最強のハゲには、男の娘かつ最強電気使いの弟がいる   作:雨を呼ぶてるてる坊主

5 / 69
「導入は、僕の夢の中だよー。話してる相手は・・・、察せるよね。」


四撃目:弟と弟子

その夜、ホタルは夢を見ていた。恐らく小学生低学年時代の記憶であろう。夢の中でホタルは虐められている女の子を庇ってあげていた。

 

 

『何してるの?弱いものいじめはダメだよ。』

 

 

『超能力を使う、化け物だから虐めたの?』

 

 

『大丈夫だよ。────ちゃんは僕が守るから。』

 

 

『─────ちゃんに、近づかないでね。先生に告げ口しても、無駄だよ。問題児の君達と、品行方正な僕の言葉。先生はどっちを信じるかな?』

 

 

いじめが解決した後も、ホタルはその女の子の傍に居てあげた。その記憶がダイジェスト動画の様に断片的に流れる。

 

 

『泣かないで、可愛い顔が台無しだよ。』

 

 

『君の力、僕と種類は違えど同じ超能力者だね。』

 

 

『えっ?先輩だったの?ご、ごめんなさい・・・。』

 

 

『今日から、お友達ですよ。』

 

 

しかし、別れの日は突然訪れる。

 

 

『お父さんとお母さんが離婚して、転校しないといけなくなっちゃった・・・。また会えますよね・・・?』

 

 

場面は小学校高学年時代に移り変わった。転校先の学校でもホタルは虐められっ子を庇ってあげていた。今回は男の子のようだ

 

 

『君達、寄って(たか)っていじめなんてかっこ悪いね。その子から離れて。』

 

 

事情を聴くと、ヒーローごっこがヒートアップして虐めに発展したようだ。

 

 

『ヒーローごっこで虐められたの?・・・怪我してる。僕の力で痛みを癒してあげる。』

 

 

そう言うと、ホタルは虐められていた下級生の怪我を治してやる

 

 

『虐められないように、一緒に登下校しよう。』

 

 

その日から、下級生とホタルは一緒に登下校するようになった。そこでもホタルは下級生に教えを説く

 

 

『知ってる?いじめをする人は、自分が強いと思い込みたい弱い人なんだよ。だから、僕を頼った君の方が強いんだよ。』

 

 

場面は変わり、虐めの証拠を搔き集めたホタルが警察官や弁護士立会いの(もと)、虐めを見過ごした教師達や虐めっ子。虐めっ子の親達に詰め寄っている。とびっきりのにこやか(ブチ切れ寸前)な笑みで

 

 

『いじめを容認するのが、教師の仕事なんですね〜。僕の記憶によると・・・、いじめ防止対策推進法第8条では、学校と教職員は児童の保護者、地域住民、児童相談所などの関係者と連携し、いじめの防止と早期発見に取り組む責任があるとされている筈なんですが・・・。教師は生徒を適切に監督する義務を負っていますので、いじめを知りつつこれを放置していた場合、同義務違反を理由として民事責任を追及される可能性もありますよね~。この監視カメラに映ったいじめの証拠動画*1を、教育委員会や弁護士に提出したら、きちんと対応しなかった事で、教員免許剥奪は無いにしても、近所中で噂されちゃうかもしれませんね~。『真偽も確かめずに周囲の人気者という評価のみで判断していじめっ子を擁護して、クラスで発言力の弱いいじめられっ子を糾弾した最低教師』としてね・・・。』

 

 

そして、下級生を虐めていた虐めっ子達にも釘を刺す

 

 

天網恢恢(てんもうかいかい)*2・・・、いつでも君たちの事は見てるよ。次この子を虐めたら・・・、分かるよね。』

 

 

次の場面では、荷物を(まと)め学校から去る教師を皮肉るホタルが現れる

 

 

『先生、自主退職するんですか?え?引っ越しですか?近所のスピーカーおばさんが言いふらしたせいで?悪事千里、バチが当たったんですね〜。』

 

 

また次の場面では、御礼を言う下級生の頭を撫でながらホタルは宣言する

 

 

『僕が、君のヒーローになるよ。』

 

 

最後の場面では、卒業式に泣きながら御別れを言いに来た下級生に最後のメッセージを伝える。

 

 

