Urban Archive 作:うちげば
時が来たのは良いが……
「随分と大所帯なこって!!」
思ったよりも多い。だが人数が分からない事は無い、それに掃除屋よりかは少ないよな?
〔ラルクスさん!〕
「なんだァ?!」
〔敵の数は把握できていますか?!〕
「もう終わった、あとどれぐらいで来そうかだけ言ってくれ!」
〔わかりました!おおそよ20秒前後で校門より中に侵入してくるかと思います!〕
「オーケーわかった!」
刃の部分が放電装置となっている鈍器―なんでも放電マクアフティルとかいうらしい―の持ち手を握りしめ、いつでも殴り掛かれるように構える。
本当は銃を使いたかったが…こっちの弾丸はロジックアトリエ製じゃない。そうである以上弾数が制限されるだろうし今はこっちのが扱いやすい。
「おラァ!」
「スッゾコラー!!」
「オラオラさっさと校舎を明け渡しやがれェー!」
「はいはい後でおじさんが話聞いたげるから黙ろうね~!」
「おわーーッ!!」
見事に盾で吹っ飛ばされてんな、まあ賑やかなもんだがアッチはどうにかなるか…うん?
「ぼーっと突っ立ってるとか馬鹿がよォ!」
「おっと悪い、気付かなかった。」
向こうから突っ込んできてくれたんで武器を横薙ぎに振る。
するとただでさえ刃の部分が腹にめり込んでしまったというのに、その上からさらに上手い事電流が効いたのか……
「ババッ」
――珍妙な声を上げてその場にぶっ倒れた。
「あれ?俺これ人ならぎりぎり耐えられる程度の電流だって聞いてたんだけどな?」
まさか装備と多少の連携以外は大したことが無いのか?
それかさっき吹っ飛ばされてたのを見るに装備だけが一丁前の可能性もありそうだな。
さて、戦力的にはアッチが上だが…依頼人とアヤネの指揮のおかげか安定した戦況のままだ。
これならずいぶん楽ができるし…しばらくは呆けててもいいな。
〔ラルクス!〕
「こんどはあんたか、なんだ?」
〔セリカとシロコが押されてる、援護してあげて!〕
「まじでか、了解。」
「ん…、思ったよりこっちに来てる。」
「ちょっとこれどうすんのよぉ!?」
確かに押されてるな。
けどおかげさんで後ろががら空きだ、近い方…いや、危険性が高い方から優先するか。
「そらよ」
まずはセリカの方、チビ助が群がられちゃいつかは押し負けるのが定石だ。さっさと片してやる。
「ごッ!?」
「うえぇ?!」
「びっくりしてる暇はないぞ、さっさと体勢を立て直しとけ。」
「い、言われなくったってそうするわよ!」
次、あっちは何人か気が付いてるな…ボスのやってた戦い方を真似るか。
「正面から来るたぁなってねぇなァ!!」
連射性の高い銃か…けど弾けない事はなさそうだな。
「…ぐぉっ!?」
「まず一発」
「てめぇっ!」
おっと、しくったな。一番近いやつじゃなくて右のやつからやるべきだった…まあ
「こうすりゃいいさな。」
「なんだそのカバン!?硬えなおい!!」
「ん。」
カバンで相手の発砲を防ぎ切ったところ、余裕が出来たシロコが全弾撃ち尽くすんではという勢いで他のやつごと敵を一掃した。
伊達に二年じゃないらしいな。
「ありがとよ。」
「まだ戦えそう?」
「あたぼう、これくらいは慣れてるからどんとこいだ!」
「そっか…じゃあ、門のとこで堂々としてて」
「了解」
「――てなわけだがどうだ?」
〔いいね、それっ採用!あぁけど、危なくなったらすぐ下がってね!?〕
「わかった。こいつも喜んでるよ。」
「んぅ…その平たくて四角い物騒なバットが喜ぶとか、意味不明。」
「そう言ってくれるな。」
〔ラルクス!?鈍器が喜ぶって何??〕
随分白い目で見られたな。あと依頼人、そんな精神面が危ういんじゃないかっていうような心配をするんじゃない。
移動しながら周りをよく確認した。
ホシノが敵をおびき寄せ、セリカがそれを叩き、ホシノの囮役に引っかからなかった連中がシロコに蹴散らされ、ノノミによってセリカとシロコにやられたやつらがさらに追い打ちをかけられている。
そして、それがずっと続いている。
「これ助太刀いりそうか?」
味方の連携が時間がたつにつれてマシになってていくのを見た俺は、思わずそう零した。
◆=◆=◆=◆=◆
〔敵の全員撤退を確認しました、みなさんお疲れ様です!!〕
「おーし、ほんとにお疲れさん。」
〔みんな―もどっておいでぇ~!〕
結局のところ俺は序盤以外は何もせず、しかも襲撃は案外すぐに終わった。
とりあえずは事が済んだんで物資を渡すか。
…うん?気のせいだよな?
今、紫色の服の女がいたような気がしたが……
まあ気のせいだろうな。
”ふと、シャーレ近くの道の片隅に自販機が置かれているのに気が付いた。 どうやら四つの商品を扱っているらしい。一つ買ってみよう。”(E.G.O.I.S.T選択)
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▼赤い缶 (アビドス)
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▼青い缶(パヴァーヌ)
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▼紫色の缶(アリウス)
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▼”…。”(別の選択肢が発生)