第六話
昨日上げた動画の反応を確認しよう。どれどれ...。
高評価555、チャンネル登録者数913人...初めてにしてはすごくない?
コメントは...?
私のポケモンにも作ってあげたらすごく喜んでくれました!ニーレンさんありがとうございます!
一生懸命お手伝いするアローラライチュウがかわいい...。
ニーレンちゃんが可愛すぎて料理に集中できなかったのでもう一回見てきます!
おお!コメントも上々。これはいいスタートを切れたと見える。このまま投稿を続けていけばそこそこの人が見てくれるようになるだろう。
さて、無事ポケチューバーとしての第一歩を歩みだしたわけだけど、今僕はとてもまずい状況にある。
「本校卒業生ベルギア殿、〇月×日午後12時にグレープアカデミーにお越しください
グレープアカデミー校長 クラベル...は?」
なんとグレープアカデミーからの呼び出しの手紙が届いたのだ。用件は...多分あれについてだろう。
「いかないと埒が開かない...か...。」
こっちにも聞きたいことはあったから僕はこの誘いに乗ることにした。
ということで、グレープアカデミーにやってきたで候。エントランスホールに入ったら、
クラベル校長が出迎えてくれて、そのまま校長室に案内してくれた。校長自らが出てくるってことは、今日ここに僕が来ること、校長以外知らないな?
「ベルギアさん、本日はお越しいただき誠にありがとうございます。書類に関しては学園に残されていた入学願書に書かれていたご実家の住所を...。」
「建前なんていりません。貴方が自ら出迎えてくださったということは、僕がここに来るってことはあなた以外知らないんでしょう?」
「はい...。正確には、私ともう二人...。今繋ぎます。」
クラベル校長はリモコンを手に取り、背後のモニターに電源を入れた。そこに映し出されたのは、僕と同じくアカデミーの卒業生で、「ポケットモンスタースカーレット」の博士、オーリム博士と「ポケットモンスターバイオレット」の方の博士、フトゥー博士の二人だ。いや、オーリムAIとフトゥーAIか?
「やあベルギア。会えて嬉しいよ。ワタシはオーリム。アカデミーの北エリアゼロにてポケモンの研究を行っている。」
「ボクはフトゥー。オーリムと同じくエリアゼロでポケモンの研究を行っている。」
うん、呼吸するような動きがないから二人ともAIだ。
「僕も画面越しですがお二人にお会いできて光栄ですよ。そして用件というのは?まあ、見当はついていますが。」
多分アイツについてだろう。
「ああ、それならば話が早い。ベルギア、君は先日南2番エリアにて少し変わったウォーグルを捕まえただろう?」
「ええ。確かに。俗にいうヒスイのすがた、ですよね?以前文献で見たことがあります。」
「おお!もうそこまで知っているのかい?」
やっぱりヒスイウォーグルについてか。だったらもうこの先相手が何をいうのかわかったぞ。
「ベルギア、君には彼を連れてエリアゼロに来てほしいんだ。できれば一人で。」
ほらやっぱり~~~!!!最初からわかってたんだからね!!
「それは別にいいのですが、僕一人で大丈夫なのですか?聞くところによると、エリアゼロはかなり危険なところだそうですが?」
「それに関しては、君が学生時代にチャンピオンランクになったことがありなおかつガラル地方でジムリーダーを務めていたという実績を鑑みれば問題ないだろう。」
こいつら、ジムリーダーだったことは知っててもおかしくないとしてチャンピオンランクのこと何で知ってるのかなぁ?クラベル校長が漏らしたか?
「ベルギアさん、申し訳ありません...。」
申し訳なさそうに小声で謝罪するクラベル校長。やっぱりあんただったんかい。
「ベルギア、知っての通りあの個体は絶滅したはずの存在。それが生きている状態で現代に現れてしまったんだ。わかるだろう?」
まあ、それを狙った悪の組織やら密猟者やらに捕まったらロクなことにならないのは目に見えている。
「...日時は?」
「おお、ありがとう。君の協力に感謝するよ。日時は...そうだな...一週間後の午前10時にゼロゲートに来てくれ。」
正直、気が進まない。
今回初登場したキャラのイメージCV
クラベル…掛川裕彦 オーリム…坂本真綾 フトゥー…諏訪部順一