草木も眠る丑三つ時、俺はアカメとタツミと共に初任務に出かけてた。俺の信用はまだまだ無い立場。簡単に俺を始末できるであろうアカメと新入りでまだ帝具持ってないから、俺が万が一スパイで帝具を奪われないように……こんな考えをしたら失礼か。
まぁ、この3人で標的の辻斬り 首切りザンクを探していた。
俺は、気配を殺しタツミになるべく着いておく。
「本当、誰もいないな」
「あぁ、辻斬りの噂で夜出歩く人がめっきりいないようだ」
「辻斬りと鉢合わせないために入ったからな」
アカメが上から見てくると行って建物の屋根に登り、タツミと俺で背中合わせで路地裏に入っていたところ、突然タツミが「サヨ?」って言って追いかけて言ってしまった。俺も一瞬の目を離した隙だし追いきれなかった。と言うか、速度的な問題でタツミが速すぎて追いきれない。アカメと先に合流も考えたが、相手は帝具使いとの情報。こんなインチキ武具相手に帝具無しのタツミに万が一がある方が困るから、追いかけたら。タツミが大男と斬り合いしてた。動きが読まれているのか、タツミは劣勢。すぐに俺が横からマスターキーをチェーンを伸ばしてザンクと思われる相手に差し込もうとするが避けられる。
「ゆかいゆかい」
「こっちはふかい」
マスターキーで標的を仕留めるには、心臓か喉等の急所で一撃以外は倒し用は無い。相手の額に着いている謎の目みたいな物で、こっちの動きを読んでいるのは確定した。タツミと2人で応戦しても、全然決定打が与えられない。そして、ザンクの帝具の能力か、突然タツミは止まってしまって負傷……
ここからは、一対一になってしまった。タツミが居ても防戦一方だったのに、一気に不利になってしまった。
「お前は攻撃できるかな?」
突然、タツミを止めた謎の能力を発動してくる。途端に目の前にはザンクは消えて、現れたのはだいぶ昔に亡くなった母……俺は固まってしまったが、とっくに死んでる母の訳が無いと冷酷になり逆に能力を過信してるザンクへマスターキーの閉じる方をチェーンを伸ばして差し込みかかる。喉を狙って、呼吸を閉める予定だったが、母との身長差か当たったのは目みたいで、ザンクの左目は閉じてる状態で幻惑は解除された。
「お前、何をした?」
「閉じただけ」
怒り狂ったザンクが突撃して、2本の刃で斬りかかって来る。片目潰しても、視覚に関する帝具なのか全然有利になってない。2対の開く鍵・閉じる鍵と間のチェーンで必死に致命傷をガードして行く。俺じゃあ、こいつには勝てない。だが、時間を稼いだかいがあってか、ここでアカメが到着。バトンタッチ。
「アカメ、奴は 見る事に特化してる」
「あぁ、任せろ 葬る!!」
さっきまでの交戦が嘘だったかのように、アカメとの斬り合いが始まる。アカメはスピード特化のようだが、未来を見てると思われるザンクはそのスピードに余裕で対応。これが帝具遣い同士の闘い。俺はこの次元にまだまだ達してないのが嫌でも痛感させられる。
「アカメ お前は大事な人が斬れるかな?」
「幻惑だー」
俺は叫んだが、言葉足らずかアカメは帝具の能力をもろに食らってしまう。俺には、母が見えたがアカメには何が見えているのだろう?一瞬止まったと思った、アカメが容赦なく一閃をしザンクに斬り掛かる。俺の目には、速すぎて分からなかった。
結果だけ、結果は首の薄皮だけ斬ったみたいだ。軽く血飛沫が飛ぶが、致命傷とは言えない。
まだ戦いが続くと思ったが、突然ザンクに禍々しい呪印みたいな物が身体中に迸る。
「一斬必殺 ムラサメ」
アカメがザンクに……後俺に向けても帝具の説明をする。斬られると傷口から呪毒が入り込み、心臓に到達すると死亡する。その能力ゆえに扱いが難しく、手入れにも細心の注意が必要。心臓が無い敵には効果が無い。傷を付けられなければよいので、装甲で防ぐ等の対策も取られている。との事。
絶対に斬られるな意味がわかった。心臓を持つ限り、斬られたら呪毒で死ぬ。これは、確かに危険だし強力な帝具だ。俺の帝具も一撃必殺はあるが、アカメの身体能力と比べると比じゃないな。
こうして、俺の初任務は達成された。帝具遣い同士の闘い。次元が違いすぎる……
軽く憂鬱になりながら、俺たちは闇夜に紛れてアジトへと帰還したのであった。