化けすぎ
ラフマーのお助けが無かったら3乙してたわ
ふと思ったんだが小型モンスのラフマーをセクレトと交換する事はできないんだろうか?
https://youtu.be/Fx_r_Aiv-m8

FFコラボとかいう地獄のせいで虚無になった
騎士装備は作れたけど零式は1回勝っただけで行ってない、今はバウンティクリアするだけになった。

だからワールドやってる
上位の3古龍にボコられて先に進めない。
やはり古龍は凄まじい、あいつらがいるだけでストーリーが進まない
多分アイスボーン買うからまた遅れる




解釈違いが多分に含まれていると思うけどギャグだから許してね。


腐ったミカンは他のミカンも腐らせる 後編

言いだしっぺは負ける法則に嵌り、BL騒動をシャドウに報告しなけれなばならなくなった。

なんであそこでパーを出したのか、グーを出しておけば良かったのにと考えても時間は戻らない。

負けたのはゼータなのだから。

 

(どうやって言おうかな.....)

 

定期報告がスムーズに進むせいでどんどんとその時が迫ってくる。

 

「ふむ、そうか。他に何かあるか?」

 

そして遂に定期報告が終わってしまった。

本当ならこの後、気合の入った下着を見て貰い互いに燃え上がってアハーンでウフーンな事をして諜報活動のせいで補充出来なかったシャドウ成分を朝まで補充するつもりだったのに、許すまじ腐れエルフ。

 

「その今日はシャドウガーデンの事じゃなくて、七陰内の問題があるんだけど」

「ふむ、そうか...え、七陰内の問題?何?喧嘩でもしたの?」

 

七陰内の問題となると先程までのシャドウモードが崩れて本気で心配してくれる。

平時であれば凄く嬉しい、平時でさえあれば。許すまじ腐れエルフ。

 

「言葉で説明するのは難しいから.....とにかくこれを見てもらえると全部分かるから」

 

そう言って腐れエルフ共が性書(聖書)と宣うBL本を渡す。

 

「本?本が原因なの?」

「見てもらえれば分かる...私の口からはこれ以上何も言えないんだ」

「そんなにヤバいの?」

 

そう言いながらも、本を開いて読んでいく。

最初の内は読むスピードも速かったが、読み進めていく内にページを捲る手が重くなっていっている。

そして挿し絵のあるページで完全停止した、ピクリともしない。

 

「主?大丈夫?」

 

心配になって肩に触れようとした瞬間本を閉じて立ち上がった。

 

「大丈夫?」

 

声をかけても反応せず壁まで近付くと背中をピッタリと壁に付けて怯えた目でゼータを見る。

 

「ゼータ....趣味は人それぞれだと思うんだ」

「ちょっと待って主、勘違いしてない?」

「僕には個人的な部分に踏み込む権利なんてないし、踏み込むべきじゃないと思うんだ」

「勘違いしてるよね?違うよ、違うから」

 

壁に背中を付けたままカニ歩きで窓に近付いていく。

 

「例えどんな趣味嗜好を持とうとゼータはゼータだ、そんな事では嫌いになったりしないよ」

「ならなんで離れるの?違うって言ってるよね?」

「僕はゼータの趣味嗜好を尊重するし、否定したりしないから」

「話聞いてってば!!」

「人の趣味はそれぞれ、皆違って皆いい。これって素晴らしいと思う。でも.....

 

 

 

暫く距離を置いた方がいいと思う」

 

窓の鍵を外し、今まさに窓から出ようとしている。

 

「待って!!違うから!これ私が書いたんじゃないから!!!」

 

このまま誤解されたままでは、埋めがたい溝が出来てしまう。

それを止める為に主に抱きつくが

 

「は、離せぇ!!僕に一体ナニするつもりだぁ!?」

 

割とガチめの拒否をされて死にかける。

ここで誤解を解けないと距離を取られたままになる、それはいけない。

死にそうになるのを踏みとどまり必死に誤解を解く。

 

「ナニもしないから!!」

「ううううう噓だぁ!!僕の尻をどうするつもりだぁ!!」

「ナニもしないってぇ!!」

「噓だぁ!!だって僕の尻を触ったりするじゃないか!!」

「あ、あれは違うから!そんなんじゃないから!あれは単に筋肉を堪能してるだけだから!!」

「噓だぁ!!」

「あれはベータが書いたやつだから!!私じゃないから!!」

「....ベータ?」

「そうベータ!!」

「本当に?」

「本当だよ!!」

 

