最強のハゲには、男の娘かつ最強電気使いの弟がいる   作:雨を呼ぶてるてる坊主

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「ボロスさんは今話で退場・・・。なのかな・・・?」


三十撃目:兄と決着

地上でホタルとタツマキが雑談をしていた頃、甲板(かんぱん)らしき箇所ではボロスがサイタマに一撃を入れた所だった。そこで、勝利を確信した様にボロスは話し始める。

 

 

「手応えあった。どうやら、勝敗が見えてきたな。過酷な環境の星で生存競争を生き抜いてきた俺の種族は、宇宙でも随一の自然治癒能力を持つ。中でも俺は、自然治癒力も身体機能も、潜在エネルギーもずば抜けて優れていた。貴様等では死に繋がる様な深手も、数秒あれば塞がる。()げた腕もエネルギーを集中させ、治癒力を爆発的に高めれば、元通りだ。それに対してお前は傷が増すばかり・・・体力も、徐々に減っているように・・・。」

 

 

しかし・・・。

 

 

「うるせえ。」

 

 

饒舌に話すボロスを黙らせる様に、サイタマは一喝する。

 

 

「・・・・・・!」

 

 

「もう終わりなのか?戦いは?」

 

 

「・・・!」

 

 

そのサイタマの言葉に、虚を突かれた様な顔をしたが・・・。

 

 

「・・・いや、まだだ。メテオリックバースト!!」

 

 

そう叫ぶと稲妻が生じ、ボロスの体が白く変わった。

 

 

「!?」

 

 

サイタマが驚いた顔をすると同時に・・・。

 

 

「ぬんっ!!」

 

 

顔面にストレートを叩き込んだ!

 

 

そして、その衝撃の余波で宇宙船が崩壊していく。

 

 

ボロスのこの形態は、体内エネルギーの放出を推進力として、生物の限界を超えた速度とパワーを引き出すのである。そして・・・。

 

 

「ぬぉぉぉぉ!!」

 

 

ギャァァァンという音と共に、鳩尾(みぞおち)に蹴りを入れたサイタマを、(はる)か上空に蹴り飛ばしたのだった。

 

 

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そして、蹴り飛ばされたサイタマとは言うと・・・。月面着陸していた。

 

 

(おぉ!?ここって月か?ってか、息止めてりゃいいんだよな?あの野郎・・・。ちょっと戦いっぽくなってきたじゃねぇか。行けるか?月って重力何分の一だっけ?さて、本当か・‥。)

 

 

サイタマが踏み込んだ瞬間、月の表面がいとも簡単にぶっ壊れたのだった。

 

 

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その頃、サイタマを蹴り飛ばしたボロスは息切れをしていた。

 

 

「はぁ、はぁ・・・。(この形態は、無呼吸運動の様に体に掛かる負担が大きい為、決着を早めたい戦闘時にのみ使いたい切り札だが・・・。)」

 

 

ボロスの思考が終わると同時・・・。ドシュゥゥと上空からナニかが下りてきた。そして、地上では・・・。

 

 

「これ・・・何か傾いてない?」

 

 

そのタツマキの言葉から、ホタルは推察する。

 

 

「・・・多分お兄ちゃんが、もの凄い高い所から降って来たんだと思います。多分その衝撃ではないでしょうか?この傾き具合からして・・・月に吹き飛ばされた後、月面を蹴って帰って来たのかな?」

 

 

「・・・あんたの兄貴、規格外過ぎよ・・・。」

 

 

S級2位を困惑させていた。

 

 

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そして、宇宙船上ではナニかが起き上がった。無論その正体は・・・。

 

 

「お、いけた。」

 

 

我らが最強サイタマである。そぢて、ボロスはサイタマを睨みつけると・・・

 

 

(この男には・・・俺の全力をぶつけたくなった!!)

 

 

そう考えると、ボロスはスタートダッシュを切りサイタマに拳の連打を叩き込む。

 

 

「うぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

 

しかし・・・。

 

 

『どんっ』という音と同時に、サイタマの拳が叩き込まれる。それと同時に、ボロスが血反吐を吐きながら後ろへ後退する。

 

 

「ぐっ!そうだ!それでこそ倒しがいが・・・。」

 

 

しかし、そこへ・・・。

 

 

「連続普通のパンチ!!」

 

 

連続普通のパンチが叩き込まれたと同時、ボロスの体が弾け飛ぶが・・・、持ち前の再生能力で散らばった肉片がまた繋がる。

 

 

「・・・ならば!もう一つの切り札を食らえ!!全エネルギーを放ち、貴様もろとも星の表面を消し飛ばしてやろう!!」

 

 

その言葉が終わると、ボロスの体を中心に衝撃波が生じる!!

