エロゲ世界転生は地獄   作:ニンカタ

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何処まで限界を攻めて良いのか


第2話

 

 達郎も人間であるので親はいる。ぶっちゃけ、殆ど存在しないものと自分に言い聞かせているが。

 父と母と自分。3人の普通の家族であった。ある日まではだが。

 

 「父親のか」

 

 自分のスマホに着信があったため、誰かと思ったが自分の父親だと分かると一気に萎えた。スマホに映る「ゴミ」という表記を見ながら溜め息をつく。

 このまま無視してもいいがどうせ後何回も掛けてくるのだ。早めに出て適当にあしらおう。達郎は重い気持ちを抱えながらスマホの通話アイコンをタップした。

 

 『ん…おお!達郎…!か?』

 「そうだけど」

 『そっち…!では上手くやってるか…?』

 「まあね」

 

 クソ野郎。この男もこの世界の住人に洩れず、性狂いだ。普通自分の息子と会話しようとするときにそういう行為をするか?

 …まぁこの世界の住人に倫理を説いても無駄なのは長いエロゲ世界生活で嫌と言うほど痛感してるが。

 

 『…実希ちゃん…!そんなにするとバレてしまうよ…!』

 (バレてんだよ。クソが…)

 

 しかもこの男。教師という身でありながら自分の生徒に手を出してやがる。母親だったモノがアレだとしても、自分の教え子に手を出すなよな。

 しかも最近1○歳になったばかりだぞ?お前中学校の教師だよな?ゴミ野郎が…

 

 『あ、明日香君まで…!そんな…!』

 (は?こいつマジか?)

 

 どうやらこのゴミは一人の女子生徒だけでは飽きたらず、他の生徒にまで手を出したようだ。自分が家を出るときは、実希という生徒だけだった筈なのに。

 こんなのと一応は血が繋がっていると思うと怖気がする。今すぐ血を全部抜きたい気分だ。そんな事をすれば死ぬし、痛いからしないが。

 

 『そ、それで…!だな…!』

 「うんうん。はーい」

 

 息子をダシにして快楽に浸っているゴミに適当に返事を返しつつ、達郎はゲームをしていた。

 ゲーム自体は偶に理解に苦しむ表現があるが概ね楽しい。

 なので今は前の世界でいうと○○モンをやっている。こんな世界にあるゲームと比べるのは、本当に失礼窮まりないとは思うが例えだがら許してほしい。

 

 『じゃ、じゃあ頑張るんだ……ぞ!』

 「はいはーい」

 

 あっちも満足したらしい。あっ、レアなの出た。嬉しい。

 こんな電話が一週間に一度は来るのだからやってられない。無視すると此方に押しかけてプレイし始めるからなコイツラ。

 なので仕方なく聞きたくもないゴミの○ぎ声を週に一度聞いてやらねばならない。本当にキツい…

 

 「うーん、次は何を使うか…」

 

 達郎はゲームをしている。彼の身から話す事は絶対に無いので補足しておこう。達郎の母親だった存在について。

 達郎の母親は気が強く、しかしそれでいて優しい人物だった。悪いことは駄目。良いことをしたら褒める。そんな普通の人だった。

 

 

 昔、達郎には悪友がいた。悪い事をするのは当たり前。何時もイタズラをして遊んでいた。

 此処までならば別に達郎も気にしなかった。良くイタズラはするが悪い奴ではないと思っていたから。その感情が180度変わったのはそれから少し経った後だった。

 

 悪い事をよくする悪友を自分の母親が放っておく筈がない。という訳で叱る機会が多かったのだが、ある時から母親に変化が現れた。

 この時点少し嫌な予感はしていたが、昔の自分は今程この世界を悪いとは思ってなかったのでそれを見逃した。

 

 「オホーー!!!」

 「」

 

 で、こうなったと。あのさぁ…普通そこらのガキに本気になるか?経済力も無いし、性格もアレだぞ?

 ていうか子供に手を出すなよ。脅された?ガキに丸め込まれるなよ。

 

 「もしもし、警察ですか?」

 

 達郎はこの日、初めて通報を行った。しかし前にも話したが、役に立たない奴ばかりに通じるのがこの世界の警察だ。

 例に漏れず通報を受けてきた警官はクソであった。自分の母親らしきモノに目を付けると何だかんだ理由を付けて2人になる状況を作る。

 後はお察しである。結果だけを述べるのであれば母親だったモノは、今は何処かの集落に居るらしい。

 それに関しては心底どうでもいいが。何時か半分血が繋がった弟か妹が生まれる。それが確定しているのは、純粋に恐怖だった。

 

 

 ちなみにあの後、悪友だった野郎は性に目覚めたらしく色々な人に手を出していた。

 お前も一緒にやらないか?と誘われた時は思い切り顔をぶん殴ったが、後悔はしていない。

 という訳で達郎には母親だったモノが居たのだ。その時に色々と苦労したため、父親には同情していたのだが、その前から手を出していた事を知ると一気にその気持ちも失せた。

 本当に、この2人の生物の血を引いているのが恥ずかしくて仕方ない。それがその時に強く思った達郎の感情であった。

 

 

 

 

 

 「あー…祐希ちゃん可愛いなぁ…」

 

 視点を達郎に戻そう。達郎は今パソコンの前に座っている。彼が今しているのPCゲーム。所謂ギャルゲーだ。

 その中で出てくる天田祐希。ボーイッシュでスレンダーな体系をしている女の子。架空の人物であるが彼女が達郎の一番のお気に入りだ。

 

 【あんたね!警察呼ぶわよ!!】

 「そうだよ…普通はそうなるんだよ…」

 

 達郎がギャルゲーに嵌まっているのは、架空の世界の物語の方がリアリティがあるからだ。

 外に出れば、ラッキースケベをしても何故か通報されずに、そのまま行為に発展する様を何度も見ている。

 それに比べ画面の中の彼女は極めて常識的な対応をしてくれる。

 それが嬉しくて嬉しくて仕方ない。だが…

 

 「祐希ちゃんの声優握手会か…どうでもいいな」

 

 フォローをしている会社からの情報を見ると直ぐ様、能面のような顔になる達郎。

 どうせ握手会という名の…である。

 

 「祐希ちゃんの声も暫く聞けないか…」

 

 気に入ったキャラクターに声優が付いている時はこういう事が起こる。そして暫くその声優の活動が休止するのだ。どうせ碌でもない事をしたせいだろうが。

 

 「はぁ…」

 

 先程まで楽しかった気分が急降下する。暫くは他のギャルゲーをするか。達郎は画面の中のに居る祐希ちゃんに別れの挨拶をすると、別のディスクを取り出すのだった。

 

 

 




直接的な表現だと何か違うし、見極めが難しい。こんな世界に居る両親がまともな訳ないよね。
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