Urban Archive   作:うちげば

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任務 - アビドス ≪ようこそ!ブラックマーケットへ!≫【13】


 

「…first(第一)second(第二)third(第三)fourth(第四)はお前か。でfifth(第五)は…まぁ、頑張れ。」

 

ラルクス、スィーネ、ルミスの三人がみんなの準備を手伝っている。

 

「あ、あぁ…どうしてこんな事に…。生徒会の人達に合わせる顔がありません……」

 

ですよねー……

なんだか可哀そうな事になってしまった…後で謝っとこう。

 

「あー…まぁなんかあったら『鉄指事務所に脅されてやった』って報告しとけ、な。」

 

「けどそれじゃみなさんが――」

 

「なに、肝心なケジメ役(所長)が今は不在なだけだから気にする必要は無いぞ?」

 

「え?」

 

「所長だ所長。」

 

「よくそれで活動できてたね…。」

 

◆=◆=◆=◆=◆

 

「みなさん、準備は出来ましたね?」

 

「ラルクス、作戦の解説を頼んます」

 

「オーケー…、これから俺たち鉄指事務所とー…なんだ?」

 

「覆面水着団。」

 

「覆面水着団…?」

 

なんだかすごい名前。

 

「奇抜過ぎないか? まあいい…。」

 

「俺たち鉄指事務所と覆面水着団は二手に分かれる。」

 

「我々は既に情報を入手しているルートから、覆面水着団は正面より突入し任務を遂行します。」

 

「で、俺らの戦闘が上手くいってる間にアンタらがブツを回収するって事な。」

 

「質問はあるか?」

 

「…無いな、じゃぁ行こうか。」

 


 

「…随分と手薄だったなぁ…出払ってるのか?」

 

「ルミス、そこの人たちに()()をしておいてください。」

 

「後々報復されるんじゃね?」

 

「…『選ばれていた明日』ドゥノから渡されたこれがあります。」

 

「ああ…テレポーターか。ねじれに渡された物を使うのは癪だけど、性能は紫の涙の次元跳躍より使いづらい程度って言ってたし…これなら大丈夫だな。」

 

 

「……なぁ。」

 

「なんです?」

 

「アビドスの件が終われば…アイツはモイ…ルナとあそこに行くんだよな?」

 

「ええ。ドゥノとルナの話の通りであればですが。」

 

「…そっか、じゃぁそこまで、演じないとだな。」

 

 

「おい!こっちも片付いたぞ、手伝え!!」

 

「うっす」

 


 

三人行ったのを見送ってしばらくして、ついに突入の時間になった。

 

「全員その場に伏せなさい、武器は捨てて!!」

 

「言うことを聞かないと痛い目にあいますよぉー!」

 

「あ、あははー…。みなさん、ケガしちゃいけないので…伏せてくださいね……」

 

「ゴーゴーゴー!!」

 

みんなが発砲、その後ろを私が付いていく。

ってあれ?あの人たちって――

 

「結局合流しそうだなぁ…。」

 

「予想の数十倍は手薄でした。」

 

「もう終わったの!?」

 

「あぁ、こっちは終わったぞ。」

 

早いなー…じゃぁ、帳尻合わせも兼ねて急がないとね

 

「うへ~警備システムの電源は粗方落としちゃったから、外部のやつらは来れないよぉー?」

 

「ほらそこ伏せて!!下手に動くとあの世行きよ!?」

 

「く…くそっ!!」

 

一人、警備員が裏手に走っていこうとしてる

止めないと…でも遠いな…。

みんなはこっちで動くからあっちの三人がやってくれるといいんだけど

 

「他の警備は何をして――な、ぁっ……?」

 

 

「……い、いないィ!?」

 

 

「先に敵を片しといた方が良かったんじゃないか?」

 

「あっしまっ…ごがァッ!

 

放電マクアフティルが警備員の脳天にクリーンヒット。

そのまま放電が始まって周囲が青白い光に照らされる。

 

「ルミスは暴れろ、スィーネは援護に回れ。」

 

よし…こっちもやろう。

 

「ねえ。今から私の言う通りにして、ついさっきの現金輸送車の――」

 

「わっ分かりました何でも差し上げます!現金でも、債券でも金塊でもいくらでも持ってってくださいっ!!」

 

「黙って。現金輸送車から受け取った物とそれと裏取引の情報と…、あとあそこの人たちの口座に関する情報も入れて。」

 

なんだか詰められてたみたいだし…鉄指事務所名義で解決してもらっといで、68のみんな。

 

「な、何故そんなもの――――――」

 

そう言いかけた銀行員のロボットをラルクスが睨み、そのまま片手で銃を持ってドガァン!と発砲音とは思えない爆発の様なものを響かせた。

腰を抜かす銀行員、それに対してさっきの話が聞こえていたのか視線で”やるか?”と伝える。

 

「…はい只今お持ちいたしますのでどうか――」

 

「ならいいよ、早く。」

 

戻ってくる銀行員、バッグは…仕掛けとかは何もなさそうかな?

