最強のハゲには、男の娘かつ最強電気使いの弟がいる   作:雨を呼ぶてるてる坊主

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「ヒーロ集結だよ!今回、僕の出番は少なめです!!」
(※今回、怪人に対して優しいホタル君が珍しく怪人に対してブチ切れます。そして、各ヒーローの台詞が原作と所々違います。)


怪人協会突入編
六十二撃目:弟と乱戦


ヒーロー協会を出発して数時間後。Z市ゴーストタウン在住のホタルの案内のもと、突入メンバー達はZ市の怪人協会のアジト近くまで来ていた。

 

 

「到着・・・。」

 

 

童帝のその声に、全員の空気がピりつく

 

 

「ここが・・・。人類に見捨てられた区域・・・。」

 

 

「今日で取り戻す事に成るがな!」

 

 

そのヒーロ達の言葉に、心の中で突っ込みながらホタルも注意を呼びかける。

 

 

「皆さん、怪人さん達の生体反応が強く成っています。気を引き締めてください。(一応、僕とお兄ちゃんとジェノス君が住んでるから見捨てられてるわけじゃ無いんだけどな~・・・。)」

 

 

その言葉に、ヒーロー達はより一層気を引き締める。そのとき、童帝がホタルに話し掛ける。

 

 

「そういえば、お兄さん。キングさんが見当たりませんが・・・。もう、鬼サイボーグ達と行動を共にしているのですか?」

 

 

「うん、フーちゃ・・・じゃなかった。地獄のフブキさんとバングさんとボンブさん。ジェノス君と、一緒に今から突入するって。(というか、そうしないとキングさんが死んじゃいそうだし・・・・・・。いや、でもキングさんって幸運体質だから案外一緒じゃなくても大丈夫なのかな?うーん・・・。)」

 

 

そのホタルの言葉に一発屋(ワンショッター)が葉っぱを弄りながらぼやき、主将ミズキも残念そうにする

 

 

「なんて素早い行動だ。そういうとこだよなぁ・・・。」

 

 

「キング先輩の動きを間近で見れると思ったのに、残念っすね。」

 

 

その言葉をA級24位のグリーンと、B級60位のニードルスターが窘める

 

 

「彼には、彼のやり方があるのでしょう。」

 

 

「あぁ。あのキングなら、放っておいても良い仕事してくれるだろ。」

 

 

そのとき、ゾンビマンが煙を吐きながら前方を注視する。

 

 

「おい、それより前を見ろよ。俺達を歓迎してくれるみたいだぜ。」

 

 

その言葉にクロビカリが声を上げ、イアイマンもアトミック侍に呼びかける。

 

 

「おぉ・・・。どんどん集まってきた。」

 

 

「アトミック師匠、いつの間にか後ろにも気配が。」

 

 

そのイアイアンの言葉に、アトミック侍は前方を見つつ上にも注意を向ける。

 

 

「後ろだけじゃねぇだろ。そうだろ、坊。」

 

 

その言葉に、感知能力に長けたホタルとA級11位のツインテールも同意する

 

 

「はい、レーダーの反応が濃いです。こんな数の反応、感じた事も無いです・・・。」

 

 

「激雷の天使の言う通り、そこら中から怪人の息遣いが聞こえる。囲まれたな。」

 

 

そのとき、上空から一枚のゴミ袋のような物が降ってくる。そのゴミ袋から指のような物が生え、関節を傾けたと同時に周囲の建造物から大量の怪人達が出現する!その光景に、セキンガルは憤慨する

 

 

「うっ・・・!ギョロギョロめ!小細工はしないと言っておきながら、罠だったか!」

 

 

その言葉に、フェザーが構え鍵爪を突出させる

 

 

(かえ)って、話が早いさ。順序がどうあれ、最後にやる事が一緒だと言うのなら・・・。此処をクライマックスにするぞ!」

 

 

その掛け声に、ギアスパーも頭を抱える

 

 

「あっちもこっちも、せっかちなんだからなーもー!!」

 

 

その瞬間である。先頭に居たタツマキとホタルの前に振ってきたゴミ袋が形を成し、腕に大量の眼球が埋め込まれた体長2mを超える巨大な怪人「ジャガン」となって話し始める

 

 

「おやおや・・・。ヒーロー協会の"総戦力"が来ると聞いていたんだが、こんな物か?」

 

 

そのジャガンの言葉に、周囲の怪人達も嘲り笑い始める

 

 

「ヒヒヒ・・・。数が足りねぇんじゃねぇか?」

 

 

「僕達を囲む熱反応は・・・80、110・・・150を超えた」

 

 

そう言いつつ、数を報告する童帝をタツマキが諫める。

 

 

「おもちゃを捨てなさい、童帝。こんなの数えたところで意味無いんだから。」

 

 

そのタツマキの言葉を、ジャガンは肯定する。

 

 

「その通りだ、数えるべきは貴様らの・・・。罪。」

 

 

そう彼が言うと同時、周囲の地面が隆起して建造物が持ち上がる。その現象に、周囲のヒーロー達が驚く。

 

