陰の幼なじみは異世界でも巻き込まれる 作:後は野となれ山となれ
寮へと帰還。
シドの背中に揺られ、帰ってこれたぜ安息の地。
部屋へ連れてきてくれたシドはそのまま自室に戻って行った。
お家まで連れて来てくれてありがてえ…!そういうところちゅきちゅきだいちゅき。
ベッドへ身を投げそのまま夢の中へゴートゥー……っと、そういやアルファちゃんが後で来るんだったっけ?
まずいぞ!おもてなしの準備をして……!服も着替えなきゃ……!ああ、あとシャワーも……!
しかし、疲れが酷い。
ベッドに横たわる体に力が入らん…!
いかん、眠気が──
──目を開けるとお外は既に暗かった。
帰ってきたのが夕方くらい。数時間夢の中へ行ってしまったか。
ふあぁぁ、とあくびが出る。
寝たはずなのに寝起きって何故かあくび出るよね。……俺だけ?
背筋を伸ばし骨を鳴らす。これが意外と気持ちいいのだ。
「あ、起きた」
「ッ!!??」ビクッ
暗い部屋から聞こえた男の声。
声の方を向くとそこには我が幼なじみの陰の実力者さんがいた。
「あらシド。なんでおるん?」
「んー?全然トモが来なかったからこっちに来た」
「あー、疲れからか寝てしまっ──なんか服変わってない?俺」
寝る前は制服だったのに、起きたら部屋着のTシャツと短パンだった。
何故だ?……この事件は迷宮入りだな。
「ああ、アルファが着替えさせてたよ」
「………………………え?」
アルファちゃん来てたの?マジ?
……てかお洋服脱がされたの?
やだ……!ボクのあられも無い姿を見られたなんて…!(興奮)
「今どこいるん?」
「もう行っちゃった。忙しそうだったよ」
それを聞いて途端に泣崩れる俺。
嘘やん…!そんな馬鹿な…!
嘘だと言ってよ!バーニィ!
「あと、洗濯もしてくれてたよ」
おかんやん…!
もうママになってよ、アルファちゃん。
「部屋の掃除もしてた」
ママ…!
俺、今日からアルファちゃんのバブちゃんになる…!
「あと、夕ご飯にまぐろなるどのバーガー持ってきてくれたよ」
ばぶー!
「ちなみに、まぐろなるどはアルファが食べる予定だったらしいから後で代わりに奢ってだって」
「財布が空になるまで奢っちゃう…!バーガー百個は買ってあげちゃう…!」
「……そんなに要らないと思うけどな」
まあ、これでまたいつか会えることは確定した。焦らず焦らず。
………でも会いたかったなあ。あ、このバーガー美味し。
「デルタも会いたがってたって」
「よっしゃ!俺デルタ探してくる!」
「待て待て」
ぐえっ!?
……走り出そうとする人の襟を後ろから掴まないで…!ぐえってなっちゃうから、ぐえって。
「アルファが舞台を整えてくれてる。それまでは待機ね」
「うぃーす。………あ、そういや王女様ってどうなったか分かる?」
「さあ?でも死んでは無いらしいよ。それ含めて色々調べてくれてるっぽい」
し、死んでは無いのか…!よ、良かったぁ…!
……でも早く助けに行かなきゃ!(スプーン……とハンガーを装備)
「はいストップね。アルファもトモなら絶対に動こうとするから抑えといてねって言われてるんだ」
「俺のことよくわかってんねえ…!」
嬉しいような嬉しいような嬉しいような?
……いや、嬉しいな。
「分かった…!とりあえずは我慢する…!」ソワソワ
「はあ……ま、やる時になったら王女様のことはトモに任せるよ。それでいい?」
「おっけぃ!」
……とは言ったものの……大丈夫かな王女様。
ご飯食べてるかな?お風呂にもちゃんと入ってるかな?睡眠もちゃんと取ってて欲しいな。
「僕も陰の実力者ムーブするために色々やるから。よろしくね」
「……うへぇ、こんな時でもやるの?」
「こんな時だからこそ!」
力強くそう言うシドに呆れが出る。
「あ、ちなみにトモは正体隠すためでもあるスライムスーツを着れないんだから本気で戦っちゃダメだよ」
「………うぇ?」
「本来の実力は隠して……それが我が組織のコンセプトだ」
「……あ、それ俺も適用?」
「当たり前じゃん」
「て言っても、俺本気出さなきゃ大抵の人に勝てないんだけど……」
「そこはほら……創意工夫で」
「重要なとこが雑…!」
でもそう来たかあ……キツイなあ。
シャドウガーデンのみんなより強い人と戦うってんなら俺もう無理ぞ?
ガンマ以下であって欲しい…!頼むぞ…!
「やばそうなら僕が介入するしさ」
「……なんか美味しいとこだけ取ろうとしてない?」
「してないしてない」
「目を合わせい」
そっぽを向くシドにジト目を向ける。
「セーフとアウトのライン知りたいんだけど」
「んー、まあ"欠損"はダメだね絶対。"致命傷"は……バレなきゃいいか。"細かな怪我"はそのままで」
「…………んー、キツいね!」
なんてこったい。これだけで俺はだいぶ縛りプレイだ。
つまりは致命傷以外はダメってことでっしゃろ?しかも見える場所の致命傷もダメと……積みなんよ。
「あとはパッションで」
「根性論かあ…!」
まあ、相手次第ではあるか。
……でもぶっちゃけこの戦い方好きじゃないんだよなあ。スタイリッシュじゃないし、スタイリッシュじゃないし……あと、スタイリッシュじゃないから(重要だから3回)
「じゃ、伝えたいことは伝えたし僕はもう戻るよ。準備出来たら誰か連絡しに来ると思うから」
「あいあいさー」
そう言うとシドは自室へと戻って行った。
さて、1人になった俺。
……それにしても綺麗になった部屋、洗濯された衣服、美味しいバーガー……これがヒモ男ってやつなのかもしれないなあ。
各キャラとの深堀エピソード書きたいとは思うけど誰から書こう。
各キャラとの深堀エピソード(参考までに)
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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デルタ
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イプシロン
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ゼータ
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イータ
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クレア
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アレクシア