Urban Archive   作:うちげば

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任務 - アビドス 【3】


「すごい…、これだけあれば当分は物資に困りませんね!」

 

シャーレの権限の一つである特異点技術のような”クラフトチェンバー”、それより生成された物資をカバンから出して机に並べているとアヤネがそう喜んだ。

 

「ん。これで不良が襲ってきても怖くないね。」

 

「うへ~、物資の量もだけどそのカバンもすごいねぇ?」

 

「ですね~。それより、早速整備しましょうか~、またいつヘルメット団が来るかもわかりませんし~…。」

 

「そうね、また来るんなら何度来たって無駄っだってことを思い知らせてやりましょ、ラルクスさんだって居るんだし!」

 

「う~ん…俺は昔どっちかっていうとアイツらみたいな身寄りだったから、しょっちゅう相手取るのは気乗りしないかな…まあやるけど。」

 

「へぇ~そうだったんだぁ…。きつくなったらおじさん達に言ってよ?心身に無理言わせてまでやる事ではないからさー。」

 

「残念だが心身に無理言わせてまでやる事ではない物事には慣れてるんだよなぁ。」

 

ま、あのおいぼれの事務所じゃ復讐の時まではなかなかやる機会はなかったけど…それでも嘘偽りなく本当に慣れたもんだよ。

 

「ホシノちゃんの言うとおりだよ~?というか、貴方ほんとにもと居た場所で一体全体どんな事やってたの?」

 

「…機会があったら教えてやるよ。」

 

「んっとね、あのね、わたしは知ってるよ。」

 

「本当に!?」

 

「うん。けどわたしはおしえられない…”あのひと”がはなすといやがるから。」

 

知ってる、か。それとあの人ってのはなんだ?俺が手にかけた連中の知り合いなのかこいつは…?

だとしたら不味いな。夜中にでも滅多打ちにして何処かに埋めるるべきか?

 

「…ラルクス。物騒なことは考えてないよね?」

 

「…え?」

 

おっと、アヤネの声で全員がこっちを向いたな。

これはよろしくないぞ?

 

「いいや、考えてないが?」

 

「……そっか、よかった。」

 

「うへ…。」

 

ホシノは何か察したか…まあいいさ、最悪この5人と2人相手に戦争をおっ始める羽目になるだけだ。

 

◆=◆=◆=◆=◆

 

「さーて、準備もできたろ?じゃ、会議と行こうか。なぁ、せんせ?」

 

「そうだね!アヤネちゃん、準備の方はどうかな?」

 

「はい、準備できました!」

 

全員が全員補給を一通り終えたのを確認して、さっさと会議に移らせた。

あの面倒な連中がまた来ないとも限らない以上こういうのはさっさとやった方が良い。面倒臭いけど。

 

「んんっ、ではまずご説明をさせていただきますね。――私達はアビドス対策委員会です……」

 

 

そこからはまぁ長い長い説明を聞いた、内容は…ええっと…、あぁそうだ。

なんでもアビドス対策委員会とは、異常気象により窮地に立たされたアビドス高等学校の有志のやつらが集った部活であったらしい。

しかし奮闘虚しくアビドス校内外は荒れていく一方で、さらにそのうえ生徒数も暴落。ついには住民たちまでもが街を出始める。

そしてそのせいで、守るべきものも守れなくなっていった…。で合ってたよな?

 

「こんな消耗戦をいつまで続けなくちゃいけないんでしょうか…。ヘルメット団以外にも問題はたくさんあるのに……」

 

「知らん、だがどうにかする術はあるさ…俺の昔のボスも何か良くない事が起きてどうすればいいか聞かれる度にそう言ってたから。」

 

「それで本当にどうにかできる方法が見つかった試しあったの?」

 

「あった。いっつもそうだった……」

 

――俺にとって忘れられないあの日以外はな。いや、もしかするとあれが方法だったのかもしれないが。

 

「さすがだねぇラルクスさん、てな訳でおじさんちょっと計画を練ってみたんだ~」

 

「えぇっ!?ホシノ先輩が!?」

 

「うそぉ…頭でも打ったんじゃない?!」

 

「いや頭は大丈夫だよ!?それにおじさんだって、たまにはちゃんとやるんだよぉ?寝っぱなしじゃあれだし。」

 

「あんたもさすがだな、言ってみろ」

 

「うん。ヘルメット団はね~…私達に撃退されてから数日後くらいにまた襲撃してくることがほとんどなんだ…少なくともここんとこはずっとそうだったよねぇ~」

 

「でねぇ、多分なんだけどあっちは撃退されてから態勢を立て直すのに数日かかるんだ…つまり奴らは今一番消耗してる、でも私達はたった今先生から支援を受けて万全の状態。さらにラルクスさんもいるねぇ~。」

 

「ん、つまり…!」

 

黙々と聞いていたシロコの眼に光がやどる。

後ろについて少しだけ顔を覗き込むとこちらに期待のまなざしを向けてきた。

 

「そう、今度はこっちから奴らの前哨基地を襲撃ちゃうのさ!」

 

「なるほど!前哨基地を無力化してしまえば当分の間は襲撃もなくなるはずでしょうしすぐに詳細な作戦を――」

 

「基地はここから30kmくらいだし、行くなら今から行った方が良いだろうね」

 

「えっ?いや、先輩達の言う通り早ければいいとは思いますがそれでも……」

 

まあ普通なら戸惑うわな、けど潰せるんならさっさとやっちまった方が良いだろ?

 

「だな、俺はもう準備できてる…あとは依頼人とあんたらからの命令があればすぐ実行に移せるぞ?」

 

「そうだね。あの子たちには悪いけど、でもここを護るのが優先だからやっちゃおっか!」

 

「よっしゃ、先生もいいみたいだし行っちゃおうか!」

 

「なるほど、善は急げという事ですね?」

 

「はい~、それではみなさん、しゅっぱーつしんこ~!」

 

「おー!」

 

 

さて…久しぶりのショバ荒らしと行きますか。


”ふと、シャーレ近くの道の片隅に自販機が置かれているのに気が付いた。 どうやら四つの商品を扱っているらしい。一つ買ってみよう。”(E.G.O.I.S.T選択)

  • ▼赤い缶 (アビドス)
  • ▼青い缶(パヴァーヌ)
  • ▼紫色の缶(アリウス)
  • ▼”…。”(別の選択肢が発生)
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