仮面ライダーギンガ、世界に駆ける   作:クォーターシェル

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第5話 ゲルショッカーとの最終決戦・下

捕虜にしたヒルカメレオンを連れた本郷、一文字、俺の3人は真夜中の遊園地『パルパル』に到着した。深夜の遊園地は当たり前だが人が居なく、不気味な雰囲気だ。

 

そんな中、俺達は指定された場所である怪人展示館に向かう。そこには今まで俺達に倒されたゲルショッカー怪人の精巧な人形が並んでいた。

 

「少し薄気味悪いぜ……」

 

そう俺が呟くと、一文字が

 

「生きてる怪人の方がよっぽど怖いだろう」

 

とツッコミを入れる。そんな中ゲルショッカーが指定して来た午前4時を迎える。本郷が

 

「約束の時間になったぞブラック将軍!姿を見せろ、ヒルカメレオンを連れて来たぞ!」

 

そう周囲を警戒しながら言うと、ブラック将軍の声が響いてきた。

 

「ふははははは!とうとう来たな本郷猛!一文字隼人!天川昴!私は目の前にちゃんといるのだ!」

 

「やはりヒルカメレオンが!」

 

「ブラック将軍!?」

 

ヒルカメレオンが拘束を振りほどく。更に怪人達が動き出した!どうやらこいつらは人形ではなく再生された本物のようだ。ゲルショッカー再生怪人軍団が俺達を取り囲む。更にヒルカメレオンが、

 

「馬鹿め!見るがいいこのヒルカメレオンのもう1つの顔を!!」

 

と言うと、ヒルカメレオンはブラック将軍の姿になった。

 

「ブラック将軍!」

 

「思った通りだな!」

 

「正直予想してた」

 

俺達は各々の感想を言う。

 

「それはどういうことだ!?」

 

ブラック将軍は思わず俺達に質問した。本郷が

 

「黄金狼男のゾル大佐、イカデビルの死神博士、ガラガランダの地獄大使。今まで俺達が戦って来た幹部は皆怪人だった!つまりブラック将軍の正体も怪人である事は予想がついていた!」

 

一文字も

 

「それを確かめる為にわざと罠にはまったって訳さ!」

 

俺も

 

「つまり俺達を脅かす筈があんたは完全にすべったって所だ」

 

と不敵に笑いあう。

 

「おのれ……!者ども一旦引け!例の場所へ!」

 

ブラック将軍の指示で再生怪人軍団は撤退する。おや?このまま襲い掛かってくると思ったのだが……。その時、待機していた滝が駆けつけた。

 

「ライダー!怪人どもは俺が尾行する!そっちはブラック将軍の方を頼む!」

 

そうだな。逃げた連中は後で仕留めるとして、先ずは遊園地の奥に逃げたブラック将軍ことヒルカメレオンを倒しに行くか!俺達は揃って変身ポーズをとる、そして

 

「「「変身!!」」」

 

俺達はそれぞれ仮面ライダー1号、仮面ライダー2号、仮面ライダーギンガに変身した。そしてヒルカメレオンが逃げていった方に向かうと、

 

「ギーッ!」

 

「ギーッ!」

 

「ギギーッ!」

 

多数のゲルショッカー戦闘員が現れた。陽も登ってきたし軽く片付けるか……。一斉に俺達に襲い掛かるゲルショッカー戦闘員達。俺達は戦闘員達を蹴散らしていくが、

 

「ギーッ!」

 

「ギギーッ!」

 

「ギギーッ!」

 

と次から次へと現れる。キリが無い!

 

「二人とも少し下がっててくれ!」

 

1号と2号が後退するのを確認した俺は、ギンガドライバーを押し込む。

 

『ストライク・ザ・プラネットナイン!』

 

俺は頭上に複数のエナジープラネットを浮かべ、そこから戦闘員の大群に向けて広範囲爆撃を行った!

 

「「ギーッ!?」」

 

流星群の様に降り注ぐエナジープラネットの爆撃を喰らった戦闘員達は次々と爆散していく。そうしてゲルショッカー戦闘員共を片付けた後、俺達はヒルカメレオンを探す。すると、ジェットコースターに乗っているヒルカメレオンを発見した。

 

「ライダー、来い!」

 

ヒルカメレオンの挑発に対し、俺達はジェットコースターに飛び乗る。そしてジェットコースターに乗ったまま俺達は戦いを続ける。挟み撃ちの形で前後から打撃をお見舞いする俺達に対し、ヒルカメレオンも応戦する。そして格闘の果てに1号の蹴りを喰らったヒルカメレオンはジェットコースターから叩きおとされた。俺達もジェットコースターから降りてヒルカメレオンを追う。

