アララァなヒーローアカデミア   作:星覇無

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私のヒーロー

 

「それにしてもこんな簡単に雄英生を誘拐出来るとはなぁ・・・」

 

「おいおい!しかもコイツ女っぽいぞ!?」

 

「マジかよッ!そんじゃ()()()()に渡す前によォ・・・・・・少し遊ぶか?」

 

葉隠を誘拐した3人のチンピラは今筋 強斗、血狂いマスキュラーの下っ端である

 

彼等は別にマスキュラーの元に居たくて居る訳では無く、命令に従わないとこちらが殺されてしまう為にやらされている

 

だが彼等にはマスキュラーほどでは無いが罪悪感なんてものは無い

 

そして彼等が葉隠を誘拐したのは多くのヒーローを生み出した雄英高校の生徒と殺りあってみたいと同時に殺せばどうなるのかという正に彼らしい自己中心的な好奇心によって命令された為

 

運転手であるチンピラは車に着いているラジオのスイッチを入れる

 

最初は何時もの様にヴィランにとってはつまらないヒーローの活躍や政治家のあーだこーだが流れているがそこで突如 放送が変わる

 

 

 

 

 

 

〘ここで臨時ニュースです! 夫婦でヒーローなのが有名な()()()()()()()()()()が現在▲▲県●●市■■付近でシリアルキラーといわれている血狂いマスキュラーと交戦中という情報が出ました!近辺に居る方はすぐにその場から避難して下さい!繰り返します・・・〙

 

 

 

 

 

「うわ()()じゃん、ウォーターホースって確か有名なプロヒーローだっけか?」

 

「さぁな、だけどどうせ今筋さんの前じゃ嬲り殺されるだけだろ」

 

「ふっ、それもそうだな」

 

「そんな事より味見 味見っと・・・・・・」

 

1人のチンピラが後部座席で寝かされている葉隠の胸に向かって手を伸ばす

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

 

「?」

 

後部座席で2人の仲間が葉隠に手を出そうとしたその時 運転していたチンピラの1人が違和感を得る

 

ポツッ・・・ポツッ・・・

 

ガラスに水滴が落ち更に違和感は強くなる

 

「なァ、今日って雨の天気予報なんてあったか?」

 

「あァ?何言ってんだよ、雨なんて降らねぇから誰も傘を持ってないんだろ」

 

「そうだよな・・・・・・」

 

内側からカーテンを掛け見えないようにしているとはいえ車は人通りが少ない道を通っているが

 

偶に人を見かける

 

どういう理由で外に出たかは分からないが少なくとも見た人間の中で傘を持っている人間は誰も居なかった

 

ポツッポツッ、ポツッポツッ・・・・・・

 

雨は徐々に勢いを増していく

 

「なっなァ、何かやっぱり・・・」

 

 

ザー!

 

 

「うわァァァァァ!?」

 

水滴の量が一気に増えていき気づけば目の前のガラスには水が滝のように流れウィンカーも全く動かなかった

 

そしてそのままチンピラ達の乗る車はスリップし車体が真っ直ぐから斜めに傾むきながら滑っていく

 

壁に衝突するギリギリで車は止まるも

 

その勢いに後部座席に居たチンピラ達は前のめりになって身体がおかしな方向に曲がりそうになる

 

「おいッ!何してんだよ!!」

 

「ちげーよッ!外を見ろ!」

 

「なッ、何だよこれ!?」

 

運転手の言う事に気づきカーテンを取ると外は、いやこの車の周りにだけは豪雨が降っていた

 

「まさかヒーローか!?」

 

「分かんねェ・・・でも逃げるしか、」

 

「逃げるっつっても外にはヒーローが居るかもしんねぇんだぞッ!」

 

「それに逃げてたって今筋さんには何て言やァいいんだよ・・・」

 

その言葉によって静まり返る車内、チンピラ達の中には屈強な人間は居らず葉隠をこの車の中に居れた時も全員で1人を持って入れたんだ

 

逃げるとなった時は誰も彼女を抱えて逃げるというリスクを負うつもりが無かった

 

外に出ればヒーローが居るかもしれない、かといって逃げ出せたとしてもマスキュラーに殺されるかもしれない

 

そう、彼等は()()()()()()()()()()()

 

「・・・・・・どうせやられるくらいなら」

 

1人はそう言うとチンピラの1人の個性によって眠らされている彼女を見て舌なめずりをする

 

そして同時に残りの2人も同じく葉隠を見る

 

そして3人が同時に葉隠に向かって手を伸ばすその瞬間

 

 

 

 

〖単に俺らTYPICAL〗

 

 

 

外から声がした

 

とは言っても外からはほとんど豪雨により水が地面に叩きつけられる音ばかりしか聞こえず三人は最初 追い詰められた事による幻聴と思った

 

だが

 

 

〖TYPICAL,TYPCAL,・・・・・・〗

 

 

やはり声は聞こえるがそれは声というよりは

 

 

「誰か・・・歌っている?」

 

 

そんな風に聞こえるのだ

 

聞こえる方向の窓ガラスを見ると徐々に雨の勢いが弱くなってきていた

 

「Ju、、ve、、、s・・・・・・」

 