 

「どっどうぞ、これでもかと詰めました!どうか命だケゴフッッ!!

 

受け取ると同時に銀行員が後ろから殴られ気絶し倒れ込んだ

その上にさっきまで跳び回っていたルミスが降り立つ

 

「ほらさっさとずらかんな。」

 

「ありがと!」

 

「ファウスト!ほかのも上がらせろ!!」

 

「はっ、はい!」

 

「さよなら~!」

 

「みんなぁ、撤収ー!!」

 

◆=◆=◆=◆=◆

 

あの後、警備やマーケットガードに邪魔されながら逃げついに安全圏に離脱した私たちは、帰りの船に乗り込んで面を脱ぎ、カバンの中身を確認した。

 

「わっ、カバン一杯に書類が…ってお金も入ってる!!ええと…うへぇ軽く1億くらい入ってるけど!?」

 

「せ先生…お金盗んじゃったの?」

 

「…あのロボット、これも入れちゃったかー……。」

 

「変に足が付いても困る。書類以外は燃やせ。カバンごとな。」

 

ラルクスがそう言って資料と札束を慣れた手つきで仕分けていく。

 

「そうだねー」

 

「ち――ちょっと待ちなさいよ1億円よ!?これで借金を返さなきゃ!」

 

〔ダメだよセリカちゃん!そんなことしたら本当に犯罪になっちゃう!〕

 

「ついでに言うと後々碌な事にならない。」

 

「アヤネちゃんといいラルクスといいなんでよ!?」

 

「碌な事にならないようにする側だったからこその意見としかな…。」

 

恐らくどうなるかをよく理解しているルミスが顔をしかめる。

 

「でも…これがあれば返済が近づきます………」

 

ノノミちゃんがセリカに賛同するが―――――

 

「ん、ルミスがどうなるか知ってるって事は使ったらヤバイって事。」

 

「ここに来た理由は私達のお金をカイザーローンが悪用してる証拠を手に入れるためで、必要なのは書類だけ。だよね?」

 

「ええ。それにこの大金は利益とはいえません。再三言うようにいずれ我々に対し不利益を招きます。」

 

シロコとホシノ、スィーネがそれを咎める。

 

「はぁ!?じゃ無駄にしろって事?!」

 

〔ちっちが―――〕

 

怒り心頭のセリカが怒鳴る。

けれどその内容は、ルミスの自分語り(忠告)によって否定された。

 

 

「俺さ…裏路地に捨てられてたんだ。前言ったけど。」

 

「でな、捨てられた理由を覚えてんだ。」

 

「金が無いから。それで口減らしでな。」

 

「まぁ結局俺は生きてるけど…捨てたそいつらは、そのあとどっかの組織の金をふんだくったのがばれて鉄指事務所の連中に始末された。いつもの事だよ。」

 

「でもダチがそうなるのは嫌だな、何せアビドスはまだ希望があるんだ。」

 

「――これを使うって事は犯罪者の仲間入りっていうわけでなぁ。」

 

「出所がどうであれ、元の場所に戻って、廻って、結局意味がない。な?分かんだろ?」

 

「それどころか流れを追跡されて…強盗したことがばれたらどうだ?アビドスは犯罪者って事になる。」

 

「金はすぐ無くなって、泥塗って終わりなんだよ。」

 

「果たしてそれを誰が望む?お仲間(親友達)か?…、いいや、誰も望まない(カイザー共だ)。」

 

 

「その通りだよぉ~…それに――今回は犯罪の裏金だからいいとしても、その次はどう?」

 

「この先私たちがまたピンチになったとして、またきっと『仕方ない』って嘘ついて…同じ様にやっちゃいけないことをする。」

 

「そんなのはただの極悪な犯罪組織(アビドス)であって…、太陽みたいに暖かい夢(アビドス)じゃないんだよ。」

 

「…。」

 

静かな時間と空気だけが流れる。

ホシノはその空間の中で、少しづつ、明るい方へとあゆんで(揺らいで)いく。

そんな彼女を見たみんなの意見は――静寂の中でまとまった。

 

