怪獣が闊歩する世界で生きる   作:02式

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今回の話は重桜中心の回です。途中、展開が重くなるので注意。
前回のあらすじ
以前のアポルス星人によって被害を受けた地域の復興中に現れたドネンガネン。様々な武器に変形してナイトレイドとイェーガーズを翻弄するがNには叶わず倒された。この情報は帝都や革命軍に激震をもたらしたのは間違いないだろう。だが、Nはそんな事は知らず、また別の世界に旅立って行った。


第十一話 業を背負いし炎

第二海域の深夜

作戦を成功に収め、帰還している最中だった赤城たち。しかし、

「ん?雨か...?」

突如、雨が降り出した。

「大丈夫よ加賀。海は荒れやすいのだから。」

「しかし姉様。先程まで晴れていたのにこの雨はおかし過ぎます。」

そう加賀が疑問を投げかけたその時、

???「グルオォォォォォン...!!」

怪獣の雄叫びだ。

「赤城先輩、加賀先輩、あそこ!!」

五航戦、瑞鶴が指を指した場所にはまるで蝙蝠のような姿をしており、曇天と合わさってさながら悪魔のようだ。

「今は帰還を優先しろ!!」

加賀の一声を受け気付かぬ間に脱しようとするが、

???「グルルルルルル...。」

怪獣はこちらに気づいたのか、こちらに接近してきた。

「姉様、怪物が我々の方に!!」

「まるで私達を待ち伏せしているように...まさか!!」

怪物は作戦部隊の前に竜巻を発生させた!

「た、竜巻...!?」

「怪獣はなんでもありのようね。でも大丈夫。お姉ちゃんが守ってあげるから。」

「...うん。ありがとう翔鶴姉。でも、今度は私が守る!」

同じ五航戦、翔鶴と交わした後、瑞鶴は怪獣の方に向かって行った。

「待ちなさい、瑞鶴!!」

赤城の警告も遅く、瑞鶴は航空機を展開して怪獣に挑みかかる!

しかし、怪獣は待ってましたとばかりに口から火球を吐き出した!!

しかし火球を避けつつ、瑞鶴は刀を怪獣に向け切りかかった。

が、

バキン!

「お、折れたぁ!?」

自慢の刀が折れ、動揺する瑞鶴。

その瞬間、尻尾が瑞鶴を吹っ飛ばす!!

「瑞鶴!!!」

翔鶴が助けに向かう!

「こうなったら我々も応戦しましょう姉様!」

「仕方ないわ。後輩達を助けないと。」

赤城と加賀も参入し、嵐の夜は激戦を迎える!!

赤城や加賀の弾幕により、徐々に部隊が有利になる中、

「これで終わりだ!!!」加賀の砲撃が怪獣の眉間を貫く!!

???「グルァァァァン!?」

しかし、沈む中、怪獣は加賀目掛け竜巻を起こそうとしていた。

「いけません、加賀!!!」

気づいた赤城は加賀を突き放した瞬間、

竜巻が発生し最も近い赤城は何処かへ消えた。

「姉様!!姉様!!!」

赤城が居ない中、加賀の叫びが空しく響くのであった...。

 

赤城が行方不明になってから一週間は過ぎた。

あの日から加賀の様子がおかしくなった。

目に光が灯しておらず、ただずっと赤城の事を空しく呟いている。

「あれ以来、加賀がおかしくなった。一体何があったのだ?」

重桜のビックセブン、長門は同じ部隊だった瑞鶴に問いかける。

「そ、それが...。」

瑞鶴は事の全容を明かした。

「成程、となれば、あの様な状態であってもおかしくは無い。」

「私が赤城先輩の警告を無視しなければ...。」

己の性にしてしまう瑞鶴に対し、

「よせ瑞鶴。あのような事を予測出来なかった余にも責任はある。」

長門はそう言って瑞鶴を慰めた。

 