『来年の春には中学生になるから、会えなくなっちゃうね・・・。喉元過ぎた子達に虐められても、やり返しちゃ駄目。誰でもいいから、お巡りさんとかの大人を頼るんだよ。そして君も、いじめっ子に負けないくらい、強くなるんだよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん・・・。懐かしい夢だったな・・・。」

 

 

そうして、ホタルは目を覚ました。

 

 

━━━━━━━━━━━━

目を擦りながらリビングに向かうと、既にサイタマは起きていた。

 

 

「お兄ちゃんおはよ~。」

 

 

「おう、おはよう。(今日も俺の弟が可愛い。)」

 

 

「朝ごはんは、簡単な物で良い?今日はあの人が来るし・・・。」

 

 

そう言うホタルに、サイタマは首を傾げる

 

 

「あの人?」

 

 

「ジェノス君だよ・・・、忘れちゃったの?」

 

 

「あ、あぁ。そうだったな。いや~、思い出した思い出した。」

 

 

そう焦りながら言うサイタマに、ホタルは胡乱気(うろんげ)な眼差しを向ける。

 

 

(絶対忘れてた・・・。)

 

 

「けど、ホントに来んのかな?忘れてたりして・・・。」

 

 

そう懸念する兄に、ホタルは無垢な笑顔で言い返す

 

 

「お兄ちゃんじゃないんだから、それは無いかな♪」

 

 

「う゛っ。」

 

 

さいたま は こころ に だいだめーじ を おった▼

 

 

そうこうしていると、ピンポンとチャイムが鳴り、「先生方!おはよう御座います!」という声と共に件の客人が訪れる。

 

 

「あ、僕開けて来るね。」

 

 

「お、おい!」

 

 

そうサイタマが止める間もなく、ホタルは玄関先へ向かう。そんな弟と訪ねてきたであろう弟子(まだ非認定)に対し

 

 

「マジで来やがった・・・。」

 

 

サイタマは頭を抱えた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

そうして、リビングにはサイタマ、ホタル、ジェノスの三人が集まる。そして、ホタルはジェノスに御茶を出してやる。

 

 

「粗茶だけど、ゆっくりしてってね。」

 

 

そう言って笑顔で歓迎するホタルに対し・・・

 

 

「いや、飲んだら帰れよ。弟子なんて募集してねーし。」

 

 

サイタマはぶっきらぼうに言う

 

 

「そう言わずに、ゆっくりしてって貰おう。僕達以外の人が来るなんて、そうそう無いんだし。良かったら、ご飯食べてく?丁度朝ごはん作るところだったんだ。」

 

 

「いえ!ホタル先生の手を(わずら)わせるわけには・・・。」

 

 

ジェノスはそれを断ろうとするが・・・

 

 

「朝ごはんは、一日のエネルギーだよ♪それに、ここに来たからにはご飯を食べってって貰うからね。あ、サイボーグさんって、普通のご飯で良いのかな?」

 

 

そう言って、勝手に三人分の朝御飯を作るホタルに・・・

 

 

「こいつ、世話焼きだし強情だから従った方が良いぜ・・・。」

 

 

殆ど諦め半分のサイタマがぼやく。

 

 

「では、お言葉に甘えて・・・。味覚に関しては、博士が感じ取れるようにしてくれました。取り込んだ有機物を、体内でバイオ燃料にして活用する事も出来ますから。」

 

 

「す、すごい!SFの世界だ・・・。」

 

 

ジェノスのその言葉に、男の子の(さが)からかホタルが興奮するが・・・

 

 

(そういうお前も、電子使いとかいうバトルアクションの世界の住人なんだよ・・・。)

 

 

サイタマは心の中で突っ込んだ。そうこうしていると、朝食が運ばれてくる。

 

 

「今日は、絹ごし豆腐の卵とじご飯だよ。沢山食べてね。お兄ちゃんも、沢山食べて今日も頑張ろ?」

 

 

「わざわざ俺の為に・・・、有難く頂戴いたします!!」

 

 

「いただきます・・・。」

 

 

そうして、最強兄弟と弟子志願者の朝食が始まった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

そうして、朝食が終わるとサイタマがジェノスに質問する。

 

 

「で・・・?弟子になりてぇの?というか、怪我直ってね?」

 

 

「はい。体の大部分は機械なので、パーツさえあればすぐに・・・。」

 

 

「変わってんなお前・・・。」

 

 

そう言うサイタマに、ジェノスが聞き返す。

 

 

「サイタマ先生は、どの様なパーツを使っているのですか?」

 

 

「使ってねーよ。」

 