 

「うわぁぁ!この現象は、超能力か!」

 

 

そんな中でも、ヒーロー協会最強のキネシスコンビであるホタルとタツマキは冷静に周囲を俯瞰する。

 

 

「怨念。この眼は、貴様等ヒーロ達に殺された化物達の物だ。ギョロギョロ様は貧弱な超能力者だった私にこれらを埋め込み、寄り集まった残留思念によって力を増幅させる事に成功した。クク・・・。恨みを晴らすときを迎えられて・・・彼等もむせび泣いているぞ!」

 

 

そう言いながら、ジャガンは両腕を振り下ろして空中の瓦礫を一気に落下させる。そんな中、超能力を持たないヒーロー達は慌てふためくがキネシスコンビは短く言葉を交わす。

 

 

「ホタル。」

 

 

「はい!」

 

 

次の瞬間、落下した瓦礫が一気に霧散する。ホタルが落下する瓦礫を原子レベルまで分解したのだ。その光景にジャガンは少しばかり驚くが、すぐに冷静に成る。

 

 

「そうか・・・。貴様がギョロギョロ様の言っていた、怪人王オロチ様に匹敵する最も神に近しいヒーロー・・・。激雷の天使か。」

 

 

「神に匹敵するかは知りませんが、お褒めの言葉として受け取っておきます。・・・一つ申し上げさせていただくならば、僕はなるべく今回の一件を穏便に終わらせたいと考えています。今すぐに人質を解放して、人間怪人ガロウを引き渡した後に今後一切人間社会に侵攻しないというのなら、我々は矛を収めるつもりです。力の差は・・・今ので御理解いただけた筈ですがね・・・?最後通告です、今すぐ矛を収めてください。」

 

 

このホタルの言葉は、何も脅しではない。ホタルは、本心から矛を収めて欲しいと考えていたのだ。無駄な血を流さなくて済むのならそれに越した事は無いと・・・。決して人と怪人は共生は出来ずとも、相互不干渉を貫く事は出来るのではないかと。

 

 

しかし、そんなホタルの言葉は嘲笑と共に打ち消される。

 

 

「ふふふ・・・。聞いていた通りだ、激雷の天使。ヒーローでありながら、怪人に情けを掛けるその姿勢は。だが、この世は弱肉強食。貴様に戦意が無いのなら、我らは気ままに人間を滅ぼすのみ。それに、人間怪人ガロウはオロチ様を超える次期怪人王にするのだからなぁ・・・。」

 

 

その言葉に、タツマキも同意するように頷く。

 

 

「諦めなさい、ホタル。今回ばかりは対話解決は無理そうよ。」

 

 

「そのようですね・・・。」

 

 

そういうと、ホタルは先程の優しげな表情とは違い引き締まった顔に成る。そんな両者を見たジャガンが呟いた。

 

 

「滅ぼすべき怪人にも情けを掛ける、その強者としての余裕・・・。フフ、精神が強いな。超能力者の強さは精神の強さと比例すると聞く・・・。・・・そうだ、良いことを思いついたぞ。貴様とタツマキとフブキ(エスパー姉妹)の目玉をくり抜いて・・・。フフフフ、これは面白い実験ができ・・・。」

 

 

ジャガンが、「面白い実験ができそうだ」と言おうとした瞬間である。突然雷鳴が轟き始めたのだ。そして、次に響くは無機質な絶対零度の声。

 

 

その声色は、その場にいた怪人とヒーローの両陣営全員の背筋を凍らせた。無論、その声の正体は・・・。

 

 

「今・・・。何て言いました?フーちゃん先輩の・・・目をくり抜く?」

 

 

髪に、バリバリと笑顔を浮かべたままプラズマを走らせるホタルである。そのホタルの変貌ぶりには、タツマキすらも戸惑う程だ。

 

 

「ほ、ホタル・・・?ど、どうしたのアンタ?」

 

 

「何がですか・・・?」

 

 

「い、いや・・・。あんた怒って・・・。」

 

 

「僕だって怒るときはありますよ・・・。タツマキさん・・・僕は激雷の天使なんて呼ばれてますが、天使だなんて呼ばれるほど優しい人間じゃないです。自分が可愛いだけですよ。僕が、怪人さんに情けを掛けて苦しませずに討伐するのは僕自身も罪悪感を抱かない為の防衛本能のようなもの・・・、フーちゃん先輩に手を出すなら話は別です・・・。そして、なにより・・・。ガロウ君が怪人に成ろうが成らまいが・・・、こんな怪人さんにガロウ君の人生を決められるのが腹立たしいです。」

 

 

そう珍しく毒を吐くホタルに、タツマキは納得した顔になる。

 

 

「・・・そう、確かにアンタだって人間だものね。けど、ごめんなさい。フブキの名前を出された以上、私が殺りたいわ。私に譲りなさい。安心しなさい、あんたの大事なガロウ(後輩)を侮辱した分・・・。徹底的にぶちのめしてあげるわ。」

 

 

「分かりました。・・・僕の怒りの分まで御願いします。」

 

 

