最強のハゲには、男の娘かつ最強電気使いの弟がいる   作:雨を呼ぶてるてる坊主

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「ハイスピードバトル開始!!」


六十四撃目:弟と閃風火忍者のハイスピードバトル

ピチョン・・・ピチョンと暗い通路内に雨雫が落ちる音が響く中、二人のヒーローと二人の忍の両名が向かい合っていた。そんな中、ホタルに聞こえるか聞こえないかの声量でフラッシュが話しかけてくる。

 

 

「激雷の天使・・・。奴等と刃を交え、分かった事を簡潔に述べろ。」

 

 

「全てが分かったとは言えませんが・・・。彼等は鋼線の様なものを、使用してきました。彼等の狙いは、フラッシュさん。貴方一人に絞ってきています。恐らくは、フラッシュさんのスピードを利用して貴方を鋼線で細切れにするつもりでしょう。」

 

 

「フン・・・。そんな稚拙(ちせつ)な罠を仕掛けてくるとは・・・、俺も舐められたものだな。」

 

 

「それから・・・。少し・・・。」

 

 

「何だ?言いたい事があるなら、はっきりと言え。」

 

 

その言葉に口篭りながら、ホタルは自身の見解を話し始める。

 

 

「・・・多分、僕のレーダーの能力が怪人さんと人間の微弱な電波の違いで見分ける事が出来る能力である事は、フラッシュさんも御存じだと思われます。それを承知の上で聞いて欲しいのですが・・・。彼等の電波は・・・、人間の物でもあると同時に怪人さんの物でもあるんです・・・。」

 

 

「フン・・・、成程な。」

 

 

そう言葉を交わしながら、二人の剣士はしっかりと眼前を見据える。そんな彼等の瞳に映るのは、剣も構えずに余裕綽々の表情をしているウィンドとフレイムだ。そして、フラッシュがフレイムに向かって風刃脚を繰り出すが、フレイムはそれを躱して炎刃脚を繰り出す。そんなフレイムの攻撃を躱したフラッシュを、ウィンドは鋼線で細切れにしようとするがホタルは既に鋼線を壁ごと叩き切っていた。

 

 

「チッ!余計な真似を!!」

 

 

「僕の事を無視しないでください。二対二で戦っている事をお忘れなく!!」

 

 

そう言いながらホタルはウィンドに、回転切りを当てようとするがウィンドはそれを紙一重で躱してしまう。しかし、その一閃はウィンドの頬に傷を付けることに成功した。

 

 

「チッ!まさか、俺達の動きについてこれるものがフラッシュ以外に居たとはな・・・。」

 

 

「気を荒立てるなど、お前らしくも無いなウィンド。よく考えろ。奴等さえ倒してしまえば、俺達に立ち向かえる者など存在しなくなる。これは逆にやり易くなったというべきだろう。」

 

 

そんな両者の言葉に、フラッシュとホタルは周囲の壁を見渡し始める。そんな彼等の目線の先には、細く光り輝く糸が無数に張り巡らされていた。

 

 

「フラッシュさん・・・。四方八方に、鋼線が・・・。」

 

 

「あぁ。だが、御前も考えている事は同じだろう・・・?」

 

 

「はい。フラッシュさんに動きは合わせます。」

 

 

そう囁き合うと、ホタルとフラッシュは剣を構え直すとその場に一度静止する。そして、天井から雫が一滴落ちた瞬間である!彼等は一気に動き出し、壁ごと鋼線を削ぎ落したのだ!!そして、ホタルはフレイムと剣を交え、フラッシュはウィンドと剣を交わらせる。

 

 

「やはり、貴様ら二人とも里の出か。怪人と手を結んでまで、俺を潰しにかかるとはな。」

 

 

「・・・フッ。ここでは狭いな・・・。移動しようじゃないか。」

 

 

ウィンドがそう言うと、地面が突然ひっくり返ったのだ!!そうして、四人は一気に下まで落下する事に成る!!そして、落下した先の空間はとても広く、巨大な滝が幾つも流れる地下水路の様な場所だった!そんな地形の変化に叫ぶホタルに、フラッシュは一喝する!