疑わしそうな顔をしながらゼータから離れ、壁に背中を付けて椅子まで戻る。

ビクつきながらも本を手に取り開く。

 

「うわ、これ確かにベータの描いた絵だ。癖とかも出てるし.....うわ~~~~」

 

ドン引きである。

 

「これって『シド』と『シャドウ』を別人として書いてるんだよね?ベータこんな事考えてたの?....距離置いたほうがいいな」

 

ベータはここにいなくて良かった。

本当に良かった。

もしいたら自決しかねない。

 

「見た感じ100ページ以上あるんだけど、こんなのじゃなくて別のに熱量をぶつけられなかったのかな.....なんでもう一冊あるの?前後編なの?え?マジ?」

 

助けを求められるような視線を向けられるが、何も言えない。

だって前後編なんてものじゃない、前後編の方がまだマシに感じるようなものなんだしあえて言わない。

変に希望を持たせてから、落とすのは余りにも可哀想だし。

 

「......え.....う、噓だぁ。受けと攻め入れ替えて書いてるぅ.....噓だぁ。こっちも100ページ以上あるぅ.....なんでこんなの書くんだよぉ、もっと他のに熱量向けろよぉ」

 

随分と弱々しいシャドウを見てゼータは驚く。

引くとは思っていたが、ここまで弱くなるとは思わなかった。

弱々しい姿にちょっとお腹が疼く。

 

「暫くミツゴシに顔を出すのは止めよう、呼ばれても行かない」

「あ~~あの主」

「何?何言われても暫くミツゴシには顔出さないからね、貞操を守る為に」

「まだ他にもあって」

「まだ?.....ま、まさか」

 

顔は白を通り越して土気色で膝がガクガクと震え今にも倒れそうだ。

 

「まさか.....僕を.....ヒョロやジャガと絡ませて.....それをネタに書いて.....」

「違う違う!!というかそんな悍ましい事言わないでよ!!想像しちゃったじゃん!!」

 

しれっと「悍ましい」と扱われるヒョロとジャガは泣いても.....泣いても.....妥当な評価かもしれない。ストーカーしたりしてるし。

そろそろ泣いてもいいんじゃないかとゼータは考える。

じゃんけんに負けたのは確かに自分だ、でも主を追い込んで止めを刺さないといけないなんてとんでもない罰ゲームだ。許すまじ腐れエルフ。

 

「アルファ様とイプシロンなんだけど」

「もしかしてベータを叱ってくれた?ミツゴシ行きたくなかったら良かった」

「そうじゃなくて.....はぁ、もうなんであそこでパー出したんだろ」

「パー?」

「こっちの話....その.....アルファ様とイプシロンなんだけど」

「うん」

「使ったんだよ」

「使った?」

 

何の話か分からないといった表情をしているが「使った」という表現は過去のシドにも当てはまる表現だ、分野はBLではないが。

どうも自分を題材にしたBL本の存在のせいで正気を取り戻せていないようだ。

 

「その....ほら女の子にもその.....」

(これなんて罰ゲーム?本当になんでパー出したんだろ)

「ゼータ?どうしたの?」

「.....男の子と同じでどうしても我慢出来ない日があって」

「どうしても我慢出来ない日?」

「.....そういう時ってまぁその.....オカズが必要で」

「.....」

「.....それでイプシロンとアルファ様が.....使ったんだよね」

 

鍵を外したせいで僅かに開いた窓の隙間から風が吹き込んでくる。

気まずい空気。

顔色は変わらないが、表情は全てが抜け落ちたようになっている。

 

「主?だいじょ...」

 

肩を叩こうとしたその瞬間、シドをの姿が搔き消えガラスが割れる音が響く。

振り向くと窓が無くなって床に窓枠とガラスが散乱している。

窓が無くなったせいで冷たい夜風が吹き込んでくる。

夜風で体が冷える、本当ならこの冷えた体を夜の運動会であったかくするはずだったのに、許すまじ腐れエルフ。

 


 

「ただいま!!」

 

