そのステージには、ベースとして、日野森志歩が弾いていた!
「これ、しほちゃんじゃない!?」
「えっ…?」
「本当だ…!志歩ちゃん、カッコイイね!」
「そうだね!」
「でも、どうして、志歩が?」
「もしかすると、ベースの子が、来られなくなったとかかな?」
「そうだと思う」
「そうそう!代わりにベースを弾いた事があるって、
聞いているし!」
「そっか…そうだよね」
ライブは大盛り上がりだった!
すると、ふたりが…
「こんな演奏凄いな…私はこんな力強い歌、歌えない。
でも、友希那さんや蘭さんなら、歌いこなせそう!」
「じゃあ、頑張ろう!」
「うんっ!」
「5人で一緒に、こんなライブがやってみたいね」
その後、ライブハウスの外にて。
「すっごく、今日のライブ、最高だった!」
「うん、志歩ちゃんも、凄かったね」
「いつもの、志歩ちゃんって、感じじゃないって思った!」
「ふふ、そうだね」
「それに、お客さんの盛り上げ方とか、MCとか、
いろいろ、参考になり、勉強になったな」
「ふふふ、アタシ達の次のライブも、盛り上げていきたいね!」
「MCの時、ふたりちゃん、大活躍だったね!」
「うん!ふたり、頑張ったでしょう!」
ボーカル担当の、後藤ふたりが、MCをやっている。
「うん!すっごく、頑張っていた!」
「でも、いつも、何を話せばいいのか、悩んじゃうからな…」
「その気持ちわかる!
あっ、アタシ、いっちゃんと付き合っているとか、言っても良いかも!」
「それは、どうかと…」
「志歩ちゃんなら、練習を進めそうだけどね」
「ふふ、そうだね。志歩ちゃんが来たら、今の話してみよっか?」
「どんな、反応するのかな…」
「志歩ちゃん。遅いね。そろそろ、時間が来るはずだけど…」
すると、妙な光景を、4人は見た。
志歩の姿もあり、異様な空気があった。
「私が入るのは…」
「志歩、それって!」
と、一歌が、その場に姿を現した!
「…」
「この4人が、例のバンドの子?」
「え?えっと…」
「あ、わたし達は、志歩ちゃんと一緒に、
Leo/needという、バンドをやっている者です…!」
「やっぱりね。初めまして。私はSTANDOUTのイオリ」
「あ、はじめまして…」
「ごめん。ビックリさせちゃったよね?」
「いえ。それより、あの…」
「今の話だよね?実は日野森さんをスカウトしていたの」
「えっ?」
「うちは、メジャーデビューが決まっているけど、
ベースに穴が開いちゃってさ。
日野森さんなら、ベースの腕は、確かで、
プロになる覚悟もある。申し訳ないと思っているけど、
声をかけてもらったんだ」
「そんな…」
「でも、別のバンドにいくなんて…」
「君達にとって、その存在は非常に大きい。
そして、私が惚れる程の腕前と意識だからね。わかっている。
でも、悪い話じゃないと思っている」
志歩は無言のままだった。
そして…
「私、は…」
「遊びで音楽を続けるなら、絶対に辛くなるだけよ。
だから…」
「イ、イオリちゃん!」
「あれ?さっきの!」
「あの、今日のライブ。ごめん」
「ミオ、何しに来たの!?ライブは終わったのよ!」
「それは…」
「私には覚悟がある子が必要だから」
「うぅ…」
と、イオリが立ち去った。
ミオは泣きながら、立ち去った。
志歩が最近元気がない…その理由が、わかりつつあった。