 

 

「ウワァァ!!」

 

 

「喚くな!!鋼線が来るぞ、避けろ!!」

 

 

その言葉通り、ウィンドがホタルとフラッシュ目掛けて鋼線を展開するがフラッシュは壁を蹴りながらそれを避け、ホタルも光の翼を展開してなんとかそれを避ける。

 

 

そして、フラッシュはウィンドに風刃脚を蹴り当てるが防具によって阻まれてしまう。そんな彼に、フレイムの蹴りが襲い掛かりそうになるが、フレイムの脚に氷を纏った拳をホタルがぶつける事により炎が中和される。

 

 

そんな攻防が目にも止まらぬ速さで行われると彼等は一度、両陣営同士離れ合う。そして、フラッシュが壁に張り付きホタルが空中で浮遊している姿を見ると、ウィンドとフレイムは得意げに語りだす。

 

 

「良い場所だろ?怪人共から、力づくで奪ったんだ。」

 

 

「ここなら存分にやり合える。本気でな。」

 

 

「閃光のフラッシュ!そして、激雷の天使よ!!お前達を屠る者の名は、黄金の37期!疾風のウィンド!!」

 

 

「業火のフレイム!!来い!!」

 

 

その言葉と共に、四名の高速剣士達が刃を交える音が周囲に響き渡る!!そうして、周囲には四本の光の筋が生まれ衝突音と金属音が生じ始める!!

 

 

「そもそも、どうして人間なのに怪人協会に協力しているんですか!!」

 

 

「そんな事を考えても無駄だ!!俺やこいつ等は暗殺者!コイツ等も何者かに依頼をされて俺を殺しに来た筈だ!!こいつらを片付けたら、そいつらにも挨拶に行かなくてはな!!」

 

 

フラッシュの言葉に応えるように攻防が途切れると、一度ホタルとフラッシュから離れたウィンドが薄笑いを浮かべながら説明を始める。

 

 

「フラッシュの言う通りだ。俺達の依頼主は、人身売買王アブラボウズ・・・と言ったらどうする?奴の抱える闇組織の軍団を、お前一人で相手にするというのか?」

 

 

しかし、そんなウィンドの言葉をフラッシュはあっさりと否定してしまう。

 

 

「それは無い。」

 

 

「何故?」

 

 

「俺が殺したからだ。あまりにしつこく、刺客を送ってくるからな。」

 

 

そんなフラッシュの淡々とした言葉に呆然としたウィンドは、次から次へと闇組織の名前を列挙していく。

 

 

「麻薬将軍ヘロウド。」

 

 

「そいつも殺した。」

 

 

「心臓コレクターブリギュラ。」

 

 

「殺した。」

 

 

だが、そんな彼の言葉にフラッシュは始末したことを淡々と告げていく。そんなフラッシュの言葉に、ホタルは顔を青褪(あおざ)めさせてしまう。

 

 

「おい・・・、激雷の天使。何だその眼は・・・。」

 

 

「ふ、フラッシュさん・・・。そんなに沢山の人達を、殺しちゃったんですか・・・?」

 

 

「あぁ。いちいち言わなかったから誰も知らんだろうが、俺を追って来た者は全て返り討ちにした。ヒーロー活動とは別にな。」

 

 

「そ、そうなんですか・・・。」

 

 

そう言いながらも複雑そうな顔をするホタルに、フラッシュは眉間の皺を揉みながら溜息を吐く。

 

 

「・・・そんな顔をするな。正当防衛だ。それで?結局のところ、裏で糸を引いているのは誰なんだ?」

 

 

そのフラッシュの質問に薄ら笑いを浮かべながら、ウィンドは二刀の内の一刀を手の内でクルクルと弄び始めながら話し始める。

 

 

「今挙げたのは、御前達二人を仕留めた後に始末しようと思ってた奴等の名だ。裏社会だろうと、生意気な勢力は虱潰(しらみつぶ)しに潰していく・・・が。どうやら、その手間は省けたようだな。礼を言う、有り難う。そして・・・死ね。」

 

 

その言葉が終わると同時に、ウィンドとフレイムはホタルとフラッシュに襲い掛かる!そして、そんな彼等に呼応するかのように、ホタルとフラッシュも彼等二人に向かって走り出す!!そして、両陣営がぶつかると斬撃の嵐と衝撃音に金属音が飛び交う竜巻地獄が生じる!!