 

「え?じゃあ、その頭部の肌色の装甲は?」

 

 

「いや、これ肌だから。」

 

 

そうしていると、やんわりとホタルがジェノスの指を抑える。

 

 

「ジェノス君。人を指差しちゃいけません。」

 

 

「す、すみません、ホタル先生。しかし、それではサイタマ先生が若くしてハゲているという事に・・・。」

 

 

そう言って気を遣っているのか遣っていないのか分からないジェノスの発言に、遂にサイタマがキレた。

 

 

「ハゲてんだようるせーな!!何なんだテメーは!!」

 

 

「俺?俺の話を聞いてくれますか?」

 

 

「うん。一応理由を聞かないと、こっちもどう対処したら良いか分からないからね~。」

 

 

そう言って聞く気満々のホタルに、長話が苦手なサイタマが待ったを掛けようとするが・・・

 

 

「ちょっ・・・、ホタル。」

 

 

「聞くだけはタダって言うでしょ?」

 

 

その言葉にサイタマは押し黙り、ジェノスが過去を話し始める。

 

 

「では、話します。4年前・・・俺は15の頃まで生身の人間でした。こんなしみったれた世の中でも、家族とともに平穏にまぁまぁ幸せな毎日を送っていました。しかしある日、暴走しイカレたサイボーグが俺たちの街を襲って来たんです。暴走サイボーグ・・・、恐らく身体改造を失敗して・・・」

 

 

ジェノスの過去話の台詞が20文字を超えた辺りで・・・

 

 

「・・・・・・。」

 

 

ホタルはウトウトと撃沈し・・・。サイタマとは言うと・・・。

 

 

バカヤロウ!!20文字以内で簡潔にまとめてから出直してこい!!

 

 

と、愛しの弟を起こさない様に、小声の大声という最大の矛盾を実行しながら、弟子志願者を一旦帰らせたのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

場面は変わって、ここは未開の山奥・・・、と言いたいのだが、その頂には一棟のビルが建っていた。

 

 

「モスキート娘がやられたか・・・。まぁ、奴は血を吸わなければ貧弱な羽虫でしかないからな。」

 

 

そして、その地下のモニタールームに座るのは端正な顔立ちの眼鏡をかけた研究者風の男。更にその隣には同じ顔立ち、同じ身長の男・・・おそらくクローンが報告書を持って佇んでいた。

 

 

「所詮は試作品という事だ。」

 

 

その言葉にクローンが苦言を返す

 

 

「いえ・・・、それが・・・モスキート娘は大量の血液を吸収した状態で、敗北した様です。それも一撃で。」

 

 

「何?」

 

 

「小型追跡カメラが、ほんの一部ですが記録しています。これです。」

 

 

そこには雷槍を投擲するホタルと裸のサイタマが映っていた。

 

 

「・・・!!・・・女の方は兎も角、何故男の方は裸なんだ。」

 

 

「分かりません。」

 

 

その言葉に、モニタールームに座る男の眼鏡が光りニヤリと笑う。

 

 

「それにしても私の見解が間違いでなければ、彼女の能力は極限まで使いこなせば神に匹敵し、世界の創造や破壊も可能な力とも呼べる、電子操作能力(エレクトロキネシス)じゃないか!!・・・この二人は良いサンプルになりそうだ。無理やりにでも、彼と彼女の体を調べさせてもらおう。使者を送って2人を招待しろ。我々進化の家にね。」

 

 

「了解。」

 

 

怪しく眼鏡を光らせながら、彼はほくそ笑んだのだった・・・。にしても、『無理やりにでも、彼女の体を調べさせてもらおう。』とは、随分むっつりスケベな科学者である。

 

 

「誰がむっつりスケベだ!!」

 

 

おっと、第四の壁が破壊されていたようだ・・・。修復班、come on(カモーン)!