「笑止。」

 

 

ジャガンがそう言うと同時、タツマキとジャガンは上空に浮かび上がり激しい念のぶつかり合いを始める。その結果、上空には文字通り念力が竜巻状に浮かび上がり始める。

 

 

そんな様子を見た、セキンガルも指示を出す。

 

 

「総員戦闘を開始せよ!!」

 

 

セキンガルの言葉と同時に、怪人集団がホタル一人に襲い掛かる。

 

 

「戦慄のタツマキは、ジャガンに任せとけ!激雷の天使を殺れば、大昇進は間違いな・・・!!」

 

 

しかし、その言葉が終わると同時に凍てつく程の冷気が漂い、広範囲に渡って一帯の地面が凍り始め30体以上の怪人達が50mを超える程の巨大な氷柱に閉じ込められるかの様に瞬時に凍る。そんな怪人達の目の前には、冷気を纏って白い息を吐きながら静かに怒るホタルが居た

 

 

「一定範囲の分子運動を停止して、気温を絶対零度にする技。氷術・・・、霜柱。・・・名誉欲に駆られた時点で、僕には勝てないよ。非情な事を言うようだけど、君達は生け捕りにして怪人細胞分離実験のサンプルに成って貰うからね。殺されないだけありがたいと思ってね。」

 

 

そのホタルの静かな迫力と実力に気圧された怪人達は、他のヒーロー達に襲い掛かろうとするが・・・

 

 

「クソッ!なら、S級以外を殺る・・・ぶぇ!!」

 

 

怪人の顔面に、鉄球がクリーンヒットする。それを投げたのはA級22位のツインテールだ

 

 

「見くびるな、我々もヒーロだ。貴様等相手に不覚を取る事は無い。」

 

 

そう言うと彼は必殺技である「デスループ」を発動し、鉄球やナイフ等の暗器をジャグリングし始める。そして、それらに巻き込まれていく怪人は皆ミンチになっていく。

 

 

「あらゆる暗器のジャグリング。敵の心音が止まるまで、終わる事は無い。どう転んでも死だ。」

 

 

しかし、そんな彼を遠方の屋上から一匹のスナイパーライフルを持つ怪人が狙撃しようとする。

 

 

「ケッ!大道芸は地獄でやってろ、ピエロ野郎。弾丸止めてバリアも使える面倒なのが、よそ見してマヌケこいてる間に安全圏から一匹ずつ片付けさせてもらうぜ!」

 

 

そう言いながら、意気揚々と狙撃しツインテールに当たる・・・事は無く向かい合う様に飛来した別の弾丸に自分が撃った弾丸を砕かれてしまいその勢いのまま頭を撃ち抜かれてしまう。その怪人を狙撃したのは、車の陰から狙撃する一発屋である。そんな彼に、近接戦闘が苦手だと判断したのか怪人達が襲い掛かる。

 

 

「チッ!あいつからだ!」

 

 

「オォッ!」

 

 

「馬鹿が!スナイパーの癖にノコノコ出てきやがっ・・・てべっ!」

 

 

そう言い終わらない内に、背後から襲いかかってきたその怪人の頭部にレーザーサイトが当たったかと思うと頭部を撃ち抜かれてしまう。なんと、ノールックショットで撃ち抜いたのだ!

 

 

「近接戦闘が不得手だと思ったか?そういうとこだぞ。」

 

 

そんな彼に刀持ちの怪人が降りかかるが、軽々と避けて超近距離で頭を撃ち抜いていく。その様子に他のヒーロー達も感嘆するが、次の瞬間なぜかプリズナーの後ろに隠れてしまう。

 

 

「・・・?なんだ?」

 

 

「ジャム*1った・・・。はぁ~・・・、こういうとこだよなぁ~。いっつも肝心な時に・・・。」

 

 

そのとき、地中から一匹の怪人が表れ一発屋は悲鳴を上げるが突然植物の(つる)に絡み取られる。

 

 

「な、何だ・・・!?この蔓・・・!?」

 

 

そして、そのまま自身が出てきた穴に引きずり下ろされると絶叫を上げる。そして、次の瞬間には穴から引きちぎれた四肢が放り出される。その蔓を出した主は、A級24位のグリーンだ。そんなグリーンの能力に、三日月フトマユゲが感嘆する

 

 

「お前・・・植物操れるのか!?」

 

 

「えぇ、まぁ。幼少期から体内で育てて、神経まで共有しています。彼らに栄養を吸われる分、私は虚弱気味ですが・・・。さぁ、今です。仕留めてください。」

 

 

その言葉に、グリーンが捕縛した怪人を三日月フトマユゲが切り刻むながら突進する

 

 

「ここで止まってられねぇ!一気に突破するぜ!」

 

 

一方離れた場所では、薔薇の花を咥えた気障なヒーロー。A級29位のナルシストイックが決めポーズをしながらアマイマスクに話し掛ける。

 

 

「ご覧ください!我がライバル、アマイマスクさん!我が華麗なる美技を!」

 

 

そんな彼に一体の怪人が襲い掛かる。

 

 

