それぞれのガールズバンドのボーカル担当、
湊友希那と後藤ふたりのデートが始まった。
「行きましょう!友希那さん!」
「ちょっと、ふたり。
走らないで頂戴。追いつかれないわ」
ふたりは友希那を、ある場所に連れて行った。
それは、公園の木陰にある場所だった。
「見て見て!ふたりね、ネコさんと仲良しなんだ~!」
「ネ、ネコと!?」
「うんっ!ネコちゃんの名前はね、みーちゃんって、
言ってね、よく、ふたりとね、遊んでいるの!」
ネコのみーちゃんが、ふたりに懐いてくる。
「な、何てかわいいのかしら…?」
と、友希那は、思わず、みーちゃんを撫でる。
そして、みーちゃんは、友希那にも、懐く。
「みーちゃんはね、ふたりが手懐けているから、
人懐っこいんだよ?」
「野良猫にしては、珍しいわね」
「ネコって、あんまり、人に懐かず、
警戒するらかね~あっ、おねーちゃんは、
よくネコに襲われているけどね」
「ふたりには、お姉さんがいたのね。
確か、結束バンドの、ギターだったかしら?」
「そうそう!おねーちゃんはね、ギターヒーローって、
かつて、言われていてね、
でも、ふたりはね、ボーカルだから、
ギターじゃないんだ…」
「ふたりの声は、粗削りだけど、
まだまだ、伸びしろがあって、可能性を感じるわ」
「友希那さんに、そう言ってもらえると嬉しいですっ!」
「その才能を開花させて頂戴。
そして、私達の場所まで、すぐに駆け上がるのよ!」
「はいっ!」
「にしても、ふたりと、ネコのみーちゃんが、
カワイイわね…にゃーん…にゃーおーん!」
と、思わず、友希那は、ネコたちと、
じゃれ合いをする。
「友希那さんも、ネコが好きなんですね~」
「そ、そんなことは…」
「だって、顔に書いてありますよ~?
ネコちゃん、大好きって!」
「うぅ…貴女まで、私をからかうのかしら?」
「まさかね~」
「みーちゃんが、お腹を空かせているみたいだわ」
「ホントだ!みーちゃんはね、鶏ささみとか、
肉類が好物なんだ~!」
「そうなのね」
ネコ用の、肉類の食べ物を買って、
友希那は、みーちゃんに、あげた。
「カワイイわね、みーちゃん」
「でしょ~?ふたりはね、数日前から、
密かに飼っているけどね、でも、家じゃ、
飼えないから、密かに飼っているけどね」
「そうだったのね」
「友希那さんも、たまに見てきて欲しいな。
みーちゃん、友希那さんに懐いているみたい」
「そうね…」
と、みーちゃんは、友希那に、懐いている…
「あーあ、ふたりより、友希那さんに、懐いちゃって…」
と、ふたりは、友希那に、みーちゃんが懐いている所を見て、
少し、ムッとしていた。