 

大岩の前に追い詰められたヒルカメレオンは突然姿を消した。恐らくカメレオンの特性による保護色だろうが、俺達には通用しなかった。超感覚やセンサーに歴戦の勘を持つ仮面ライダーにとって単なる保護色は役に立たなかったのだ。俺達はヒルカメレオンが消えた傍を攻撃する。

 

「やあっ!」

 

「とおっ!」

 

「ギエエエエェェェ……!?」

 

ヒルカメレオンは再び姿を現した。息も絶え絶えのヒルカメレオンはブラック将軍の姿へと変わる。

 

「おのれ仮面ライダー……!」

 

ブラック将軍は恨みがましい目でこちらを見てくる。

 

「私の役目は終わった……。ライダー、よく聞け!最後に……最後に笑うのはゲルショッカーだ……!我が偉大なる首領に栄光あれ!!」

 

そう言ったブラック将軍はよろめき、倒れ込んで爆発した。それを見ていた俺達は

 

「おお……!ブラック将軍は死んだ!」

 

「残るはゲルショッカー首領だ!」

 

「滝が上手く尾行できてるといいが……」

 

と話しながら変身を解除する。そして再生怪人達を尾行している滝に連絡をとる。

 

「滝!そっちはどうなってる?」

 

『今、再生怪人どもが乗り込んだトラックを追っている所だ!』

 

「そうか、気を付けろよ!ゲルショッカー首領も場所が分かり次第俺達が倒しに行く!」

 

『分かった!首領のアジトを見つけたら連絡するぜ!』

 

そう言って通信は切れた。滝が尾行を続けている間、俺達は休憩がてら話をする。俺は2人に

 

「ようやくゲルショッカーとの決着がつきそうだな。本郷、一文字」

 

「ああ、そうだな昴。だがゲルショッカー首領がどんな怪人かまだ分からない。気を引き締めていこう!」

 

と本郷。

 

「そうだぜ昴!それに俺達には頼もしい仲間がいるしな!」

 

と一文字は言外に俺の事を買ってくれているようだ。思えば俺の記憶は一文字達との出会いからだったな……。そこからショッカー・ゲルショッカーとの戦いに身を投じ、そしてとうとうゲルショッカーとの決着が迫っている……。こうして思いをはせると感慨深いな。

 

そして俺達は滝からの連絡を待ち続けた。そこへ滝から通信が入った。

 

「滝!今どこだ?」

 

と本郷が聞くと、

 

『奴らのアジトを発見したぜ!浜名湖湖畔の辺りが怪しい!』

 

と滝から報告が入る。

 

「よし!こちらも動き始めるぞ!」

 

と言う本郷と共に俺達は再び動き出した。俺達3人の仮面ライダーは今こそ決着を付けに行く……! 本郷・一文字・俺の三人は浜名湖へと移動を開始する。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

浜名湖の湖畔にやって来た俺達だったが、滝の姿が無い。滝を探していると

 

『ようこそ本郷猛一文字隼人天川昴!』

 

「この声はゲルショッカー首領!」

 

『今日はゲルショッカーが君達にする最期のもてなしを受けてもらおう!』

 

するとゲルショッカーの再生怪人軍団が現れ、俺達を取り囲む。

 

「地獄の亡者共め!」

 

「油断するなよ2人とも!」

 

「先ずはこいつらを片付ける!」

 

俺達はそれぞれ変身ポーズを取る。

 

「ライダー……変身!」

 

「変身!」

 

『ギィンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方の!ファンタジー!仮面ライダー!ギンガ!』

 

「変身!」

 

俺達はそれぞれ1号・2号・ギンガへと変身して再生怪人軍団との戦いに突入した!

 

「とおっ!でぃやあ!」

 

1号の拳が2号に襲い掛かった再生怪人達を吹き飛ばし、1号は格闘戦で応戦する。2号も負けじと身のこなしで再生怪人軍団を蹴散らしていく。俺はギンガの能力であるエナジープラネットの生成・操作能力を駆使して、再生怪人共を次々と倒していった。そして3分程で再生怪人達は全滅した。

 

その時、雷鳴が轟き地面が揺れる。おもわずたじろぐ俺達の前に赤いフードとローブを着込んだ怪人物が現れる。

 

「仮面ライダー!」

 

「ついに姿を見せたな首領!」

 

どうやらとうとうゲルショッカー首領が俺達の前にその姿を見せた訳だ。

 

「貴様を倒せば世界の平和は守れる!」

 

そう啖呵を切る2号にゲルショッカー首領は

 

「愚かなり仮面ライダー!見ろ!」

 

と後ろを見る様に指示する。俺達が振り返ると、

 