「ほざけ、細アゴ野郎!」

 

 

そんな怪人に、気障(きざ)な仕草で薔薇を指で弾くと華麗に戦い始める・・・事は無く。

 

 

「ほわちゃぁぁぁ!!」

 

 

北●の拳のケンシ●ウの様な声を上げながら、一人の怪人を滅多打ちにする。続いて、もう一体に膝蹴りを繰り出し、最後の一帯をコンクリートで殴打する。そして、地面に落ちる寸前の薔薇を必死の形相で咥え直し決めポーズを決める。

 

 

「ソフトタッチエクスキューション!!」

 

 

アマイマスクは、そんな彼の"方向"を見ながら感心したように呟く。

 

 

「へぇ・・・。初めて見たけど、彼なかなかやるな。スター性があるかもしれない。あれが噂に聞く美技・・・、無重力の空中殺法か・・・。」

 

 

そう呟くアマイマスクの視線の方向には、ナルシストイック・・・。では無く、鍵爪で怪人達を切り裂きながら空を舞うヒーロー・・・。フェザーが映っていた。

 

 

そして、別の場所では忍装束に身を包んだヒーロー「シャドーリング」が手裏剣で怪人達をハチの巣にしていた。しかし、背後から脳天を斧で真っ二つされて即死・・・する事は無く、変わり身の術を使い見事撃破した。

 

 

そんな彼に、気配を消したフラッシュが背後から話し掛ける

 

 

「良い動きだ。その忍術は、何処で学んだ?」

 

 

その問いに答えず、シャドーリングはさっと立ち去るがフラッシュは彼の正体を言い当てる。

 

 

「・・・お前とは違う。」

 

 

「だろうな。俺の育った場所に、"女"は居なかったからな。」

 

 

そう話している間にも、ヒーロー達は次々と怪人を討伐していく。そんな彼等に童帝は感心する。

 

 

「思ったよりやるね。心配する必要は無いみたいだ。」

 

 

その言葉に、セキンガルも同意する。

 

 

「あぁ、彼等はA級ヒーロー。S級がいなければ、トップを飾っていたはずのヒーロー達だからな。そして、他のメンバーもB級やC級と言えども凄腕だ。」

 

 

そんなセキンガルの目線の先には、豚の鼻のようなマスクを付けたB級29位のダブルホールがいる。そんな彼は怪人の両鼻に指を突っ込んでそのまま投げ飛ばし、鼻のマスクから爆発するビームを吹き出す。そんな彼を見ながら、セキンガルが言葉を続ける

 

 

「戦闘に長けるのは、上位ランカーだけとは限らないという事だな。」

 

 

その目線の先には、深海王戦で大敗を喫したジェットナイスガイ改め、ジェットナイスガイ改が怪人をボコボコにしていた。

 

 

そんな中チンピラ風のB級ヒーローであるニードルスターも、鎖に繋がれた鉄球を振り回しながら怪人達を倒していく。

 

 

「オラッ!」

 

 

そのとき、野球のバッターのような恰好をした怪人が鉄球を打ち返そうとする。

 

 

「ケッ!チンケな武器(エモノ)だぜ!ピッチャー返ししてやらぁッ!うるぁあ!ジャイアントキャノン!」

 

 

しかし、ニードルスターは手首のスナップを効かせる事で縦横無尽に鉄球を操っていく。鉄球がバッター怪人の顔面に直撃しそれを皮切りに次々と怪人を殲滅していく。

 

 

「なっ!何だこのバウンドは!」

 

 

そんな怪人達の問いに答えるかのように、ニードルスターは余裕の表情を見せる。

 

 

「こいつはもう、俺の体の一部だ。軌道は読めねぇぜ。」

 

 

「フン!間合いを詰めれば、その特性も生かせまい!不意打ちに弱いだろう!」

 

 

その瞬間、ニードルスターの足元からドリル型の怪人が表れる

 

 

「こんな感じのさぁ!」

 

 

しかし、ニードルスターはあっさりと鉄球を普通に落としてドリル型怪人を撃退する。そして、猛スピードで鉄球をぶん回してミンチにしていく

 

 

「オラオラ!挽肉に成っていきな!」

 

 

そして、セキンガルの傍で立っている主将ミズキは自身の頬を叩き気合を入れる。

 

 

「よぉーし。セキンガル監督!」

 

 

そう言うと、彼女はセキンガルにホイッスルを渡す

 

 

「笛・・・?」

 

 

「吹いてもらえますか?調子出るんで。」

 

 

その主将ミズキの言葉に困惑しながらも、セキンガルは笛を口に咥える。そんな中、ミズキはクラウチングスタートの体制のまま集中力を高める。

 

 

(第一レーン、主将ミズキ。ヨーイ・・・。)

 

 

そして、ピッ!!とセキンガルが笛を鳴らした途端ミズキはバトンを持って走り出す。

 

 

「種目!棒高跳び!」

 

 

ミズキがそう言うと、彼女の持っているバトンが伸びて怪人の腹に刺さる。彼女はそれを支点にして大きく跳び上がる。

 