 

 

「この力を使い世界を支配するには、里の者は勿論の事だが貴様等の様なスピード特化の連中が邪魔だったんだ!!忍の技も厄介だからな!!」

 

 

「里以外にも忍者は居るぞ。」

 

 

フラッシュのその言葉が終わると同時に、フラッシュとホタルの後ろには既にフレイムとウィンドが回り込んでいた。

 

 

「里とは比べ物にならんさ!」

 

 

「その中でも、歴代最強と謳われた黄金の37期!!そこのツートップだった俺達相手に、何処まで持つかな!!44期の元一位と激雷の天使よ!!」

 

 

次の瞬間、フレイムとウィンドの頬に切り傷が走る!ホタルとフラッシュが擦れ違いざまに斬り付けたのだ!!そんな彼等の攻撃に受け身を取りながら、フレイムとウィンドは嘲り笑う。

 

 

「やるな・・・。」

 

 

「今のが最高速か。」

 

 

そんな彼等の方に目線だけを向かせながら、ホタルとフラッシュは確信を付いた言葉を投げ付ける。

 

 

「出し惜しみなどをせずに、怪人化の力を使ってはどうなんですか?力をセーブして戦う事は、相手にとって不作法だとは思わないのですか?」

 

 

そんなホタルの言葉に、ウィンドとフレイムが纏う空気が変わり始める。そんな彼等を前にして、フラッシュもホタルに次いで己の推理を話し始める。

 

 

「・・・フッ、知っていたのか。」

 

 

「初めにそいつと打ち合った時の感覚。戦いの場を移したがっていた事。そして、激雷の天使が(こぼ)した怪人と人間の電波が混ざり合ってるという言葉で確信した。」

 

 

「怪人化してそこまで経っていない貴方達は、自分達の出せる最高速度に不慣れなのではないのですか?」

 

 

「まさに、暴れ馬を乗りこなす事の出来ない騎手の様にな。だから、俺達二人を広い空間まで誘導した。」

 

 

そう推理をする二人の目の前に居るウィンドとフレイムの纏う気配がより一層変わり始め、姿形も異形の者へと変貌していく。

 

 

「やれやれ、分かってて誘いに乗ってやったと?」

 

 

「可愛く無い奴。先輩を舐めすぎだろ。」

 

 

そんな二人・・・。いや、二匹に剣を掲げながらフラッシュは堂々と宣言する。

 

 

「そちらこそ、思い上がった三下に教えてやる。怪人に成った程度で、俺を・・・いや、俺達を超えるなど不可能だという事を。」

 

 

「俺達って・・・。もしかして、僕も含まれてますか?」

 

 

そう困惑するホタルの目の前で、二人の怪人は死刑宣告をする様にボソリと呟く。

 

 

「今の言葉、もう撤回効かんぞ。」

 

 

「ここから先、目を逸らすなよ・・・。」

 

 

そう言いながら二匹の怪人は目の前から消えてしまう。次の瞬間、フラッシュがホタルに大声で叫ぶ!!

 

 

「ホタル!!背中合わせだ!!」

 

 

「はい!!」

 

 

そう二人が瞬時に背中合わせになったと同時に、二人の持つ剣に凄まじい検圧が加わる。そこに居たのは、災害レベル鬼・・・。否、そこに居たのは災害レベル竜と化したウィンドとフレイムだった!!

 

 

そんな強化形態となった彼等は、ウィンドがホタルに!フレイムがフラッシュに襲い掛かる!!そして、ウィンドがホタルを蹴り飛ばしにかかるが、ホタルは砂鉄剣で防御した後に砂鉄槍を電磁砲(レールガン)の要領で超高速で射出する!!

