Urban Archive   作:うちげば

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どうにか続きました。
モチベーションと時間が許す限り更新していきます。


23区裏路地出身よりくそったれな愛をこめて

さてどうするか。

目前にはパステル頭とそれに保護されたチビ助、恐らく医療従事者あるいはその手の類の連中が壁を作っている。

 

「…貴方の御名前は?」

 

「随分礼儀正しいな、話が早そうで助かるよ…。名前は……」

 

うん?なんだあの青髪のエンブレム…まさか組織の人間か?

だったら俺の名前を言うわけにはいかないな。中指とかと知り合いだったら猶更まずいし。

 

「―あー、いや、やっぱりいい。じゃ逃げるぜ俺は!」

 

この手に限る。あとチビ、そんな目をしても俺は止まらねえよ…面倒は嫌いだからな。

 

「グボォ!」

 

「逃げないでください…というか、はたしてその状態で逃げて良いとでも?」

 

「そうですよ!とんでもない状態じゃないですか!」

 

「…。」

 

「逃がしませんよ。」

 

まそうだよな。

にしても…あの青髪の凛々しいのが新しく来たトリオの長ってとこか?怪力過ぎないかアイツ。

あっちの紫はチェーンソー持ってんな…工房製か?だったらまずいだろうが…。

ピンクは背が小さいし物静か…いや次の手が決まってるから黙って集中してるだけだなあれは。

あとパステル頭、逃がす逃がさないじゃない。俺は逃げる。そんだけのことだ。

 

「おーけーおーけー、分かったから少し状況整理だけさせてくれ。じゃないとおちおち連行されるわけにもいかん」

 

全員が全員ではないが青いのとパステル頭以外は気が落ち付いたな…ピンクとチビ助の間から抜けるか。

 

「わかりました…では私たちは――」

 

「ちょっと失敬。」

 

上手くいった。

 

 

「なっ…!」

 

「待ってください!」

 

「こら~!逃げないでくださいよォ!!」

 

若いな。声が耳に響いてうるさい。

そろそろ黙らす…、いや駄目だ。殺すなって言われてるしな。

 

「ありがとなぁ!おかげで面倒ごとが多い場所って事だけ分かったぞォ!」

 

そう言って手を振ってやる

あいつらも本気で追ってくる、だろうと予想していた俺は一か八かの賭けに出る。

 

 

「…この状況でも真面に動くもんなんだな、これ。」

 

身体強化施術…年間報酬の数割をねじ込んで手に入れた、随分と割高なフィクサーにとっての必需品。

粗悪品らしくすぐに壊れるかもしれないと聞いたが…ピニャータパーティーくらいじゃびくともしない辺りさすがだな。

 

「待ちなさい!」

 

「あっあのっ!あの人を追いかけてるんですが手伝って…あっ、ありがとうございます!!」

 

なんか変なやつが増えたな?なんだあのガンギマリの眼ェした少女。

 

まあいいどうせすぐに分からなくなる――「ゲヒャアァァァ!」

 

「うるっせぇんだよお前はよォ!」ブォンッ!!

 

……くそっ、しまった。

あんまりにも嫌になったばっかりに少女相手にホイールズインダストリーの大槌で一発ぶち込んじまった…くたばってない、よな?

 

「ケ、ヒャ…アァァァ…!」

 

「思ったよりタフなんだなあいつ。」

 

いやタフどころではないだろ俺…てかいま改めてみるとなんかあいつら輪っかみたいなのが浮いてるな。頭に。

 

「…あれがあるからしぶとい上に強いってか?」

 

となれば何故紫の涙がああいったのだろうか…気になってくるな。

うん?…ちょうどいい、あそこにかくまってもらうか。

 

「すまん、邪魔する。」

 

「あっちょっとぉ?!」

 

ピンクっぽい赤髪のやつが白目ひん剥いたがコラテラルだ…それよりも

 

「スマンが追われてるんでかくまってくれ。アンタら見た感じ便利屋だろ?だったらこっちで使われてる金が手に入り次第報酬は払うからさ。」

 

「…誰に追われてるかによるかな。」

 

「返答次第では、わかってるよねぇ~?」

 

「わ…はあわわ…アル様どうしましょう爆破すべきでしょうか?!いいやば―――」

 

「ちょっ落ち着きなさい、ね?!」

 

ふむ…あいつらは…どう伝えるべきだろうな?

 

「トンチキ医療従事者トリオ、一人はチェーンソー、一人は防盾持ち、一人はちっちゃいピンク。パステルカラー頭に良く分からんゲヒャゲヒャ言ってる少女、あとチビ助。」

 

「トンチキ医療従事者トリオが何かは分かんないけど…多分トリニティの奴らだね。」

 

「そうか……、見失ったらしいな、向こうに行った。」

 

「もういいの~?」

 

「ああ、世話になった。それじゃ。」

 


 

====================

「ぐすっ…かんぴょうなかった。」

 

はぁ~…ついてない。

でもシャーレは今日も平常運転だしぃ?頑張んなきゃいけないわけですしぃ?

そりゃぁやる気出さないとナノは分かりますよ?

けどね、無いんですよ。干瓢。かんぴょうが。

 

「あら、珍しく落ち込んでるのね先生。」

 

「ヒナ。」

 

「なにかしら?」

 

「どっかに」

 

「うん。」

 

「干瓢、売ってないかな?」

 

「あぁ…。ごめんなさい、私じゃ力になれそうにないわ。」

 

「憐れみの目を向けたうえでその上からさらに慰め…なんかゴメン。」

 

いや~…マイ・フェイバリット無いのは残念ネ。

 

うん?

 

 

 

「くそが、もう気付きやがった!中指でももう少し警戒の点においてはガバガバだぞ?!」

 

なんだかとんでもない傷をあちこちにこさえたヘイロー無しの人が走って来てますねぇ…こういう時は―!

 

「ヒナ。」

「えぇ。」

 

 

 

 

 

 

「「そこの人、止まりなさァい!!」」

 

 

「うぐぉあ!ピニャータの跡がァッ!!」

 

 




これにはマリアッチの人たちも顔を覆いましたとさ。

”ふと、シャーレ近くの道の片隅に自販機が置かれているのに気が付いた。 どうやら四つの商品を扱っているらしい。一つ買ってみよう。”(E.G.O.I.S.T選択)

  • ▼赤い缶 (アビドス)
  • ▼青い缶(パヴァーヌ)
  • ▼紫色の缶(アリウス)
  • ▼”…。”(別の選択肢が発生)
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