土曜日の夜。咲希の部屋。
「ふっふ~ふっふ~」
ずいぶんと、咲希は機嫌が良かった。
なぜなら、明日は5人でお出かけだからだ。
「何着ていこうかな~?
めいっぱい、オシャレするぞー!」
すると、ノックが鳴った。
声は兄の司である。
「咲希、入っていいか?」
「どーぞー!」
「うわっ!服だらけじゃないか!
ファッションショーでも、やるつもりか!?」
「ううん、デートに着ていく服を選んでいるんだ!」
「デ、デート!?!?!?!?!?
そうだったか…咲希は、もうそういう年頃だったか…」
と、司は困惑気味。
「オレは全力で応援するぞ!気合を入れていってこい!」
「え?ちょっと、お兄ちゃん!お父さんみたいだよ!
いっちゃんと、ラブラブデートしに行くんだ!
それに、しほちゃんと、ほなちゃん、ふたりちゃんともだよ!」
「そ、そうなのか…ビックリした…
心臓が止まりかけていた…」
「それで、お兄ちゃんは、何か用?」
「あぁ、明日の日曜日、母さんが旅行に行くらしくてな、
念のため、咲希の予定を把握したくてな」
「オレは明日、学校で補習を受けることになってな…
父さんも急に仕事だから、咲希だけ、残す訳にもいかないからな」
「あ、それなら、大丈夫だよ!
その日に、いっちゃんと一緒だから!」
「そうか。それなら、大丈夫だな!」
「って、いうか、心配しすぎだよ!
お医者さんも薬剤師さんも、大丈夫って言っていたし!」
「あーわかった。だが、車に気を付けるんだぞ!」
「はーい!」
司が退室した。
「もーう、お兄ちゃんは、心配性なんだから…
でも、ありがとう。お兄ちゃん。
でも、確かにデートの日に、体調を崩したら、
元も子も無いよね?
次のデートも、体調を整えないと!」
夜の20時に雨が降っていた。
「うぅ…明日、晴れるといいな…
でも、雨だからな…体調はばっちりだけど…」
ノックが鳴った。
「咲希、大丈夫か?ココアを入れたぞ」
「ごめんね、今は食欲が無いから」
「そうか、飲みたくなったら、
下に来て欲しい」
「わかった」
咲希は、思うのだった。
「明日は、いっちゃん達に会えるのに…
星、見たかったな…」
咲希は眠りについた。
そして、こんな夢を見た。
小さな教会の中、真っ白なウェディングドレスに、
身にまとう、一歌が、
真っ白なウェディングドレスを着た、咲希に、
手を差し伸べていた。
「咲希、お迎えに来たよ」
「いっちゃん!」
咲希は、一歌にメロメロの状態だ。
「そうだよね、アタシといっちゃんは、運命だったんだね。
出会った時から、運命のパートナーだったもんね」
「幸せになろうね、咲希」
「うんっ!」
こうして、一歌と咲希は、永遠の愛を誓い、キスをした。
周りの天使たちが祝福をしてくれた!
と、咲希は、ぬいぐるみを抱いて、寝ていて、
夜中中、妄想しまくっていた。