朱莉ちゃんを家に招き車で移動中……
そんな中朱莉ちゃんの顔が少し怖くなってきた。
「あ、朱莉ちゃん?大丈夫?」
「お腹空いて……う“ぅ……」
「ねえローズ?何とかできない?」
「本来だったら無茶振りなんだが……ちょっと待てよ?」
そう言ってローズは車のポケットを漁る。
するとそこから血液パックが出てきた。
……えっなんで?
「朱莉ほらこれを飲め」
「えっ、いいの?」
「いやちょっと!?これどこから出てきたの!?」
「いやそこのポケットだが?」
「そうじゃ無いよ!?この血は誰の?ってことだよ!!?」
「いや私も最近知ったんだがな?夜いるだろ?あいつ」
「お母さん?そうね。それがどうかしたの?」
「あいつが大きい病院と契約して輸血パックを少し流してもらってるんだとさ」
え?それアウトじゃ無い!?
「その代わりに吸血鬼の頑丈さを活かして薬の治験の仕事してるんだと」
「え?そうだったの?てっきり専業主婦かと思ってた……」
「私も驚いたさ」
「結局これって飲んでもいいの……?お腹がぁ……」
「朱莉ちゃん!?いいよ!!のんで!?てか飲んでなかったの!?」
「だってわかんなかったしぃ……あ、これ意外といける……」
わお意外な才能……
「おいまどか、ほれっ」
「うぉっと……輸血パック?え“、もしかして飲めってこと……?」
「お前いまどう言う状況か忘れたか……?」
「あ!魔素切れだっけ?それです……」
「そして私なんて言った?」
「血中には魔素が多く含まれてます……」
「じゃあ魔素切れの時はどうしたらいい?」
「血を吸う……?」
「正解だ、今すぐ飲め」
「僕は元々人間だよ!?忌避感はあるよ!!」
「朱莉も元々人間だが飲んでるぞ?」
「うぐっ……それもそうだけど!」
「じゃあ何だ?お前はそのままぶっ倒れるのか?」
「うぐぅっ……!」
確かに今僕はお腹が空いている。
誘拐されてから権能を使いすぎている自覚はある。
それのせいで確かに空腹感はあった。かと言って人を襲うのは嫌だった。
それにこれを口にしたら人間じゃなくなってしまう気がしていた。
まぁもう人間じゃないんだけどねっ!
「で?どうするんだ?お前なら合理的な判断ができるよな?」
「圧が強いよ!?マティーもなんか言って!?」
「え、すみません、ぷはっ……お先にいただいてました!」
「マティーも飲んでるっ!?もしかして味方いないの!?」
「いやみんな吸血鬼だよまどかちゃん……」
「あーもうガタガタうるさいなっ!?男だったんだろ!?とっとと根性見せろ!私の旦那のほうが一億倍カッコよかったわっ!」
「今は女だっ!わかった!飲むからっ!……どうやって飲むの?」
「点滴の穴あるでしょ?そこからちゅーって吸うの!吸血鬼になったおかげか意外と大丈夫だから!」
「うぅっ……あれ?意外といける……」
「だろ?食わず嫌いはダメだぞ?夜は教えてくれなかったのか?私は夜に教えたはずなんだが……」
「食わず嫌いとかじゃなくて人間の感性で言うと血を飲むのは結構アウトなんだよっ!!」
「うぐぅっ……!?」
「おいまどか?朱莉がダメージ喰らってるからやめてやれ」
「え、あっ!ごめん!?」
「大丈夫だよ……?私が倫理観ないだけだから……」
「違うよっ!えーっとぉ、ローズ説明してっ!」
「何で私に振ったっ!?えーっとな?さっきまどかと話してたんだが、どうしてまどかより後に吸血鬼になった朱莉がまどかよりお腹が空くのかってことなんだが、魔素の消費量がちがうんだ。権能というのは効果によって魔素の消費量が変わる。例えばマティーの爆弾設営は数を増やすたびに消費魔素量が増えていくタイプだし、私やまどかの場合は基礎消費量は少ないが作るものによって変わるタイプもある。」
「そうなの?でもこの権能が魔素量少ないのは強すぎない……?」
「まぁそれも王たる所以ということだ。だから朱莉の権能はわからんが魔素の消費量が多い権能ということになるな……だがわからん、権能を使ってないのにこんなに早く減るものか?生きてるだけなら対して減らないのにな……」
「まとりあえず修行しないとなぁ……」
はい、これが12話で輸血パックが出てきた理由ですね!
まぁ数の限られる回復アイテムです。
ちょっと短いけど番外編だから許してください!
てかここでしゃべってるのウザいですかね?
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