その時 眠っていた筈の彼女の口がそう言った

 

男達がそれに気づく事は無かったが葉隠にとってその言葉は、いや()()は大切なものだったからだ

 

雨の勢いが弱くなり窓から外の光景が徐々に見えてくる

 

チンピラの目に最初に映ったのは電柱

 

そして次に見えたのはその電柱に着く蛍光灯に照らされる()()()()がこちらに向かっているところだった

 

チンピラ達はそれをすぐにヒーローと思い持っていた銃の銃口をそれに向ける

 

 

「消えろ」

 

 

すると再び男の声が聞こえるが先程の歌っていた男と声が違う事に気づきすぐにその何かの周りを見る

 

だがそこには誰も居らず何かは足を止めずこちらに近づいてくる

 

 

「お前達は私の試練ですらない」

 

 

チンピラ達は思わず銃を撃った

 

だがその弾丸は何かに弾かれる

 

「!?」

 

 

「お前達はただの偶然であり私達の砦に入っていい者ですらない」

 

 

「なっ何だ・・・」

 

 

「良いか?もう1度だけ言おう、本当なら二度言う事は無駄なんだが特別だ」

 

 

「何なんだ・・・」

 

 

「その娘を置いて今すぐ消えろ」

 

 

「何なんだお前はァァァァァ!!!」

 

 

チンピラ達が見ていた何か、それは身体中から血を流す1人の神父だった

━━━━━━━━━━━━━━━

 

何故 彼になってしまったのかは分からない

 

だが恐らく私はウェス、ウェザーと彼が救う事の出来なかった

 

妹そして恋人である彼女と葉隠を比べてしまったのだろう

 

彼、プッチになった時は恐らくその時にもあったであろう怒りと悲しみがあったからだ

 

私は今 能力を解いて彼女を抱えながら大通りに向かおうとしていた

 

するとそこまで離れていない()()()()()()車からラジオが聞こえる

 

 

〘速報です!ウォーターホース夫妻がマスキュラーを捕まえる事に成功しました!!戦いが終わったばかりで詳しく聞くことは出来ませんが聞いた所 2人とも近くで突然 降り出したあの雨が無ければ死んでいたと言っておりネットでは「救いの雨」や「神がヒーローの味方をした」等と夫婦を救った奇跡について様々な憶測が出ています!!〙

 

 

気になるニュースだがそれよりも彼女の方が心配だ

 

何かされている可能性も無い訳では無い、だがもう限界が近い

 

何せ3連続、今日だけで私は違う人間に4回も同化したからだ

 

「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」

 

不味い、意識が・・・・・・

 

 

 

 

 

「んっ・・・・・・あれ?」

 

「目が覚めた・・・・・・か」

 

顔は見えないが声と身体が少し揺れた事で起きたのを確認する

 

良くやった君!?何で、って身体から血が!?」

 

「どうやら・・・・・・元気そうだな」

 

私はゆっくりと彼女を降ろす

 

「カハッ、、、」

 

それと同時に吐血し身体が支えきれなくなる

 

君の味方だ君!!もしかして私のせいで・・・」

 

顔も上げられないが何か肌に落ちてきたのを感じそれが彼女の涙である事に気づくまでに時間は要らなかった

 

「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・葉隠、さん・・・」

 

「!?なっなに!?」

 

「私は・・・・・・君の知っている私では無いんだ・・・」

 

「えっ?」

 

「理由は分からない・・・記憶が無いんだ・・・・・・」

 

私は混乱に混乱を与えることになり彼女に申し訳ないと思いながら口を動かす

 

「だから、君の気持ちに君の知らない私が答える事は出来ない・・・・・・」

 

「・・・・・・うん」

 

「だから・・・・・・」

 

私は手探りで彼女の手を探しそのまま触れる

 

「こんな、私でも良ければ・・・・・・また友達になってくれないか?

 

「そんなの当たり前だよ!!!」

 

彼女は私の手を握り返す

 

「例え君が昔の君と違うとしても君はまた私を助けてくれた!!独りだった私を孤独から助けてくれたんだ!!」

 

「私 実は今日 初めてクレーンゲームしたんだよ?何なら初めてゲームセンターに入ったんだよ!」

 

「孤独から君が救ってくれても私はまだ他人の所に行くのが怖かったの、でも今日 君と行って凄く楽しい思い出が出来たんだ!!」

 

「私は今日()()()()()()!壊れて死んでいた筈の私の心が君との思い出で蘇ったの!!君はとっくに私にとっての()()()()だったの!!!」

 

「でも何でよ・・・・・・何で私が生き返ったら君が死にそうになるのさ!」

 

「・・・・・・」

 

「お願い死なないで!独りにならないで!!いっぱい思い出作ろうよ!!!」

 

彼女の涙が私の手に辺り悲痛な叫びが聞こえる

 

「・・・・・・ハハッ」

 

「初めての友達が・・親友だったなんて・・・・・・」

 

「私は・・・幸せ、者だ、、なァララァ、、、・・・・・・」

 

暖かい手に包まれたの最後に私の意識はそこで途切れた

 

 





何か泣きそうになってきた

ウォーターホース夫妻の時間軸はわざとなので指摘は大丈夫です

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