Urban Archive   作:うちげば

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破片 - ”蛇の眼”


某日某所、誰かがガラス窓の様なコンソールの前に立っている。

 

「かの愚者はあちらでも醜態を晒しているのかい?」

 

コンソールの左隣の人物がそう嗤う。

 

「――いやぁ?そうでもないさ。あいつは元気そうだよぉ?」

 

紫の涙はそう言ってはにかんだ。

 

「…。」

 

右隣の存在は沈黙を貫く。

 

「我々からの依頼の内容は分かっているだろう?」

 

コンソールの声が紫の涙にそう聞いた。

 

「あぁ、勿論…時期が来たらあんたらの言ってた取引ってのを持ち掛けてやればいいんだよね?」

 

「理解が早くて助かるな…紫の涙。」

 

「はは…長年フィクサーをやってりゃそりゃぁねぇ。それより――」

 

「息子の情報はしっかりとくれるんだよね?」

 

「…無論だ。」

 

「あはは!、なんだいさっきの間は…。」

 

「…紫の涙、それ以上は止しておいた方が賢明だろうな。」

 

「おっと、それを見せられちゃ引き下がるしかないね」

 

「……私たちは約束事は守る主義なのでな。」

 

「へぇ、そーかい?んじゃぁ…期待させてもらうさね。」

 

会話はなんの例外もなく終わる。

 

だが。

 

「あぁそれと…、私はこういうの得意じゃないからあんまり言いたくないんだけどさ…」

 

紫の涙は振り返り、コンソールを見つめた。

 

「あの()たちのこと、本当にどうにかするつもりかい?」

 

それは物語の行く末をどうするかという問い。それは青い空の元に起きる命運を決める問い。

 

「そうする必要があればそうするだけだ。」

 

それらの答えは、声と似たぼやけて曖昧なものだった。

 

青い空は、未だ何も知らない。

 

されど、認知され()視認され()手が伸びてきている()

 

「あ、そう。んじゃ、御暇させてもらうとしましょうかねぇ。」

 

 

 

 

「…。」

 

「行ってしまった様だね。」

 

「ああ。ところで…あの都市をどう思う?」

「そうね――」

 

「――あの大いなる星は、いずれ不純物に至る筈だよ。」

 

「…故に、我々は放逐しなくてはならない。」

 

「しかし、まだ時期は来ていないらしい――」

 

 

 

 

「夜が明け、あの空が我々に見えるようになるまで。もうしばらく待たなければならない様だ。」

 

 

 

 

 

未だ音階はずれず。

 

それでも。

 

いつかは訪れるのだろう。

歪みを調律せねばならない日が。

例外をそうでなくする日が。

 

 

それが運命で有るが故に、いつかはそうなっていくのだろう。

 

 

 

 

 

「…まぁ、あのおバカさんなら、上手くやってくれるはずだよね?だって…」

 

 

せっかく、色々と施しをしてあげたんだからさ。

 

「―まっているよ。きっと存外早くに…今回の時間軸…いいや、運命は動くだろうしねぇ…。」

 

「まあもしダメそうだったら…別の方法を試すだけだから、気負わなくてもいいだろうけど。」

 

「なんて、あいつはアッチに居るんだから…聞こえるはずもないか。あはは!」


”ふと、シャーレ近くの道の片隅に自販機が置かれているのに気が付いた。 どうやら四つの商品を扱っているらしい。一つ買ってみよう。”(E.G.O.I.S.T選択)

  • ▼赤い缶 (アビドス)
  • ▼青い缶(パヴァーヌ)
  • ▼紫色の缶(アリウス)
  • ▼”…。”(別の選択肢が発生)
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