迷宮旅館 黒神屋   作:やっぱし怖いスね RimWorldは

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挿絵機能なるものを試してみたく、筆を執りました。
問題があるようでしたらすぐに削除いたします。



最初と拠点と質問と

迷宮生活 7日目

 

指示だけ出してその様子を見守るのと、実際に現場を経験してみること。

その間にはピーターが背負った責任くらい大いなる隔たりがある。いや、言い過ぎかも。

 

ともかく、それがここ一週間、この()()とやらで過ごした正直な感想である。

 

何を書いているのか分からねーと思うが、今日も元気にRimworld*1をプレイしようとしたら、親の声より聞き覚えのあるBGMが聞こえ、気づけばワシの身体はクーリン*2入植者に成り下がっていたのだ!

 

初日は己の境遇に疑問を持つ暇はなかった。

視界に展開された見覚えしかないUIの縮小マップ。そこに散らばる攻撃的な動物を示すマークが多いこと多いこと。

 

叫ぶ代わりに死ぬ気で脚を動かした甲斐あって、奇跡的に安全エリアっぽそうな場所に辿り着き、一先ずそこに根を下ろすことにした。

到着までは生きた心地がしなかったです。ホントホント。

 

 

【挿絵表示】

 

 

円形の泉の近くで祈りながら雑魚寝して、朝日のような水晶?の光で目覚めてから、面倒だなと思う心とは反対に、せこせこ拠点作りを始めたわけであります。

 

幸いなことに採掘は得意だったので、泉の真ん中に浮かぶ岩山をくり抜いて住処を確保した。

いや、特に経験ないけどなんかできたんです。

昔から才があったんでしょうかね。全く活かせはしませんでしたが。

 

それからは近くの木から実をもぎ取り、うろつく動物たちの目を何とかかいくぐり、色々ギリギリの生活を三日間くらい続けた。

 

四日目突入から数時間経過したところで、彼女は現れた。

助けて〜!とモンスターを引き連れながらこちらに向かってくる。

いまやウチの主神となった彼女との、考えうる限り最悪なファーストコンタクトだった。

 

 

 

 

 

 

Q.引き返そうとは思わなかったのですか?

 

「いや、思わなかった」

 

暗闇の中、スポットライトに照らされた彼女は眩しそうに目を細め、鷹揚に頷いた。

 

神は迷宮(ダンジョン)に立ち入ってはならない。これなる戒律には他の超越存在たちも口を揃え、仲良く首を縦に振るだろう。

 

しかし彼女は異を唱えた。

おしなべて我の強い神といえど、ほとんどが犯さぬ禁忌。それにNoを突きつけたのだ。

 

「夜、闇、深淵──黒きことの一切は我が領域。例えリスクがあろうとも、踏破しない理由にはならんのさ」

 

 

Q.団長に初めて出会った時、どう思いましたか?

 

「神が言うのもおかしな話とは思うが……天啓が降りたと確信したよ」

 

モンスターに追われ、ダンジョン内で死を覚悟した私の前に、それこそ運命じみて彼は現れたんだ。

当時を思い起こしながら、彼女は満足げに述懐した。

 

「華麗、とはお世辞にも言えなかった。けれどその時の彼は私と同じ、恩恵すらないただの人。いや、厳密には違うらしいんだが」

 

まあ、だから恩恵刻んだ時からレベル2になれたんだと思う。

神はそのように答えを締めくくった。

 

 

Q.今は彼をどう思ってますか?

