ts吸血鬼が行くっ!   作:黒色火薬

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△15日目 組み手……いや怖いって!?

 

「とりあえず……行くぞ?」

「いや待ってっ!?死んじゃう……ってばぁっ!?」

「避けないと死ぬぞ!私は殺す気でやるからな?」

 

宣言通りローズの手には杭が握られていた。

てか何で杭持ってるの?

いやわかるけどね?吸血鬼相手だからってのはわかるけど……

ローズなら力でゴリ押せそうな物なのに……

 

「お母様〜?まどかがどうしで杭を使うのかですって〜」

「お母さん!?いや説明助かるけどそっち見ててあげて!……があ”ぁァァ“!?」

 

お母さんの方を見ているといきなり蹴りが飛んできた。

それは僕の腹を掠り、見事に抉れていった。

 

「よそ見してる場合か?お前は隙が多すぎる!これだから負けるんだ!!早く治せっ!立ち上がって殴り掛かれっ!!」

 

そう言ってローズは容赦なく地面に転がる僕を蹴り飛ばす。

あ、下半身が飛んでった

 

「あ“あ”ぁ“ぁ”ァァァァァァ!?」

 

抉れた地面に臓物が飛び散っていった。

あ、ちゃんと子宮あったんだ……

女の子になったって実感するわぁ……

……って違うっ!?早く治さないと死んじゃうっ!!

 

「遅い!ノータイムで治せるようにしろ!」

「はぁはぁ……待ってローズっ!これ以上は死んじゃうって!?」

「だったら死ぬ前に治せっ!!」

 

ローズは再び蹴りを放つ。

それを防ごうとしたがガードなど意味なく両手は血を撒き散らしながら吹き飛んでいった。

するとローズは動きを止めて話しかけてきた。

 

「あのなぁ……お前やる気あるのか?」

「……え?」

 

は?どういうこと?

 

「さっきから防戦一方で一度も私に拳が飛んでこなかったぞ?創造を使うそぶりもない……

 誰も守りきれず死ぬのか?あ?」

「は?」

「そうやって怒るのはちゃんちゃらおかしな話だからな?戦いもしないのに守れなかったとか何をほざいてるんだ?っていう話だぞ?」

「いやでも」

「戦場で言い訳して聞いてもらえるのか?『自分弱いから殺さないで!』って聞き入れてもらえるのか?違うだろ?」

 

ローズはいかに自分が甘いかを突きつけてきた。

確かにローズの言ってることは正しい。

ローズに殴りかかるという選択すらなかった。

でもそれは家族だからっ……

 

「お母様。ローズはお母様が家族だから傷つけたくなくて攻撃できなかったらしいですよ?」

「お母さん……?」

 

お母さんはローズに燃料を投下した。

 

「そうか……」

「いやでもローズっ」

「それが甘いんだぁっ!!」

「ひぃっ!?」

 

ローズは先ほどとは違い確実に殺しにきた。

誘拐犯の男に使ったような衝撃波で体を壊した後に的確に心臓を杭で刺しにきた。

急いで治さないと今度こそ殺されるっ!?

 

「そうだ!傷がついたところから瞬時に直せっ!!」

 

剥き出しの心臓を瞬時に直した肉で隠したおかげで杭は僕の大して無い胸に刺さった。

間一髪……危ないなぁっ……!?

 

「攻撃はまだか?このままだと殺されるぞ?」

「したくてもする隙がないんだよっ!!何でそんな無茶ばっか言ってるの!?」

「無茶だと?何が無茶だって?攻撃がか?はっ!笑わせる!私達は回復持ちの吸血鬼だぞ!?防御なんかせずにかかってこい!」

「でも」

「そんなに言うならこっちにも手はある……」

「なに?なんかあるから言ってよ!」

「一つ助言してやる。お前はこのままだと誰も守れない……今みたいにな!!」

「は?」

 

そう言ってローズは手を右に向け朱莉に向かって衝撃波を放った。

 

「……え?」

 

その瞬間僕は走り出した。

人間のものではない速さで朱莉ちゃんの元に駆け寄り、お姫様抱っこの形で抱きかかえて端へ避けた。

その後朱莉ちゃんの背後にあった木は破裂した。

何してんの?ローズ?

