最強のハゲには、男の娘かつ最強電気使いの弟がいる 作:雨を呼ぶてるてる坊主
地上でS級やホタルが健闘し、突如アマイマスクが乱入する中、サイタマは最上位戦闘員のグロリバースを倒し、船内を全力疾走していた。
(うーん、さっきのクロスワードだったっけ?・・・あいつを倒したけどボスじゃねぇのか~。というかさっきから色々壊しまくってんのに、この船落ちねぇなぁ・・・。でも宇宙船の幹部ぽい奴等は何人か倒したよな。そろそろ、こいつらのボスが出て来ても良い頃だろ・・・。まだ生きてたらだけど。)
そして、そんな様子を一人の宇宙人が監視していた。最上位戦闘員のゲリュガンシュプである。
「ば、馬鹿な!最上位戦闘員のグロリバースまでやられただと!?なんて奴だ・・・というかどうやって侵入したんだ!?くそ!見張りのメルザルガルドとムシャールとコジュールは何をやっている!?もう最上位戦闘員は俺とあいつらしか残ってないのに、外でサボっているのか!?そもそも、砲口が殆ど故障しているし、この星の民族はどうなっているんだ!!」
そこへ、声が掛かった。
「ゲリュガンシュプ・・・。何をしている。」
声を掛けたのは、暗黒盗賊団ダークマターの頭目。ボロスである。そのボロスに、ゲリュガンシュプは謝罪をする。
「も・・・申し訳ありません。この星の源住民の侵入を許してしまいました。ボロス様。侵入して僅か4分で船の損傷率は23%・・・。砲口を含めると40%にまで上っています・・・。侵入者はたった一人ですが、迎撃に向かった戦闘員は全て秒殺されています・・・。」
「動力球を破壊されない限り、この船が落ちる事は無い。・・・今破壊されているのは、乗組員の居住区だな。雑魚共では、相手に成らんだろう。ゲリュガンシュプ、グロリバース、ムシャール、コジュールとメルザルガルドの最上位5戦士で侵入者を消せ。」
ボロスがその様に指示を出すが・・・。
「グロリバースはさっき消されました・・・。」
ゲリュガンシュプの言葉に、眉を
「何?」
「メルザルガルドと、コジュールとムシャールを呼んできます!奴等と私の四人で侵入者を殺して見せますんで・・・。」
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その頃、ホタルは呆然としていた。
「貴方は・・・アマイマスクさん?」
その言葉に、アマイマスクはホタルに目を向ける。
「・・・君は確か、最近S級に成った激雷の天使・・・だったね。」
「あ、はい!あとどちらかと言えば、本名で呼んで欲しいのですが・・・。」
「分かった。なら、ホタル君と呼ばせてもらおう。状況を説明してくれ。」
「S級会議中に、宇宙船が襲来しました。砲撃による攻撃は防ぎ、タツマキさんが撃ち返してくれています。現在、敵幹部らしき怪人一体とS級四名が戦闘中。そして、僕の兄が宇宙船に殴りこんでいます。」
「そして、君はこの悪と戦っていたと・・・。」
「その通りです。」
その言葉に、アマイマスクは共闘を持ちかける
「二対一では分が悪い。僕も手助けしよう。」
「分かりました。では、こちらを・・・。」
ホタルはそう言うと砂鉄剣を創り、アマイマスクに手渡した。アマイマスクは剣を受け取ると礼を言う。
「ありがとう。(・・・この子が、S級4位のアトミック侍の推薦でS級に上がり、先日レベル鬼2体と海人族の長を討伐し、巨大隕石の破壊にも貢献した新進気鋭のヒーロー・・・。民衆からの支持も厚いようだね。さて・・・お手並み拝見と行こうか。)」
そして、アマイマスクの登場にムシャールも唸る。
「ほう・・・。更なる強者か・・・。」
「これで・・・二対二だね・・・。」
そのホタルの言葉に、コジュールは改めて宣言する。
「左様・・・いざ参る!!」
そう言うと、コジュールがホタルに。ムシャールがアマイマスクに襲い掛かった。
そして、ムシャールはアマイマスクに重い袈裟切りを落とす。
「墳!!」
「くっ!!(凄まじい剣圧だ!!だけど・・・。)」
アマイマスクの腕に、血管が隆起すると剣が押し戻される。
「ぬぅ!?(この男・・・押し返して・・・!!)」
「僕の
そうアマイマスクが叫ぶと、ムシャールの剣圧を押し返す
「技は素人!だがその膂力!賞賛に値する!!その力はヒーローとしての意地か!?」
そう聞いてくるムシャールの言葉を、アマイマスクはぶった切る。
「怪人と馴れ合うつもりは無い!!悪は死ね!!」
そう言って、ホタルから受け取った砂鉄剣を振りかぶる。
「甘いわ!!そのような技で、二天一流を破れるかぁ!!」
二本の刀で無数の斬撃を繰り出すムシャール・・・だったが。
「確かに、二刀流ならではの素早い連撃。僕程の実力者じゃなかったら、やられていただろうね。けれども、もう目が慣れた。・・・せぇぇい!!」
アマイマスクが叫びながら剣を振ると、ムシャールの刀二本がぶち折れた。
「二本同時に叩き折っただと!?」
「正義執行・・・怪人は死ね・・・。」
そう言うと、アマイマスクはムシャールの腹に、
「その迷いの無さ!天晴れだ・・・!!貴様の様な強者と出会えて・・・悔いの無い最期だ・・・。感謝する・・・。」
そう言い遺し血を吐くと、ムシャールは倒れ伏したのだった。
「・・・怪人に感謝されるとは。・・・そうだ!あの子が危ない!!」
そうして、アマイマスクが目を向けると・・・
「墳んんんん!!」
「てやぁぁぁ!!」
そこでは刀同士の応酬が行われていた!ギィィィンという音と共に、剣と剣がぶつかり合い無数の火花が飛び散り、あまりの剣圧同士のぶつかり合いに、周囲には衝撃波による暴風が起こるほどだ!その高次元の戦いに、流石のアマイマスクも愕然とする。
(な、なんだ!?あの小さな体躯で、この衝撃波!ホタル君、君は一体・・・。)
アマイマスクがそう思案している間にも、強き剣豪達の応酬は止まらない!