 

 

そんな後ろではフレイムがフラッシュ目掛けて火遁・散閃斬で斬り付けるが、フラッシュはそれら全てを弾き返し、剣を構えるとフレイムの剣に自身の剣先を押し当てる。

 

 

「重閃斬。」

 

 

その声と同時にピキィィという音が鳴り始め、フレイムの刀が砕け始める。そうしてヒビが刀身全体まで行き渡ると、遂にフレイムの刀が破壊されてしまう。

 

 

「武器破壊が狙いか!!」

 

 

「遅い。脳がノロマじゃ、意味無いな。」

 

 

そんなフラッシュにフレイムは炎を纏った拳を振り下ろすが、フラッシュは軽々とそれを避けてしまう。そして、ホタルと交戦しながらその様子を見ていたウィンドも思考を巡らせ始める。

 

 

(俺達と同じく、天才と言われるだけはある。それどころか、技術の精度ではフラッシュの方がやや勝るか。それに、俺と相対しているこの翼の生えた男・・・。この男も、怪人化した俺に疲労を感じさせる事無く付いてきている・・・!)

 

 

「雷斬波!!」

 

 

そう言いながら雷を纏った砂鉄剣を振り、その勢いで雷の斬撃を飛ばしてきたホタルの攻撃をギリギリで避けつつも、ウィンドは頬から血を流しながら冷や汗を流す。そうして、辛うじてホタルから離れると見解を話し始める。

 

 

「スピードとパワーの不利を、あまり感じさせない立ち回りだ。その強さじゃあ、俺達以外の怪人では何も打つ手は無いだろうな。」

 

 

そんなウィンドの言葉を、ホタルの隣に立ちながらフラッシュは否定する。

 

 

「まだ格上のつもりか?お前達でもだ。疾風のウィンド、業火のフレイム。御前達の技は当然、俺も知り尽くしている。誰よりも修業を積んだのは、この俺だからな。優秀な奴ほど、基本に忠実な方を崩さない。どんなに速くても、技の型を知っていれば容易に捌けるという事だ。」

 

 

そんなフラッシュの言葉に、フレイムの隣に立ちながらウィンドはフレイムと話し始める。

 

 

「フッ。そうか、分かったよ。もう・・・良いよな。」

 

 

「あぁ、もう良い。忍者としての戦いはやめだ。技も、道具も不要・・・。怪人として、御前達を殺しに掛かる。」

 

 

「実はそれが、一番凶悪なほどに強いんだ。今から起きるのは、よりシンプルな圧倒的速度にものを言わせただけの弱い者虐めだ。俺達に残っていた忍のプライドすら捨てさせた、御前達二人に敬意を表して自ら封じていた最高速で、ただただ強引に攻めて殺す・・・。人間と怪人の性能差を思い知ってからくたばれ。」

 

 

「さらばだ。閃光のフラッシュ、激雷の天使。」

 

 

その言葉が終わると同時に、四人のスピードスター達は一気に跳躍をする!!そして、上空にある橋の裏側に足を付いたホタルとフラッシュに、ウィンドとフレイムが下から突き上げるように攻撃を加える!!

 

 

そこからは、常人の肉眼では最早、幾何学的模様が浮かび上がっているようにしか思えない程の残像を残しながらの高速バトルが展開される!!

 

 

蹴り合い、殴り合い、そこら中から衝撃音が絶え間なく聞こえてくる!!そうして、ホタルとフラッシュはウィンドとフレイムによって地面に叩き付けられる!!そんな二人に、ウィンドとフレイムの魔の手が襲い掛かる!!

 

 

(今だ!殺れ!!)

 

 

そう互いに伝え合いながら、止めを刺して来ようとする両者だったが・・・。

 

 

「フラッシュさん!今です!!」

 

 

「あぁ!!」

 

 

叩きつけられたはずのフラッシュとホタルは、気絶しているフリをしていたのだ!!そんな彼等は、ウィンドとフレイムに向かって攻撃を加える!!