 

「第二種目!槍投げ!」

 

 

そう言うと伸びたバトンの先端が鋭利な棘に成り、空中でミズキがそれを投げると怪人に突き刺さる。そして、下端に手持ちのような物が生えると地上に降りた彼女はそれを持ちぶん回し始める。

 

 

「第三種目・・・!ハンマー投げ!!」

 

 

そう言うとバトンに突き刺さっていた怪人を投げ飛ばして、その怪人にぶつかった別の怪人をぶっ飛ばしていく。

 

 

「っしゃぁっ!!」

 

 

そう言って勝ちを確信したミズキであったが、スイカ型の怪人二体に組み付かれる。

 

 

「捕まえた!」

 

 

しかし、ミズキは臆することなく一体を脇に。もう一体を太腿に挟み組み技を極める。しかし、当然無防備な状態に成ってしまうので他の怪人達にリンチにされる。しかし、そんな彼女を超合金クロビカリが救う。

 

 

「良い筋肉してるな!」

 

 

「あっ!ハイ!ありがとうございます。私、陸上競技以外は組み技しかできなくて・・・。ん゛~!!えいっ!」

 

 

彼女が力を絞り出すと、スイカ型の怪人は砕け散り果汁が迸る。

 

 

「うわっ!ぺっぺっ!締めすぎちゃった・・・。先輩方がスタミナ温存できるよう頑張ります!」

 

 

そのやる気に、クロビカリも笑顔で答える。

 

 

「筋肉への負荷は適切にね!」

 

 

また別の場所ではC級66位のフードバトラーフトシが怪人の攻撃を避け続け、C級3位怪縛のシェルが亀甲縛りのような縛り方で怪人達を無力化していた。

 

 

そして、ある場所ではギアスパーのもとに怪人達が近寄っていたがギアスパーは中々攻撃をしない。否、しないのではなく出来ないようだ

 

 

「くっ、来るな!僕に近づくな!うぅ・・・ヤバイヤバイ!今日、調子悪いぞー・・・!頼む発動してくれ、僕の超能力ちゃん・・・。」

 

 

そのとき、巨大な斬撃の塊と刺突の塊が怪人達を切り裂き貫いた。

 

 

「やった・・・!発動した!」

 

 

ギアスパーはそう喜んでいるが、実を言うと・・・。

 

 

「あの子蹲って、何してるのかしら?」

 

 

「放っとけ。」

 

 

斬撃と刺突の攻撃は、A級4位のブシドリルとA級3位のオカマイタチによるものであった。

 

 

そんな中、一匹の怪人がセキンガル目掛けて突っ込んでくる。

 

 

「うわぁぁ!こっち来た!」

 

 

そう言って逃げるセキンガルのもとに、髑髏(ドクロ)のシャツを着た青年が現れる

 

 

「どいてろ。」

 

 

彼はそう言うと、小さなナイフで怪人を切り刻む。しかし、ナイフである以上アトミック侍やオカマイタチの様に派手に切れ裂かれている訳では無い。そんな攻撃に、セキンガルも突っ込みを入れる。

 

 

「あれじゃ、仕留めきれて無いぞ!傷が浅い!」

 

 

しかし、青年・・・。C級300位のポイズンは、その言葉を否定する。

 

 

「良いんだよ、浅くても。猛毒が塗ってある。このナイフで切り付けるだけで必殺になる。生物を殺すのに、いちいち派手な技は必要無いんだよ。」

 

 

そう話すポイズンの目の前で、怪人は苦しみながら死んでいく。

 

 

「ところで、アンタ全く戦えないのにここまで来たのか?一番のお荷物じゃねぇか。ったく、本当にしょうがねぇな。幹部の奴等は。」

 

 

しかし、そんな言葉を否定するかのようにセキンガルの義眼が光り始める

 

 

「見てろ、幹部ビーム!!」

 

 

そう言うと、セキンガルの義眼からビームが出てジュッと怪人の皮膚を焦がす

 

 

「どうだ!?私だって少しは戦えるんだぞ!実はヒーロー願望もあり、こっそり試験を受けて落ちた実績もある位だ!」

 

 

その告白に、ポイズンは呆れた声を出す。

 

 

「それは、実績と言って良いのか?・・・他の奴等も無事だな。」

 

 

「こっちも終わりました!」

 

 

そのミズキの声に、アトミック侍も一息つく

 

 

「余裕だな。」

 

 

しかし、ゾンビマンとフラッシュが懸念の声を上げる

 

 

「ここまではな。」

 

 

「違和感がある。敵が弱すぎる。」

 

 

その言葉に、大量の怪人を氷漬けにしたホタルは嫌な予感を覚える。

 

 

(ここには、僕達S級ヒーローの殆どが揃ってる。それに、A級以下のヒーローの皆さんも戦える人が結構多い。わざわざ負けると分かってて特攻させる意味は?戦わせて体力消耗を狙う?けど、生体電流を整えて皆の体力を回復させる僕の能力は、怪人協会側も把握している筈。戦わせる・・・戦う・・・?戦い方・・・。・・・っ!まさか!)

