最強のハゲには、男の娘かつ最強電気使いの弟がいる 作:雨を呼ぶてるてる坊主
ホタルが外に出るとそこには・・・。巨大な戦艦が浮かんでいた。
「巨大戦艦・・・!?」
ホタルがそう呟くと、突然ドォォンという砲撃音がする。
(砲撃音!?メタリックブースト!)
すると、打ち出された無数の砲弾が空中で静止した。
(空中で止めちゃったけど・・・、取り敢えずお返しした方が良いのかな?エイッ!)
そうして気合を入れて全ての砲弾を投げ返した。すると、全ての砲弾が戦艦に命中する。
(凄い威力・・・もし地上に当たってたら大変だったかもね・・・。)
ホタルがそう考えていると、ホタルが空けた穴からタツマキが現れる。
「ちょっとホタル!えげつない音したけど大丈夫!?・・・って何よあれ。」
そうして唖然とするタツマキに、ホタルが質問する。
「大丈夫です。それにしてもあれって、宇宙戦艦ヤマ・・・。」
「全然違う。」
「ですよね・・・。」
そして次に現れたのは、我らが最強サイタマである。
「ホタル!無事か!?・・・って、うわぁ何だあれ?」
そして、サイタマが現れるとタツマキはサイタマに怒鳴る。
「・・・って、あんたはB級の雑魚じゃない!危ないから帰ってなさい!!」
そんなタツマキを制止すると、ホタルはサイタマに指示を出す。
「タツマキさん、ちょっと待ってください。お兄ちゃん、時間が無いからシンプルに伝えるね。宇宙船が飛んでるけど、砲撃は全弾僕とタツマキさんで打ち返せる。だから、お兄ちゃんには船内に入ってボスを叩いてきて欲しいんだ。」
ホタルのその言葉に、サイタマは・・・
「オッケー。」
見事なる即答である。しかし、タツマキは・・・。
「ホタル!あんたマジで言ってんの!?B級に務まる相手じゃ・・・!」
しかし、ホタルはタツマキの目を見ながら訴えかける。
「大丈夫です。僕とお兄ちゃんは最強なので。」
その目に宿る、絶対的な信頼にタツマキは押し黙った。
「(この子が認めるほどの強さ・・・、ちっ!考える余裕なんて無いわ!)分かったわ・・・、そこのB級。死ぬんじゃないわよ。」
タツマキのその言葉に、サイタマは了承する。
「おう。行ってくる。」
そう言うと、最強の兄は飛び立った。
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そうして残されたホタルは、タツマキに御願いをする。
「さて、僕達は砲撃に集中したいんですけど、皆を呼びに行かなきゃ行けないし、宇宙人を相手にしないといけないかもしれないので、砲撃の相手はお願いできますか?」
ホタルのその願いを、タツマキは聞き入れる。
「えぇ、任せなさい。」
「ありがとうございます。」
そう言うと、ホタルは自らが開けた穴から会議室に戻った。
「皆さんいますか!?」
「あ、あぁ。タツマキと君の兄を除いて全員いるがどうした?」
シッチのその言葉に、ホタルは大声で伝える。
「敵襲です!至急皆さん戦闘態勢に!!砲弾は食い止めていますが、この先どうなるかは予測不能です!インフラが生きている内に避難警報を!!」
その言葉に、職員達は慌てて動き出す。
「りょ、了解しました!!」
「な、何だと!?(まさか今日が、予言の日だったとでも言うのか!?)」
そう顔を
「ちっ!まじかよ!!」
そして、プリズナーも準備をする。
「男子達が危ない!!すぐに向かう!!」
そうして、ヒーロー達は本部の外へ駆け出したのだった。
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ここは宇宙船内。多数のエイリアンたちはパニックに陥っていた。
「な、何の衝撃だよ!!」
「砲弾は地上に撃ったはずだろ!?何でこっちに返ってきてんだよ!!」
「まじかよやべー!!」
「メ、メルザルガルド様は何処に行ったんだよ!!」
「すでに地上に降り立ったってよ!!」
「ムシャール様と、コジュール様も下に降り立ったけど大丈夫なのかこれ!?」
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・。」
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地上では、駆け付けたS級と5つの人格を持つ怪人が交戦を開始していた。
「ダークエンジェル☆ラッシュゥゥゥ!!」
そう言って拳の連打を叩き込むプリズナーを、再生能力を持つエイリアン・・・メルザルガルドは嘲笑う。
「無駄無駄・・・。どれだけ攻撃を加えようと、俺の体は不滅・・・。延々と体力消耗してて良いと思うよ。」
その言葉に、金属バットは舌打ちをする。
「ちぃっ!バケモンが!!」
「どんだけ切っても効果なし・・・どんな無理ゲーだ。」
そうボヤくアトミック侍に、呑気な声を上げつつバングが鋭い目をメルザルガルドに向ける
「お主、無理ゲーとかいう若者言葉を知っとったのか。」
「んな事言ってる場合か!!」