少しでも苛立ちを晴らす為に勢い良く扉を開けて部屋に入る。

 

「お帰りなさい、扉は静かに開けてもらえないかしら。この前デルタが壊したのを変えたばかりなのよ」

「五月蠅い!!こっちは主とエッチできなかったんだよ!!」

「お疲れ」

「どうもぉ!!むしろ嬉しそうに見えるんだけどなぁ!!」

「そんな事ない....ぷっ」

「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

 

イータに馬鹿にされ、クールキャラがどこに行ったのか心配になるほどのキャラ崩壊。

因みにゼータがエッチ出来なかった原因の3馬鹿エルフはというと

 

『私は主で薔薇本を書いた腐ったエルフです』

『私は主を題材にした薔薇本で発情し、自慰をした腐ったエルフです』

 

と書かれた板を首に掛け正座している。

あれだけ性書(聖書)だの言っていたのに今はしおらしい。

 

「あ~~~~~~も~~~う!!3人のせいで主とエッチ出来なかったじゃん!!」

 

怒りを抑えきれなかったゼータは手に持っていた性書(聖書)をベータの顔に向かって投げつけ、スパーンと気持ちのいい音が鳴る。

 

「作者の顔に作品を叩き付けるのは...」

「主がそれ見てどんな反応だったか教えてあげようか!?ドン引きだったからね!!」

 

腐ったエルフ(ベータ)がバタンと倒れた。

ナマモノのBLで本人にドン引きされたら倒れるのは仕方ない。

腐れエルフには相応しい罰だ。

 

「それで私達はどうなの?」

 

アルファにシャドウの反応を聞かれ一瞬考える。

言うのは流石に可哀想か?

いやでも、この腐ったエルフ×2(アルファとイプシロン)のせいでエッチできなかったんだ。

うん、全然可哀想じゃないな。

 

「主ならどかっか行っちゃたよ、ドン引きしてた」

 

腐ったエルフ×2(アルファとイプシロン)も撃沈され崩れ落ちる。

腐ってもドン引きされるのは駄目だったようだ。

 

「イライラする!!暫く外出てるから!!」

「せめてどこに行くか教えてよ、連絡は着くようにしたいから」

「ストレス発散!!」

「だから....」

「ストレス発散!!」

「....分かったわ、行ってらっしゃい」

「行ってらーーー」

「他人事だと思って...」

 

そこでふと思い出す。

まだ言っていない事があった。

 

「そう言えば、主なんだけど暫く顔出さないってさ」

『え』

「じゃ、私はストレス発散に出てくるから」

 

爆弾を残し、扉を閉めてその場を去る。

イータとガンマの頭の中ではゼータの言葉が響いていた。

 

誰が顔を見せない?

誰が?

誰が?

シャドウが?

は?

は?

 

 

 

 

は?

 

シャドウが顔を出さないというのは2人にとってとてもショックだった。

そして何故来ないのかを考える。

答えは考えるまでもなく床の上にあった。

そう、性書(聖書)だ。

これがあるからシャドウは顔出さないとまで言ったのだろう、恐らくはこちらから会いに行っても会ってはくれないだろう。

2人の行動は決まった。

消してしまえばいいのだ、この性書(聖書)を。

 

「燃やす」

「バラバラにする」

 

一冊づつ手に取り、ガンマは暖炉に投げ込もうと手を振り上げ、イータはどこからか取り出した手回し式のシュレッダーに挿入する。

だがここで腐ったエルフ達は驚異の反応速度で起き上がり、性書(聖書)の守護に乗り出す。

 

「待ってぇ!燃やすのは流石に違うと思う!せめて金庫に入れるとかもっと他にあるじゃない!!」

「そうよ!それを焼くのは金貨数千枚の芸術品を失うよりも人類にとっての損失よ!!」

「作者の目の前で作品を裁断したり焚書にするのは人のやる事じゃないと思うんですけど!?血が通ってたらそんな事しないと思うんだけど!?」

 

腐ったエルフ達は反省していなかった。

ベータはまだ作家である為に焚書等の作品に対しての毀損行為について言っていてまだ擁護できる部分もある、本の内容は全く擁護できないが。

アルファとイプシロンは言葉から分かるように全く反省していない。

イプシロンなんて「金貨数千枚の芸術品を失うよりも人類にとっての損失」と言い出して全く反省してない。

 