 

 

一つの結論に至ると、童帝のもとに行き耳打ちする

 

 

「イサム君!ちょっと良い!?」

 

 

「どうしましたかお兄さん!?」

 

 

「上空に飛んで、不審な怪人さんがいないか見つけて!多分、遠隔監視してる怪人さんが僕達の戦いを観察してる可能性があるかも!!」

 

 

その言葉に、童帝は顔を引き締め頷き上空に飛び上がる。

 

 

「・・・っ!分かりました!捜してみます!!」

 

 

そのとき、三日月フトマユゲが声を上げる。

 

 

「気を抜くな!まだまだ出てくるぞ!」

 

 

その言葉の通り、先程の怪人達より屈強な怪人達が現れる。そんな怪人達の登場に、フェザーとニードルスターも声をあげる

 

 

「・・・ちょっと、レベルが上がったか?」

 

 

「来やがれ・・・!ヒーロー協会にはニードルスター様がいるって事を、あいつ等にも分からせてやる!」

 

 

しかし、そんな怪人達を突き飛ばしながらサイの姿をした大柄な怪人が表れる。災害レベル鬼の"サイレスラー"だ!

 

 

「どけ!オロチや幹部の出番は無い!ノコノコと誘き出されたヒーロー共を、このサイレスラー様が蹴散らして終わらせる!!」

 

 

そんな彼の登場に、ヒーロー達は緊迫感を持つ。

 

 

「アイツも自信があるみたいだぞ!気を付けろ!」

 

 

そんな中、ニードルスターはスーツをビシッと着直して鉄球を構える。

 

 

「へっ・・・!仲間内の喧嘩でフブキ組を追放されて以来・・・。いつか、見返してやろうと一人で機を伺ってきた・・・。ここで一気にのし上がってやる!」

 

 

そう言うと、彼は猛スピードで鉄球を振り回す!

 

 

「くらえ必殺!バイオレンススター!!」

 

 

しかし、そんな鉄球をサイレスラーは鼻の角で吹き飛ばし、突進でニードルスターを弾き飛ばす

 

 

「フン!」

 

 

「ぐおっ!!」

 

 

「ニードルスター!!」

 

 

ヒーロー達がニードルスターの安否を確認する中、サイレスラーはバイオレンススターの威力を格付けする。

 

 

「バイオレンススター・・・25点!」

 

 

しかし、ニードルスターはニヤリと笑う。そのとき、主将ミズキが飛び出してスパイクが引っ込んだ鉄球を投げ付ける!

 

 

「第四種目!砲丸投げ!!」

 

 

その投げた鉄球は鈍い音を立ててサイレスラーに当たったが、サイレスラーはものともせずに弾き飛ばす!

 

 

「30点!!」

 

 

弾き飛ばされた鉄球が、猛スピードでミズキに襲い掛かるがニードルスターが鉄球を操り直撃を避ける。そして、ミズキの手を引っ張りサイレスラーの突進から彼女を救出する。そんな彼に、ミズキは感謝するかのように背を叩く。

 

 

「さ・・・、サンキュー!」

 

 

「いてーよ。・・・下がれ!こいつは強ぇぞ!!」

 

 

そのとき、ニードルスターの腕と脇腹の間を縫うように一発屋の銃弾が走るが、サイレスラーはそれすらも弾き飛ばす!

 

 

「ツノごと眉間を貫くつもりが・・・、想定外の硬度だ・・・!」

 

 

そんな彼に、ニードルスターは注意する

 

 

「馬鹿ッ!心臓を狙え!!」

 

 

「今の狙撃は・・・まぁ、15点くらいか。」

 

 

そう言うと、サイレスラーはヒーロー達に向かって突進を始める。

 

 

(くる日もくる日も特訓してきた。地上で、一番強ぇえ奴に成る為に・・・。己の最強を証明する為に!ただその欲求だけが、俺様を燃やす!!)

 

 

そんなサイレスラーをシャドーリングが、白刃で止めようとするが止まらない

 

 

「10点!」

 

 

「半端な攻撃では歯が立たぬ!そっちへ行ったぞ!!」

 

 

「オラァ!逃げねぇで掛かって来い!採点してやっからよぉ!!」

 

 

そんなサイレスラーの前に、一人の剣士が立ちはだかる。A級2位のイアイアンだ。そんな彼はメルザルガルドに隻腕にされたにもかかわらず、サイレスラーの突進を片腕の膂力のみで受け止める。そんな力に、サイレスラーも驚愕する。

 

 

「69点・・・!!」

 

 

そして、その他のヒーロー達も一斉に襲いかかる。

 

 

「イアイアンが、突進を止めたぞ!畳み掛けろ!!」

 

 

「うぉぉぉ!!」

 

 

そして、ジェットナイスガイ・改が推進力を利用し拳を叩き込み、ダブルホールがクシャミによる爆発で攻撃する!

