陰の幼なじみは異世界でも巻き込まれる 作:後は野となれ山となれ
「……なるほど、貴様が最近教団に噛み付いている野良犬か」
「……ふむ」
ゼノンの言葉を無視するシド。
こっちを向き何か言いたげな表情だ。
"奥の手を使おうとしないでよ"
"威力は抑えようとはしてました"
アイコンタクトのみの会話。
シドは俺にだけわかるようにため息を吐いていた。
「しかし……教団の主力がいると聞いていたがどこにいる?」
「ここにいるとも…!」
シドの言葉に半ばキレ気味のゼノンは足を踏み込み剣を振り上げた。
だが、当然のように防がれ背後を取られる始末。
あーあ、シドが来たせいでもう俺やることねえや。てかなんであいつきてんの?……まさか俺を心配して?だったらアルファちゃんに来て欲しかったぜ…。
「鈍い剣だな」
「っ!……な、舐めるなァ!!」
そこから始まる剣戟。
火花散り攻防入り乱れる戦い。
もはや俺と王女様は蚊帳の外。
シャドウがんばえー、ゼノンも負けるなー。
「……凄い……綺麗な剣」
「………え?」
なんか王女様ポーっとしてらっしゃらない?え?まさかシャドウ様に惚れられました?
いや待ってくださいよォ。シドと仮とはいえ恋人になってシャドウに惚れるとか何?俺の立場はどこぞ?
この世は厨二病がモテんのか!?厨二病になれってか!?ああん!?
シャドウはやはり敵だったか…!?
許さん!許さんぞ!殺してやるディアボロス…!!(とばっちり)
それにしても周りの被害がすごいな。剣圧って言うの?ビュンビュン飛んできますがな。あぶねーあぶねー。王女様に当たったらどうすんの。全く。
「くっ…!何故だ、最強の力だぞ…!?」
「それほどの力で最強を騙るか。所詮は借り物の力、醜いだけだ」
「な、なんだと…!?」
両者距離を空け止まる攻防。
シドは剣を構え直し、直後に魔力が吹き荒れた。
…………………え?うそ、あのバカこの場所であれやんの?
「それは最強への冒涜だ。真の最強をその目に刻め──」
剣を振り上げ、辺りに展開される魔力の塊。
「王女様、避難しますよっと…!」
「へ…?あ、ちょっと…!」
王女様を抱き抱え、離せるだけ距離を……!
あ、やべ、頭フラフラ、血流しすぎてる。治したいけど……ダメだもんなあ…!
やばいな満足に距離開けられないかも。
かつて、核に挑んだ男がいる。
「───アイ……」
男は体を鍛え、精神を鍛え、技術を鍛えたが、それでも届かぬ高みに核はあった。
「───アム……」
Q.核で蒸発しないためには?
A.自分が核になればいい
「アトミック」
「…………」
あの馬鹿野郎。こっちの被害考えろよ。
やっぱり馬鹿だ。あの幼なじみは馬鹿だ。俺もう幼なじみやめよ。そうしよ。
「あ、王女様大丈夫?」
「あ……え、ええ、ありがとう……」
王女様に覆い被さるように瓦礫を防いでたが、怪我は無さそうで一安心だな。
とりあえず、瓦礫退かさないと……!
「……うへー」
クレーター作って、岩盤に穴開けてお空が見えてますがな。
威力抑えなさいよシャドウ様よォ。
隣で王女様もボケーッとしてる。そらこんなんなってたらなんも言えませんよね。ごめんね、うちの幼なじみが街壊して。
「アレクシア!」
唐突に響いた声。振り返るとそこに居たのは赤毛の美人さん。
何やつ!?とりあえず連絡先交換しませんか!?
「姉様!」
「無事で良かった!怪我は無い!?」
「ええ、大丈夫よ、姉様…!」
なるほど姉妹か。
すばらしきかな、姉妹の絆。
とりあえず、不純物は去ろうかしらね。
「ところで君は……君!腕が!」
「え?あー、これは……」
「っ、姉様!彼は私を…!」
「あの……」
「早く治療しないと…!」
「えーと…?」
てんやわんやの姉妹の御二方。
まあ直せるからそんな慌てなくても…。
「とりあえず私がおんぶします!早く移動しましょう!」
「手は私が回収してるわ!」
「え、ええ…?」
王女様……ああ、えーと第二王女様が切断された手を持つ図はすごいな。そんなものポイしなさい。
「「さあ早く!」」
「………」
2人の圧に押され恐る恐る第1王女様の背に乗せてもらう。
……まあ、ええか。美女の背に載せてもらえるとか役得ですわ。
もう少し文字数を増やすべきか…。
各キャラとの深堀エピソード(参考までに)
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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デルタ
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イプシロン
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ゼータ
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イータ
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クレア
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アレクシア