ヴァンパイアとアリス 作:獄華
「ねね?。お名前なんて言うの?。家まで送ってくぜ〜」
ストレイツォに捕らえられていた女性に何の躊躇いもなく話しかけるジョジョの姿にスモーキーと金糸雀は言葉を失っていた。
(メンタルバケモンかよ…)
(普通あんなブスとか言っといて何事もなく声掛けなんてやろうと思っても出来ないかしら……。そう言う点に於いてジョジョは人並み外れてるわね)
「あたぁ!何しやがるぅ!?」
絶対ジョジョが好意的に見られる筈がない……。と言うスモーキーと金糸雀の予想通り……ジョジョは女性に顔面を思いっきりグーパンチでぶん殴られた。
「アンタよくもさっきアタシの事ブスだって言ってくれたわね!。その償いのパンチよこのタコ!」
当のジョジョはまるで心当たりがないように「え、何だって?」と口にしているがスモーキーと金糸雀には聞かれている。
「うん。言ってた……ブスの為に命張れるかとかなんとか……」
「本当?。いやぁ変だなぁ〜。こんなかわい子ちゃんに、おかしいな~!」
更にとぼけるジョジョに女性の怒りの蹴りが追撃をかける。
「でぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
「自分の言った事も覚えてねぇのか!。このイモッ!」
「おおおお……このアマ〜〜〜〜〜!」
「はっ……きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
突如として女性は叫び出しその様子を見てジョジョは溜め息をついた。
「今頃恐怖で麻痺していた痛みが戻ったか……。それにしてもストレイツォの言った柱の男が気になるぜ。行ってみっかメキシコへ!」
「いきなりね。その前にやることがあるかしら……『沈黙のムズィーク』」
金糸雀は何処からともなくバイオリンを取り出し、奏でる。
〜〜〜♪
美しき音色に場にいた三人はうっとりと夢中になる。
聞き心地よく温かな音色は、冷酷な悪鬼と化したストレイツォ戦で植えつけられた恐怖を和らげていく――――。
「ふぅ。演奏終わり。痛みは消えたかしら。お姉さん」
「え、あぁ……痛みがないわ。不思議なお人形さん。ありがとう」
「気にしないで。抜かれた歯の痛みを消しただけだから」
「け、消したって永久に?」
「えぇ」
スモーキーの問にさも当然と言わんばかりに金糸雀は頭を動かす。
「あくまで痛みを消すだけかしら。破損した箇所が元通りにはならないわ」
「それでもすげぇな…。波紋でもねぇのにこんな魔法じみた事出来るなんてよ」
正直ジョジョが金糸雀と同じく女性の痛みを取ろうと考えて波紋を使ったとしてもそれは応急処置となる。
波紋の達人レベルにならなければ長い間痛みを和らげるなんて不可能であるし、金糸雀のように永久にではない。
改めてローゼンメイデンの凄さを思い知らされる。
「可愛らしいだけじゃなくこんな事も出来るなんて……私、アルマ・フォッセー。お人形さん。貴女の名前は?」
「私はローゼンメイデン第二ドール。金糸雀かしら!」
「金糸雀って言うのね。素敵な名前。ローゼンメイデンと言うのは初めて聞いたけど」
「あぁ……。伝説の人形師ローゼンが作った生ける人形だ。俺はジョセフ・ジョースター」
「おいらはスモーキー。宜しくなアルマ」
「宜しくスモーキー……そして一応宜しく!ジョセフ!」
「こいつぅ〜〜〜〜!。俺だけ目の仇にしゃあがって……。そういやアルマ。オメェの英語なんか訛りがあるが生まれはどこなんだ?」
「私はフランス生まれよ。アメリカには三年前に来たの、二つ歳が離れた妹がいるわ」
「フランス人だったのか」
どうりで気の強いわけだとジョジョは納得する。
「今はアメリカ人だから元フランス人よ。貴方もイギリス訛りの英語だからスモーキーはちょっと聞きづらいと思うわよ。イギリス生まれのヤンキーさん」
ウィンクして勝ち誇ったような笑みを浮かべるアルマは明らかにジョジョを挑発していた。
「このアマぁ~~~~~!」
「何よイギリス紳士失格のヤンキー!」
「「やれやれ(かしら)……」」
二人の啀み合いはその日の夜まで続いたと言う……。
――――――1938年。それはまさに第二次世界大戦が勃発しようとしていた年……。
ドイツ軍はその貪欲なる集団。
彼らが戦争に用いたのは当時の最先端の科学、占星術、魔術、錬金術、超能力、オカルト……いわばこの世の叡智を遍く動員し全世界に宣戦布告しようとしていた。