 

 

「閃光脚!!」

 

 

「砂鉄拳!速連打!!」

 

 

そうしてフラッシュの閃光脚と、砂鉄を纏ったホタルの超高速の拳の連撃に虚を突かれたウィンドとフレイムは遥か彼方まで吹き飛ばされ体勢を立て直そうとするがもう遅かった!!

 

 

既に刀を持ったホタルとフラッシュは、ウィンドとフレイム目掛けてそれぞれの奥義を放ったのだ!!

 

 

絶技・・・。閃光斬!!

 

 

雷速・・・紫電一閃!!

 

 

その両者の圧倒的なスピードで繰り出される剣技にソニックブームと落雷が生じ、その衝撃波により周囲の建造物が崩れ始める!そんな中、上半身と下半身が泣き別れたウィンドとフレイムは恨めしそうにボヤきながら落ちていく。

 

 

「クソ・・・。ムカつく・・・。そんな奥義があったなら、さっさと使えば良いものを・・・。」

 

 

そんな言葉に、フラッシュは納刀しながら溜息を吐いて話し始める。

 

 

「2人同時に仕留めるタイミングを探していただけだ。もし片方でも取り逃がしたなら、後々面倒な事に成るだろうと判断した。俺と激雷の天使以外のS級では、御前達のスピードに対応する事は難しいだろうからな。御前達の最善策は、俺達と戦わない事。それだけだったんだ。」

 

 

その言葉に崩れ行く瓦礫の中で、口端から血を流しながらもウィンドとフレイムは話し始める。

 

 

「相手がお前達でさえなければ・・・か・・・。く、クク・・・。とことんムカツク奴・・・。」

 

 

「暗殺者は影の存在・・・。決して人間扱いされず、搾取される一方だ。俺達も奪う側へ・・・支配する側へ回りたかった。力を得る為・・・、考えられる事は全てやり尽くした・・・。」

 

 

「閃光のフラッシュ、激雷の天使よ・・・。」

 

 

「俺達には、何が足りなかったんだ?」

 

 

その言葉に、フラッシュがホタルの分も含めて代弁を果たす。

 

 

「・・・修行不足だな。」

 

 

そうして瓦礫が崩れ始める中、フラッシュは先へ進もうとするが後ろでホタルが崩れ落ちた瓦礫を見ながら涙を流している。

 

 

そんなホタルを見たフラッシュは、溜息を吐きながらホタルの肩に手を置いて諭し始める。

 

 

「・・・激雷の天使。奴等はこの瓦礫の中だ。何をどうやっても、助からん物は助からん。・・・ガロウを救うのが、御前の中での優先事項では無いのか?」

 

 

「・・・分かっています。先に・・・行きましょう。ですが・・・せめて、黙祷を捧げさせてください。」

 

 

その言葉に、フラッシュが頷いたのを確認すると、ホタルはウィンドとフレイムが埋もれたであろう瓦礫に向かって黙祷を捧げる。そして、黙祷を捧げ終えるとホタルとフラッシュは走り出し先へと歩みを進めたのだった。

 

 

「激雷の天使、少し止まれ。一応、現在位置を確認しておくか。」

 

 

「はい。分かりました。」

 

 

そんな中、フラッシュは発信機を取り出そうとするが何時まで経っても発信機が見つからない。そんな彼の様子に、ホタルがボソリと呟く。

 

 

「フラッシュさん・・・。もしかして、発信機を無くしたんですか・・・?」

 

 

そう困った様な顔に成るホタルに、誤魔化すように咳払いをするとフラッシュは走り始める。

 

 

「ゴホン・・・。走っていれば、その内に人間怪人へと辿り着くだろう!!今は急ぐぞ!」

 

 

「・・・はい、分かりました。僕も一応レーダーを展開しながら進みます・・・。その代わり、ちゃんとあとでイサム君に謝ってくださいね?イサム君、相当頑張って発信機を作ったらしいので。」

 

 

「う、うむ・・・。」

 

 

その言葉に咳払いをすると、激雷の天使と閃光のフラッシュによる珍道中が始まったのだった。

 

 

なお、この後に自分の兄と一つ目の怪人女子が珍道中に参加する事をホタルは知らない・・・。




「迷子・・・?」
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