僕が王子様系?ご冗談を。   作:入間月光

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第七話

第七話

 【悲報】僕氏、エリアゼロ行きが決定。

 

 あ~嫌だなぁ。エリアゼロかぁ。あのパラドックスポケモンがウヨウヨいるエリアゼロかぁ。しかもオーリムAIだけじゃなくフトゥーAIもいたってことは、サケブシッポやトドロクツキなどの古代のポケモンだけじゃなくテツノツツミやテツノブジンなどの未来のポケモンまでいると推測出来る。さらにヒスイウォーグル以外のヒスイ地方のポケモンも多分いる。

 

「僕、生きて帰れるかなぁ?」

 

 あの二人はヒスイウォーグルをただ連れてこいとだけ言ったが、ポケモンSVクリア済の方ならご存じタイムマシンで彼を元の時空に返すことになるだろう。

 

「行くしかないよなぁ...。ん?うわっ!」

 

「ウォーッ!」

 

ボールからウォーグルが出てくる。そろそろご飯の時間だっけ。

 

「はい、どうぞ。」

 

「ウォウォ、ウォーッ!」

 

 大きな嘴で餌を頬張るウォーグル。文明の産物であるポケモンフーズはあげられないので、当時彼らが食べていたと思われる餌を頑張って再現したものを食べてもらっている。

 

「ははっ。本当においしそうに食べるね、君は。」

 

「ウォッウォッ!」

 

 すぐに餌を食べ終わり、撫でてほしいのか白銀の羽毛に包まれた頭を僕の胸に擦り付けてくる。見かけによらず猫みたいな行動するのね。

 

「本音を言うと君を元の時代に返すことは、僕は嫌なんだよねぇ。」

 

「ウォ?」

 

 ここ数日彼と暮らすうちに愛着が湧いてきちゃったんだよね。僕の手持ちたちとも仲良くなってるみたいだし。

 

「できることなら...君を正式に僕の手持ちとして迎えたいなあ。博士たちに相談してみようか。」

 

「ウォー!」

 

 でも、それはだめだ。なにせ別の時代に生きていたポケモンだ。いかんせん環境が当時と違いすぎるし悪い奴らに狙われる可能性もあるから、この時代に残らせることは彼の首を絞める行為だ。勝手なエゴで動くのはやめよう。

 

「...君は、どうしたい?」

 

「ウォッ?」

 

 この時代に残りたくても、元の時代に帰りたくても僕は彼を守らなければならない。

 

「絶対、絶対に君を傷つけさせはしない。何があっても。」

 

 

 

 あれから一週間後、ついにエリアゼロに行く日がやってきた。

 

 ゼロゲートの扉に鍵はかかっておらず、鍵がかかっている箇所もあったが博士たちが遠隔操作で開けてくれた。

 

『その扉の先から飛び立ってくれ、ベルギア。』

 

 今僕がたっているのは、作中であの4人がたっていた場所。彼らはここからエリアゼロへ旅立ったと思うと感慨深いものがある。

 

「はいはい。ウォーグル。」

 

「ウォーッ!」

 

 ウォーグルは僕を背中に乗せ、一気に大穴の中へ羽ばたいていく。

 

 帰ろう、あるべき地へ。

 

 

 

 あれ?そういえばここに入るとき、特に許可とかとってなかったけど...大丈夫かな?まあいっか。博士たちが色々な根回ししてくれてるでしょ。

 




次回を結構長くするつもりなので次の投稿が年明けになるかもしれません。
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