翌日。宮益坂女子学園 高等部。
1年B組。穂波とふたりのクラスにて。
もうすぐ、合唱祭の為、歌う自由曲を決める日。
今日から合唱祭の準備をするようだ。
「合唱祭!うぅ~楽しみだな!」
「わらわも、楽しみだぞ!」
と、えむと夢葉がはしゃいでいる。
「みんなで、笑顔になれたら最高だね!
ね、陽菜ちゃん!夢葉ちゃん!
楽しく歌って、金賞を貰うぞー!」
「かっかっかっ、魔性の美声が響き渡る時だわ!」
「夢葉ちゃん、カラオケで、歌っていたけど、
上手だね!」
「えっ?そ、そうかな…?ありがと」
と、夢葉が少し照れた。
「頑張ろうね、合唱祭」
と、陽菜がふたりに話しかける。
「頑張ろう!陽菜ちゃん!」
「ふふっ、えむちゃんも、ふたりちゃんも、
元気だね」
合唱祭の取りまとめ役を決めることになるが…
担任の先生により、穂波が指名された。
「え?わ、わたしですか?えっと…」
「大丈夫だよ、私も手伝うから」
「ありがとう、ふたりちゃん」
ふたりに励まされて、穂波は決意をした。
「わかりました!やってみます!」
ホームルームの時間になり…
穂波が第一声を放った!
「それでは、合唱祭の自由曲を決めていこうと思います!
後、練習時間のスケジュールも決めていこうと思います!」
「意見のある人はいますか?」
と、ふたりは穂波のサポートをした。
候補となっている曲を、えむが見つめていた…
「はいはいはーい!
あたしは、この曲がいいですっ!」
「明るくて、楽しい曲だね」
簡単な曲も候補になったが、
なかなか、意見が合わない。
全員で練習時間を合わせないといけない為、
難航を極めていた。
すると、ふたりが…
「多数決で決めるのか、どうかな?」
「それが良いと思います!」
と、穂波も言う。
「それでは、決を採りますね。
じゃあ、まず…」
ふたりと陽菜が、A案とB案を、それぞれ考え、
それで、決めることになっていたが…
「同じ数…」
B組の生徒は、全員で25人。
キレイに12票ずつに分かれていた!
「どうしよう…」
と、穂波が思い悩む…
「その…わたしは…」
チャイムが鳴ってしまう!
「ご、ごめんなさい…この件は次の時間に、
持ち越しさせてください!」
と、穂波が落ち込みつつあった。
「はぁ…ふたりちゃん、どうしたらいいんだろう?」
「そうだな…ふたりちゃんは、
合唱祭、思いっきりやりたいよね?」
「そうだね。えむも、夢葉も、陽菜も、同じ気持ち。
でも、どんな曲でもいいと思う。
頑張りたい気持ちもあるけど、曲を決める時に、
嫌な雰囲気だけは、避けたいから」
「そうだね…わたしも、そう思う」
「穂波が苦しいのは、嫌」
「えっ?」
「私は、穂波に笑って欲しい」
「ありがとう。ふたりちゃん」
話し合いで、揉めつつあったが、
どうにかなりそうだと感じた。