ヴァンパイアとアリス 作:獄華
「酒ッ!飲まずにはいられない!」
外でシルクハットを被り大胆にもディオは朝っぱらから自棄酒を煽っていた。
………ジョジョの死を知り確実な安寧を得たいのに。
「……貴族様台無しよ。まぁ私はこう言うディオも好きだけど」
またもジョジョの諜報をさせた水銀燈が戻ってきた。
「水銀燈!クソッ!ジョジョの奴はきっちり野垂れ死んだんだろうな!?」
「……ジョナサンならオウガーストリートのスピードワゴンって奴と仲良くなってワンチェンが締め上げられたわ」
「何だと……!」
水銀燈はディオの右肩に乗る。
彼女はジョジョがオウガーストリートに足を踏み入れた際の事の顛末を語り出した。
――――――
数多くの行き止まりと、猫が子犬を食べていた事等に驚いてるジョジョの前にその三人は現れた。
ピューイ!
「ムッ!」
口笛の音と同時に三人のガラの悪い男はジョナサンに走り向かって来る。
「おい!刺青!任せるぜ!」
「あぁ!」
「あの身なりのいい兄ちゃんの肌を切り刻んで身ぐるみ剥いじまいな!」
ボス格と見られるシルクハットを被る男の命令に刺青と呼ばれ名の通り顔にペイントをした男はナイフを構えていた。
「成る程!名前に相応しい街だ!」
「うきゃあぁぁぁぁ!」
雄叫びを上げ、ナイフをジョジョの腹目掛け跳躍する刺青。
「ぐっ…」
「ふっはっは!」
ドスッと音がした上に感触があったので腹を貫いたかと思ったが、あろうことかジョジョは右手でナイフを掴んで止めていたのである。
(チィッ!手がグローブみてぇに分厚いから腹を刺したと勘違いしちまったってか!だが……)
「こいつ馬鹿か!ナイフを素手で留めやがった!……ふふふ。だがよ!オイラがこのナイフをちょいと引っ張ったら指四本は削げ落ちるぜ!」
「試してみろ!。引っ張った瞬間!僕の丸太のような足蹴りが君の股間を潰す!……僕には指四本など失ってもいい理由がある!これは父を守るため!家を守るため!君等とは戦う動機の格が違うんだッ!」
刺青の台詞にジョジョは怯えず『覚悟』を述べ反対に凄味を醸し出していた。
「何を気取ってるネ!ワチャッー!……オゴォッ!」
その凄味のまま刺青と飛び掛かってきた東洋人の男をパンチで吹き飛ばす。
「そこの東洋人。君なら知っているな!東洋の毒薬を売ってる店を!」
(ディオの薬は母校の医学部で研究しても結果は分析不能だった……。そうなるとこれは東洋の薬である可能性が高い!。ディオは以前ロンドンに住んでいたからな……)
「お前!」
ボス格の奇妙なシルクハットを被る男が叫ぶ。
「指四本を失うぐらい平気と言ったな!あぁ~ん?」
シルクハットに触ると仕組まれたカッターがシルクハットの正面のブリムが全て斬れ味抜群そうなカッターに切り替わる。
男が頭を振るうとシルクハットは頭から離れクラウンを下向きにし東洋のコマのように空中をクルクル回る。
「ハッタリ抜かすなよォ〜?。金持ちのアマちゃん!」
指で弾きまた自分の頭の上に帽子を戻した。
「試してやる!」
男はジョジョに向かって近づいていく。
「どんな妨害があろうとも突き止めるのみ!」
走って近づく男にジョジョは両腕を組み、頭を下げた。
それを見て男は笑う。
あまりにも無惨で滑稽な防衛手段だ。
「なんだぁ?こいつはぁ!?。喧嘩のド素人だ!頭部以外全部……隙だらけだぜぇ〜!」
ジョジョの目は男の動きを一瞬一瞬捉えていた。
男が帽子を投げる寸前、刺青が落としたナイフを男の方に向かい蹴った。
「チィッ!」
だが避けて当たらず、男は帽子を投げる。
不規則な機動を描き、帽子はジョジョの両腕に当たった。
「ウッ!」
ドッギャアァァァァァ!ギュル!ギュル!バキ!バキィ!