 

 

〔水を差すようで悪いのですが、そちらに何者かが接近しています!!〕

 

「締まんねぇなぁ!!」

 

「追手か?」

 

「覆面を。」

 

「はぁ……ふう…。ちょっと待って、私たちは敵じゃないわ…あと三人ともなんでいるの?」

 

「別件の依頼だ、悪いか?」

 

「そ…そう、なのね。ぁ…あなたたちの襲撃…、見せてもらったわ……ブラックマーケットの銀行をものの5分で襲撃して即撤収、凄いじゃないのこんなアウトローっぷり。」

 

「正直。正直よ、すごく衝撃的だったというか…このご時世にあんな大胆なことが出来るなんて…、感動的というか!」

 

「私もそうなりたいの!法や規律に縛られない、本当の意味での自由の――」

 

「あ?」

 

「…え?」

 

「社長。ラルクスは大切なものを奪われたが故にこの業界に首を突っ込んだので…、自由とは…極限の侮辱に等しい言葉かと。」

 

「……そうだったのね。ごめんなさい。」

 

「いいすよ。どうせすぐ機嫌が直りますんで。じゃアンタらは撤収してくださいな。」

 

「待って頂戴。」

 

「…ラルクスさん。この言い方は好ましくないでしょうけれど、でも私は…少なくともアウトローとしての部分は()()ありたいの!」

「法や規律に縛られない本当の意味での自由の魂!そんなアウトロー(理想の私達)でありたいから!」

 

「ふざけ――――」

「ラルクス、向こうから小さい漁船と破片の反応が接近しています。」

 

「なに?」

 

所有者(先客)がいるようですので交渉を願います。」

 

「……………、だそうだ。悪いが先に帰ってくれ。」

 

「わかった!」

 

「ちょっと待って、帰る前にあなたたちの名前を教えてくれないかしら!?」

 

「私たちは覆面水着団。究極のアウトロー、そのひとつだよ。」

 

アルの顏がぱぁっと嬉しそうな表情になる。

 

「そう、ありがとう!!」

 

◆=◆=◆=◆=◆

 

さてどうするかな。

あいつら(アルたち)も帰ったのは良いが――――

 

「@:;「」2;23,。!!」

 

「…あー、なんだって?」

 

目の前の所有者は多分だが人語は理解できている。

だが喋りが違いすぎてる(言語が異なってる)んで全く交渉に動きがない。

 

「…名前は?」

 

「|@:~;14()&”$%’(’)!」

 

「ルナ…、こいつら本当に交渉相手なんだよな?」

 

「えぇ。」

 

磯臭い作業着。エビの被り物をした屈強な船乗り共。そしてエビ人間。

 

 

「なんか言ってくれよ、あんたらも。」

 

「…。」

 

屈強な船乗り共は無言でこちらに視線を注ぎ

 

「~~♪!」

 

「…?」

 

エビ人間は陽気に手?足?を振っている。

 

 

「こいつらと…どう取引しろってんだァ………!!」

 

 

 

 

そんな気のふれそうな場所で…変な任務が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「…ククッ、どうです?」

 

「不愉快だな。()()の体は愚か、全身義体にすら戻れんとは。」

 

()()につきましては謝罪いたします。ですが――」

 

「彼を動揺させるには十分ではありませんか?」

 

「…くだらん。」

 

「崩れさった肉体の再利用品で?動揺を誘える?冗談は顔だけにしておけ。」

 

「そも一部からこの卑しいウナギ共がはみ出しているじゃないか、仕事が雑にも程がある。」

 

「クククッ…手痛いご指摘どうも。ですが、多少は確率があるものかと…、あとそのヌタウナギは貴方の性根の象徴ですからどうにもできませんね。」

 

「…生憎、裏路地は財力と力がものをいう世界だったんでな。」




ウェルチアーズ(エビ人間ども)、エントリーです。
どうなってしまうんでしょうか


…それはそれとして、街には自販機がつきものですよね?
というわけで飲み物をお選びください。
選ばれたイベントで誰かのE.G.Oが発生します。

”ふと、シャーレ近くの道の片隅に自販機が置かれているのに気が付いた。 どうやら四つの商品を扱っているらしい。一つ買ってみよう。”(E.G.O.I.S.T選択)

  • ▼赤い缶 (アビドス)
  • ▼青い缶(パヴァーヌ)
  • ▼紫色の缶(アリウス)
  • ▼”…。”(別の選択肢が発生)
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