その後、みんなで、観覧車に乗った。
一歌と咲希のペア、
えむと寧々のチーム。
志歩と穂波とふたりの三人。
司と類は…入り口で見守っている。
「咲希、もうすぐ、頂上だよ!」
「うわーっ!空から見る、フェニランは、
なんだか、いつもと違う感じだな~!」
「あれっ?咲希?顔が近い!」
チュッ
と、咲希が一歌にキスをする。
「アタシ達、将来、ケッコンするよね?
だから…」
「さ、咲希!キスは、ほどほどにしてよ…
だって、私、未だにキスに慣れなくて…」
「でも、このキスは、いつも、一緒にいてくれる、
いっちゃんへの、特別な気持ちだよ?」
「もーう!咲希!恥ずかしいよ~!」
と、一歌の頭はオーバーヒートしかけた。
咲希が、長めのキスをしていたからだ。
その後、夕方になり、休憩した。
「ふぅ~だいぶ遊んだな…」
「それじゃあ、休憩しようか」
「うんっ!」
「そうだね」
「それじゃあ、オレが、ドリンクを勝手やるから、
少し待ってろ!」
「すみません、お気遣いありがとうございます」
「ありがとう、お兄ちゃん!いってらしゃーい!」
「もう、こんな時間なんだ…」
「こうやって、フェニランで、遊ぶの、
小学生の時以来だね」
「そうだね」
「うんうん!いつもなら、まだバンドの練習をしている時間だから、
ちょっと、不思議な気分だね!」
「そうだね。私、何だかギターが弾きたくなった!」
「ふたりは、歌いたいな!」
「わたしも、ドラムが叩きたくて、
さっきから、リズムを取っているよ」
「ほなちゃんも?」
「うん、まだ下手だし、志歩ちゃんに教えて貰ったり、
ドラムの叩き方の動画ばかり観ているけど、
みんなで、バンドやるの、楽しくて好きで…」
と、穂波が言いだす。
「…そっか」
「そう言えば、志歩ちゃんって、
いつからベースをしているの?」
「小学生の頃だってことは、覚えているけど…」
と、ふたりと穂波が言いだす。
「あ!アタシも気になっていた!
しほちゃんって、気が付いた時から、始めていたもんね!」
「そうだっけ?」
「私も知りたい」
「そんなに、大した話じゃないけどね」
「聞きたい!聞きたい!」
「私のお父さん、ミュージシャンでしょ?」
「うん!ベーシストだったよね?」
「だから、昔から、よくライブに連れってもらっていた。
それで、父さんに連れて貰った、
ガールズバンドのライブで見た、演奏や景色がカッコよくて…」
「へぇ~そうなんだ!アタシも聴いてみたいな!」
「たぶん、探したら、聴けると思うよ?
去年、プロデビューしたから。
もし、興味があるなら、CDがあるから、
それで、練習しても良いし」
「わ、ほんと!?ありがとう!しほちゃん!」
「ふたり、楽しみだな!」
「演奏の参考になると思うから」
「志歩がそれだけ、褒めるってことは、
すごい実力があるんだね」
「うん、尊敬している。
そのガールズバンドの演奏を聴いていたら、
心に響くんだ。感情が騒ぐんだ」
「そうなんだ」
「私も、あの人達みたいに、心に響いて揺さぶる演奏がしたい」
「出来るよきっと」
「そうだね!よーし!頑張るぞー!」
「おーっ!」
5人は、もっと上手になる事を誓った。