ヴァンパイアとアリス 作:獄華
あの鞄を開いた時からディオ・ブランドーの人生は徐々に変わり始めていた。
「帰ったぞ。水銀燈」
「お帰りなさいディオ」
まるで生きている人間のようにその小さな人形は動く。
身体は小さいのにその高慢さはディオに勝るとも劣らない少女の人形……名は水銀燈。
この水銀燈なる人形との出会い…それはこれまでの人生の中でもより奇妙なものであると断言出来よう。
一週間前―――。
鞄を開けた時、意味有りげに螺子が入っていたのが気になった。
まさか巻くのか。とディオの中に一つ考えが浮かび上がる……。
あの紙に書いてあったように。
水銀燈の身体を手に取り螺子が入りそうな穴を探す……こんなところを従者や義親父、況してはジョジョに見られたらディオは人として大切な尊厳を失いそうなので早く探した。
あった。背中だ。
背中の穴に螺子を差し込む。
キリリ、キリリ、キリリリリリッ……。
「何も起こらない……やはり悪戯か」
そう思った次の瞬間――――。
カタカタ……!。
「何ッ!」
正に異様。呪い人形のようにその人形は動き出したのである。
このショックはジョジョとの喧嘩で血がつき動いた石仮面を見た時を有に上回った。
フラフラとディオの元へ近づき顔を上げ目を見開く。
ディオと同じく赤い双眸だった。
これまで生きてきた人生の中見てきた宝石どれよりも美しい真紅の瞳をしていた。
「あらぁ。貴方中々イケメンねぇ」
「喋るだと…」
何処か腹黒さを感じる口調だが人形が喋った。
……この異常事態をどう解釈すればよいのだろう。
「特にその耳のホクロ何かキュートね♡」
「ふぅ……。人形が喋る事にも驚いたが随分と馴れ馴れしい奴だな」
「あら。レディーに奴だなんて酷いわぁ。マスター」
とある単語にディオが反応する。
「マスター?。何かお前は俺の下僕とでも言うのか」
「し、下僕……。そんな下等な存在にしないでよ!。これから私と貴方は契約を結んで貴方は私のマスターになるのぉ!」
どうやらディオがマスターにはなっても下僕扱いされるのは嫌らしい。
面倒な奴と片付ければそれまでだがディオも貧民街の出自故彼女の気持ちが分からなくもない。
「ふむ……契約か。どう行うんだ。呪い人形」
「呪い人形じゃないわよ。私の名前は水銀燈。ローゼンメイデン第一ドール。貴方に巻かれてこの時代で目を醒ましたの……これから宜しくねマスター」
中世の貴族の様に水銀燈と言った人形はドレスを掴んでディオに挨拶した。
『ローゼンメイデン』と云うまた新たな単語が出て来て謎が発生する。
皆目聞いたこともない。
「僕はディオ・ブランドーだ。水銀燈。お前の存在がこのジョースター家にバレては大変な事になる。このディオ以外にお前を感知されないのは可能か」
「勿論よ!ディオ!。普通の人形のフリも出来るし空も飛べるからこの家から簡単に離れる事も出来るわ」
自慢気に水銀燈は黒い翼を広げた。
「それは良かった。なに家の人達に変な誤解をされたくなかったからな」
(特にジョジョに……)
「人間も大変ねぇ〜…。私は長い時間眠って過ごすものだからその間にマスターにもなった人達は寿命やら病やら戦争やらでなくなるんだけど…不思議に思うのよね……。どうせ人の世は短いから穏やかに過ごせばいいのに…」
水銀燈の言葉にディオは口を噤む。
「でもディオ貴方は……なんだか長生きしそうな気がするわ。そして穏やかな人生なんて求めてない。この『世界』を支配する。そんな野心が貴方からは感じられてよ」
「フッ、人形にしては中々面白い事を喋るじゃあないか」
「伊達に人間達を見てないからね。見てくれこそそこらの少女人形だけど、今迄契約したマスターの中には
「ほう」
「それよりディオ」
「ん?」
「契りを結んで」
水銀燈は自分の指輪をディオに差し出す。
「指輪にキスか?」
「よく分かったわね」
言われるがままにディオは水銀燈の指輪にキスをすると、ディオの右手にも同じ形の指輪が形成された。
「契りは完了したわ」
満足そうな水銀燈を見てディオは考えた。
水銀燈を上手く使えばより自分の計画が上手くいくのではないかと。
彼女の使えそうな知識を自分の物にする。
誰にも勘付かれない笑みをディオは浮かべる。
水銀燈は自分と契りを結んだ事により『無意識の海』を通じディオの考えが流れディオの野望はバレバレであったが彼の為に黙っておいた。
ローゼンメイデン第五ドールのマスターは誰がいい?
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エリナ・ペンドルトン
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ロバート・E・O・スピードワゴン
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ワンダーオブユー
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ジョナサン・ジョースター
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ワンチェン
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カーズ
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トンペティ
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ウィル・A・ツェペリ
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シーザー・A・ツェペリ
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ジョセフ・ジョースター
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空条承太郎
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ヴァニラ・アイス
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結菱
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ジョルノ・ジョバァーナ