ふたりぼっちの青春生活   作:アッシュクフォルダー

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第十二話 志歩と不穏な気配と覚悟の道

ライブハウスにて。

 

志歩がバイトを終わらせた時の事。

 

「片づけが終わったので、

今日は、もう上がります。お疲れさまでした」

 

すると、イオリという、女性と出会った。

 

「日野森さん、また会ったね」

 

「何か用ですか?

バンドの移籍は、断りましたけど?」

 

「そうなんだけどね、

やっぱり。答えは変わらないようね」

 

「変わりません。私は、この5人で、

バンドを続けます」

 

「そっか、今日はいい返事が貰えると思ったのに、

じゃあ、また会いに行くからね」

 

「…」

 

「そこは、何度来ても、同じです。

と、言うべきじゃないかな?

それとも、悩んでいるの?」

 

「…!急ぐので」

 

「待って」

 

「何ですか」

 

「これ、次ライブをやるチケット。

一度見に来てよ、私のバンドのライブ」

 

「日野森さんの心に響くように、全力で歌うわ」

 

「どうして、そこまで私に?」

 

「君のベースが好きだから」

 

「でも」

 

「メジャーデビューの時に、日野森さんがいたら、

理想よ」

 

「そういうのは、今まで頑張ってきた、

仲間と一緒にするものじゃないのですか?」

 

「ふふっ、そういうこと言うんだ。意外だな。

遊びのバンドとプロは一切違う。

中途半端じゃ、プロでも通用しないし、

あのバンドを超えられない」

 

「あのバンド…?」

 

「こっちの話よ。

遊びでやっていると、本気で目指している子に

悪い影響を及ぼしかねないわ」

 

「だから、本気でやる覚悟を決めた子じゃないと、

プロでは生き残れないし、この先の道は閉ざされて、

進めなくなり、最悪、人生が終わる。

って、私は思っている」

 

「…!」

 

「同じスタンスだと思っていたけどな」

 

「私は…」

 

志歩は思い悩んでいた。

 

「来週の日曜日の夜、ライブハウス、RINGで、

やるから、迷っているなら、ライブを観に来て欲しい」

 

と、イオリは去った。

 

 

帰り道。

 

志歩は一人で歩いて帰っていった。

 

(プロの世界…そう言えば、今はガールズバンド時代って、

言われる位、活発にガールズバンドが勢力を伸ばしている。

特にPoppin'Partyや、Roselia、

それに、RAISE A SUILEN。

この三バンドは、大きなステージで、ライブをして、

多くの観客が大いに盛り上がっていた。

私達のバンドとは、見る世界が違う)

 

(そう言えば、ふたりのお姉さん…ぼっち…

いや、ひとりって、人だっけ?

結束バンドという、ガールズバンドで、

ギターをしていて、ギターヒーローと言われていたみたい。

でも、ふたりは、私達のバンドのボーカルだから、

パートや担当が違うんだった。

どうしたらいいんだろう…これから先…

ううん、悩んでも仕方がないって、わかってはいるけど…)

 

と、志歩は思い悩むのだった。

 

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