最強のハゲには、男の娘かつ最強電気使いの弟がいる 作:雨を呼ぶてるてる坊主
十七撃目:弟と海人族の暴走
皆さんこんにちは。ホタルです。最近、僕には悩みが有ります。それは、深海王さんに会いに行っても、全然
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ここはサイタマ家。ホタルは台所で食器を洗い、ジェノスは洗濯物を畳んでいた。
「サイタマ先生の順位が、C級2位に成っています。」
「って事は、あと少しでB級に昇格?」
ガチャガチャと食器を洗いながらホタルが聞く。
「そうなりますね。」
「B級か・・・。じゃあ、週一活動のノルマは無くなるんだな。」
そうサイタマが確認すると、ジェノスはそれを肯定する。
「はい。C級ランキングで1位に成れば、B級ランカーに成れますが、1位のままC級ランキングに残る事も出来ます。」
「C級から昇格しないメリットが分からないんだけど・・・、1位を保持してる人は、何でB級に上がらないんだろう?」
そうして
「単純に、B級でやっていく自信が無いなどでしょう。現在C級ランク1位のヒーローは、半年以上B級に上がらずに、今の順位を守っています。酷いのはB級1位のヒーローです。奴は・・・。」
ジェノスがB級1位について説明しようとしたとき、ジェノスの携帯端末が鳴った。
「ジェノス君。電話鳴ってるよ。」
「失礼。もしもし・・・、J市?少し遠いな。近場に腕の立つヒーローは居ないのか?」
ジェノスが電話をしている間に皿洗いを終えたホタルは、図書館から借りてきた本を読み始めた。サイタマが、そんなホタルに本の内容について聞く。
「何読んでんだ?」
「海の環境問題改善についてだよ〜。その他の本も借りてきたけど・・・。よかったら、好きな本読んでみてよ。」
「じゃあ、これ。」
サイタマが手にしたのは『漫画で分かる!日本の古事記!
「あ。その本は、海の起源とかについて知りたくて借りたヤツだよ。お兄ちゃんもギャグ漫画だけじゃなくて、そういうのも読んでみたら?」
「おう。読んでみるわ。にしても、絵柄が綺麗だよな。この女キャラとか可愛いし。」
そう言うと、サイタマはパラパラとページを
「なんてキャラ?(速読してる?)」
「漢字で読めねぇけど・・・。結末としては、入水自決してる。」
「死因が入水自決?何それ?僕にも見せて・・・。」
そう言って覗き込もうとしたとき、電話を終えたジェノスから報告が入る。
「・・・そうか、分かった。間に合うか分からないが、今すぐ現場へ向かう。・・・サイタマ先生、ホタル先生。先生達が先日倒したのは、「海人族」と名乗っていたんですよね?」
「覚えてねぇ。」
そうあっさりと答えるサイタマに対し、ホタルは額に汗をかきながら肯定する。深海王との交友関係は、サイタマやジェノスにもバラしていないのだ。
「・・・っ。う、うん。海人族がどうかしたの?(ま、まさか・・・深海王さん。)」
その質問に、ジェノスが答える。
「その海人族の仲間らしき連中が、数匹でJ市に出現し暴れているようです。たまたま居合わせたA級ヒーローが一人で戦いを挑むも、苦戦中との事です。」
「苦戦・・・。強いのか?」
サイタマはそう言うと、テレビの電源を付ける。そうすると、アナウンサーが海人族の侵攻度合いについて解説する。
『J市に現れた複数の怪獣は自らを海人族と名乗り、目についた人々に襲い掛かろうとしています。只今、ヒーローが進行を食い止めようと抵抗していますが、体力の限界が近いようで、取材陣の目から見ても、疲労が伝わってきます。災害レベルは虎!市民は決して近づかぬよう・・・。』
そんな放送内容に、サイタマは気合を入れる。
「行くか・・・これは、ダッシュで行くしかねぇな・・・。」
「・・・そうだね。(お願い、深海王さん!早まらないで!!)」
友人が暴走していない事を願うホタルであった。
「深海王さんじゃなくて、召使いさんの独断行動であります様に・・・!!(古事記の件だけど、今後大きく関わってくるかもだから、頭に入れといてくれると嬉しいな。ワンパンマンの世界に、古事記が有るかは知らないけど・・・。)」