 

「眷属にしたことを後悔はしてない。うん、うん……しては、いないんだが……」

 

とても言い難そうに視線を右へ左へ流し、ため息をついた。

 

「倫理観が、ちょっと……いや、だいぶね」

 

これも神が語るのはおかしなお話と彼女は苦笑する。

 

「転がってきた首の脳髄を引っこ抜くし、人の死体は冷凍庫にぶち込むし、無断で臓器すげ替えるし……挙句の果てに『ちょっと皮膚ください!培養するんで!』なんて言ってくるしさぁ」

 

確かに団員たちの目から見ても彼の奇行は枚挙にいとまがない。

畜産業者くらいしか慣れていないはずの──迷宮のモンスターは基本的に致命傷を負った時点で消滅するからだ──動物の解体や、たまに漂流してくる眷属の死体から衣服を剥ぐならまだ可愛い方である。

 

ある日突然腕が増えたり、そればかりか自分が増えそうに──人として扱っていないからとのことだがそういう問題ではない──なったり、「君の遺伝子ね、ちょっと追加しといたからさ」などと言われたり……。

 

「今日日見ない真性の狂気の科学者(マッドサイエンティスト)だよ、うん。下界の神秘ってやつかな」

 

遠くに目をやる彼女の言葉には諦観の意思が感じられた。

 

 

Q.これからの展望をお聞かせください。

 

「展望って言うと、このファミリアの運営方針ってことでいいのかな?実務的なことはほとんどソムニ君に丸投げなわけなんだけども……」

 

ひとしきり悩んでから彼女は指を弾いた。

 

「『黒神屋』がより繁盛すること、かな。みんなといると光源だらけのこの空間も、何となく悪くはないなって思うんだ。そんな場所がずっとずっと続くといいなって」

 

そんなことを口にしたが最後、不死の遺伝子を注入されてしまうのでは。などと私は思った。

 

 

いくつかの質問の後、項目一覧全てにチェックが入った。

 

「あ、もう質問終わり?戻っていい?」

 

首肯すると神は鼻歌交じりにこの場を後にした。

 

私の彼女の後ろ姿が消えるまで見送り、壁の向こうから響く手術を断固拒否する神の悲鳴を無視しつつ、今回の議事録をしたためるのであった。

 

*1
Steamで絶賛配信中のコロニー運営シミュゲーム。辺境惑星に不時着した入植者たちに指示を与えてコロニーを運営し、最終的には宇宙への脱出を目指す。MODの数が非常に多いため、公式DLCがなくともかなりの拡張性がある。でも買った方が色々要素も増えて楽しい。

*2
愛玩・雑用を目的にデザインされた人工種族の一つ。三本の尻尾と獣耳が特徴的。後書きに記載したMODの“Kurin, The Three Tailed Fox [Deluxe Edition]”で追加される。植物系統スキルが種族単位でほぼ壊滅的。




主人公くんのお姿スクショ忘れてたんで近日中に追加しておきます。

環境
・全DLC実装済

初回実装MOD
・Paniel the Automata*1
・[1.4]Silkiera Race*2
・[1.4]Chaoura Race*3
・More Faction Interaction*4
・[1.4] Hospitality*5
・Kurin, The Three Tailed Fox [Deluxe Edition]*6
・[1.4]Geological Landforms*7

*1
可愛い可愛い機械人形を追加するMOD。中央処理装置として人間の中枢神経系が使用されているのは内緒だ。

*2
可愛い可愛いケモミミ種族を追加するMOD。人肉を加工処理して無害な肉にできる技術があるのは内緒だ

*3
可愛い可愛い暗闇で活発な種族を追加するMOD。攻撃速度が上がるMODを別途組み込むとサイヤ人みたいな機動力を得てしまうのは内緒だ。

*4
可愛い可愛いトレーダーや派閥、訪問者についての要素を追加するMOD。
開始直後で導入していると処理能力にも左右されるがパソコンがフリーズするレベルでトレーダーがやってくるのは内緒だ。

*5
可愛い可愛い訪問者たちに寝床を貸して宿屋経営ができるようになるMOD。あんまり稼げないのは内緒だ。

*6
可愛い可愛い狐耳尻尾種族を追加するMOD。彼らの派閥が作ったシャトルが墜落しまくるのは内緒だ。

*7
可愛い可愛い特殊な地形を追加し、地形の特徴をある程度変更できるMOD。今回の入植地作成でお世話になりまくったのは内緒だ。

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