「おやっさん!」

 

「滝!」

 

立花レーシングクラブの面々や滝が人質に取られていた。

 

「ライダー!仲間を助けに行け!」

 

そう言うゲルショッカー首領に対しおやっさん達は

 

「ライダー来るな!!」

 

「危ない!罠だ!」

 

と叫ぶ。しかし彼ら見殺しにするわけにはいかないだろう。俺達はおやっさん達の元へ向かうが、地雷でも仕込まれているのか地面が爆発する。よく見ると首領の目が光る度に地面が爆発する。

 

「クソっ!これじゃ近付けないぞ!」

 

思わず毒づく俺におやっさんは

 

「大丈夫だ昴、俺達の事は心配するな」

 

と励ましてくれる。しかしゲルショッカー首領はそんな俺達に

 

「仲間を思う心意気は立派だ!だがお前達にはここで死んでもらうぞ!」

 

と言って目から怪光を放ってくる。俺は重力場を発生させ、ゲルショッカー首領の攻撃をなんとか偏向させるが、何時までもこんな事は通じないだろう。

 

「どうすればいいんだ!?」

 

と歯嚙みする俺に、1号が

 

「ギンガ!……」

 

と耳うちする。そうか!その手があるか!俺は

 

「ゲルショッカー首領!俺達はもはやこれまでだ!」

 

身体から眩く、激しい光を放った。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

「うおっ!?」

 

ゲルショッカー首領が光が収まるの待つと、仮面ライダー達や立花レーシングクラブの面々の姿は消え去っていた。それを確認したゲルショッカー首領は

 

「ふはははははは!!仮面ライダーギンガめ!絶望のあまり仲間を巻き込んで自決したか!これで世界はゲルショッカーの天下だ!!」

 

と喜び、浜名湖の地下にあるゲルショッカー本部へ戻った。

 

ゲルショッカー首領は本部でこれからの事を考える。もはや仮面ライダー共は居ない。後はライダー共との戦いで疲弊した組織を立て直せばよいだけだ。赤いフードの下でほくそ笑む首領。だが、その前に自爆した筈の仮面ライダー達が現れた!

 

「!?」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

「馬鹿な!?貴様らは死んだ筈では……!?」

 

流石のゲルショッカー首領も俺達が生きていた事に驚いているようだ。

 

「残念だったな!俺達は自爆したフリをしていたのさ!」

 

「もう逃げ場はないぞ首領!さあどうする!?」

 

と1号と2号がゲルショッカー首領に問いかける。

 

「おのれ!仮面ライダー共……!」

 

悔しがるゲルショッカー首領に2号は

 

「その正体を確かめてやる!」

 

とゲルショッカー首領のフードを剥ぐ。するとその中から無数の蛇に包まれたマスクが現れた。

 

「これが首領の正体か!?」

 

「貴様らの為にゲルショッカーは壊滅だ……。地獄の道ずれに貴様達も連れていく!」

 

ゲルショッカー首領は怪光を放つ。

 

「ぐおっ!」

 

「ううっ!」

 

不意打ちを喰らった俺達だったが、怯まずにゲルショッカー首領に向かって行く。すると今度はゲルショッカー首領が毒ガスを吐き出して来た。

 

「ぐおっ!」

 

「くっ……!」

 

俺達は毒ガスを何とか回避し、ゲルショッカー首領に攻撃を仕掛ける。そして1号がゲルショッカー首領の頭の蛇をはぎ取ると、

 

「あっ!!」

 

「ふっふっふっ……!」

 

1つ目の不気味な顔が現れた。これがゲルショッカー首領の素顔か……!

 

「ゲルショッカーの最後だ……!わしと一緒に死ね!」

 

首領が倒れ込み爆発した。俺は咄嗟に1号と2号をマントに包み込み、爆風から守った。

 

「まさか首領がこんな姿だったとはな……。だけどこれで終わったんだな……」

 

俺は1号と2号にそう語りかける。すると、本郷は

 

「いや!まだ終わっていない!」

 

と言う。

 

「どういう事だ?」

 

と俺が聞くと、

 

「恐らくゲルショッカーの残党がまだ残っているだろう。奴らを倒さねば本当の平和は無い」

 

と一文字も言う。確かにその通りだな……。だが今は……。

 

「そうだな……。でも少し休みたいぜ」

 

そんな中、首領を失ったゲルショッカー本部が崩壊を始める。

 

「引き上げよう!本郷、一文字!」

 

俺はそう言い、2人も

 

「ああ!」

 

「ゲルショッカーの最期だ!」

 

と返事をして俺達は崩壊するゲルショッカー本部から脱出するのだった。

 




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