 

 

「アルティメットジェットストレート!!」

 

 

「ファ・・・ックショーイ!!」

 

 

そして、三日月フトマユゲやナルシストイックも応戦する

 

 

「三日月連斬!!」

 

 

「ローズメリケンサーック!!」

 

 

しかし、サイレスラーはその無数の攻撃を一掃する!!そして、ヒーロー達は吹き飛ばされてしまう!

 

 

「18点!12点!9点!20点!2点!!」

 

 

「ぐわっ!」

 

 

その強さに、ギアスパーとフードバトラーフトシは恐れ戦く。

 

 

「うわぁぁ!押し返した!!」

 

 

「つ、強い・・・!」

 

 

そして、実際に弾き飛ばされた主将ミズキとニードルスターもその実力差に苦い顔をする。

 

 

「すごーい、タフネス!」

 

 

「んの野郎・・・!!」

 

 

そんな彼らを見ながらサイレスラーは、清々しい顔に成る。

 

 

「相手の技を受け切ったうえで、捻じ伏せる!これに勝る快感はねぇーぜ!!」

 

 

そんな様子のサイレスラーを、上空から観察する者が居た。ギョロギョロが分身を飛ばして遠視しているのだ。

 

 

(偶に、短期間で急激に変化する奴がいる。ウチの雑兵の仲にも、それが何匹か居たのは嬉しい誤算だったな。)

 

 

ギョロギョロがそう考えている間にもサイレスラーは突進を続け、イアイアンはそれを何とか防ぎきる。しかし、依然として防戦一方の状態だ。

 

 

「どうしたぁ!こんなもんか、ヒーロー!!一番強ぇえ奴出てこいや!!俺の進化はまだまだ止まらねぇ!戦いの最中にもどんどん強く成ってるぜ!!」

 

 

そんなサイレスラーの攻撃を防ぎ続けるイアイアンに痺れを切らしたのか、アトミック侍が前に出る。

 

 

「もういい、イアイ。代われ。」

 

 

「アトミック師匠!も、もう少し・・・。」

 

 

「いーや、待たんぞ。今はお前の頑固に付き合うときじゃねぇからな。ツノの切断にこだわり始めただろ。」

 

 

そんなアトミック師匠の言葉に、イアイアンはギクリとする。どうやら、図星だったようだ。

 

 

「俺が斬る。」

 

 

そう言いながら前に出るアトミック侍に、サイレスラーは嘲笑の声を上げる

 

 

「斬るだぁ!?バカ言うんじゃねぇよ!見て無かったのかよ、さっきの戦いを!!まぁいい!その意気は、買ってやる!」

 

 

そんなアトミック侍に、ポイズンは懸念の声を上げる。

 

 

「あの怪人に、刃は通じない。二人纏めてやられるぞ。」

 

 

「ア・・・アトミック侍・・・!」

 

 

そのセキンガルの言葉が終わると同時、サイレスラーが拳を振り下ろす!

 

 

「必殺技を打ってこい!採点してやるからよぉ!!」

 

 

しかし、アトミック侍は鞘からほんの数センチだけ刀身を出したかと思うと納刀してしまう。そして、後ろを振り返る。

 

 

「よーし、ここは終わった。前に進むぞ。動けなくなった者はいないなー?」

 

 

そんな彼の様子に、サイレスラーは眉を顰める。

 

 

「あ・・・?まだ、何も終わってねぇぞ?」

 

 

しかし、アトミック侍は「もうお前に様は無い」とでも言うかのように背を向けている。

 

 

「オイ・・・!テメェ!俺様を無視してんじゃねぇ・・・!!」

 

 

そんな言葉に「そういえば聞き忘れていた」とでも言うかのように、アトミック侍はサイレスラーの方を振り返る。

 

 

「ん?あぁ・・・そうだな。何点だ?」

 

 

次の瞬間、サイレスラーは自らのツノを抑えて苦しみ始める

 

 

「うっ・・・。く・・・うぅう・・・。悔しい・・・。・・・くそぉ・・・ギョロギョロ。・・・言った・・・のに。俺は強い・・・って言ったよなぁ・・・。『キミならS級にも勝てる』って・・・。騙した・・・な・・・。」

 

 

そう言い終わると、数千近くの肉片になりながら最期の採点を付ける。

 

 

「ひゃく・・・。」

 

 

「そりゃどうも。」

 

 

そんなサイレスラーの最期に、怪人達は動揺するが一斉にアトミック侍に襲い掛かる。

 

 

「サイレスラーがやられた!」

 

 

「何をされた!?」

 

 

「分からん!だが、武器は刃物一本だ!!一斉にいきゃ殺せるぜ!あいつが一番強いんだろ!!」

 

 

しかし、アトミック侍は動揺せずに咥えた楊枝で敵を細切れにする。そして、広範囲のアトミック斬で一瞬にして細切れにする。

 

 

「お前らが俺に歯向かうには、ちょっと・・・。数が足りないんじゃねぇか?」

 

 

そんなアトミック侍の、強者の余裕に他のヒーロー達は驚きの声を上げる。

 

 

「すっげ・・・。」

 

 

そして、アトミック侍は奥に控える怪人達を見やると余裕の発言をする。

 

 