「本当に反省してます!?」

『反省してるわよ!!』

「なら燃やしてもいいじゃないですか?」

『それは違う!!』

「全然反省してないじゃないですか!」

 

「離せ、腐ったら、どうする」

「腐る!?人をカビ扱いしないでもらえます!?」

「腐って、マスターに、嫌われたら、ベータのせい」

「なら腐らせてあげますよ!!」

「離せぇ!!」

 


 

翌日、腐ったエルフ達は正座して説教をされていた。

 

「話の大筋は聞いておりますが.....はぁ、一体何をしておられるのですか?」

 

七陰が問題を起こせば説教に来るのは当然ラムダであるが、今までとは違う方向性の問題のせいで酷い頭痛を起こして頭を押さえながら話している。

 

「皆様、反省しておられますか?」

『反省してます』

「本当ですか?」

『反省してます』

 

反省しているのは態度から感じられる。

だがどうしても疑ってしまう。

それは何故か分からない、どうしても疑ってしまう。

 

あっち(・・・)は大丈夫だろうか?)

 

頭痛の理由は他にもある。

 

 


 

一方その頃シャドウガーデン本拠地アレクサンドリアでは、

 

「すまんが手を貸してくれないか」

「....今休憩中なんだが?見たら分かるだろう」

 

ラムダからシャドウの世話を頼まれたカイはもうどうしようもなくなったのでオメガの手を借りようとするが、面倒臭そうに断られる。

 

「手伝ってくれないと、私もお前も困ったことになるぞ?」

「一体なんだ?」

「シャドウ様のことなんだが...」

「よし、手伝う。何をすればいいんだ?」

 

だらけ切っていた姿から一変し、背筋を伸ばした綺麗な立ち姿に変わる。

ちょっと目が血走ってるようにも見えるし、息も荒くなっている気がするが気のせいだと思いたい。

 

「言っておくがエロい事じゃないからな?」

「....お前が私をどう思っているか話し合う必要がありそうだな」

「話し合いなら幾らでもしてやるからまず手伝ってくれ」

 

複雑そうな顔しながら手伝ってくれるらしい。

 

目的地がシャドウの部屋だと分かるとやっぱりエロい事なんじゃないかと興奮するが、部屋の扉が開き内部の状況を見て興奮が鎮静化する。

 

「まず聞こう」

「何だ?」

「ベッドの丸まった毛布は何だ?」

「シャドウ様だ」

「は?」

「あの中に引きこもっておられる」

「可愛い....ごほん。それでそこの死体はなんだ?」

 

オメガの視線の先には茶髪の長髪の少女が白目を剥いて気絶している。

 

「ニューだ、シャドウ様にガチ泣きされてああなった....死んでないからな」

「そうか....は?ガチ泣き?」

「ああ」

 

丸まった毛布が一瞬揺れる。

 

「な、何があればシャドウ様が引きこもるなんて事になるんだ?」

 

丸まった毛布がぷるぷると揺れる。

 

「あまり大きな声で言えない事だから耳を貸せ」

「何だ...一体何があったって言うんだ?」

「だから耳を貸せって言ってるだろ」

「あ、ああ」

「ベータ様が薔薇(BL)本を書いていたんだ、シド様とシャドウ様を別の人物としてな、しかも受けと攻めを入れ替えたのも書いていたものだから、ショックで引きこもられてしまったのだ」

「そうか...今なんて言った?」

「だから薔薇(BL)本を書いていたんだ...シャドウ様の」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャドウ様の薔薇(BL)本だとぉ!!」

 

「大きな声で言えない事だって言ったよなぁ!!」

 

「馬鹿な!そんな...そんな物が存在していいのかぁ!?」

「お前もう黙れ!!黙ってくれ!!」

「しかも受けと攻めを入れ替えていただとぉ!?なんて事だぁ!素晴らしいですベータ様!!」

「黙れよ本当にぃ!!もう黙ってくれよ!!」

「見たいぃ~~~~~!凄く見たいぃぃぃ~~~~~!!」

「頼むから黙ってくれよ!!」

「離せよぉ!!ベータ様の所に行かせろ!!」

「黙れ!!このド変態!!」

「ぐえっ」

 