「これで、51手目!!随分と持ちこたえるものだ!!」
「お褒めに預かり、光栄ですね!!」
そう言いながら、ホタルは袈裟切りを繰り出す。ガァァァンという音と共に、コジュールの刀が弾かれる。
「ぬぅぅん!!」
(このしぶとさ・・・レベル竜の上位クラス!!しかも剣技のみで!!)
その時、コジュールが自慢げに自身の戦績を話す。
「言っておくが、我はムシャールとの斬り合いで300勝120敗!!奴よりも遥かに強いのだ!!さぁ!どれだけ持つかな!地球人よ!!」
しかし・・・
「(けど・・・。)残念だけど、僕の方が強いよ。」
そう言うと、ホタルはコジュールの手の甲を飛び蹴りで蹴飛ばした。
「しまった!!」
それと同時、コジュールの剣が明後日の方向に飛んで行く。
「隙有りですよ!!てやぁぁぁ!!」
そう言うとホタルは運動神経向上能力により、目にも止まらぬ速さでコジュールの懐に潜り込む。
「しまっ・・・!!」
そのスピードにコジュールは驚愕するが、もう遅い!
「横一文字切りぃ!!」
そう言うとホタルは、コジュールの腹部に横一文字切りを決めたのだ!
「うぉぉぉぉ・・・!!(・・・何という強者だ!このコジュールと互角に・・・いや、汗一つかかずに渡り合った・・・。勝負にすらなっていなかったのだな・・・。井の中の蛙であった・・・。)」
その呻き声と共に、ドシャァと地に伏せるコジュール
「もし貴方が人間に生まれ変わったなら、次は良き好敵手になる事を願います・・・。どうか安らかに・・・。」
そう言うと、ホタルは合掌したのだった。
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戦いが終わったホタルは、アマイマスクに話しかける。
「アマイさん。御無事でしたか?」
「あぁ・・・君が剣を手渡してくれていなかったら、危なかった。感謝するよ。」
「御謙遜なさらないでください。貴方の手柄なのですから。」
そう言って微笑むホタルに、アマイマスクは心の中で突っ込みを入れる。
(謙遜しているのは君の方だと思うけどね・・・。)
「さて・・・、向こうもそろそろ終わりそうですね。」
そう言うホタルの目線の先に居たのは、メルザルガルドの最後の人格を破壊しようとするシルバーファングの姿だった。
「ほれ、王手じゃ。」
そう言ってビー玉サイズの核を指圧で破壊すると、メルザルガルドは断末魔を上げる。
「くそぉぉぉぉぉ!!!」
そうして消滅すると、プリズナーは勝利の声を上げる。
「よし、これですべての頭がイったようだな。」
金属バットも同様に、一息つく。
「ホタルさんが急所を教えてくれてくれてなかったら、長期戦に成ってただろうな。」
そんな彼らに、アマイマスクが話しかける。
「そっちも終わったのか?」
「てめぇは、アマイマスクか。何で此処に・・・。」
そう怪訝そうな顔をするアトミック侍に、アマイマスクは説明する。
「たまたま近くで、ドラマの撮影があったのだよ。(・・・それにしても、今回の戦闘は二次被害が一切出ていない・・・。たまにはS級もやるようだね。)」
「あとは、お兄ちゃんがどうするかですね。」
ホタルの言葉に、バングは安心させる様に言う。
「サイタマ君なら大丈夫じゃろ。」
その言葉に、金属バットたちは驚愕する。
「あの、ハゲのB級のおっさんか!?あの人が宇宙船に入ってんのかよ!?」
「坊の兄貴だから強いとは思うが・・・大丈夫なのか?」
アトミック侍の懸念に、ホタルは明るく答える。
「大丈夫です!だって、お兄ちゃんは・・・世界一強いから!!じゃあ、僕は宇宙船本体に攻撃してきますね。行ってきます!」
そうして、ホタルは宙に飛び立ったのだった・・・。
「そういや、この前眼鏡掛けた職員が、サイタマ君がヒーロー協会の体力テストの歴代記録を大幅に更新したとかボヤいておったな。」
シルバーファングの呟きに、金属バットは唖然とする。
「マジで・・・?」
「もしかして、タツマキちゃんより強いのか・・・?」
プリズナーの言葉に、アマイマスクも面接した時の事を思い出す。
(まさか、この間B級に昇格したオーラの無い奴の事か・・・?)
そして、アトミック侍は・・・
(握手しといたほうが良かったか・・・?)
握手の件を、後悔していた。
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一方、サイタマはと言うと・・・。
「小石飛ばすだけか・・・超能力の無駄遣いだぜ。そんなもん誰でも出来る」
ポイッと小石を投げると、ゲリュガンシュプの頭部を破壊する。
「こ・・・このゲリュガンシュプが・・・・そ・・・ん・・・な・・・。」
最後の敵幹部を討伐していた。