正直 カッコつけた後の事は考えていなかった
だが私の力が
そして私が出来ることは
「ひっ、人!?」
遥か高い場所に飛んだはずの自分よりも高い所から落下してくる私を見て緑谷は思わず余所見してしまっている
だがその手は止まらずそのままゼロボに向かってまだ制御が全然 出来ていない正に力任せのSMASHを打ち付ける
バッゴーンッ!!
(こう見ると 突発的に動いたとはいえ、それもまだ未熟なコントロールな筈なのにあの巨体を一発で吹っ飛ばすとはな・・・)
その腕を反動でぶっ壊しながら落下していく緑谷を私はその上から同じく落下する
D4Cも身体にしまって特に何かする事も無く、ただ地面を見つめる緑谷を上から見つめる
恐らく誰もが思っているであろう何故 こんなにも余裕なのか、自分を信じるとは言うがここで能力を使う訳にもいかないというのは誰もが分かっているだろう
なら何故?そんなのは簡単だ
「人は後悔を自身の人生にとっての黒歴史と考えるが無気力だった私にとってはそんな事もどうでも良くても今だから分かる・・・・・・」
「後味というのは絶対に心にとって美味くなければならない、その為なら人はその瞬間 自身を道具に変えファッションの如く恥も限界も殺し後味の良い結果を得ようとする」
「そして特にヒーローというものは全員がそうだろう、自身の語る正義の結果はどんなものであろうと結局は己が後悔を生まないための偽りであって助けるという行為の中でそれを助けた相手に押し付けようとする」
「ならばヒーローを目指す者も同じなんだろうなァ・・・・・・ウラビティ?」
パァンッ!
地面と激突するまで後数cmという所で緑谷に遅れて私の身体に彼女の手は当たった
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「かっ、解除・・・・・・」
いつの間にか瓦礫から出てロボのパーツの上に横たわっていた麗日の手が緑谷と私に触れるとその身体はどちらも当たった瞬間 浮遊し彼女の言葉と共に再び落下する
「ギャツ!」
緑谷の情けない声が聞こえる一方 私も身体を地面に打ち付けるが正直 痛みに耐える事は慣れているので特に声を出す事も無く両足と片腕を折っている緑谷よりも早く立ち上がりその場から離れようとする
だがその時 私の背後に居たD4Cは後ろに吐き気を催している麗日を目に入れると
「!?」
手で口を抑えていた彼女はD4Cが突然した事に驚くがD4Cは射程距離から出そうになるギリギリで手を止め私の背後に戻っていた
その時 私は手に違和感を感じるもそれに気づく事は無くそのまま彼等の視界から消えた
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試験も終え校門から外に出ようとする中 私はさっきの実技で自分が言った事を思い出し自分に驚いていた
(多くの精神に触れたからあんな事を言ったのか?・・・・・・何だかトゥワイスみたいに何時か自分を見失いそうだな・・・・・・)
あの時の私はまるでアンダーワールド戦のエルメェスの持つ徐倫の紐先から現れたスポーツマックスの様になっていた
そういえば今 考えるとあれはおかしくないか?
アンダーワールドの能力は「過去を地面から掘り起こす」というものだが何故 エルメェスの過去である殺した時のスポーツマックスが現れたんだ?
今まで私はアンダーワールドは
スタンドというのは奥が深いなァ・・・・・・
ズキンッ
「っつ!!」
クッソッ、、、今になってまたかよ・・・・・・
必死に頭を抑えるが頭痛は収まらない
D4Cは寂しいがとっくに戻しているし、キングの同化も既に解除している
幾ら頭痛だけにしろ3回連続で能力を使うのは不味ったか・・・・・・
「・・・・・・やっぱり」
こっこの声は!?
後ろ振り向くと我らがアイドル 耳郎ちゃんがこちらを心配そうに見つめていた
「貴女は・・・バスに居た?」
「うっうん、実はちょっと教えて欲しい事があってさ・・・ってそれどころじゃなくて!」
慌てた風に声を上げる耳郎ちゃんは顔を横に振ると今度は私の顔を見つめる
「なんかバスのとこでも吐きそうになってたし、その・・・ちょっと初対面で余計なお世話かも知れないけどずっと心配しててさ」
なんて事だ・・・・・・まさか上鳴の時は笑っていたが内心では私を心配してくれていたというのか
優しすぎるよ・・・・・・
でも待て、まさかだとは思うがそれが原因で彼女が雄英に落ちるなんて事は無いよな!?
「・・・・・・ありがとうございます、でもごめんなさい 試験中だというのに余計な事を考えさせてしまいましたよね」
すると彼女は慌てて両手を前に出し横に振る
「そんな!!確かに試験中も考えては居たけどそれでも試験から集中を切るなんて事はしないよ!!」
「・・・・・・」
「ただ・・・・・・苦しんでいる人を無視するようなヒーローにウチはなりたくないんだ」
・・・・・・やっぱり
「雄英の、判断は、、正しかったんだ、な・・・・・・」
「えっ?」
身体から力が抜けていく
「ちょっ、ちょっと!ねぇっ!!」
私の身体が彼女に倒れ込み彼女のぬくもりを最後に意識は消えた
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情けねぇ・・・・・・
私は基本的に女尊男卑であるが同時に女性は男に守られらるべきという男尊女卑の様な考え方もする
そんな私は女性の前で倒れ込むという男としては恥である雑魚の様な事をしてしまった
折角 力を手に入れたというのに・・・・・・彼女に心配させてしまった
だから私は今もこうして母親と父親にハグのサンドウィッチを喰らっている
「うォォォォ息子よォォォ!!!」
「わぁぁぁぁん!!!」
ギチギチ
「・・・・・・」
目が覚めると私は家のベッドに寝ていた
どうやら彼女が私が気絶したのを見て職員に言って救急車を呼んでくれたらしい
「絶対に受かんねぇとなァ・・・・・・男がされたままで終わるかよ」
といっても既に入試も終わっている
ここからはご都合という名の運に任せるしかないが例え受からないとしても
耳郎響香・・・・・・私にとっての女神・・・・・・
今度はこちらが味方となるぞ
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YEAR