ストレイツォの行動は既にメキシコにある彼らの情報網に引っかかっていた。
「も、申し訳ありません!。シュトロハイム少佐!」
メキシコのドイツ軍基地内で軍人ルドル・フォン・シュトロハイム少佐は女にヒゲを剃らせていたが女の手が狂いシュトロハイムの顔を傷つけてしまった。
「まぁそんなに怖がるな。傷はお前に癒して貰おう……舐めるのだ」
「……え?」
「お前が切ったのだろう?。お前の舌で舐めて傷を癒やせ」
「は、はい」
女がシュトロハイムの顔を舐める淫らな水音が音を立てる。
「痛くするなよ優しくだ。ゆっくり、ゆっくり〜……うん、痛みがひいてき・た・か……な」
「ひっ!」
恐怖。
シュトロハイムは先程まで顔を舐めさせていた場所へ女が自身の顔に傷を付けた剃刀を差し出したのだ…女の舌のすぐ下にある剃刀を上下に動かしシュトロハイムは楽しんでいた。
「ほらほらぁ!。ほらほらぁ!。きーれる!ワッハッハ!」
「失礼します!シュトロハイム少佐!」
「ん?」
兵士が何か報告しに来たようなのでシュトロハイムは剃刀を投げ捨てた。
女はヘナヘナと腰の力が抜けたように膝をつく。
「リオダダ川で重症で発見された老人の意識が回復しました!遺跡の場所を聞き出せます!」
「ほう……それはまた吉報だな。案内してくれ」
「ハッ!」
―――――
件の老人がいる部屋はメキシコの暑さかそれとも老人の怪我の血の匂いを嗅ぎつけたのかプ~ン、プ~ンと耳障りな羽音と共に虫が彷徨いていた。
虫除けスプレーを使い虫を払うシュトロハイムだが間違って吸い込み激しく咳き込んだ。
「ンッ!ブホ!ブホ!ゴホォ!気分はどうかね?ゴホォ……!。スピードワゴン」
ドイツ軍に拾われた老人とはロバート・E・O・スピードワゴンだった。
ストレイツォの攻撃を喰らい川に流されても彼は生きていたのだ……。
「ヨーロッパの格言にこんなのがある…「老人が自殺するところその街はもうすぐ滅びる」……|それほどまでに危険な秘密を知ってるようだなあなたは……あの男について!」
シュトロハイムがスイッチを押すと重いコンクリート製の扉が開き恐ろしい物が顕となる。
そこに写っていたのは『柱の男』だ。
「貴方から聞き出した遺跡の洞窟から柱ごと切り出して運んで来たのだ!」
「……か、神よ!何故私を生かしておいたのか!」
「違うなぁ。スピードワゴン!。このシュトロハイムが君を生かしたのだ…そして我がドイツ軍が君に喋らせたのだ!」
自白剤と見られる注射器を乗せた台車が研究員らしき男に押されてきた。
「あなたは老いたとは言え拷問で口を割るような男でないことは我々も知っている。一人一文無しでアメリカテキサスに渡り、砂漠で死にそうになりながら油田を発見し世界経済を動かす迄になった男……だが我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!出来んことはないィィィ――――――ッ!」
「自白剤か…まだワシに何か喋らせる気なのか?」
「全てだ!。全てを話せ!過去に何があったのか!ストレイツォのこと!ジョースターのこと!あの柱の男を目覚めさせる為にッ!」
「やめろ!君は何も分かっちゃあいないのだ!欧州危機どころではない!全世界が危険なのだ!」
「ガラガラガラガラ……ペッ!」
スピードワゴンの訴え虚しくシュトロハイムはうがいをして全く聞く耳を持たない。
その後シュトロハイムは捕虜の中から柱の男に生き血を吸わせる実験を開始した。
その選別方法は誰か一人が生け贄となれば他の者は釈放し助けると言う内容だった。
皆震えて声を挙げない中、一人の少年が俺を処刑しろと名乗り出た。
シュトロハイムは少年に敬意を評し、『少年だけ生かして』後の捕虜は皆殺しにした……。
コリンヌ・フォッセーも波紋戦士として出すことを考えています。
ドールは原作同様雛苺です。
あと雪華綺晶の苗床アンケ一応決めてますが宜しくお願いします。
アストラルの雪華綺晶が狙う肉体は誰にする?
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サンタナ
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ワムウ
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エシディシ
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カーズ