ふたりぼっちの青春生活   作:アッシュクフォルダー

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第三十八話 咲希の成長

宮益坂女子学園 放課後。

天馬咲希が練習に意欲を見せていた。

 

「よーしっ!今日も練習頑張るぞー!

みんな、早くやろうよ!」

 

「周りを考えた方が良いよ?

さっきも言ったけど、もう少ししてからね」

 

「咲希、あのライブ以来、本当に張り切っているね」

 

「私も!歌が上手くなりたいって!思ったよ!」

 

「みんなで演奏した、初ライブ。

まさか、最後とは思わなかったけど、

プロが注目されているって、何か凄いね…」

 

「ふたりちゃんのお姉ちゃんもバンドをしていたよね?」

 

「うんっ!おねーちゃんは、ギターだけど、

私は歌専門だからね…」

 

「パートが違っていた!」

 

「ホントにすっごく楽しかったね!また、あんなライブしたいなー」

 

「でも、咲希ちゃん。無理は禁物だよ?」

 

「はーい。ちゃんと、気を付けているよ!

だって、みんなとプロになるって、決めたから!

今は練習でキーボードを弾く時が、一番楽しいから!」

 

「咲希ちゃん。成長したね」

 

「正直、休みたいとか、遊びたいとか言いだしそうだった」

 

「もう!ふたりちゃん!志歩ちゃん!ひどーい!」

 

と、咲希が少し怒る。

 

「そりゃ、そうだったとは思うけど、でも、今は頑張って上手くなったら、

いつかはプロになれるって、思っているから!」

 

「ふふっ、咲希ちゃん。らしいね」

 

「じゃあ、その気持ちに答えないとね。

もっと練習して、早く上達したいでしょう?」

 

「よーし!ドンと来い!」

 

「まぁ、咲希の上達次第だけどね」

 

「よーしっ!確実にプロになってやるぞー!」

 

と、咲希が気合を入れた。

 

「あっ、そうだ。志歩ちゃんが、今日の練習前に話をしたいって、

言っていたよね?」

 

と、穂波が言いだす。

 

「あぁ、うん」

 

「話って何の話?」

 

「人がいなくなるまで、まだ時間があるし、今話すよ」

 

「なになに?気になる~!」

 

「これからのLeo/needの活動方針について、

みんなと具体的に話したくて」

 

「活動方針…」

 

「おーっ!ミーティング!」

 

「ミーティング…おねーちゃんは、やっていたかな…?」

 

「そのミーティングで活動方針は?」

 

その為に、まずは空き教室へ…

第一回、ミーティングが開催された。

 

「まず、これから、私たちがプロになるために、何が必要なのか、話していこうと思う」

 

「プロになるには、いくつかルートが存在しているよ?」

 

と、志歩とふたりが言いだす。

 

「あっ、オーディション!一位になったら、デビューって感じの!」

 

「後はライブハウス等で、腕を磨いて、スカウトとか」

 

「活動して人気が出たら、スカウトって事?」

 

「そういう事だね」

 

「オーディションを受けるか、ライブハウスで有名になっていくか…」

 

「おねーちゃんは、どっちだったかな…?」

 

と、ふたりが姉のひとりがどうやってプロになったか、忘れてしまう。

 

「大きくはそんな感じだけど、他にも方法はあるから、

そこまで縛られる必要は無いかな?」

 

「あっ、おねーちゃんは、動画サイトでギターを弾いて、

それで人気になっていたよ?」

 

「そういうパターンも目立つよ?」

 

「ふむふむ、さすが、志歩ちゃん!詳しいね!」

 

「ただ、どのルートでも、頑張らないといけない。

自分達の技術を磨くしかない」

 

「やっぱり、ライブに出るのが大事って事かな?」

 

「そういう感じ」

 

「練習が上手くいっても本番が上手くいかない事はザラ。

たくさんの人の前で演奏して、その人がどう感じるか。

初めて気づけることも多いと思う」

 

「そうだね。大きな会場で5人で演奏した時、

最初は、ふたりちゃんは、堂々としていたけど、私は全然…

でも、志歩やふたりに伝えないといけないから、

不思議と歌えるようになった」

 

「あたしも!絶対に5人で成功させるって、思った!」

 

「そうだね。ちゃんと勇気を出して演奏出来た気がするな」

 

「そっか」

 

「本当はお客さんの反応を見て演奏して欲しかったけど…

ありがとね。ライブで演奏していけばいくほど、良くなるよ?」

 

「また、みんなで演奏したな…」

 

「成長するなら、もっとたくさんやらないとね!」

 

「今はまず、ライブを出る事を考えて欲しい」

 

「よーしっ!テンション上がる!」

 

「でも、会場選びもしないとね」

 

「それなら、心配いらない。バイト先の店長と相談したら、

ライブをしていいって、言われたよ」

 

「わーっ!さっすが、志歩ちゃん!ありがとう!」

 

「時期は一か月後だけど、時期は大丈夫?」

 

4人は頷いた。

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