カイの全力右ストレートにより、覚醒した変態は撃沈される。

変態を黙らせるのに、無駄に体力を使ったせいでカイの息は荒い。

ちらりとベッドの方を見れば目が合ってしまう。

 

「あ」

 

丸まった毛布、その隙間から様子を見ていた怯えた瞳と。

 

「やっぱり酷い事するんだぁ!!」

「ち、違います!これは馬鹿を黙らせただけでして....」

「僕に酷い事するんだぁ!!」

「しませんから!!」

「『検閲済み(ピー)』とか『検閲済み(ピー)』とかするつもりなんだぁ!」

「『検閲済み(ピー)』も『検閲済み(ピー)』もしませんから!大丈夫ですよ!」

「噓だぁ!だってベータの本に書いてあったもん!!」

「それは本ですから!現実とは違いますから!!」

 

 

 

 

「酷い事するんだぁ!!」


 

閑話休題。

 

帰ったら帰ったでまた面倒な事になるのが簡単に予測できてしまいラムダの頭を酷い頭痛が襲う。

どうしてこの七陰(上司)は時折、理解不能な問題を起こすのだろうか?

ラムダにはそれがそれが理解出来なかった。

 

「....ねぇ、ラムダ」

「何ですか?」

 

腐ったエルフ(ベータ)がおずおずと手を挙げる。

 

「シャドウ様は....どうされてるの?」

「お聞きになりますか?」

「聞かないといけないわ、それぐらいの事はしたからね」

「引きこもられました」

 

腐ったエルフ(ベータ)は体から力が抜けきったのかべしゃりと床に寝そべってしまう。

呆れて溜息をついているラムダに腐ったエルフ×2(アルファとイプシロン)が声をかける。

 

「私達は何かないの?」

「何か言われてなかった?」

「....」

「ラムダ?」

「聞いてる?」

「....私から言いたいことは余りシャドウ様に負担をかけないように」

「話のそらし方に無理があるわよ!」

「何!?一体何を言ってたの!?」

 

無理矢理すぎる話のそらし方に腐ったエルフ×2(アルファとイプシロン)はくってかかる。

 

「だからシャドウ様に負担をかけないようにと」

「私達の事をなんて言ってたのって聞いてるの!?」

「そんなに酷い事を言ってたの!?」

「ですから...」

「何で焦らすの!」

「はっきり言ってよ!」

「世の中には....知らない方がいい事もあるんです」

「何でそんな事言うのよ!」

「そんなに酷い事言ってたの!?ねぇ!!」

「....私から言える事はしっかりと反省するという事だけでして」

「誤魔化さないでよ!!()るんなら一思いに()ってよ!!」

「焦らされるとその分傷が深くなるの!!いっそ一思いに()ってよ!!」

「本当に反省してますか?」

『してるわよ!!だから一思いに()ってよ!!』

「....まぁ、現物を見ていない私から言えるのはここまでです」

 

現物を見ていない以上、ラムダに出来るのは反省を促す事だけ。

現物さえ見ていなければ。

 

「はい、これ現物よ」

 

事の発端となった現物をガンマが差し出す。

 

「何ですかこれは?」

「現物」

「え」

「現物よ」

 

だが目の前に現物を差し出されたラムダの思考は停止状態になる。

思考停止から現実に戻るまでに30秒かかった。

そして現実に戻って現物を受取り中身を改めるのではなく

 

「なんで私から離れるのよ?」

 

ガンマから距離を取ることだった。

距離を取られたのでガンマも近づくが、近づいた分だけラムダも離れる。

 

「だから何で離れるのよ?」

「まさか....ガンマ様までも...何という事だ」

 

ラムダはガンマも腐ってしまったのだと勘違いしていた。

 

「いや違うから!!私は違うわよ!!!」

「では何故そんな物があるのですか!!それがまだあるという事はそいういう事でしょう!!」

「だから違うわよ!!処分しようとしたけど邪魔されたの!!」

 

ラムダが来るまでにガンマは何度も処分しようとした。

しかしその度に邪魔をされた。

3人が寝たのを見計らって自室で処分しようとしたが扉をぶち破って妨害してきたため、処分出来なかった。

他にも様々な方法で処分を試みたが全て失敗に終わった。

 