「おーおー、まだ追加があったか。もう良いだろ、全部俺がやってやる。」

 

 

しかし、その怪人達はぐらりと揺れると倒れてしまう。そこに立っていたのは閃光のフラッシュだ。そんな彼は、アトミック侍を一瞥する。

 

 

「遊びは終わりだ、仕事をしろ。」

 

 

そう言い切ると、閃光の速さで怪人達を斬っていく。そんな中、なんとか二人の攻撃から逃れた怪人達が手柄を上げようと弱そうなヒーローを狙い始める。

 

 

「一人でも殺せばお手柄なんだ!弱そうなのを、ぶっ叩けぇ!!」

 

 

そんな彼らは、ギアスパーを狙おうとするがギアスパーの前に主将ミズキが立ちはだかる。

 

 

「よーし、来い!!」

 

 

しかし、そんな彼女もまた更に前に立ち塞がったクロビカリに護られる。

 

 

「疲れた?少し休むと良いよ。」

 

 

「えっ!?先輩!?前!前見て!攻撃されてますってば!!」

 

 

そんな彼女の言葉を無視し、クロビカリは突進を始める。

 

 

「筋肉には休息が必要だ!!」

 

 

そして、突進だけで怪人達はへしゃげていく。そんな威力に、主将ミズキは驚きの表情になる。

 

 

「体当たりだけで、怪人たちがへしゃげていく!クロビカリ先輩、どんなトレーニングしてるの・・・!?」

 

 

そして、プリズナーも動き出す。

 

 

「こっちも交代だ!皆、ちょっと離れてろ!!」

 

 

そんな彼に怪人の拳が直撃するが、彼は動じることなくラッシュを叩き込む。

 

 

「見てたか?男子諸君。・・・良いんだぞ?好きになっても。」

 

 

そう言いながらプリズナーは後ろを振り返るが、男性ヒーロー達は豆粒になるほどの遠さまで逃げていた。

 

 

「それは、離れすぎ。」

 

 

その瞬間、プリズナーの目の前に空からジャガンだったものが振って来る。

 

 

「グギ・・・ギ。」

 

 

「凄い怨念だな、タツマキちゃん相手に原形を留めているなんて!」

 

 

その言葉に、上空からタツマキが降りてくる

 

 

「そう?私は何も感じなかったけど。」

 

 

そう言うと、タツマキはジャガンを捻じり切る。そして、それと同時に次々と氷柱が建ち始め残党の怪人達も閉じ込められる。その攻撃の正体は、勿論ホタルである。

 

 

「ホタル、終わったの?」

 

 

「はい、氷柱の周囲の温度は0℃に保っているので絶対溶けません。あとで、協会の怪人細胞分離実験をしている職員さん達に氷柱ごと引き取ってもらいます。」

 

 

「そう。」

 

 

そして、怪人の反応が無くなった事を確認した童帝は号令を出す。

 

 

「よし!出てきた奴は全員片付いたぞ!これより、地上班は中央地帯にて待機!ここからは、僕達に任せて!!間もなく定刻だ・・・!配置に付いた突入班は、各自進行を開始してください!!」

 

 

そして、セキンガルも念を押す

 

 

「念を押すが、最優先は人質の救出!君達に応援は無い!!何が起きても、自身の身は自分で・・・!!」

 

 

そのとき、主将ミズキの助けを求める声がする。

 

 

「すみませーん!!ちょっと手伝ってくださーい!!」

 

 

そこには、地下鉄の階段に詰まった豚神をギアスパーと共に押しているミズキが居た。

 

 

「豚神先輩が詰まっ・・・ちゃっ、てぇぇぇ!!」

 

 

そのとき、地下鉄がアトミック侍の斬撃で切り刻まれ豚神がスルリと抜ける。そして、イアイアンが懸念の言葉を出す。

 

 

「師匠・・・。大丈夫でしょうか、この作戦・・・。」

 

 

その言葉に、アトミック侍は快活に笑う。

 

 

「あん?なに、どんな問題も切り伏せりゃあ解決だ!」

 

 

そのとき、ホタルも声を上げる。

 

 

「あ。そういえば、僕も皆さんに渡すものがあるんでした!」

 

 

そう言うと、ホタルは綺麗にラッピングされた小包みを地上組と突入組に手渡す。その小包に、セキンガルは問いを投げかける。

 

 

「激雷の天使・・・これは?」

 

 

「僕の作った、特製クッキーです!戦闘中に、気を張りすぎて疲れてもダメなので合間合間に食べてくださいね。」

 

 

その言葉に周囲の空気がホワホワするが、セキンガルは気を取り直して再度宣言する。

 

 

「・・・と、とにかく!良いか!一人も死ぬんじゃないぞ!」

 

 

その言葉と共に、突入班は地獄への一本道(怪人協会本拠地)へと踏み出したのだった。

 

 

(ガロウ君・・・待っててね!!)

*1
弾詰まりの事




「作戦開始!全員突入!」
(pixivにホタル君のうごイラを投稿してみました。興味があれば、目次のリンクから飛んでみてください)
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