一方その頃

赤城を失った加賀は未だにその後悔を引きずっていた。

「赤城姉様...。」

すると、

「どうした。一航戦のあろうものが。」

そこには「暴力の運び屋」バイオレンスが立っていた。

「私に構うな...。」

加賀は振り払おうとするが

「おっと、フリか?」

「フリでは無い。私に構うなと、言ってるだろう...。」

バイオレンスの挑発に怒りを露わにする加賀。

しかし

「今の君なら、憎きアズールレーンやセイレーンをも凌駕するだろう。」

「まさか、お前が怪獣を...!?」

「ふふふ、半分は当たってる。」

「なら、赤城姉様の居場所を知ってるだろう!?」

事実を知った加賀は胸元を掴み取る程の怒りを見せるが、

「だがその怪獣は既にセイレーンにくれてやった。」

「何だと...!?」

「今頃、ここに着くだろう。」

「許さん...絶対二許サンゾォォォォォォ!!」

加賀の怒りは限界に達した時、加賀から新たな怪獣が具現化しつつあった。

「良いぞ。いざ生まれでよ、リルムドス。」

リルムドスと言われた怪獣は加賀から具現化を果たす。

「さぁリルムドス、トルネグスと共に重桜を破壊と混乱の渦に飲み込め。」

そしてトルネグスと言われた怪獣と共に破壊活動を起こそうとするが、

「その前に、重桜にいるセイレーンを滅せよ。」

バイオレンスに指示されたリルムドスはセイレーンの元に向かう。

「あ、貴方は?」

セイレーンの特殊個体、オブザーバーに対し

「私は暴力の運び屋。だが君はここで死んでもらう。」

突然の死刑宣告に戸惑いを隠せない中

「なら、あなた方には私達はを倒せないわ。」

「本当にそうか。殺れ。」

バイオレンスの命令を受けたリルムドスは口からおよそ500万℃の超高熱火炎を吹き出した。

「あ、あんな炎、観測上には存在しない...!」

「当然だ、常識が通用しないのが怪獣だからな。」

その炎を浴びたオブザーバーは、断末魔を上げる間もなく、灰と化した。

「流石セイレーン、生きる為の欲望がたんまりとある。」

灰と化したオブザーバーの周りには藍色のどんよりとしたオーラが溢れていた。

このオーラこそ、この物語のキーワードが1つ『マイナスエネルギー』だ。

マイナスエネルギーを吸ったリルムドスは瞬く間に巨大化していった。

 

一方その頃、

重桜からの指示を受けた指揮官達が向かう途中、N達と遭遇する。

「よう、また会ったな。」

「また会いましたね、Nさん。」

「重桜からとんでもない量のマイナスエネルギーを検知しました。」

「まさか、もう既に出てきてないよな?怪獣。」

そして重桜にたどり着いた時には、既に上陸したトルネグスが暴れていた。

「まさか、あんな所にまで上陸するなんてな。」

「しかし、何処かで見たような。」

「気のせいです。今は怪獣を止めるのです。」

綾波の掛け声によって既に集まっていた艦隊は砲撃の弾幕を張るが、

「全然聞きませんよ〜!」

「あの怪獣、硬い...。」

どうやら以前よりも体表は硬くなっているようだ。

「ならば!!」

Nも負けじと巨大化して迎え撃つ。

トルネグスは竜巻を引き起こす。

Nはトルネグスの竜巻を避けながら、トルネグスに接近する。

トルネグスは口からの火球で対処するがNは上手く避ける。

Nは咄嗟に斧を取り出す!

「デャァァッ!!」

斧を投げ飛ばす『アクスブーメラン』がトルネグスの翼を斬り裂いた!!

トルネグス「グルルァァァァ!?」

切り裂かれたトルネグスは絶叫を上げた。

「そうか、翼がなければ竜巻を起こせなくなるのか!」

「そうだ、武器になりそうなもんを破壊するのが戦いのコツだ。」

そう言うとNは斬波を抜刀し、

「デャァァァァァッ!!!」

必殺の奥義『十文字斬り』をトルネドスに叩き込む!

「やったぁ!!」

「本当に凄いのです...。」

そして倒れたトルネドスは爆散。

しかし

「あ、あれは...。」

綾波が指を指すと、そこにはまるで鎧を着込んだディノニクスの様な怪獣、リルムドスが姿を現した。

その頃

「そろそろ、あの御方の降臨の時は近い。」

バイオレンスが語るあの御方とは?

そして、どうなる重桜!?どうなる赤城!?




今回の怪獣
トルネドス
別名 竜巻怪獣
身長 54m
体重 3万7千t
特徴 嵐の夜に現れた怪獣。その姿は悪魔に近い。別名から分かる通り、角から特殊な音波を放って周りの空気を乱し、竜巻を発生する事が可能。また、口から高熱の火球を吐き出す。
出現地域 第二海域(深夜)
次回予告
明かされた赤城の行方、暴れ続けるリルムドス。破壊の限りを尽くされる中、綾波が見出した答えは?
次回
『決意』
そこに重桜の未来はあるのか?
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