帝国1000年の歴史を閉じる   作:o-17

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6話 ブラート兄貴と交流を開く

 

 

俺の初任務は、無事達成された。今回は、俺とタツミの2人が軽く軽傷。

 

今日は、タツミはシェーレを上司にナイトレイドの勉強らしい。と言うか、新人は数日間、上司としてナイトレイドメンバーの元について色々こなすらしい。俺も初任務達成とのことで、己の無力さを実感して、最初の上司はブラート兄貴に頼んだ。

 

「シェーレとタツミの組み合わせかー。まぁ、大丈夫だろ」

「あぁ兄貴」

「俺たちもいっぱい汗を流そう……な」

 

なんか、最後の「な」のところで変に照れが入ってた気がするが気にしたら負けな気がするから、直ぐに気を取り直して鍛錬に励む。

 

「シメディー。お前、元々体格は良いし。鍛えれば立派な漢になれるぜ。心はタツミと違ってある意味完成されてるが」

「ありがと 兄貴」

 

兄貴は褒めて伸ばすタイプなのかもしれない。だが、容赦なく俺に負荷をかけ鍛錬していく。 戦闘とは無縁だったが、だらしない貴族達見たくぶよぶよ豚みたいな見た目にはならないようにそこそこ気をつけていたからな。

 

「お前の帝具の必殺性を知りたいし、俺の帝具も見せてやる」

 

兄貴の帝具……兄貴が鎧を着ていたのは見たことあるからそれが、兄貴の帝具なんだろう。ただ、今からどう着るんだ。鎧は見当たらないし……

 

「インクルシオぉぉお」

 

兄貴が叫ぶと、突然鎧が現れて兄貴を変身させて行く。装着するまでもカッコイイし装着後もカッコイイ。これは憧れる。

 

悪鬼纏身(あっきてんしん)/インクルシオ…鎧の帝具。超級危険種タイラントを素材として作られ、並の人間が装着すれば死に至るほど甚大な負担がかかる。しかしその性能は絶大かつ汎用性に優れ、高い防御力は当然ながら灼熱の大地から極寒の環境にも対応可能。素材となった竜の強靭な生命力により、装着者に合わせて進化する。と兄貴から説明を受ける。

 

「インクルシオかっこいい」

「だろ、俺の相棒だ。じゃあ、シメディーの帝具で解除できるか試してみてくれ」

「マスターキー 解除」

 

ブラート兄貴に指示されて、容赦なく俺も帝具を使って兄貴の鎧を解除させる。

 

「おぉー、本当に自分の意思とは別にインクルシオが解除された」

 

ブラート兄貴は、手をグーパーさせながらインクルシオを纏ってないことに驚きを隠せない。

 

「シメディー、お前の帝具。危険過ぎるな。そして、使い方を誤るなよ」

「あぁ兄貴 わかった」

「よし、今日の鍛錬は俺が手加減しながらインクルシオを纏って攻撃して行くから、シメディーは解除させて見ろ」

 

そこから、ブラート兄貴との鍛錬は激化した。並大抵と集中力とは思えない槍さばきで、俺のマスターキーをはじき飛ばして行く。しかも、組手をしながらだから、容赦なく攻撃も来る。ただ本当に手加減してるのか、これから攻撃するぞって意思は常に伝えてくれながらだから、なんとか食らいついていける。

そして、俺はブラート兄貴と帝具を使用した鍛錬をしながら、学んでいく。ただ挿すだけじゃダメだ。目標は鎧解除だから、マスターキーの開くほうを挿すのが目的になるが、それだけだと狙いがバレバレ。開く鍵と閉じる鍵はパッと見じゃ区別はつかない。フェイントを混ぜ、チェーンで翻弄し、一撃必殺を狙う。

 

大分長い時が経っただろう、ブラート兄貴も油断は無かった。それでも、なんとか俺は隙を見つけて鎧の解除をさせられた。

 

「おぉ、マジかシメディー。先に鎧の時間制限が来ると踏んでのマジ鍛錬だったのに、初回で普通に成功させるとか。やっぱタツミと一緒で見込みあるな」

「はぁはぁ、ありがと 兄貴」

 

アニキに褒められるのは本当に嬉しい。そして、休憩がてら息抜きに兄貴の経歴を教えて貰えた。

元軍人なのは聞いていたが、今の大臣になって圧政が始まり、賄賂を送らなかった元上司のリヴァ将軍って方が捕まって、更に厄介扱い受けてたブラート兄貴も反逆者にされて、そこから帝国が信じられなくなり革命軍側のナイトレイドに入ったらしい。

活かしたリーゼントは、ナイトレイドに入ってからで、手配書と比べると街中じゃバレないんじゃね?って一瞬思ったがリーゼントだと目立ち過ぎるな。

小休止を挟んで、ブラート兄貴と鍛錬を再開。その後数日間、任務が無い間はブラート兄貴との鍛錬に励んだ。

 

作戦会議の部屋へナイトレイドメンバーが全員集まる。

 

「アカメ、タツミ、シメディー。辻斬り討伐改めて、ご苦労だった。そして、タツミ。ザンクから奪取した帝具付けてみろ」

 

ボスから労われ、そして現在帝具を持ってないタツミに使用許可がおりた。

 

「いいのか?俺が」

 

タツミがめっちゃ喜んでる。無邪気でよろしい。

 

「帝具は1人1つまでだ」とブラート兄貴が

「帝具は体力・精神力の磨耗がはんぱないからねぇ」とラバが説明。

 

タツミはウキウキと帝具を額に付けてみる。

 

ボスが文献に載ってない未知の帝具だと。48個あると言われてる帝具も今じゃバラバラでどこにあるのかそもそも全て存在するのかも不明。俺の家にあったマスターキーもなんであったかも不明だったし、そんなもんだろう。

ちなみに、ブラート兄貴との鍛錬の時間以外には、帝具のまとめ書とシェーレから天然ボケを治す方法の本を読んだ。

天然ボケの方は置いておいて、帝具のまとめ書は本当に色々と凄かった。

始皇帝の「ずっとこの国を守っていきたい」という願いと国の安寧を不動のものとする為に開発されたが、1000年の前はそんな始皇帝の力でこんな人智を超越した武具を生み出すなんて人間は凄すぎる。物によっては、生物型と呼ばれる完全に生き物の帝具すらあるし……

後、残念ながらマスターキーは文献には載ってなかった。探り探りだが、だんだんこの帝具の力も分かってきたが未だに不明瞭な部分も多い。

と、いつものように自分一人の世界に入ってしまっていた。

 

タツミはスペクテッドと呼ばれる五視の中でもまだメンバーでわかってない力を使ってみたらしいが、相性が悪かったのか使えなかったみたい。

 

「急に疲労感が……」と言うタツミにボスは「相性だ」と切り捨て。

 

便利そうな帝具だが、革命軍本部行きになった。

1番強い帝具ってなんだ?に関してのタツミの質問はボス的には、氷を操る帝具だと思っているらしい。まぁ、基本は相性だから気にするなと……

 

その後、タツミは人を生き返らせる帝具もあるんじゃないか?って言った時の場の冷たさは苦しかったな。まぁ、ブラート兄貴が言った通り「命は1つきりだ」生き返る帝具があったら、今頃始皇帝を初めずっと生きてる人達で帝都は集まっていただろうな。流石に人智を超越してるとは言え死んだらお終いなのは当たり前だろう。

タツミの明るさ清純さはナイトレイドで大事だと思うけど、こんな辛そうなタツミを見るのは辛いな。

やっぱこの腐ってる世の中を早く変えたいな。

 

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