「ハハー!刃が骨まで達した音!ナイフのせいで狙った胴には行かなかったが……まともに食らったな!」
「ウォォォォォ!」
「何ぃ!?」
男が慢心するのも束の間、いつの間にか機関車と見紛う勢いでジョジョが自分目掛け突進していた。
「トゥ!」
「ブガッ!」
ジョジョの蹴りを食らい男は鼻血を流しながら吹っ飛ぶ。
(な、なんて奴だ…!。ハ、ハッタリじゃあねぇ!。アイツには指どころか……両足だって失ってもいい覚悟がある。そして恐怖や痛みに耐える精神力があるッ!。やめりゃあ良かった……こんなタフガイに喧嘩吹っ掛けるのはよぉ……)
ジョジョが帽子を腕から外してる際、彼は血走った目をした男達に囲まれていた。
男達はジョジョに次々と近づき殺めようとするが―――。
「……やめろ!」
一つの声がそれを止めた。
「その紳士に手を出す事は……このスピードワゴンが許さねぇ!」
不思議そうな様子でジョジョは「紳士?」と口にする。
「一つ聞きてぇ…!。何故思いっきり蹴りを入れなかった!。アンタのその足ならよぉ〜…俺の顔をメチャメチャに出来た筈なのによッ……!」
ジョースター家でジョージに向けた眼差しと同じ眼差しを今度はスピードワゴンに向ける。
「僕は父のためにここに来た。だから蹴る瞬間、君にも父や母や兄弟がいる筈だと思った!。君の父親が悲しむ事はしたくない!」
(こいつマジか……!限りなく甘っちょろい奴だぜ!……しかし…俺の仲間達も大した怪我じゃない。成る程なこいつは正真正銘…精神的にも紳士だッ!気に行ったぜ!)
「アンタの名前を聞かせてくれ!」
「ジョナサン・ジョースター」
「ようし!。ジョナサン・ジョースター。東洋の毒薬を売る奴を探してると言ったな!。気を付けな奴はコソズルいぜ!」
「助かる!案内してくれスピードワゴン!」
「あぁ!」
――――――
「クソッ!なんて事だッ!……このディオの今迄の行動が無駄になってしまう!」
「あの分だと今日中には帰るわね……。残された策はあるのディオ?」
「……この石仮面だけだ。だが警戒心MAXの今のジョジョが策に嵌まる可能性は0%……畜生!。チェスの『詰み』に俺が嵌まるなんて!……いいや!俺は負けない!」
悔しさから大振りした際、浮浪者と思わしき男二人に身体がぶつかった。
「気をつけろい!どこ見て歩いてんだ!このトンチキが!」
男の文句等気にせずディオは酒を飲む。
水銀燈はディオの服の中に隠れていた。
「おい!相棒!俺の上着にあのガキの小便の染みが付いてねぇか見てくれ!」
「ハッハッハッ!コラ!聞いてんのか!ケツの青いガキがよぉ!」
「ヌゥ!」
ディオは怒りに身を任せ酒瓶を身体が触れた男の顔面にぶつける。
「フヒィィィ!ゴベベベ〜!」
「この野郎!よくも俺のダチ公を!」
もう一人の男がナイフを取り出す。
(酔っぱらいの相手も大変ねぇ…)
「ほう。衛生観念のない虫けら同然のクズのジジイが良くもこのディオにそんな口が聞けたものだ」
ディオはぺろりと自分の指を舐めた。挑発するかのように。
そして服の中からとある物を取り出した。
「面白い。いい機会だジョジョの前に……まずここで試してやる!」
「何をゴチャゴチャ言ってやがんでぃ!」
男のナイフを躱し、ディオは男に『石仮面』を被せた。
「人体実験だ!」
「フゥ…フゲェ……フゲェ……!。グギャアァァァ………!」
石仮面を被せた男を押していき……そのナイフで先程酒瓶によって怪我を負わせた男の親友を刺して殺した。
石仮面に無数の返り血が掛かる……。
(さぁ!どうなる!?)
