帝国1000年の歴史を閉じる   作:o-17

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9話 作戦会議を開く

 

 

公園の倉庫で、マインとシェーレと俺は1晩を明かし、2人は意識を覚ます。

 

「2人とも起きたか」

 

マインとシェーレは気絶明けか、状況がまだ理解できていない。

 

「俺たちは負けた」

 

有利な戦いのはずだったが、現状を伝える。

 

「だが、生き残った。これから、アジトへなんとか帰還したいがまだ昼間だ。こんな重症状態で帝都を歩いてたら目立つ。夜を待とう」

 

俺の提案に、2人は頷く。

 

「あの帝具は魔獣変化(まじゅうへんげ)/ヘカトンケイルね」

「あぁ」

 

マインは帝具の名前を言う。シェーレはピンと来てないみたいだが、俺は文献に載ってた帝具だと分かる。ただ、文献に載ってはいたが、どんな帝具かは詳細が全く不明。あんな化け物だとは思いもしなかった。あのまま戦い続けたら、確実に死人が出てた。帝具はあまり高い性能さ故、帝具の所有者同士が戦えば必ずどちらかが死ぬと言われているほどだ。たぶん、シェーレが容赦なく遣い手を殺してたとしたら、その頃マインと俺片方もしくは両方ともお陀仏だったであろう。結果として、逃げるを優先したおかげで3人はなんとか生き残れた。

 

「私たちには勝つ方法はあったのかな?」

 

弱気に呟くマイン。

 

「私がもっと速く遣い手を始末して帝具の主を止めれていたら勝てたと思います。申し訳ございません」

 

謝るシェーレ。

 

「俺が一番最初に負傷して、みんなの集中力をかいてしまった。申し訳ない」

 

俺も謝っておく。

3人の帝具持ちを追い込んだ実力者だ。誰の責任では無いだろう。

とりあえず、ボスや他の仲間達への報告のために情報を3人でまとめる。

また、せっかくなのでどうすれば勝てたかのイメージを3人で話してみる。

実際、生物型の帝具は核となる部分の破壊で倒せるのだから、核の場所さえわかれば、俺のマスターキーで停止。マインのパンプキンで撃ち抜き。シェーレの挟みで両断。トドメの刺し方は割と簡単にわかる。ただ、人智を超えた帝具だ。わかっていても身体能力で行けるかを考えると一気に難しくなっていく。必然的に今回の警備隊は、生物型帝具とコンビ。常に2対1になってしまう。ナイトレイドでは、基本ツーマンセルで組むことが多いから、数は基本互角になるであろう。ただ、相性を考えると相手は両方近距離型。マインは不利だ。どんなにピンチで火力が上がるパンプキンとは言え、近接されたらピンチの前に死を迎えてしまうかも。

 

こんな感じで3人で、今回の事の反省点を話し合っていく。結果は痛み分けだが、痛みはうちらのほうが大きかった事に3人してショックを受ける。そして、闇夜に紛れられる時間に倉庫の施錠を解除して、辺りを警戒しながら急いでアジトへ帰還する。流石にまだ公園に潜んでると思われなかったのか、公園には警備隊は居なかったが、見回りがだいぶ強化されてた印象だ。

 

 

 

アジトに帰還

 

アジトの前でメンバー全員に迎え入れられる。今回戦った警備隊の名前はセリュー・ユビキタス。いつ死んでもおかしく無い戦いでよく生き残ったと歓迎された。そして、相手の帝具の情報を伝え、戦況を報告するとボスは一括。

 

「今回の情報は決して無駄では無い!!これで帝国も悟ったはずだ。やはり帝具には帝具。これからは帝具使いとの戦いも増えていく……逆に言えば集めるチャンス!次からは誰が死んでもおかしくない!!更なる死闘の始まりだ!!」

 

全員が顔を引き締める。

 

 

 

シェーレは弾丸が何発か貫通の怪我。

マインと俺は共に腕の骨折とあばら数本等の骨折。流石に鍛錬できない俺は、唯一の趣味のタバコをボスと吸っていた。

 

「本当によく生きて帰って来れてたな。たぶん、いつも通りツーマンセルでシェーレとマインで戦闘してたらどっちかは確実に死んでいたと私は思っている。詳細不明だったヘカトンケイルがそんな凶悪な帝具だったとはな」

「あぁ、正直一対一で勝てるナイトレイドメンバーは数少ないと思う」

「私とそう思う。危険種と使い手本人がそこそこの戦闘力等、同時に相手取るには危険だ」

 

ボスとタバコを吸いながら談笑をするが、その内容は暗い。正直タイマンで表立って勝てるのはブラート兄貴ぐらいだと俺は思ってしまった。それ以外は、有利な状況からの遣い手本人の暗殺。俺一人では、ヘカトンケイルの動きに付いて行くのは絶対不可能。マインの援護無しでは、速攻で喰われていただろう。

 

「シメディー、2人の応急処置ありがとう。文献に無い帝具だからまだまだ分からないことが多いがまだまだ可能性の塊だ。これからも頼む」

 

ボスから労われ、これからの戦いの激化に己をもっと鍛えないとと思いを馳せながら煙を吐く。

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