そう言い争いをしている横で、メルザルガルドに片腕を吹き飛ばされた、アトミック侍の三弟子の内の一人のイアイアンは苦悩する。
「・・・あのレベルの攻撃を食らってもピンピンしてるなんて。こいつを倒す方法は無いのか・・・。」
「ウ゛フフフフフ!!良いな良いなその絶望の表情!永遠と倒す方法模索してて、良いと思うよ!!」
そう言いながら、メルザルガルドは大笑いする。そんな姿に、アトミック侍は苛立ちを
「完全にイタチごっこじゃねぇか・・・。どうすりゃぁ・・・。」
全員が途方に暮れていたその時・・・。
「皆さん!お待たせしました!!」
上空でホタルが浮遊していた。その姿に金属バットが呟く。
「お、あんた確か新入りの・・・。」
「坊か!丁度良い、実はこいつに手間取っててな・・・。」
そのアトミック侍の言葉に、プリズナーも同意する。
「どれだけ殴っても、再生してしまうんだ。どうすれば・・・。」
その言葉に、ホタルは目を
「んー。ちょっと待ってくださいね・・・。(何事にも限りがあるのが万物の
ホタルがエレクトリックラジエーションを発動させると、自身の視界にメルザルガルドの体内が透視され、再生核が視認された。それを弱点と認識したホタルは、全員に伝える。
「皆さん!この怪人にはビー玉サイズの再生核が存在しています!それを全て潰せば何とかなりますよ!!」
その声に、プリズナーとバングが反応する。
「本当か!?ホタルきゅん!」
「ナイスじゃ!ホタル君!!」
「(何!?再生核の存在がバレただと!?だが・・・。)それが分かったところで、何だというのだ!仮に俺を倒せたとしても、奴等が待ち構えているぞ!!」
そう言うメルザルガルドに、金属バットは鋭い眼光を向ける。
「あぁ!?奴等・・・?」
すると、ガシャンガシャンという音と共に・・・
「メルザルガルド・・・。苦戦している様だな。」
「助太刀しよう・・・。」
落ち武者のような姿の2体の怪人が現れた。
「こいつらは、ムシャールとコジュール!日本刀使いの戦闘員だ!こいつらに出会って、生きて帰った奴は、誰一人居ねぇ!」
そう自慢げに話すメルザルガルドを、ムシャールは制止する。
「我らの紹介はそこまでだ。」
「そこの小さき御仁。手合わせ願おう。」
そう言うと、二体の怪人はホタルを指名する。その要望に・・・
「え?あ、はい。ここじゃあ、皆さんと五つ目の怪人さんの邪魔になるので、向こうでしましょうか。」
ホタルはあっさりと承諾し、メルザルガルドはズッコケそうになる。
(軽っ!もうちょっと悩めよ!!)
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そうして3人が辿り着いたのは、先程の場所から少し離れた広場であった。
「近隣住民も避難しているこの場所なら、思う存分暴れられるでしょう。」
「ふむ、成程な。」
「真剣の立ち合いには、お
そう納得する二体を、ホタルは不思議そうに見る。
「・・・・・・?」
そんな様子のホタルに、ムシャールが怪訝そうに聞く。
「急に黙ってどうした。」
「あ、いや・・・。なんか拍子抜けしちゃって。てっきり移動してる途中に、避難してる一般人に襲い掛かるものかとばかり思ってて・・・。」
その言葉に、ムシャールとコジュールは顔を
「我ら二人を、有象無象の下郎と一緒にするな。」
「我らが求めるは真の剣豪。軟弱者共に用は無い。」
そう言う二人の言葉に、ホタルは納得する。
「な、成程・・・。(生粋の
そう思いに耽るホタルの目の前で、ムシャールは抜刀する。
「
「いざ尋常に・・・勝負!!」
コジュールが叫ぶと、ムシャールも二刀流で襲い掛かって来る。
「えいっ!!」
その両者から繰り出される計3本の斬撃を、ホタルは砂鉄剣で受け止める。
「宇宙随一の我らの剣圧を止めるとは、見た目と
「だが二対一!長く持つかな!?」
「まだまだ余裕なくらいだよ!!」
そう言い放つとホタルはギャァァァンという金属音と共に、二人の剣圧を弾き返した。
「ぬぅぅぅん!!」
「小柄な
「では、こちらも本気を出そう!!」
その言葉と共に、三本の剣による連撃が繰り出されるがホタルは全て弾き返す。
(さっきの剣圧・・・レベル鬼。もしくは、竜下位の実力だね。厄介なのは、二人の連携・・・。建御雷神を決めようにも、息付く暇も無く剣撃を叩き込んでくるから、集中が出来ない!!)
「地球に貴殿の様な強者が居たとは!!だが、これで終わりよ!!」
そう言って、攻撃の合間を縫って袈裟が落ちて来る。
(この剣速!電磁バリアを張るのに間に合わない!!薄皮一枚は持っていかれる!)
ホタルは攻撃を受ける事を覚悟した・・・!!・・・が斬撃が襲いかかる事は無かった。何者かが、ムシャールの剣を掴んでいたのだ。
「宇宙からの侵略者か・・・。つまりは地球を攻撃する"悪"・・・。生かしておく道理は何処にも無い・・・。」
ホタルに襲い掛かる刀を握り締めて立っていたのは・・・。
「正義を執行する。」
A級1位ヒーローアマイマスクであった。
「アマイマスクさんと、共闘開始だよ!」