ふたりぼっちの青春生活   作:アッシュクフォルダー

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第三十二話 プロになる覚悟

そのステージには、ベースとして、日野森志歩が弾いていた!

 

「これ、しほちゃんじゃない!?」

 

「えっ…?」

 

「本当だ…!志歩ちゃん、カッコイイね!」

 

「そうだね!」

 

「でも、どうして、志歩が?」

 

「もしかすると、ベースの子が、来られなくなったとかかな?」

 

「そうだと思う」

 

「そうそう!代わりにベースを弾いた事があるって、

聞いているし!」

 

「そっか…そうだよね」

 

ライブは大盛り上がりだった!

 

すると、ふたりが…

 

「こんな演奏凄いな…私はこんな力強い歌、歌えない。

でも、友希那さんや蘭さんなら、歌いこなせそう!」

 

「じゃあ、頑張ろう!」

 

「うんっ!」

 

「5人で一緒に、こんなライブがやってみたいね」

 

その後、ライブハウスの外にて。

 

「すっごく、今日のライブ、最高だった!」

 

「うん、志歩ちゃんも、凄かったね」

 

「いつもの、志歩ちゃんって、感じじゃないって思った!」

 

「ふふ、そうだね」

 

「それに、お客さんの盛り上げ方とか、MCとか、

いろいろ、参考になり、勉強になったな」

 

「ふふふ、アタシ達の次のライブも、盛り上げていきたいね!」

 

「MCの時、ふたりちゃん、大活躍だったね!」

 

「うん!ふたり、頑張ったでしょう!」

 

ボーカル担当の、後藤ふたりが、MCをやっている。

 

「うん!すっごく、頑張っていた!」

 

「でも、いつも、何を話せばいいのか、悩んじゃうからな…」

 

「その気持ちわかる!

あっ、アタシ、いっちゃんと付き合っているとか、言っても良いかも!」

 

「それは、どうかと…」

 

「志歩ちゃんなら、練習を進めそうだけどね」

 

「ふふ、そうだね。志歩ちゃんが来たら、今の話してみよっか?」

 

「どんな、反応するのかな…」

 

「志歩ちゃん。遅いね。そろそろ、時間が来るはずだけど…」

 

すると、妙な光景を、4人は見た。

志歩の姿もあり、異様な空気があった。

 

「私が入るのは…」

 

「志歩、それって!」

 

と、一歌が、その場に姿を現した!

 

「…」

 

「この4人が、例のバンドの子?」

 

「え?えっと…」

 

「あ、わたし達は、志歩ちゃんと一緒に、

Leo/needという、バンドをやっている者です…!」

 

「やっぱりね。初めまして。私はSTANDOUTのイオリ」

 

「あ、はじめまして…」

 

「ごめん。ビックリさせちゃったよね?」

 

「いえ。それより、あの…」

 

「今の話だよね?実は日野森さんをスカウトしていたの」

 

「えっ?」

 

「うちは、メジャーデビューが決まっているけど、

ベースに穴が開いちゃってさ。

日野森さんなら、ベースの腕は、確かで、

プロになる覚悟もある。申し訳ないと思っているけど、

声をかけてもらったんだ」

 

「そんな…」

 

「でも、別のバンドにいくなんて…」

 

「君達にとって、その存在は非常に大きい。

そして、私が惚れる程の腕前と意識だからね。わかっている。

でも、悪い話じゃないと思っている」

 

志歩は無言のままだった。

 

そして…

 

「私、は…」

 

「遊びで音楽を続けるなら、絶対に辛くなるだけよ。

だから…」

 

「イ、イオリちゃん!」

 

「あれ?さっきの!」

 

「あの、今日のライブ。ごめん」

 

「ミオ、何しに来たの!?ライブは終わったのよ!」

 

「それは…」

 

「私には覚悟がある子が必要だから」

 

「うぅ…」

 

と、イオリが立ち去った。

ミオは泣きながら、立ち去った。

 

志歩が最近元気がない…その理由が、わかりつつあった。

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