流石にそれは許さないよ?

 

「ほう?これの速度に間に合うか……」

「黙れ」

「はっ!黙れときたか!ならば黙らせてみればいいだろう?」

「わかった」

「できるわけないだr……!?」

 

僕はローズの頭を蹴り潰していた。

 

「やれるじゃないか?……っつ……次は創造を使ってみろ?」

「言われなくてもするけど?」

 

そう言って僕は有刺鉄線を四つ創造し、四肢を捕まえた。

簡単にいうと十字架みたいになっている。

今の僕は完全にキレていた。

大事な友達を命の危機に晒されといてキレないわけがない。

 

「ねぇローズ?何であんなことしたの?教えて?」

 

そう言って僕はローズの腹を殴る。

簡単に穴が空きあたりに血飛沫が舞う。

 

「今のお前が効果を証明してるんじゃないのか?」

「答えを言え」

 

また殴る。

今度は胸を拳が貫く。

心臓を避けたあたりやはり僕は甘いな。

 

「どうした?心臓がそこにあるぞ?早く殺れ?」

「ねぇローズ……」

「何だ?大事な友人を殺そうとした奴は目の前だぞ?」

 

やっぱりおかしい……

 

「それわざとでしょ?」

「とうとう殺さないための理由作りか?それは本心じゃないって言いたいんだろ?」

「何でこんなことしてるの?」

 

するとローズは観念したような表情で語り出した。

 

「……怒りだ」

「は?」

「理不尽や不条理に対する怒り。それが強さにつながる……と私は思っている。

実際私がそうだからな。それに、現にお前は今とても強くなっている。それは感情で

底上げを行なったからだ……これからは基礎がそれになる。ただ……朱莉を巻き込んだことは謝罪する……すまなかった」

 

そう言ってローズは頭を下げる。

 

「そう……まぁ落ち着いたしいいよ?ただもう2度と巻き込まないでね?大切な友達なんだ」

「私も気にしてないよ?だから頭あげて?大丈夫だから!」

「そうか……」

 

ローズは威厳のある表情を崩して心底安堵したような表情を浮かべた。

 

「「へ?」」

 

お母さんに事情を聞くと実はこの作戦を実行するのはとても嫌だと言っていたらしい。

ただそれでは僕のためにならないと思って実行したそうな。

孫思いなのは嬉しいけど……凹むとキャラ変わるよね?

 

「さて……底は上げたし次は武器か?」

「次はご飯ですよ〜?」

「え?もうそんな時間か?よし飯だ!今日の修行はここまでで飯食うぞぉっ!」

「ねぇまどかちゃん……?」

「多分僕も同じこと考えてる……」

 

((……可愛くない?))

 




今回はローズに悪役になってもらいました。
ここで補足を入れますと、怒りの下りは吸血鬼の力とは関係なくてローズの持論です。
設定ミスと勘違いされないうちに言わせてください。

でも主人公がキレて相手をボコボコにするってやっぱりいいですねぇ……!
さて武器は何を使いましょうかね?
やっぱ拳も銃もいいですよねぇ……
拳で圧殺していくのもいいし、高反動の銃を吸血鬼の力で抑えて連射するのもいいし……
あぁ〜迷う〜!
まぁまどかには状況に合わせて戦ってもらうってのもありですけどねぇ……

では近いうちに更新できたらと思ってますのでどうかお楽しみに!
あ、高評価と感想が大変励みになってますっ……!
ありがとうございます……!

主人公はどの武器を使って欲しいですか?

  • ナイフ
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