 

 

崩星咆哮砲(ほうせいほうこうほう)!!」

 

 

そして、ボロスから高密度のエネルギー弾が射出されるが・・・。

 

 

「だったら、こっちも切り札を使うぜ。必殺マジシリーズ。マジ殴り!!」

 

 

サイタマは拳一発で、エネルギー弾を打ち返したのだった。

 

 

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そして、そこには黒焦げになったボロスが倒れこむ。

 

 

「俺は・・・敗れたのか・・・。」

 

 

そのボロスを、サイタマは賞賛する。

 

 

「まだ意識あんのか。やっぱ、強ぇーよ。お前。」

 

 

「予言の通り、対等な・・・良い勝負だった。」

 

 

「あぁ・・・そうだな・・・。」

 

 

そう言って立ち去るサイタマの背に、ボロスは自嘲しながら語り掛ける。

 

 

「・・・ふっ、嘘だな。お前には余裕があった。まるで歯が立たなかった・・・戦いにすら・・・成って無かった・・・。・・・ふふっ・・・ゲフッ!!やはり予言など、当てに成らんな・・・。お前は強すぎた・・・。」

 

 

一方地上では、動力球を破壊された宇宙船が落ちそうになっていた。

 

 

「・・・!!タツマキさん!!落ちます!イオンクラフト効果で宇宙船が持ち上がるほどの気流を起こすので、タツマキさんもお願いします!!」

 

 

「はいはい!分かったわよ!!ふんっ!!そこのあんたら、私とホタルが支えてあげるんだから、さっさと逃げなさいよね!!」

 

 

その言葉に、地上組は走り出す。

 

 

「へいへい!」

 

 

「協会方面に逃げた方が良さそうじゃな。」

 

 

そう言いながら、バングと金属バットは走り出す。

 

 

「エンジェルダーッシュ!!」

 

 

そう叫ぶぷりぷりプリズナーに、アマイマスクが突っ込む。

 

 

「ただダッシュしてるだけじゃないか!!もっと速く走れないのか!!」

 

 

「エンジェルダーッシュ!!」

 

 

「言ってるだけじゃねぇか!!」

 

 

そう叫ぶ金属バットの横で、アトミック侍はイアイアンに呼びかける。

 

 

「イアイ!肩貸さなくて走れるか!?」

 

 

「はい師匠!何とか!!」

 

 

その言葉に安心したアトミック侍は、シルバーファングに対抗心を燃やす。

 

 

「くそ!シルバーファングめ!なぜそんなに速い!!」

 

 

「今は対抗心燃やしてる場合じゃないですよ!!」

 

 

そうこう言い争いをしている間に、宇宙船は無事(?)着陸したのだった。

 

 

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そうして、宇宙船の落下の勢いを殺し終わったホタルは、全員の目の前に降り立つ。

 

 

「皆さん!ご無事でしたか!?」

 

 

「あぁ・・・まあね。」

 

 

「一応、無事終了という感じで良いんだよな。」

 

 

そう言う、アトミック侍とアマイマスクの後ろからジェノスが現れる。

 

 

「ホタル先生。御無事でしたか?」

 

 

「うん。・・・ジェノス君?何かあった?」

 

 

ジェノスの違和感を、感じ取ったホタルにジェノスは押し黙る。

 

 

「・・・・・・。」

 

 

そうして、駆動騎士に掛けられた言葉を思い返す。

 

 

『メタルナイトは、お前の敵だ。』

 

 

しかし、そんな言葉を振り払う様に首を振る。

 

 

「いえ・・・何も。」

 

 

「・・・?そっか。」

 

 

その時、超合金クロビカリが宇宙人の生き残りを引っ張り出す。

 

 

「おぉーい。宇宙船の生き残りを引きずり出して、縛っておいたぞー。」

 

 

するとここで・・・。

 

 

「・・・まだ残党が残っていたか!!」

 

 

アマイマスクが走り出した。

 

 

「アマイさん!?まさか・・・!!」

 

 

そうして、生き残りの宇宙人の目の前に立つと・・・。アマイマスクは腕を振りかざす。

 

 

「正義を執行する!!」

 

 

「ひっ!!」

 

 

そう言って、宇宙人の残党たちは怯えた表情になるが・・・その腕が振り下ろされる事は無かった、なぜなら・・・。

 

 

「アマイさん!一旦ストップです!!」

 

 

*1でアマイマスクを拘束したホタルがいたからだった。

*1
何気に深海王編でも出ていた縛のスキル効果については、第零撃目を参照




「後2,3話程かな。宇宙人編が終わるまで。」
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