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

次の日、言葉を纏めてきたジェノスが兄弟の家を再訪問する。

 

 

「ホタル先生、サイタマ先生。言葉を纏めてきました。先生達のように強くなる方法、教えてください。」

 

 

その言葉に、サイタマは神妙な顔をしながら言葉を返す

 

 

「ふむ・・・、ジェノス。」

 

 

「はい!」

 

 

「お前幾つだ。」

 

 

「19です!」

 

 

「若いな・・・、お前ならすぐに俺達を超えるだろう。」

 

 

「本当ですか!?」

 

 

その疑問に、ホタルが答える

 

 

「先天的に能力があった僕は兎も角、無能力だったお兄ちゃんも、3年間で強くなったもんね。」

 

 

その言葉に、ジェノスは驚きつつも期待の籠った目を向ける

 

 

「!!?」

 

 

「そうだ。教えてやってもいい・・・だが辛いぞ。付いてこれるのか?」

 

 

サイタマのその言葉に

 

 

「はい!!」

 

 

ジェノスは意気揚々と答えた!その時・・・

 

 

「・・・あ。」

 

 

ホタルが声を上げた。

 

 

「どうした?」

 

 

「僕のレーダーに、何か引っかかった。」

 

 

それと同時に、ジェノスも構える。

 

 

「・・・高速接近反応。・・・来る。」

 

 

(似た者同士か・・・?こいつら。)

 

 

その時ドガァァンという音と共に、蟷螂(かまきり)型の怪人が現れる

 

 

「ケーケケケ!!俺の名は・・・。」

 

 

しかし、名乗りを上げる瞬間にサイタマに顔面を潰され撃破される。

 

 

「天井弁償しろ。」

 

 

「ホタル先生・・・。」

 

 

「うん。外にも何匹か居るっぽいね。」

 

 

その言葉の通り、外には蛞蝓(なめくじ)型の怪人と蛙型の怪人が居た

 

 

「なんか先陣切ったカマキュリーが、殺されたみたいだ。オデのテレパシーが届かん。」

 

 

「え・・・、あいつ結構強い方じゃなかったっけ?」

 

 

蛞蝓怪人の言葉に、蛙怪人が困惑する。それと同時、ジェノスがドアから地面に降り立つ。

 

 

「先生達・・・、ここは俺が・・・。」

 

 

ジェノスが、気合を入れたと思いきや・・・

 

 

「ピンポンしないで入ってきたらいけないよ。」

 

 

蛞蝓(なめくじ)怪人の脳に、電気刺激によるα波を流して眠らせたホタルと・・・

 

 

「人ん()の玄関を・・・。」

 

 

ぶつぶつ言いながら蛙怪人を、地面にめり込ませたサイタマが居た。

 

 

「あ、何でも無いです。」

 

 

その時、地面がピシリとひび割れる。それに危険を感じたホタルは飛び上がる!

 

 

「・・・何か(まず)いと思う!!お兄ちゃん避けて!!」

 

 

しかし、間に合わずサイタマは地面に引きずり下ろされ、頭だけが地面から出る

 

 

「おおっ!?・・・・・・。」

 

 

「さ、サイタマ先生!」

 

 

「なんつーか、つくしになった気分だ・・・。」

 

 

突如地面に埋まったサイタマを助けようと、ジェノスが駆け寄ろうとした次の刹那・・・!

 

 

ドカーンという音と共に、謎のサイボーグが現れた

 

 

「高エネルギー反応アリ。オ前モサイボーグナノカ?ターゲットハ、オ前デハナイ。ソコノ女ト男ダ。」

 

 

(サイボーグ・・・まさか・・・。)

 

 

「邪魔ダ!!」

 

 

謎のサイボーグが、ジェノスを倒そうとラリアットを叩き込む。だが、ジェノスもそれを自慢の硬さで受け止める。その顔は、疑念と憤怒に満ちていた。

 

 

「受ケ止メタ・・・ダト!!」

 

 

「お前に幾つか・・・聞きたい事がある。」

 

 

そんなジェノスに、ホタルは注意を呼びかけ兄の元に向かう

 

 

「ジェノス君!!多分大丈夫だと思うけど、お兄ちゃんの所に行ってくる!!此処は任せたよ!」

 

 

「分かりました!!」

 

 

そうして、ジェノスとサイボーグの戦いが始まった

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

そうしてホタルは兄の元へ走る。

 

 

「早くお兄ちゃんの所に・・・、このままじゃ危ない・・・怪人さん達が!!」

 

 

ホタルは、兄の心配をしていなかった・・・、というよりする必要が無いのだが・・・。

 

 

「居た!!お兄ちゃん!!」

 

 

そうして兄を見つけ駆け寄ろうとすると・・・、コオロギのような見た目の怪人が空から降ってきた。

 

 

「おっと!お嬢ちゃんの相手はこの俺だよ!!」

 

 

「君は・・・?」

 

 

