Urban Archive   作:うちげば

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任務 - アビドス 【6】


 

『――すまない。』

 

『昨日一緒に姉ちゃんのお気に入りの景色を見に行こうって言ってたよね?』

 

『 [    ] 、お前の姉さんはもう……』

 

『ね?起きて。』

 

『 [    ] 。』

『そうだ、こうしようぜ。そこまで走って一緒に行くんだ!』

 

『 [    ] …。』

 

『だから…おきてくれ。な?な!?』

 

『 [    ] !』

 

『なんだよ…うるさいな。さっさと起こしてくれよ。』

 

『は…あ、ははは!』

 

『 [    ] 、モイスはもう……。』

 

『んなわけあるかよ…ほら、こっちを見てる。』

 

『 [    ] 。戻っていろ……………』

 

『無理だよ。おれは戻る場所が無い…こいつがいるからあったのにな。』

 

『 [    ] 。』

 

『 [    ] じゃないさ。』

 

『きっとな。』

 

『 [    ] …。』

 

『 [    ] は死んだんだ、そのうちだれもしらなくなる。』

 

 

 

 

 

 

 

「………さんやい、起っきろ~…おーいラルクス?」

 

「ゥン…うご?んん??」

 

「ああ、よかった。死んでんじゃないかって思ったよ~…うへ。」

 

「あんたか…態々テントにまで来なくったって良かったろ?」

 

なんでここに居るんだこいつが。

 

「いやぁね、昨日の件で謝っとこうって思ってきたんだぁ~……」

 

「ほう?」

 

「あの日ね…ラルクスさんが会議が終わってテントを張りに外へ出てった時、先生に訊いたんだよねぇ…『あいつはどういう人なんだ』ってね。」

 

「そしたら先生が『わかんないけど多分すっごい重いものを抱えながら生きてる人だよ』って言っててさ~……」

 

「ひょっとしたらあなたが言ってた事は嘘じゃないんじゃないかって思ったんだぁ。」

 

「何のことで?」

 

「『おれもそうだ、しかも人数けた違いだしなんなら自分でやった』、ってやつ。」

 

「へぇ、そこまで勘ぐれるってのはさすがだな!」

 

気付かれたか…まあ今は別にいいさ、何せ敵対する理由も恨みもない。

 

「うへぇ、取り繕いすぎて表情がすごいけど大丈夫そうなの?」

 

「ああ。全然。」

 

「そっか…でさ、いっぱいなくしてたのはそうだし、やったのも…ひょっとしたら泣く泣くそうしたのもあったんじゃないかって」

 

「なのに私は貴方を疑るだけだった…抱えたもの、その理由、あなたの想い。そのすべてを知らないのにぶつかってしまった。」

 

「だから…ごめんなさい。」

 

ヘビーな話は嫌なんだがな…まあ悪い気もしないし良いか。

 

「いいよ、昔の事のほとんどは許されないものだったし。」

 

「それに自己都合で美談になってるかもだしな。」

 

「うへ~…。あっそうだ、今日のお昼 外に行こうと思ってるんだけどさ、どうかな?」

 

「へぇ、どこ良い場所でもあるのか?」

 

「えっとね――」

 

「それは!ワタシが説明しませう!!」

 

「なんかやかましいのが来たな。」

 

「やかましいってなんやい!酷いよォ!」

 

「まあいいや、えっとね…実はセリカちゃんがバイト先に電話をしてるのを目撃しちゃいましてぇ~」

 

「でぇ~、聞き耳たててちゃ聞こえてくるじゃないですかぁ~…あの『紫関ラーメン』の名前が!」

 

「知ってるのか?!」

 

「うん、全ッ然しらない!1ミリたりとも!多分ホシノちゃんの方が詳しいネ!!」

 

「期待した俺がばかだった。」

 

「立て続けに酷い!でもでも、見に行きたくなぁい?」

 

「なにを?」

 

「セリカちゃんのいつもとちょっと違う、しかも健気な姿。応援したいよねぇ~?」

 

「で?」

 

「え?それだけ。」

 

「はぁ…。」

 

何なんだコイツは本当に。

 

「あとなんだかうなされてたみたいだから慰めをーと思ってってのもあるね~。ね?シロコ。」

 

「ん、今朝来たらノノミとアヤネが暗い顔して伝えに来た。」

 

…本当に訳が分からん。

 

◆=◆=◆=◆=◆

 

押収品の分析や他の作業を手伝う事数時間、ついに依頼人にとってのお楽しみの時間が来た。浮足立ちやがって。

時計を見ながら分単位、秒単位で時間調節を行う。

…ようやく時間だな、合流するか。

 

「お、全員集まったね~。じゃ、早速いこっかー」

 

「楽しみだねぇ!わくわくするよ!」

 

「気分上々が過ぎんだろ…気味が悪いな。」

 

 

着いた先は…予定通りの紫関ラーメン。

暖簾を押し、中に入る。

 

「いらっしゃいませー!紫関ラーメンでぇ……エェ!?

 

「あの~、6人なんですけど~!」

 

「うへへ、セリカちゃんどうも~♪」

 

「あ…あ……。」

 

開いた口が塞がらないって感じだな、わかるよその気持ち。

 

「あ~…どうも。」

 

「すごい、本当にここだったんだね!!」

 

「ぅげ…先生まで……!?」

 

「…俺んとこの変態が大変失礼いたしました。」

 

どうすんだこの状況。

 

「セリカちゃん、その人ら知り合いかい?いいねぇ~青春って奴ぁだなぁー、けどおしゃべりもその辺で注文受けてくれよ!」

 

「ぅぅ……はい、大将…。ではこちらの広いお席へどうぞ~……」

 

「良いかセリカ。こういうのはな、気にしたら負けなんだ…しゃんとして感覚を崩さないように気を付けてればやり遂げられるって」

 

「…。」

 

最早最初の感覚が崩されたであろうセリカにそう言葉をかけるが帰って来たのは沈黙だった。

 

◆=◆=◆=◆=◆

 

「六人掛けか…ちょうど人数分だな。」

 

「―で、あんたは何をやってんだ?」

 

「はい、先生はこちらへ!私の隣、空いてます!!」

 

「ん。私の隣も空いてる…。」

 

「あわわ…え、選べないよぉ!!」

 

あぁ…こういうやつだったな。めんどくせーな本当に!

 

「どどどどどっちに…ああ……」

 

「…フンッ!!」

 

「ほあっ!?」

 

「ここでいいだろ、おれはこっちに座る。」

 

「ノノミー…うん、悪くないね!」

 

「その言い方どうかと思うんだよな俺。」

 

大槌のチビ助相手のあいつみてぇになりやがってよ……

 

 




紫さんのエントリー、間もなくです。

”ふと、シャーレ近くの道の片隅に自販機が置かれているのに気が付いた。 どうやら四つの商品を扱っているらしい。一つ買ってみよう。”(E.G.O.I.S.T選択)

  • ▼赤い缶 (アビドス)
  • ▼青い缶(パヴァーヌ)
  • ▼紫色の缶(アリウス)
  • ▼”…。”(別の選択肢が発生)
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