「私は処分しようとしたの!邪魔されたから出来なかっただけよ!!」

「そう...ですか」

「まだ何か引っかかった様な言い方だけど、取り敢えず読んで見なさい」

 

ガンマから本を受け取るとゆっくりと、本当にゆっくりと、スロー再生の様な動きでページを捲る。ページを捲る度に顔色を悪くしていくがあるページに到達した瞬間ページを捲る手が止まり、表情が消え瞳から光が消える。

 

シドとシャドウが絡む見開きの挿絵。

 

まるでゴミでも見るかのような目で挿絵を見つめている。

残りを流し読みで読み終わるともう一冊を開き読み進め、同じ様に見開き挿絵のページで止まり残りを流し読みで読む。

読み終わると天上を見ながら深呼吸をし、気分を整える。

そして何かを決意したように歩き出す。

向かう先には暖炉がある。

寒くなり始めたのもあって暖炉には火がともっている。

 

『ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇい!!』

 

ラムダが何をしようとしているか悟ったアルファとイプシロン(腐ったエルフ達)は足にしがみつき妨害する。

 

「だから何でそんな極端なことしようとするのよ!」

「それがどういう物か分かってる!?芸術品よ!!それを燃やすなんてとんでもない!!」

「本当に反省してますか!?」

『反省してるわよ!!』

「では何故邪魔をするのですか!!」

『燃やすだなんてとんでもない!!』

「本当に反省してませんね!!」

『だからしてるって!!』

「シャドウ様の精神に悪影響が出ています!!」

『だからって燃やすのは違う!!』

「存在しているのが問題なんです!!」

『金庫に入れておくとかあるじゃない!!』

 

どこからどう見ても反省していない腐ったエルフ達とシャドウの精神に悪影響を及ぼしている有害物を処分しようとする忠義エルフとの醜くい取っ組み合い。

 

「もうその辺にしましょう...」

 

醜くい取っ組み合いを止めようとガンマが近づく。

 

「ぴぎゃ」

 

いつものガンマのドジが発生しこけた。

こけた時に醜くい取っ組み合いしているエルフも巻き込むようにこけてしまった為に3人も床に倒れてしまった。

 

ここでとんでもない奇跡が起きた。

倒れる瞬間にラムダの手から同人誌がすり抜けそれが空中で弧を描きながら落下していき

 

『あ』

 

火の灯る暖炉の中に落下した。

 

『いやああああああああああ!!性書(聖書)がああああああああああ!!』

 

腐ったエルフ達は焦げ始めた性書(聖書)を取り出す為に手を伸ばすが当然止められる。

 

「流石にそれはまずいですって!!」

「もう諦めて下さい!!」

『離せえええええええ!!』

「しつこいですよ!」

「シャドウ様の事も考えて下さい!!」

性書(聖書)おおおおおおおおおお!!』

 

ラムダとガンマは暴れ回る腐ったエルフを何とか押さえ込む。

 

「も~~~うるさいわね。一体何よ?」

 

腐ったエルフ達が叫ぶせいで気絶していたベータが起きてしまった。

しかもタイミングが滅茶苦茶悪い。

 

「火事でも起きてるの?」

 

焦げ臭い匂いに顔をしかめながら匂いの元を探してみると

 

「はぇ?」

 

暖炉の中で書いたBL本が焚書となっていた。

事実を受け入れるまでに数秒の時間を有した。

そして自身が書き上げた最高傑作が焚書となっている事実を受け入れ

 

「私の性書(聖書)がああああああああああ!!」

 

絶叫を上げた。

その表情は『ムンクの叫び』のように歪んでいる。

絶望に身をよじり、叫びを上げ続け再び気絶した。

その一方でアルファとイプシロンは

 

性書(聖書)おおおおおおおおおおおおお!!』

 

ガンマとラムダに押さえつけられながらも必死に床をはって暖炉の方へと手を伸ばす。

 

 

性書(聖書)おおおおおおおおおおおおお!!』

 

 


 

「はぁ」

 

アレクサンドリアに到着し、研究室まで歩いているイータは先刻の馬鹿騒ぎを思い出し、深い溜息をつく。

 

「馬鹿みたい」

 

その一言にイータの心情が全て詰まっていた。

なんであんなものいちいち書くのか?

