帝国1000年の歴史を閉じる   作:o-17

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14話 マッドサイエンティストを閉じる

 

 

完全にナイトレイドのアジトがバレてしまったようだ。そして、神経毒であろう。アジトの前に全員で出て敵を迎え撃つ形になったはずが、インクルシオで身を纏っているタツミ以外は、全員動けない絶対絶命状態。

こんな絶対絶命の状態で、危険種に乗ってボスが帰還したようだ。

遥か上空から、人が1人飛び降りた。俺たちを背に守るように立つ大男。頭には角が生え、俺よりも明るめの青い髪をして、白い格好のイメージで手には長物を持ったやつ。味方であろう。と言うより、味方じゃなかったらおしまいだ。

 

ボスからの命令を受けて、多勢に無勢だが関係無しに薙ぎ払っていく。かなりの実力者のようだ。長物の武具からは、刃物が出て回転を初め、容赦無く抉りながら改造人間共を駆逐して行く。

 

ボスからスサノオと呼ばれていた大男。気づいたら、全ての敵を抉り殺して屍の中に立っていた。危機からは、脱出した。と、思った途端に、改造人間の死体達が爆発を起こし、道連れにして行く。

 

煙が晴れた時、助っ人に来た男は身体がボロボロになって腕などは吹っ飛んでいた。

だが次の瞬間目を疑う光景が、身体が再生を初めて行ったのだ。

 

この再生の光景。帝具のヘカトンケイルと一緒だ。って事は、彼は帝具なんであろう。とんでもない帝具がやってきたな。何食わぬ顔で立っている。そして、俺たちを見る。

突然彼は、マインを見つめたと思ったら近づいてきて、乱れた髪を整え始めた。

 

「よし!」

 

何が「よし!」なんだろう?ただ、これで本当に俺たちは危機を乗り越えたようだ。

ただ、俺たちを動けなくした毒をまいた黒幕。改造人間の頭がいるはずだ。

ボスも同じ考えのようで、黒幕を上空から探し帝具へ指示を出す。

 

「スサノオ!南西の森に敵が潜んでいるぞ!逃がさず潰せ!」

「わかった」

 

彼がすぐに南西の森へと駆け出して……否跳躍して行く。俺たちはまだまともに動くことが出来ずに、それを見守る。

 

直後、急にその方角に巨大な化け物が出現する。あまりのデカさに。

 

「なんだあれ?」

 

と、驚くタツミ。

 

「気持ち悪い」

 

と、吐き捨てるマイン。

 

「あれじゃ、まるで怪獣じゃない」

 

まさしくその通りであろう。

この距離でもわかる危険性。大きさと言う単純な暴力。巨体な身体から繰り出される。無慈悲な腕の振り下ろし。

 

「やべぇ アイツ強いぞ 俺も行かないと」

 

タツミも危険性に気づき、すぐさま援護に行こうとする。

 

「タツミ身体が動くなら私も連れて行ってくれ」

 

そこへ、アカメが同行させてくれと頼む。アカメの帝具……ムラサメならあの化け物がいくら強かろうが、心臓があるならワンチャンが狙える。妥当な判断だ。まだ襲撃の可能性もあるが、元々の鍛え方が違うレオーネとブラート兄貴ももう充分に動けるようになった。俺も2人に遅れを取りながら、立ち上がる。ナイトレイドの他の面々も毒から回復して行き、大丈夫だと。判断。

 

「俺も加勢しに行く」

 

そう一言だけ告げ、身体にマスターキーを挿し潜在能力の解除を行う。そして、跳んで戦場へ向かう。

持って数分の奥の手だが、俺は超人的な身体能力で、化け物の元へ向かう。

 

「シメディーさんも来てくれたのか」

「あぁ」

 

タツミは、アカメをおぶって移動しか出来ない状態だから、化け物の身体を並走しながら飛んでくる触手をはじき飛ばして道を切り開く。

そこへ、巨大な腕が俺たちを捕まえようとしてくるが、生物型帝具のスサノオが凄まじい突きの一撃で怯ませてくれる。

更には、いつの間にか危険種の上に乗りマインが一撃で気を逸らしてくれる。そこで、タツミがアカメのジャンプ台になり。明らかに化け物の頭部にある元の人の部分へ斬りかかりに行く。

 

「葬る」

 

アカメの一閃。今回の襲撃のリーダーは、呆気なくムラサメの呪毒に蝕まれ、化け物は倒れ伏せる。俺たちナイトレイドの勝利だ。

 

 

 

戦闘終了後

 

ナイトレイドメンバー全員が集まりボスが発する。

 

「革命軍本部で占いの帝具によってアジトの方で凶が出たから、急いで戻ってきたがやはり敵に襲撃を受けていたようだ。よってアジトの場所を移す」

 

今回の襲撃を受けて、今のアジトがいつバレるか危険性が増したことにより。新アジトができるまでは、各自がパワーアップするために秘境に行くことになった。

 

ボスが乗ってきてた、危険種。エアマンタ。しっかりと調教されていて、俺たちナイトレイドメンバーを運ぶ。これから向かう土地は、帝都から南東800km『マーグ高地』。

垂直に切り立ったテーブルマウンテンが数十種点在し、独自の生態系を形作っている。危険種レベルも高く人間が住むには適さない……

 

そんな場所へ、俺たちはたどり着いた。

 

なお、エアマンタは空高く飛び、俺にはこの高さは恐怖でしか無かった。気を紛らわせるためにボスからタバコ貰い。なんとか、俺はクールぶってやり過ごすことにした。タツミはこの高度を楽しんでいたが、俺にはそんな余裕は無かった。

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