後藤ひとり、後藤ふたり、星乃一歌、天馬咲希の4人でカラオケに行っていた。
「はははは、はじ、はじめまし、て…
後藤ひとりですっ!」
「おねーちゃんはね、結束バンドってバンドで、
ギターをしていたんだ!」
「ふたりちゃんのお姉さん、ギターしていたもんね」
「あ、はい…」
(JKオーラが凄まじいよ!この三人!死にそう…)
「おねーちゃんはね、アルバイトしているんだ!
来年、大学に進学する予定なんだ!」
「合格しましたけどね、音楽大学に」
「おねーちゃんはね、ギターが上手なんだよ!」
「じゃあ、今度、教えて貰おうかな…?」
「わ、私が一歌さんに…?むむむ、無理です!無理ですって!
教える程、上手じゃないし…」
「そ、そこをなんとか!」
「おねーちゃん!めんどくさがったら、ダメだよ?
キラキラするんじゃなかったの?」
「それは、若い時の話です…わたし、来年で二十歳なんで…」
「ホント、おねーちゃんは、友達付き合いが出来ない上、
めんどうな、おねーちゃ…」
と、ひとりが恐ろしい目と顔で、ふたりを見ていた。
ひとりが何かふたりに向けて、テレパシーで、
そう伝えるのだった。
「ひゃい…ごめんなひゃい…」
「ふーちゃん?どうかしたの?」
※咲希からの、ふたりちゃんのあだ名。
「ううん、優しくなる!人にも虫にも優しくなる!」
(うん。そうだよ。一人一人の優しさが、
平和に導くんだよ…?)
と、ひとりが心の声を、ふたりに送った。
「それじゃあ、歌おっか!
どの曲にしようかな…?あっ、パスパレとか!」
「私が歌うね!」
「どの曲にする?」
「それじゃあ…」
と、後藤ふたりは、パスパレの歌を、
三曲ほど、歌った。
「次は、おねーちゃんと歌いたい!」
「どの曲にしようかな…?デュエット曲は…
あっ、おねーちゃんが決めて!」
「えっ…でも、ふたりの好きなのにしてよ」
「じゃあ!ミクちゃんの曲!」
ひとりとふたりは、ミクの曲をカラオケで、
デュエットした。
「すごーい!ひとりさんって、歌まで歌えるんですね!」
と、咲希がはしゃいでいた。
「もう、咲希ったら…」
「ねぇ、いっちゃん!アタシ、いっちゃんと歌いたいなー」
「咲希が喜ぶなら、わたしは幸せだから」
一歌と咲希は、一緒にミクの曲を、
デュエットで歌うのだった。
ひとりはマラカスを振り、ふたりはタンバリンを叩きながら踊っていた。
(若いっていいな…リアルに充実しているし。
特に女子校は。ふたりの通っている宮女は芳醇な香りが漂うな…)
と、ひとりは心の中で、そう感じた。
後藤ひとりは就活を優先しているはずだが、
何故か上手くいかない。