ふたりぼっちの青春生活   作:アッシュクフォルダー

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第十九話 夕暮れの遊園地

その後、みんなで、観覧車に乗った。

 

一歌と咲希のペア、

えむと寧々のチーム。

志歩と穂波とふたりの三人。

 

司と類は…入り口で見守っている。

 

「咲希、もうすぐ、頂上だよ!」

 

「うわーっ!空から見る、フェニランは、

なんだか、いつもと違う感じだな~!」

 

「あれっ?咲希?顔が近い!」

 

チュッ

 

と、咲希が一歌にキスをする。

 

「アタシ達、将来、ケッコンするよね?

だから…」

 

「さ、咲希!キスは、ほどほどにしてよ…

だって、私、未だにキスに慣れなくて…」

 

「でも、このキスは、いつも、一緒にいてくれる、

いっちゃんへの、特別な気持ちだよ?」

 

「もーう!咲希!恥ずかしいよ~!」

 

と、一歌の頭はオーバーヒートしかけた。

咲希が、長めのキスをしていたからだ。

 

その後、夕方になり、休憩した。

 

「ふぅ~だいぶ遊んだな…」

 

「それじゃあ、休憩しようか」

 

「うんっ!」

 

「そうだね」

 

「それじゃあ、オレが、ドリンクを勝手やるから、

少し待ってろ!」

 

「すみません、お気遣いありがとうございます」

 

「ありがとう、お兄ちゃん!いってらしゃーい!」

 

「もう、こんな時間なんだ…」

 

「こうやって、フェニランで、遊ぶの、

小学生の時以来だね」

 

「そうだね」

 

「うんうん!いつもなら、まだバンドの練習をしている時間だから、

ちょっと、不思議な気分だね!」

 

「そうだね。私、何だかギターが弾きたくなった!」

 

「ふたりは、歌いたいな!」

 

「わたしも、ドラムが叩きたくて、

さっきから、リズムを取っているよ」

 

「ほなちゃんも?」

 

「うん、まだ下手だし、志歩ちゃんに教えて貰ったり、

ドラムの叩き方の動画ばかり観ているけど、

みんなで、バンドやるの、楽しくて好きで…」

 

と、穂波が言いだす。

 

「…そっか」

 

「そう言えば、志歩ちゃんって、

いつからベースをしているの?」

 

「小学生の頃だってことは、覚えているけど…」

 

と、ふたりと穂波が言いだす。

 

「あ!アタシも気になっていた!

しほちゃんって、気が付いた時から、始めていたもんね!」

 

「そうだっけ?」

 

「私も知りたい」

 

「そんなに、大した話じゃないけどね」

 

「聞きたい!聞きたい!」

 

「私のお父さん、ミュージシャンでしょ?」

 

「うん!ベーシストだったよね?」

 

「だから、昔から、よくライブに連れってもらっていた。

それで、父さんに連れて貰った、

ガールズバンドのライブで見た、演奏や景色がカッコよくて…」

 

「へぇ~そうなんだ!アタシも聴いてみたいな!」

 

「たぶん、探したら、聴けると思うよ?

去年、プロデビューしたから。

もし、興味があるなら、CDがあるから、

それで、練習しても良いし」

 

「わ、ほんと!?ありがとう!しほちゃん!」

 

「ふたり、楽しみだな!」

 

「演奏の参考になると思うから」

 

「志歩がそれだけ、褒めるってことは、

すごい実力があるんだね」

 

「うん、尊敬している。

そのガールズバンドの演奏を聴いていたら、

心に響くんだ。感情が騒ぐんだ」

 

「そうなんだ」

 

「私も、あの人達みたいに、心に響いて揺さぶる演奏がしたい」

 

「出来るよきっと」

 

「そうだね!よーし!頑張るぞー!」

 

「おーっ!」

 

5人は、もっと上手になる事を誓った。

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