陰の幼なじみは異世界でも巻き込まれる   作:後は野となれ山となれ

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お久。
久々の投稿すぎてこんな感じでよかったのかと不安。


世間は許してくrえやすぇんよ

 

 

 

……アレクシアは目の前の光景に驚きを隠せないでいた。

 

「防御だけは、上手いじゃないか…!」

「褒められてるって受け取ってもいい?」

 

ゼノンの剣を紙一重で受け続けるトモ。

苦し紛れの防戦か?いいや、トモは涼しい顔で防御に徹している。

 

体の至る所から血を流していても余裕の表情は崩れない。

 

振る剣は凡人以下。それでも向かってくる攻撃に合わせて剣を当てるくらいは出来る。

 

これを彼は野球のようなものだと言った。ピッチャーが投げたボールをバットで打ち返すように。フォームはめちゃくちゃだが、デタラメな動きをカバーする程の反射神経がこれを可能にしていた。

 

だがこれも当然のことだ。なぜなら彼は幼少の頃からシャドウガーデンのメンバーと……いいや、もっと言うと前世から人外じみた身体能力を持つ幼なじみに扱かれていたのだ。

 

彼らに勝てずとも動きについていける程の動体視力や運動能力はこの男にはある。ゼノンが相手だろうと"本来なら"苦戦することなどないのだ。

 

「………んー、ダメだ」

「……っ、何がかな?」

 

突如として止まる両者の攻防。

 

血を流し、本当なら慌てる様子を少しでも見せるはずだろうトモは呑気に頭を掻きながら笑った。

 

「このままじゃ埒が明かないねぇ」

「ああ、全くだよ。君がこれほどまで耐え忍ぶとはね…!」

 

その言葉と同時に強い踏み込みでトモへと剣を振ったゼノン。

それに対してトモは当然のようにガード。そのまま後ろに飛ばされつつも苦もなく耐え切った。

 

アレクシアの目の前まで飛ばされたトモ。

その背を見てアレクシアは不安げな声を漏らした。

 

「……トモ、あなた」

「ん?ああ、王女様。大丈夫安心してよ。必ず助けるから」

 

不安げな表情の彼女に笑いかけたトモ。

彼は目線をゼノンへ移し、不敵な笑みを浮かべた。

 

「決着、そろそろつけないとね」

「ああ、そうだね。君の死でこの戦いは終わりだ…!」

 

剣を構えるトモに駆け出すゼノン。

アレクシアから教わったフォームを意識し、心は穏やかに。

 

両者強い踏み込みと共に剣が交わった。

 

火花が散り鍔迫り合い。

パワーは互角といったところか。いや、若干だがトモが押している。

 

「…………」

「ぬぐぅ……!舐めるなぁッ!!」

 

力強い声がゼノンの口から上がった瞬間、トモの剣が折れた。

 

ここが好機とばかりに更に足を踏み込むゼノン。

振るわれる剣が今まさにトモのからだを切り裂こうとした瞬間、トモもまた折れて宙に投げ出された剣先を掴んだ。

 

「………!」

 

驚くゼノンへ向けて振り下ろすトモの一撃。

しかしゼノンは先の攻防でトモのカウンターを警戒していた。

 

この一撃に反応したゼノンは剣の向きを変えすぐさま軌道を変えてトモの腕へと一撃を走らせる。

 

「……っ!トモ!」

 

アレクシアの声が響いた。

トモの腕は手首から先を切り落とされ腕からおびただしい血の量が吹き出した。

 

笑みが浮かぶゼノン。

 

──これで怯んだところを…!

 

そう思うゼノンだったが……だが、彼は止まらない。

今度はもう片手に握った折れた剣をゼノンへと走らせた。

 

驚くゼノンは咄嗟にガード。

そのまま折れた剣を投げ出し、次は未だ落下中の剣を握る手を掴みに行く。

 

そのまま振り下ろしゼノンの肩へと深々と刺さった。

 

「ガッ…!?」

「……勝ちを確信しちゃって警戒が疎かになっちゃいましたね」

 

そのまま体を引き裂くように振るわれた一撃はゼノンに決定的な致命傷を負わせるに至った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁー、痛い…!手首がなくなって痛い痛いよぉ…!

 

手が無いって変な感覚。欠損したけど、後々しれっと治して『腕のいい医者がいたんだぜ…』とか言ってれば大丈夫っしょ。多分ね!

 

「ぐっ……はぁはぁ……」

 

余裕そうな表情崩れたりー。

イケメンごときが調子に乗るからだ!へっ!

 

「これほどまでに無茶苦茶な戦い方をするとは、ね。油断した私の落ち度だ」

「ごめんね。最初に言ってなかったね。俺こう見えてもクソ強なんだ」

「奇策で取れた一撃がそれほどに嬉しいのかな?やはりまだまだ子供だね」

 

負け惜しみかなー?おしりペンペンしながらあっかんべーしてやろうか?

 

「だが、その出血じゃ長くは持たないだろう。君は時期に死ぬよ」

「でーじょーぶだ。気合いで何とかなる」

 

まあ確かに?治せない、というより治しちゃダメだから?血が流れ出続けて?頭フラフラしてますけど?血が足りなくなってますけど?まあ何とかなんじゃね?知らんけど。

 

「それに出血はお互い様じゃなあい?」

「ああ、この傷か……確かにこのままだと私も死ぬだろう。だが……死ぬのは君だけでいい…!」

 

そう言って懐からなにか小瓶を取り出した。

そのまま蓋を開け中身を口の中へと放り込む。

 

薬らしきものを噛み砕いた瞬間、ゼノンの体は肥大し、魔力が溢れ出した。

うわぁお、ドーピングかよ。

 

そんなのに手を出しちゃってぇ……そんなのねぇ、世間は許してくrえやすぇんよ。

 

「なんて魔力…!」

「覚醒者3rd。この力を御せる私にこそ時期ラウンズの席はふさわしい…。さて、満身創痍の君にこの力を使うのは少々勿体なかったが──」

「勿体ない?おいおいカッコつけんなよ。それ使うまで追い込まれちゃったんだろ?この出来損ないに」

「っ……口だけは本当に達者だ…!」

 

そう言った瞬間、体中に剣閃が走った。

至る所から吹き出す血。スピードが上がってんなあ。気を抜いてたから見えなかったぜ…。

 

「……肉体の頑丈さは目を見張るものがあるな。胴を泣き別れさせようと思ったのだがね…」

「腕足りないんじゃないのぉー?」

「……このガキが」

 

憎々しいゼノンに挑発するような笑みを浮かべる。

 

まあ、実際頭フラフラフラミンゴだからそろそろ決着をつけないと。いやまじでぶっ倒れそう。早く治したい。

 

「まあ、こっちもそろそろ限界だしそろそろ終わらせましょ」

「……なんだ?」

 

腰を落とし、膝に手を置く。切れた手は膝に置くと汚れちゃうからだらりと。

 

足に力を込め集中。魔力を集めて──

 

「雑魚は雑魚なりに戦い方考えてんのよ」

「……っ!」

 

咄嗟に防御の姿勢へと入るゼノン。

へっ!もう遅いぜ!俺の一撃はどんな防御も貫いちまうからよぉ!!

 

と、そんな時だった。

 

「──醜いな」

 

階段から聞こえてきた声。

 

靴音が鳴り響き、降りてきた人物。

 

「我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者」

 

シドがいた。

 

いや、あの………俺の見せ場奪うなよォ!!




戦闘描写って難しい。

……あー、キャラエピも書かねば。

各キャラとの深堀エピソード(参考までに)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • イータ
  • クレア
  • アレクシア
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