ディオは笑みを浮かべながらその様子を目する。
「ウォォォォォォッ!」
突如『石仮面』が光輝いた。
「こ、この光はいったい……!?」
只事じゃない様子に「ディオ!大丈夫なの!?」と水銀燈が心配するが「お前は隠れていろ!」とディオは指示する。
眩い光の一瞬赤く煌めくと石仮面の骨針が男の脳にドスッ、ドスッと突き刺さった。
………そこで男は倒れた。
「……眩い光。だがそれだけだ。フンッ。驚かせやがって」
男の死体を蹴るも特に反応はない。
「死んだか……。ペッ。面白くもない。ただの拷問殺人道具よ」
「……終わったの?」
ひょこっとディオの服の下から右肩に水銀燈が出てくる。
「なんてことはない。少し趣きの違った殺人ショーの披露道具だと判明した」
水銀燈は『石仮面』の事を、ディオの見聞や『無意識の海』でしか見たことないが……今初めて実物を目撃した。
(骨針が脳まで到達している……。あれじゃ即死ね)
そう思っていたが…………。
「え」
「どうした水銀燈?」
「動いてる!生きてるわよあの男!」
「何ぃ!?」
ディオが振り向くとすぐ後ろまで男は迫っていた。
「死んでいない!?」
恐怖と驚愕に狼狽える中、男はディオを掴み……カランと石仮面が落ちる。
仮面が取れた男の顔は人間の形こそすれど牙が犬のように鋭くなっていた。
「クッ!」
離れディオは直ぐ様殺された男のナイフを手に取る。
「ウシャアァァァ!」
男が突き出した手をナイフで切り裂くが男は全く痛がる様子がない。
そのまま分厚いコンクリートの壁に男の手がぶつかるとヒビ割れ粉微塵に壊れた。
「ウゲェ!」
衝撃でディオも吹き飛ばされる。
「ディオ!」
事前に離れた水銀燈は彼がぶつかる場所を予測しながら『何か』していた。
(なんだ!このパワーは!)
(今だわ!)
橋の欄干にぶつかりそうになるディオに対して彼女は黒翼を密集させ衝撃を吸収した。
「グググッ……今ダメージが異様に小さかったが…水銀燈のおかげか?…グッ!しかし先程の衝撃波で鎖骨が砕けたか……触れてすらいないのにこの破壊力…」
そこでディオは更に恐怖する。
(あいつまだ来るのか……!)
男は歩みを止めない。
(か、川に飛び込むのだ……!)
「この化け物!。貴方の相手はこの水銀燈がしてあげるわ!」
水銀燈は黒翼で男の胸を穿つが……。
「何だぁ?この人形……。こちとら人形遊びしてる暇はねぇんだよ!」
「キャア!」
反対に黒翼を捕まえられあらぬ方向に吹き飛ばされてしまった。
「く……ディオ………」
水銀燈はそこで気を失った。
「水銀燈!……グォ!?」
男がまたディオを捉えた。
首を掴みあろうことか皮膚を貫通しそのまま血を吸い始めたのだ……。
「グッ……ウァァァァァァァァァ!」
「か、渇く。な〜んか知らねーがよぉ……乾いて乾いてしょうがねぇんだァ………」
(血が吸い取られてる……!こいつしかも若返っているぞ!……これが石仮面の真なる力か……クソせっかく分かったと言うのに……しかし…!)
「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」
朝日が昇る。恐らくディオにとって今際の光景となる最後の太陽が昇った………。
「ちぐしょうーーーッ!あの太陽が最後に見るものだなんていやだーーーーーーッ!」
しかし結果はディオの予想を裏切るものとなる。
「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァ!」
血を吸い取っていた男が太陽の光を浴びて灰になって消滅したのだ。
「はぁ…はぁ…はぁ……太陽の光……助かった…………そして俺はジョジョ!貴様に負けてもいなかった!フハハハハ!」
ディオはいつの間にか取れていたシルクハットと水銀燈を回収すると心地よい気分で夜まで街で適当に過ごした。
(勝負は陽が沈んでからだジョジョ……!夜がこのディオの時間なのだからなぁ!)
ローゼンメイデン第五ドールのマスターは誰がいい?
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エリナ・ペンドルトン
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ロバート・E・O・スピードワゴン
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ワンダーオブユー
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ジョナサン・ジョースター
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ワンチェン
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白崎
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カーズ
-
エシディシ
-
ワムウ
-
サンタナ
-
ストレイツォ
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ダイアー
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トンペティ
-
ウィル・A・ツェペリ
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シーザー・A・ツェペリ
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ジョセフ・ジョースター
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空条承太郎
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ヴァニラ・アイス
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結菱
-
ジョルノ・ジョバァーナ