「俺の名は、クリケットマン!!進化の家No.4の実力だ!!獣王の兄貴の邪魔はさせねぇよ!!ついでにアンタの事も(さら)うけどな!!因みに、災害レベルは鬼だ!!」

 

 

「僕と戦うの・・・?本当に後悔しないね?」

 

 

そう問いかけるホタルに・・・

 

 

躊躇(ちゅうちょ)するならこっちから行くぜ!!おらぁ!!」

 

 

そうしてバッタ目特有の脚力で、蹴りを放つが・・・

 

 

「良いキックだけど、当たらないよ。」

 

 

「何ぃ!?避けたぁ!?」

 

 

ホタルの動体視力の前では無力である。

 

 

(クリケット・・・、コオロギ型の怪人さんかな?脚力を生かしたキックとか、距離を詰める速さが売りなのかも・・・あの触角・・・フタホシコオロギかな?たしか、空気分子の動きも察知するとかいう・・・。)

 

 

そう思考を巡らせながら、ホタルはトンッと地面を蹴り一気に距離を詰める。

 

 

「なっ!!一瞬で距離を詰められ・・・っ!!」

 

 

「ごめんね・・・、僕はヒーローだから君を倒さなきゃならない、けどせめて願わせて・・・。」

 

 

そう言うと、ホタルの手に光り輝く剣が握られる。

 

 

(避けれねぇ・・・!!)

 

 

「君の来世に、(さち)有ります様に・・・。雷光剣・・・。」

 

 

そう言うと、雷で光り輝く剣で横一文字斬りを繰り出した!そして、クリケットマンが倒れる

 

 

(あぁ・・・、死ぬのか俺は・・・。けど何でだろう・・・。痛みを感じねぇ。それどころか安心する気分だ・・・。少し・・・、眠るか・・・。)

 

 

ホタルの(とど)めを刺す際のあらゆる攻撃には、特殊な効果が含まれる・・・。それは、攻撃が命に届く瞬間に、相手の脳内の電気信号を刺激させ、幸せホルモンや脳内麻薬を分泌させる事による、死の恐怖や痛みを和らげる作用。しかし、この効果は意識的に行っている訳では無い。元来の心優しい性格をしているホタルだからこそ無意識に出来る芸当である。

 

 

「・・・おやすみなさい。」

 

 

ホタルがそう呟き黙祷を捧げたのと、ジェノスがアーマードゴリラに勝利、サイタマが連続普通のパンチを獣王に決めたのは、ほぼ同時であった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

そうして数分後、ジェノスはアーマードゴリラに砲口を突きつけていた。

 

 

「質問に答えるか、このまま消滅するか。選べ。」

 

 

「消滅スルノハ、オ前ダ愚カ者メ。我ノ実力ハ、進化ノ家デハナンバー5。ソノ程度デハ、今モ来テイルナンバー3ト4ノ獣王ト、クリケットマンニハ勝テヌ!破壊サレルガイイ!」

 

 

「!」

 

 

そう言い切るゴリラサイボーグだったが・・・

 

 

「それコイツじゃね?」

 

 

「えっと、ごめんなさい。倒しちゃいました。」

 

 

そこには、獣王の目玉をぶら下げたサイタマと、クリケットマンの亡骸をお姫様抱っこしているホタルが居た。

 

 

「・・・だそうだ。」

 

 

次の瞬間、アーマードゴリラが片言から流暢な喋り方になる。

 

 

「・・・。あの・・・、すみません。全部話しますんで、勘弁してください。」

 

 

その言葉に、サイタマは呆れる。

 

 

「なんだお前。さっきまで片言だったじゃねーか。」

 

 

「すみません。格好つけてました。」

 

 

一段落・・・と言いたいところだが、まだまだ今日は終わら無さそうである・・・。

 

 

「あと、お前ら勘違いしてるかもしんねーけど、ホタルは男だぞ。」

 

 

サイタマのその言葉に・・・

 

 

「「え・・・?」」

 

 

ジェノスとアーマードゴリラはポカーンとした。スペースキャットならぬ、スペースサイボーグズ爆誕

*1
ハッキングした

*2
天が張りめぐらした網は広く、目が粗いようだが、悪人・悪事は決して取り逃がさないということ。




「進化の家って、響きがかっこいいよね♪因みに、僕も何故か先生っていう立ち位置に成っちゃったから、原作と違って、お兄ちゃんの事は"先生"じゃなくて、常に"サイタマ先生"って呼んでるよ。」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。