そういういジャンルがあるのは知っているがわざわざ主で書くこともないだろうし、それが見つかればどんな反応が来るか想像はつくだろうになんで書いたのか?

イータには非常に理解しがたかった。

 

「ただいま」

 

研究室に扉を開けるといつも通りの光景が目に入る。

至る所に書類や学術書が積み重なり、床には失敗作が散らばって足の踏み場もないいつも通りの光景。

部屋にある物はいつも通りの光景。

 

「シェリー?」

 

この時間なら研究室にいるはずの研究仲間(マッド仲間)の姿が見当たらない。

踏み場のない床なんとか歩きながらシェリーを探す。

 

「あ、いた」

 

少し歩くと背を丸めて、本を読みふけっているシェリーがいた。

 

「シェリー、ただいま」

「....」

「シェリー?」

 

手が届く距離まで近づいているのに反応しないシェリーが流石に心配になって肩を叩いてみる。

 

「ふぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

奇声を上げながら飛び上がる。

 

「シ、シェリー?」

「おおおおおおおおおおおおおお、お帰りなさい!イータさん!!」

「あ、うん。ただいま」

 

ちょっとオーバー過ぎるリアクションに引く。

眼鏡はずれているし白衣はずり落ちそうになっている。

 

「何してたの?」

「ナ、ナニ!?ナニもしてませんよぉ!?」

 

慌てすぎて声が上ずっているし、挙動もおかしい。

まるで何か隠そうとしているようにも見える。

 

「何も、してないの?」

「はい!!ナニもしてないですぅ!!」

 

受け答えもおかしいし、何の発音もおかしい。

シェリーの挙動の不審さの原因を探っていると

 

ゴトン

 

と大きめの何かが落ちた音が鳴る。

音の発生源はシェリーの足元にある一冊の本。それを見た瞬間に不審な挙動をしていたシェリーの動きがピタリと止まる。

 

「何これ?」

「あ、ま、待って.....」

 

研究室に持ち込んでいる学術書はイータも一通り目をとしている為、本の装丁もある程度は覚えているがこれは見たことのない装丁の本。

シェリーが新しく持ち込んだ学術書だと判断したイータは碌にタイトルも確認せず(・・・・・・・・・)に本を開く。

そして読み始めてしまう。

学術書では無く小説だったがシェリーが趣味で読んでいる小説だと思っていた、だが100ページに差し掛かった辺りで展開の異常さに気付く。

ここまで出てきている登場人物が男性しかいない(・・・・・・)

別に男性だけしか出ていないのがおかしいんじゃない、絡み(・・)の描写に見えなくもない表現になっている。

順調に読み進めていたはずなのにページを捲る手が重くなる。

そして遂にたどり着いてしまう。

 

そう、ゴリッゴリに気合いの入った見開き挿絵のページに。

 

挿絵を見た瞬間に、ページを一気に捲り奥付を目指す。

奥付には発行年月日や、出版社そして著者の名前も書かれている。

奥付に辿り着き、著者名を確認した瞬間イータの顔色は青色をすっ飛ばして真っ白になる。

 

ナツメ。

 

ナツメ。その名前は胸にだけ栄養の行っているエルフ(ベータ)が表の世界で活動する際に使っている名前だ。

今まで読んでいた本が胸にだけ栄養の行っているエルフ(ベータ)が書いたBL本であったことと、数日部屋を開けていただけで研究仲間が腐蝕されてしまった事に衝撃を受けて本を落としてしまう。

 

「ち、違うんですよぉ!!これはその.....とにかく違うんです!!」

 

親にエロ本が見つかった中学生の様な反応をしながら誤魔化そうとしているが、無理がある。

何の発音もおかしかったし。

 

「シェリー」

「違うんですって!!何かの間違いなんですよ!!」

「大丈夫、全部分かってるから」

 

聖母の様な微笑みでシェリーに喋り掛ける。

 

