後藤ふたりには、幼馴染がいた。
星乃一歌、天馬咲希、望月穂波、日野森志歩の、
4人の女の子である。
5人は、小学生の時からの付き合いで、
常に一緒に遊んでいた。
そんな、ある日の事だった。
一歌が、ふたりに話しかけた。
「ねぇ、ふたり?」
「どーしたの?一歌?」
「咲希のお見舞い行かない?」
「わかった!行こっ!」
ふたりと一歌は、一緒に咲希が入院している、病院に向かった。
「あっ!いっちゃん!ふたりちゃん!」
「来たよ。咲希。お見舞いの物を持ってきたよ」
「ありがとう」
「こんにちはー!」
「ふたりちゃんも、来てくれたの?」
「一歌ちゃんと一緒に来たんだ!」
「あっ、いっちゃん!絵本読んで欲しいなー!」
「私が?」
「じゃあ、お願い!」
咲希の病室の机には、赤ずきん、白雪姫、シンデレラの
絵本が、一冊ずつ、置いてあった。
「じゃあ、一冊ずつ、読んでいくね」
「ありがとー!いっちゃん!
やっぱり、いっちゃんは、アタシの恋人だー!」
「恋人なの?」
「いっちゃんと、アタシはね、
お付き合いをしているの。ケッコンするの!」
「ケ、ケッコンって…」
「アタシはね、いっちゃんと、ケッコンする約束をしてるの」
「女の子同士の、恋人…凄い!」
「でしょー?幸せな家庭を築くの!」
「そろそろ、絵本読むね」
「あっ、お願い!」
「自信ないけど…大丈夫かな…?」
「いっちゃんなら、出来るよ!」
一歌は咲希と、ふたりの為に、絵本を読んで、三冊とも読み終えた。
「ど、どうかな…?」
「最高だよ!いっちゃん!絵本を読むの上手だね!」
「私も良かったと思う!」
「実は絵本を声に出して読むのは、初めてで…」
「だとしてもだよ~!
ねぇねぇ、いっちゃん、ふたりちゃん。
数日後に、退院するから、また学校で会おうね?」
「うん。じゃあ、また学校でね」
「咲希ちゃん、早く元気になってね!」
「よーし!すぐに元気になるから、待っててね!」
数日後。
宮益坂女子学園 高等部にて。
咲希、一歌、ふたりが、三人でいた。
「いっちゃん!みんなー!おはよー!」
「咲希、退院したんだね」
「えへへ~これで、いっちゃんと、ラブラブだ~!」
「ラブラブって…」
「だって、付き合ってるでしょ?」
「咲希ちゃんも、一歌ちゃんも、ラブラブだね」
「もーう!ふたり!からかわないでよー!」
「だって、二人は、ケッコンするんでしょ?」
「そうです!アタシと、いっちゃんは、運命なのです!
将来的には…ケッコンしてくれるよね?」
「あー周りの視線が気になって、恥ずかしいよ…!」
一歌は恥ずかしそうにしていた。