「私は、シェリーの趣味に、口出したりしない」

「聞いてくださいって言ってるじゃないですか!」

「マスターも『人の趣味を悪く言うのは良くない』って言ってた....気がする」

「なんで離れて行くんですか?」

「シェリーの事は、仲間だと思ってるし、それはこれからも変わらない」

「なんで急にかっこいい風な事を言うんですか?引いてますよね?離れる必要ないでよね?」

「とにかく、私はシェリーの趣味に、口出したりしない.......でも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからは部屋を、分けた方が、いいと思う」

 

「ドン引きしてるじゃないですか!!」

 

ドン引きしていた。

話しながらも一歩ずつ距離を取っていてドン引きしていないというのは流石に無理がある。

誤解を解く?為に近づこうとすれば

 

「寄るな、伝染(うつ)る」

 

スライムを操作してシェリーとの間に壁を作る。

 

伝染(うつ)る!?人を病原体みたいに言わないでください!!」

 

壁を取り払おうと触れれば、

 

「触るな、腐る」

「腐る!?凄いはっきり言いますね!!」

 

シェリーが触れた部分を切り離す。

消毒液をかけて消毒をするという徹底ぶり、胸にだけ栄養の行っているエルフ(ベータ)から金髪エルフ(アルファ)水色エルフ(イプシロン)に感染した実例がある以上、物理的な接触や空気感染の可能性もあるのでしっかりと消毒する。ついでに自分の手の消毒もしっかりする。

 

「イータさんもこっち側(・・・・)に来れば私の事腐ってるなんて言えませんよね?」

 

ぼそりと呟いたシェリーの一言に逃げ出そうとするが扉にはシャッターがかけられ、

 

「え、なんで!?」

 

突然スライムの操作ができなくなってしまう。

 

「試験段階でしたが...上手くいきましたね」

「いつの間に!?」

「イータさんが出掛けた時にちょっとだけ....いじってみました」

 

使用されたのは魔力操作を妨害する電波を発するジャマー。

イータの反応からするとまだ枠組みだけのものをシェリーが勝手にいじって動くようにしたらしい。

 

「これでイータさんには抵抗する手段がなくなりましたね...ふふ()腐腐(ふふ)

「くっ」

「イータさんもこっち側(・・・・)に来ればもう私の事を腐ってるとか言えませんよ?」

「く、来るな」

「何がそんなに嫌なんですか?一緒に腐っちゃえばいいじゃないですか?うふ腐腐腐(ふふふ)

「来るなぁ」

「さあイータさんもこっち側(・・・・)に来て下さい」

「来るなぁ!」

「これで本当のお友達になれますね♪う()♪」

「来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

腐腐腐腐腐腐腐腐腐腐(ふふふふふふふふふふ)♪」

 


 

 

 

 

「僕に酷いことするつもりなんだぁ!!」

「酷いことなんてしませんから!!」

「外に出てたら『検閲済み(ピー)』とか『検閲済み(ピー)』されるんだぁ!」

「『検閲済み(ピー)』も『検閲済み(ピー)』もしませんから!!大丈夫ですから!!」

「噓だもん!!絶対に酷いことするんだ!!」

「大丈夫ですから!!」

 

 

 

 

 

 

 

腐ったミカンは他のミカンも腐らせる(ナマモノBL同人誌) 編

 

 

 

 

「酷い事するんだぁ!!」

 

 

 

 

 




ようやく外伝一本終わりました。
どこからネタを持ってきたかと言いますと、ネトフリで見た「合コンにいったら女がいなかった話」と「オタ恋」から持ってきました。

藤さんがR18の叡智本を書いていたり、小柳と桃瀬のカップリング論争(腐)から着想を得ました。
通しで見ただけだったから改めて見返して見ると違った良さがありました。
そんなこんなで2つの作品の影響を受けて書いた外伝ですが書き終わって改めて読み返した率直な感想ですが


うっはwwwwwwwwwww何これwwwwwwwwwwwwww


というのが率直な感想です。
最初は今までと同じルビを打つだけだったんですが、今まで使ったことのないタグを使ってみたら


なんか思ったよりも化けたわwwwwwwwww(主観)

pixivだとハーメルンで使えた機能が使えないのは残念でしたがそれはそれで良しとしましょう。

という訳で腐ったミカンは他のミカンも腐らせる(ナマモノBL同人誌) 編は以上となります。
シェリーが出落ちみたいになったけどこれ以上の物は思いつかなかった。

ありがとうございました。
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